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漢字逞筆 【四字熟語書き取り】 問題一覧表
2017/02/21公開(全1100問) 2017/12/13問題追加(全1300問) 2020/6/30問題追加(全1605問/意味欄右の「!」マークが新規追加問題)
【重要度について】
◆1…過去に大問㈣で出題された四字熟語。
◆2…漢検辞典および漢字ペディアに記載されており、一級配当漢字を含む四字熟語や、準一級以下の配当漢字でも平易な四字熟語。
◆3…準一級以下の配当漢字で漢検漢字辞典および漢字ペディアに記載されている四字熟語。
◆4…漢検辞典および漢字ペディアの見出しにない四字熟語。例外有。
【この表の活用方法】
F3を押していただき、検索ボックス内に上記難度を入力して決定すると指定の問題を強調することができます。
└→F3を押す。→検索ボックス内に例えば「◆2」と入力して決定。→重要度◆2の問題が強調される。(Enterキーで次項で飛べます。)
【昇順機能と降順機能で並び替え】※エクセル表示の時のみ
見出し欄のプルダウン(▼)を押し、出てきた欄の右のバーを上にずらし、「昇順で並び替え」または「降順で並び替え」を指定することで、
一覧表を難易度順や五十音順などに並び替えをすることができます。
(【番】のプルダウンを押し、「昇順で並び替え」を指定することで初期状態に戻ります。)
【番】 【問題】 【読み】 【重要度】 【解答】 【別答】 【出典】 【 意 味 】
1 拳拳____ けんけんふくよう ◆1 服膺   *『礼記-中庸』 ➡拳拳服膺(けんけんふくよう)
常に心に銘記して、決して忘れないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「拳拳」は、両手で大切にささげ持つこと。
★「服膺」は、胸に刻んで忘れないことで、人の教えや言葉を常に心にとどめて大切に守る意。
●H12-3㈣書/●H20-3㈣書/●H25-2㈣書
2 ____一炊 こうりょういっすい ◆1 黄粱   *『枕中記』 ➡黄粱一炊(こうりょういっすい)
一生が夢幻のようにはかないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★粱飯(アワメシ)を炊(カシ)ぐほどの短い時間の意。
類:一枕の黄粱(いっちんのこうりょう)/類:黄粱之夢(こうりょうのゆめ)/類:一炊之夢(いっすいのゆめ)/類:邯鄲之枕(かんたんのまくら)/類:邯鄲之夢(かんたんのゆめ)/類:一場の春夢(いちじょうのしゅんむ)
●H19-2㈣書
3 焦頭____ しょうとうらんがく ◆1 爛額   *『漢書-霍光伝』 ➡焦頭爛額(しょうとうらんがく)
根本を忘れ瑣末な事を重視すること。また、物事を非常に苦労してすること。また、一命を賭して消火にあたる意にも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★火災を予防する方法を教えた者は感謝されず、火災が起きてから頭を焦がし額を爛(タダ)れさせて消火にあたった者だけが礼をされるということから。
「焦頭爛額を上客(ジョウカク)と為(ナ)す」
類:爛額焦頭(らんがくしょうとう)
●H12-1㈣書
4 ____来臨 おうがらいりん ◆1 枉駕   *『不明』 ➡枉駕来臨(おうがらいりん)
わざわざお越しいただきまして、ということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「枉駕」は、乗り物の道筋を枉(マ)げてわざわざ立ち寄ること。
★「来臨」は、人が来ることの敬語表現。人の来訪に対して敬意を表す語。
「駕(ガ)を枉(マ)げて来臨す」
●H15-3㈣書/●H19-2㈣書
5 神韻____ しんいんひょうびょう ◆1 縹渺 縹緲
縹眇
*『日本風景論』 ➡神韻縹渺/神韻縹緲/神韻縹眇(しんいんひょうびょう)
芸術作品の持つたいそう奥深くすぐれた趣のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「神韻」は、人間わざとは思えないようなすぐれた趣のこと。
★「縹渺」は、遠く遥かな意。
●H09-1㈣書/●H21-2㈣書/●H23-3㈣書
6 ____蹐地 きょくてんせきち ◆1 跼天 局天 *『詩経-小雅・正月』 ➡跼天蹐地/局天蹐地(きょくてんせきち)
非常に恐れて身の置き所のない形容。また、肩身を狭くして世をはばかって暮らすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★天は高いのに背を跼(カガ)め、大地は広く厚いのに忍び足でそっと歩く(蹐)こと。
「天に跼(セグクマ)り地に蹐(ヌキアシ)す」
●H05-2㈣書/●H10-2㈣書/●H15-2㈣書/●H27-1㈣書
7 乾坤____ けんこんいってき ◆1 一擲   *『韓愈-過鴻溝』 ➡乾坤一擲(けんこんいってき)
運命をかけて、一か八かの大勝負をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「乾」は、天。
★「坤」は、地。
★「一擲」は、さいころを投げる意。
★天下のかけた、のるかそるかの大ばくちのことをいう。
類:一擲乾坤(いってきけんこん)
●H21-2㈣書
8 右顧____ うこさべん ◆1 左眄   *『石坂洋次郎-若い人・上』 ➡右顧左眄(うこさべん)
右を見たり左を見たりためらい迷うこと。情勢を気にして決断できないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顧」は、見回す、気に掛ける意。
★「眄」は、横目でちらちら見ること。
類:右顧左顧(うこさこ)/類:左右傾側(さゆうけいそく)/類:首鼠両端(しゅそりょうたん)/類:左眄右顧(さべんうこ)/類:左顧右眄(さこうべん)
●H11-3㈣書/●H16-3㈣書/●H22-2㈣書/●H25-1㈣書/●R01-3㈣書
9 剛毅____ ごうきぼくとつ ◆1 木訥 朴訥
朴吶
*『論語-子路』 ➡剛毅木訥/剛毅朴訥/剛毅朴吶(ごうきぼくとつ)
意志が強くて、飾り気がないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「剛毅」は、意志が強くくじけない。
★「木訥」は、飾り気がなく無口で無骨なこと。
「剛毅木訥仁(ジン)に近し」
●H06-1㈣書/●H30-2㈣書
10 ____不屈 ふとうふくつ ◆1 不撓   *『漢書-叙伝』 ➡不撓不屈(ふとうふくつ)
どんな困難にもくじけないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「不撓」は、たわまない、まがらない意。
★「不屈」は、屈しないこと。
類:不屈不撓(ふくつふとう)/類:独立不撓(どくりつふとう)/類:百折不撓(ひゃくせつふとう)
●H05-1㈣書/●H08-2㈣書/●H10-1㈣書/●H15-2㈣書
11 蛙鳴____ あめいせんそう ◆1 蟬噪 蝉噪 *『韓愈-平淮西碑儲欣評』 ➡蛙鳴蟬噪/蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)
役に立たない議論や、内容に乏しく下手な文章。〈漢検四字熟語辞典〉
★蛙や蟬がやかましく鳴き噪(サワ)ぐように、うるさいばかりでなんの役にも立たないという意味が転じたもの。
類:蛙鳴雀噪(あめいじゃくそう)/類:驢鳴犬吠(ろめいけんばい)/類:蟬噪蛙鳴(せんそうあめい)
●H04-1㈣書/●H12-3㈣書/●H15-2㈣書
12 ____讒謗 ばりざんぼう ◆1 罵詈   *『当世書生気質・一〇』 ➡罵詈讒謗(ばりざんぼう)
ありとあらゆる悪口をいうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「罵詈」は、口汚く相手をののしること。
★「讒謗」は、そしる意。
類:悪口雑言(あっこうぞうごん)/類:讒謗罵詈(ざんぼうばり)/類:罵詈雑言(ばりぞうごん)/類:悪口罵詈(あっこうばり)
●H14-3㈣書
13 横行____ おうこうかっぽ ◆1 闊歩 濶歩 *『夏目漱石-吾輩は猫である』 ➡横行闊歩/横行濶歩(おうこうかっぽ)
威張って気ままに歩き回ること。多く悪人に対していう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「横行」は、我が物顔にふるまうこと。
★「闊歩」は、堂々と歩くこと、威張って行動すること。
類:横行覇道(おうこうはどう)/類:横行跋扈(おうこうばっこ)/類:跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)/類:飛揚跋扈(ひようばっこ)
●H15-3㈣書/●H21-1㈣書
14 豪華____ ごうかけんらん ◆1 絢爛   *『火野葦平-赤い国の旅人・四月三〇日』 ➡豪華絢爛(ごうかけんらん)
まばゆいほど美しく、華やかで贅沢なさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豪華」は、贅沢で華やかなこと。
★「絢爛」は、目がくらむほど美しい意。
類:絢爛豪華(けんらんごうか)/類:絢爛華麗(けんらんかれい)/類:錦繡綾羅(きんしゅうりょうら)
●H21-2㈣書
15 造次____ ぞうじてんぱい ◆1 顚沛 顛沛 *『論語-里仁』 ➡造次顚沛/造次顛沛(ぞうじてんぱい)
あわただしいとき。とっさのとき。〈漢検四字熟語辞典〉
★「造次」は、あわただしい時。
★「顚沛」は、つまずき倒れることの異で、それくらい短い時間のこと。
●H09-3㈣書/●H13-3㈣書/●H16-1㈣書/●H17-3㈣書/●H20-1㈣書/●H23-1㈣書/●H25-1㈣書/●H28-3㈣書
16 百花____ ひゃっかりょうらん ◆1 繚乱 撩乱 *『再昌草-永正四年・九月九日』 ➡百花繚乱/百花撩乱(ひゃっかりょうらん)
すぐれた人物や業績が、一時期にたくさん現れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「繚乱」は、花が咲き乱れる意。
★様々な花が、艶やかに咲き乱れることをいう。
類:百花斉放(ひゃっかせいほう)/類:百家争鳴(ひゃっかそうめい)/類:千紫万紅(せんしばんこう)/類:千紅万紫(せんこうばんし)
●H05-1㈣書
17 ____皓歯 めいぼうこうし ◆1 明眸   *『曹植-洛神賦』 ➡明眸皓歯(めいぼうこうし)
美人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★美しく澄んだ眸(ヒトミ)と、皓(シロ)く美しい歯の意。
類:蛾眉皓歯(がびこうし)/類:朱唇皓歯(しゅしんこうし)/類:仙姿玉質(せんしぎょくしつ)/類:氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)/類:曲眉豊頰(きょくびほうきょう)/類:羞花閉月(しゅうかへいげつ)/類:沈魚落雁(ちんぎょらくがん)
●H16-2㈣書
18 ____誅求 かれんちゅうきゅう ◆1 苛斂   *『矢田挿雲-江戸から東京へ・六』 ➡苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)
税金などを情け容赦なく取り立てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「苛斂」「誅求」は、厳しく責めつけて取り立てること。
類:頭会箕斂(とうかいきれん)
●H10-2㈣書/●H13-2㈣書/●H16-3㈣書/●H20-1㈣書/●H21-3㈣書/●H30-1㈣書
19 精励____ せいれいかっきん ◆1 恪勤   *『谷崎潤一郎-痴人の愛』 ➡精励恪勤(せいれいかっきん)
力を尽くして学業や仕事に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「精励」は、励み努めること。
★「恪勤」は、真面目に勤めること。
類:精励勤勉(せいれいきんべん)/類:刻苦勉励(こっくべんれい)/類:奮励努力(ふんれいどりょく)/類:昼耕夜誦(ちゅうこうやしょう)/類:恪勤精励(かっきんせいれい)
●H16-2㈣書
20 砥礪____ しれいせっさ ◆1 切磋 切瑳 *『言志録』 ➡砥礪切磋/砥砺切磋/砥礪切瑳/砥砺切瑳(しれいせっさ)
つとめみがく。学問や品性をはげみ修養して大成を期すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「砥」「礪」「磋」は、とぎ磨く意。
★「切」は、骨などを断ち切る意。
類:切磋琢磨(せっさたくま)
●H13-2㈣書/●H28-2㈣書
21 毀誉____ きよほうへん ◆1 褒貶   *『町人囊・三』 ➡毀誉褒貶(きよほうへん)
褒めたりけなしたりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「毀」と「貶」は、そしる、または、けなすこと。
★「誉」と「褒」は、ほめることの意。
★ほめることとそしること。称賛と非難。
●H07-2㈣書
22 ____微笑 ねんげみしょう ◆1 拈華 拈花 *『五灯会元』 ➡拈華微笑/拈花微笑(ねんげみしょう)
言葉によらず、心から心へ伝えること。〈漢検四字熟語辞典〉
★釈迦が弟子に説法している時、ハスの花を拈(ヒネ)って見せたが、弟子たちはその意味が分からずただ一人迦葉(カショウ)だけが悟ってにっこりと笑った。そこで釈迦は彼に仏法の奥義を授けたという故事から。
類:破顔微笑(はがんみしょう)/類:以心伝心(いしんでんしん)/類:教外別伝(きょうげべつでん)/類:不立文字(ふりゅうもんじ)/類:維摩一黙(ゆいまいちもく)
●H09-1㈣書/●H24-1㈣書/●H29-2㈣書
23 戦戦____ せんせんきょうきょう ◆1 兢兢 恐恐 *『詩経-小雅・小旻』 ➡戦戦兢兢/戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)
恐れてびっくりするさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「戦戦」は、恐れおののくこと。
★「兢兢」は、恐れおののいて戒めつつしむ意。
★略して「戦兢」ともいう。
類:戦戦慄慄(せんせんりつりつ)
●H08-2㈣書
24 万目____ まんもくがいさい
ばんもくがいさい
◆1 睚眥 睚眦 *『紅楼夢-五回』 ➡万目睚眥/万目睚眦(まんもくがいさい/ばんもくがいさい)
たくさんの人ににらまれること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「万目」は、多くの人の目。転じて、多くの人。
★「睚眥」は、目をかどに立ててにらむこと。
類:百口嘲謗(ひゃっこうちょうぼう)
●H10-1㈣書/●H17-1㈣書
25 顔厚____ がんこうじくじ ◆1 忸怩   *『書経-五子之歌』 ➡顔厚忸怩(がんこうじくじ)
非常に恥じ入ること。恥ずかしくて堪えられないさま。〈漢字ペディア〉
★「忸怩」は、心中で恥ずかしく思うこと。
★厚かましい者の顔にさえ、恥じる色が出ている意から。
「顔厚(ガンコウ)にして忸怩(ジクジ)たる有り」
●H12-3㈣書
26 ____贔屭 えこひいき ◆1 依怙   *『信長記-一上』 ➡依怙贔屭/依怙贔屓/依怙贔負(えこひいき)
片方に心をかたむけ助けること。好きなほうだけ肩入れすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「依怙」は、もと頼りにする意であるが、わが国では不公平の意にも使われる。
★「贔屭」は、もとヒキと読み、力を出し努力するさま。転じて、人に目をかけて引き立てること。
●H11-3㈣書/●H16-1㈣書/●H19-1㈣書/●H30-1㈣書
27 苛斂____ かれんちゅうきゅう ◆1 誅求   *『矢田挿雲-江戸から東京へ・六』 ➡苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)
税金などを情け容赦なく取り立てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「苛斂」「誅求」は、厳しく責めつけて取り立てること。
類:頭会箕斂(とうかいきれん)
●H10-2㈣書/●H13-2㈣書/●H16-3㈣書/●H20-1㈣書/●H21-3㈣書/●H30-1㈣書
28 暴虎____ ぼうこひょうが ◆1 馮河 憑河 *『論語-術而』 ➡暴虎馮河/暴虎憑河(ぼうこひょうが)
向こう見ずのたとえ。血気に任せた無謀な行動のこと。孔子が、弟子の子路(シロ)の粗野な言動を戒めた言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「暴虎」は、虎を素手で殴ること。
★「馮河」は、大河を徒歩で渡る意。
★暴虎も馮河も無謀な行為を指す。
類:血気之勇(けっきのゆう)/類:匹夫之勇(ひっぷのゆう)
●H07-2㈣書/●H13-1㈣書/●H15-1㈣書/●H18-2㈣書/●H20-2㈣書/●R01-2㈣書
29 天地____ てんちかいびゃく ◆1 開闢   *『天照座伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記』 ➡天地開闢(てんちかいびゃく)
天地のはじまり。世界のはじまり。天地創造。〈漢検四字熟語辞典〉
★「開闢」は、天地の開け初めのこと。
類:開天闢地(かいてんへきち)/類:天地創造(てんちそうぞう)
●H07-1㈣書
30 ____反側 てんてんはんそく ◆1 輾転 展転 *『詩経-周南・関雎』 ➡輾転反側/展転反側(てんてんはんそく)
心配したり思い悩んだりして眠れず何度も寝返りを打つこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「輾転」と「反側」ともに、寝返りを打つ意。
●H05-1㈣書
31 ____錯節 ばんこんさくせつ ◆1 槃根 盤根 *『後漢書-虞詡伝』 ➡槃根錯節/盤根錯節(ばんこんさくせつ)
事柄が入り組んで、解決が困難なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「槃根」は、地中で曲がりくねっている木の根のこと。
★「錯節」は、入り組んだ木の節の意。
類:紆余曲折(うよきょくせつ)/類:複雑多岐(ふくざつたき)
●H24-3㈣書/●H29-1㈣書
32 夢幻____ むげんほうよう ◆1 泡影   *『金剛経』 ➡夢幻泡影(むげんほうよう)
人生がはかないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★夢と幻と泡と影で、いずれも儚いもののたとえ。
類:泡沫夢幻(ほうまつむげん)
●H09-3㈣書/●H14-2㈣書
33 河図____ かとらくしょ ◆1 洛書   *『易経-繫辞・上』 ➡河図洛書(かとらくしょ)
滅多に手に入れることができない図書のこと。得難い図書の意。〈漢検四字熟語辞典〉
★「河図」は、中国古代の伝説で、伏羲(フッキ)の世に、黄河から現れた竜馬(リョウバ)の背の旋毛(渦巻いた毛)の形を写したという図のことで、易の八卦のもととなったという。
★「洛書」は、夏(カ)の禹王(ウオウ)のとき、洛水から現れた神亀(シンキ)の背の文字を写したという図のことで、「書経」の「洪範」のもとになったという。
●H11-2㈣書
34 海底____ かいていろうげつ ◆1 撈月   *『不明』 ➡海底撈月(かいていろうげつ)
実現不可能なことをやろうとして、余分な労力を費やすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撈月」は、月をすくいあげる意。
★海面に映った月を見て、本物の月だと思い込み、海底から月をすくいあげようとする意から。
類:猿猴取月(えんこうしゅげつ)/類:海中撈月(かいちゅうろうげつ)/類:海底撈針(かいていろうしん)/類:水中撈月(すいちゅうろうげつ)
「海底に月を撈(スク)う」
●H19-1㈣書/●H24-1㈣書
35 融通____ ゆうずうむげ ◆1 無礙 無碍 *『島村抱月-審美的意識の性質を論ず・二』 ➡融通無礙/融通無碍(ゆうずうむげ)
行動や思考が物にとらわれずのびのびしていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「融通」は、滞りなく通る意。
★「無礙」は、妨げのないこと。
類:融通自在(ゆうずうじざい)/類:無礙自在(むげじざい)/類:異類無礙(いるいむげ)
●H15-3㈣書
36 協心____ きょうしんりくりょく ◆1 戮力   *『報徳記・一』 ➡協心戮力(きょうしんりくりょく)
物事を一致協力して行うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「協心」は、心を一つにすること。
★「戮力」は、力を戮(アワ)せること。
類:戮力同心(りくりょくどうしん)/類:戮力一心(りくりょくいっしん)/類:戮力斉心(りくりょくせいしん)/類:同心協力(どうしんきょうりょく)/類:一致団結(いっちだんけつ)/類:上下一心(しょうかいっしん)/類:戮力協心(りくりょくきょうしん)
●H11-2㈣書
37 三面____ さんめんろっぴ ◆1 六臂   *『虎明本狂言・夷大黒』 ➡三面六臂(さんめんろっぴ)
一人で数人分の働きをしたり、多方面で活躍したりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★三つの顔(三面)と、六本の腕(六臂)を持つ仏像があることからいう語。
類:八面六臂(はちめんろっぴ)/類:縦横無尽(じゅうおうむじん)
●H05-1㈣書
38 飛耳____ ひじちょうもく ◆1 長目   *『太平策』 ➡飛耳長目(ひじちょうもく)
物事の観察が鋭く世情にも精通していること。〈漢字ペディア〉
★「飛耳」は、遠くのことを聞くことができる耳。
★「長目」は、遠方まで見通せる目。
類:長目飛耳(ちょうもくひじ)/類:鳶目兎耳(えんもくとじ)
●H20-2㈣書/●H28-2㈣書
39 光風____ こうふうせいげつ ◆1 霽月   *『黄庭堅-濂渓詩序』 ➡光風霽月(こうふうせいげつ)
心が清らかでわだかまりがなく、爽快であること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霽」は、晴れる意。
★太陽の光の中を爽やかに吹く風と、雨上がりの澄み切った空に出る月のこと。
類:明鏡止水(めいきょうしすい)/類:虚心坦懐(きょしんたんかい)
●H10-3㈣書/●H19-2㈣書/●H22-2㈣書
40 春風____ しゅんぷうたいとう ◆1 駘蕩   *『恋慕ながし・二三』 ➡春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
何事もなく平穏なさま。また、穏和でのんびりとした人柄のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「駘蕩」は、のんびりと落ち着いている様子。
●H08-1㈣書/●H14-3㈣書/●H16-2㈣書/●H22-3㈣書
41 侃侃____ かんかんがくがく ◆1 諤諤   *『中江兆民-兆民文集』 ➡侃侃諤諤(かんかんがくがく)
遠慮することなく盛んに議論をするさま。また、遠慮せず直言すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「侃侃」は、剛直なさま。
★「諤諤」は、はばかることなく直言する意。
★略して「侃諤」ともいう。
類:百家争鳴(ひゃっかそうめい)/類:議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
●H10-3㈣書/●H15-1㈣書
42 意匠____ いしょうさんたん ◆1 惨澹 惨憺 *『杜甫-丹青引』 ➡意匠惨澹/意匠惨憺(いしょうさんたん)
工夫を凝らすのに苦心すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「意匠」は、工夫、また、工夫を凝らすこと。
★「惨澹」は、心を悩まし苦心するさま。
類:苦心惨憺(くしんさんたん)/類:焦唇乾舌(しょうしんかんぜつ)/類:粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)
●H09-1㈣書
43 櫛風____ しっぷうもくう ◆1 沐雨   *『晋書-文帝綱』 ➡櫛風沐雨(しっぷうもくう)
非常に苦労することのたとえ。風雨にもめげずよく働くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「櫛風」は、風が髪をくしけずる。
★「沐雨」は、雨が体を洗うこと。
★雨や風にさらされながら苦労して働くという意味から。
類:櫛風浴雨(しっぷうよくう)
「風に櫛(クシケズ)り雨に沐(モク)す」
●H05-2㈣書/●H11-3㈣書/●H17-2㈣書/●H22-2㈣書/●H26-2㈣書/●H29-2㈣書
44 八面____ はちめんろっぴ ◆1 六臂   *『獅子文六-自由学校・彼女がそう叫ぶには』 ➡八面六臂(はちめんろっぴ)
一人で何人分もの働きをすること。また、多方面で目覚ましく活躍すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★一つの体に八つの顔と六本の腕を持っているということ。
類:三面六臂(さんめんろっぴ)
●H21-3㈣書
45 跼天____ きょくてんせきち ◆1 蹐地   *『詩経-小雅・正月』 ➡跼天蹐地/局天蹐地(きょくてんせきち)
非常に恐れて身の置き所のない形容。また、肩身を狭くして世をはばかって暮らすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★天は高いのに背を跼(カガ)め、大地は広く厚いのに忍び足でそっと歩く(蹐)こと。
「天に跼(セグクマ)り地に蹐(ヌキアシ)す」
●H05-2㈣書/●H10-2㈣書/●H15-2㈣書/●H27-1㈣書
46 ____三絶 いへんさんぜつ ◆1 韋編   *『史記-孔子世家』 ➡韋編三絶(いへんさんぜつ)
書物を繰り返し読むこと。読書や学問に熱心なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韋編」は、木簡や竹簡をなめし革のひもで綴った昔の書物。
★「三絶」は、何度も断ち切れる意。
★孔子が易経を何度も読んだため、その書を綴ったなめし革のひもが幾度となく断ち切れたという故事から。
「韋編(イヘン)三(ミ)たび絶(タ)つ」
●H07-3㈣書/●H14-2㈣書/●H16-1㈣書/●H22-2㈣書
47 桃李____ とうりせいけい ◆1 成蹊   *『史記-李将軍伝・賛』 ➡桃李成蹊(とうりせいけい)
徳がある人のもとには黙っていても自然に人が集まってくるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★花が美しく実がうまい桃や李(スモモ)の木の下には、それに惹かれて人が集まってくるために、自然に小道(蹊)ができるという意。
類:李広成蹊(りこうせいけい)
「桃李言わざれども下自(オノ)ずから蹊(ケイ)を成(ナ)す」㈣書/●H11-1㈣書/●H15-1㈣書/●H17-3㈣書/●H19-2㈣書/●H21-3㈣書
48 ____曲折 うよきょくせつ ◆1 紆余   *『久米邦武-米欧回覧実記・三』 ➡紆余曲折(うよきょくせつ)
曲がりくねること。また、事情が込み入り複雑なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「紆余」は、道がくねくね曲がること。
★「曲折」は、折れ曲がること。
類:曲折浮沈(きょくせつふちん)
●H07-1㈣書
49 ____無礼 いんぎんぶれい ◆1 慇懃   *『加賀乙彦-くさびら譚・二』 ➡慇懃無礼(いんぎんぶれい)
表面はきわめて礼儀正しく丁寧であるが、実はひどく尊大であること。また、言葉遣いや態度などが丁寧過ぎるのは、かえって無礼であること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「慇懃」は、きわめて丁寧なこと。非常に礼儀正しいこと。
類:慇懃尾籠(いんぎんびろう)
●H10-1㈣書/●H13-2㈣書
50 無余____ むよねはん ◆1 涅槃   *『法華経-序品』 ➡無余涅槃(むよねはん)
肉体など形の制約から解放された悟りの境地。心だけでなく肉体のわずらいからも開放された悟りの世界。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無余」は、残っていないこと。すべて。
★「涅槃」は、煩悩を脱し悟りの境地に入ること。
●H10-2㈣書
51 喧喧____ けんけんごうごう ◆1 囂囂   *『木下尚江-火の柱・一四』 ➡喧喧囂囂(けんけんごうごう)
多くの人がやかましく騒ぐさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「喧喧」と「囂囂」は、やかましい・騒がしい意。
●H08-1㈣書
52 勇往____ ゆうおうまいしん ◆1 邁進   *『東京朝日新聞-明治三六年・八月一〇日』 ➡勇往邁進(ゆうおうまいしん)
目的を目指しまっしぐらに突き進むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「邁進」は、ひるまず勇ましく進むこと。
類:勇往猛進(ゆうおうもうしん)/類:直往邁進(ちょくおうまいしん)/類:猪突猛進(ちょとつもうしん)
●H20-2㈣書
53 明眸____ めいぼうこうし ◆1 皓歯   *『曹植-洛神賦』 ➡明眸皓歯(めいぼうこうし)
美人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★美しく澄んだ眸(ヒトミ)と、皓(シロ)く美しい歯の意。
類:蛾眉皓歯(がびこうし)/類:朱唇皓歯(しゅしんこうし)/類:仙姿玉質(せんしぎょくしつ)/類:氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)/類:曲眉豊頰(きょくびほうきょう)/類:羞花閉月(しゅうかへいげつ)/類:沈魚落雁(ちんぎょらくがん)
●H16-2㈣書
54 ____追従 あゆついしょう ◆1 阿諛   *『漢書-匡衡伝』 ➡阿諛追従(あゆついしょう)
相手に気に入られようと、こびへつらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阿諛」は、おもねりへつらう意。
★「追従」は、他人にこびへつらうこと。また、その言葉。
類:阿諛曲従(あゆきょくしょう)/類:阿諛便佞(あゆべんねい)/類:阿諛追随(あゆついずい)/類:世辞追従(せじついしょう)
●H09-2㈣書/●H09-3㈣書/●H14-1㈣書/●H17-2㈣書/●H23-3㈣書/●H28-1㈣書
55 八面____ はちめんれいろう ◆1 玲瓏   *『馬熙-開窓看雨・詩』 ➡八面玲瓏(はちめんれいろう)
四方八方が透き通って明らかなこと。また、心にわだかまりがなく、すっきりと澄みきっていること。また、誰とでも円満・巧妙に交際すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「八面」は、あらゆる方面のこと。
★「玲瓏」は、美しく輝くさま、美しく透き通るさま。
★どこから見ても曇りがなく鮮やかで美しい意。
類:八方美人(はっぽうびじん)
●H16-2㈣書/●H18-1㈣書/●H22-3㈣書
56 ____素餐 しいそさん ◆1 尸位   *『論衡-量知』 ➡尸位素餐(しいそさん)
ある地位にいて職責を果たさず無駄に禄を貰っていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尸位」は、形代(尸)がその位置から動かないように高い地位にいながら責務を果たさないこと。
★「素餐」は、何もせずにただ食うこと。
類:尸禄素餐(しろくそさん)/類:窃位素餐(せついそさん)
●H11-2㈣書/●H18-3㈣書/●H21-1㈣書/●H25-3㈣書
57 和気____ わきあいあい ◆1 藹藹 靄靄 *『風俗画報-二四号・論説』 ➡和気藹藹/和気靄靄(わきあいあい)
なごやかな気分が満ち溢れているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「和気」は、和やかで、のどかな気分のこと。
★「藹藹」は、穏やかなさま、和やかな意。
類:和気靄然(わきあいぜん)/類:和気洋洋(わきようよう)
●H14-2㈣書
58 風光____ ふうこうめいび ◆1 明媚   *『矢田挿雲-江戸から東京へ・四』 ➡風光明媚(ふうこうめいび)
自然の景色が清らかで美しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「風光」は、景色・眺めのこと。
★「明媚」は、清らかで美しい意。
●H20-3㈣書
59 一気____ いっきかせい ◆1 呵成   *『詩藪-内編・近体中』 ➡一気呵成(いっきかせい)
ひといきに文章を書きあげること。また、物事を中断することなく一息に仕上げてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「呵」は、ハッと息を吹きかける擬音語。
●H12-1㈣書/●H18-3㈣書
60 麻姑____ まこそうよう ◆1 搔痒 掻痒
搔癢
掻癢
*『神仙伝-麻姑』 ➡麻姑搔痒/麻姑掻痒/麻姑搔癢/麻姑掻癢(まこそうよう)
物事が思いのままになること。また、行き届くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「麻姑」は、中国伝説の仙女。鳥のような長い爪を持つという。
★「搔痒」は、かゆいところをかくこと。
★中国漢代桓帝(カンテイ)のころ蔡経(サイケイ)という者が麻姑の長い爪で背中をかかせたら、さぞ気持ちがよいだろうと秘かに思ったという故事から。
●H09-3㈣書/●H15-2㈣書/●H23-3㈣書/●H30-1㈣書
61 魑魅____ ちみもうりょう ◆1 魍魎 罔両 *『春秋左氏伝-宣公三年』 ➡魑魅魍魎/魑魅罔両(ちみもうりょう)
いろいろな化け物。また、私欲のために悪だくみする悪人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魑魅」は、山林・沼沢の気から生じる妖怪。
★「魍魎」は、山川・木石の精気から生じる妖怪。
類:百鬼夜行(ひゃっきやこう)
●H28-2㈣書
62 ____臆測 しまおくそく
すいまおくそく
◆1 揣摩   *『戦国策-秦策』 ➡揣摩臆測/揣摩憶測(しまおくそく/すいまおくそく)
物事を自分の心だけでいい加減に推測すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「揣摩」は、おしはかる意。
★「臆測」は、いい加減な推測の意。
●H06-3㈣書/●H14-3㈣書/●H17-1㈣書/●H21-2㈣書/●H25-2㈣書
63 ____聴従 えんべんちょうじゅう
えんばんちょうじゅう
◆1 婉娩   *『礼記-内則』 ➡婉娩聴従(えんべんちょうじゅう/えんばんちょうじゅう)
心が優しく素直で、人の言うことに逆らわずに従うさま。もと女訓(ジョクン:女性への教え)の一つ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「婉娩」は、おとなしく素直なさま、しとやかなさま。
★「聴従」は、命令に従うこと。
●H11-2㈣書
64 ____同穴 かいろうどうけつ ◆1 偕老   *『言泉集-下野守義朝為亡室修善』 ➡偕老同穴(かいろうどうけつ)
夫婦の契りがかたく、仲むつまじいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★夫婦が偕(トモ)に仲良く年をとり(老)、死後は同じ墓(同穴)に葬られること。
●H09-1㈣書/●H16-3㈣書/●H18-2㈣書/●H20-3㈣書/●H22-3㈣書/●H24-2㈣書/●H28-3㈣書/●R01-3㈣書
65 罵詈____ ばりざんぼう ◆1 讒謗   *『坪内逍遥-当世書生気質・一〇』 ➡罵詈讒謗(ばりざんぼう)
ありとあらゆる悪口をいうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「罵詈」は、口汚く相手をののしること。
★「讒謗」は、そしる意。
類:悪口雑言(あっこうぞうごん)/類:讒謗罵詈(ざんぼうばり)/類:罵詈雑言(ばりぞうごん)/類:悪口罵詈(あっこうばり)
●H14-3㈣書
66 結跏____ けっかふざ ◆1 趺坐   *『法華経』 ➡結跏趺坐(けっかふざ)
仏教の座法の一つ。また、座禅のときの座法の一つ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跏」は、足の裏。
★「趺」は、足の甲のこと。
★左右の足の甲を反対の足の股のつけ根に引きつけて置き、両足の裏が上を向くように組む。
●H11-3㈣書/●H16-2㈣書/●H23-1㈣書/●H29-3㈣書
67 繁文____ はんぶんじょくれい ◆1 縟礼   *『徳富蘇峰-大日本膨脹論・征清の真意義』 ➡繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
形式や手続きが複雑で面倒なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「繁文」は、こまごまとした飾り、わずらわしい規則のこと。
★「縟礼」は、込み入った礼儀作法の意。
●H06-3㈣書/●H13-2㈣書/●H17-3㈣書/●H20-1㈣書/●H22-2㈣書/●H24-3㈣書/●H28-3㈣書
68 ____玉折 らんさいぎょくせつ ◆1 蘭摧   *『世説新語-言語』 ➡蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ)
賢人や美人などの死をいう。すぐれた人として終わりまでまっとうして死ぬことにもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★蘭の花が摧(クダ)け散り玉が折れ割れる意。
●H06-2㈣書/●H18-1㈣書/●H21-1㈣書/●H24-3㈣書/●H26-3㈣書/●H28-3㈣書
69 余韻____ よいんじょうじょう ◆1 嫋嫋   *『蘇軾-前赤壁賦』 ➡余韻嫋嫋/余音嫋嫋(よいんじょうじょう)
音声が鳴りやんでもなお残るひびきが、細く長く続くさま。詩や文章の表現の背後に感じられる風情にもたとえる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嫋嫋」は、音や声の細く長く続くさま。
●H18-1㈣書/●H29-1㈣書
70 ____趺坐 けっかふざ ◆1 結跏   *『法華経』 ➡結跏趺坐(けっかふざ)
仏教の座法の一つ。また、座禅のときの座法の一つ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跏」は、足の裏。
★「趺」は、足の甲のこと。
★左右の足の甲を反対の足の股のつけ根に引きつけて置き、両足の裏が上を向くように組む。
●H11-3㈣書/●H16-2㈣書/●H23-1㈣書/●H29-3㈣書
71 ____鮮明 きしせんめい ◆1 旗幟   *『不明』 ➡旗幟鮮明(きしせんめい)
主義・主張・態度などがはっきりしていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旗幟」は、旗とのぼり。転じて主義・主張・態度・方針の意にたとえられる。
★「鮮明」は、はっきりしていること。
●H08-1㈣書/●H15-1㈣書/●H20-2㈣書/●H22-3㈣書/●H25-3㈣書/●R01-2㈣書
72 ____十駕 どばじゅうが ◆1 駑馬   *『荀子-脩身』 ➡駑馬十駕(どばじゅうが)
才能のない者でも、たえず努力すれば才能ある者に肩を並べることができるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「駑馬」は、のろい馬。
★「駕」は、馬に車をつけて走ること。
★駑馬が十日間車を牽いて走ること。
「驥(キ)は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば之(コレ)に及ぶ」
●H13-3㈣書
73 ____当路 さいろうとうろ ◆1 豺狼 犲狼 *『後漢書-張綱伝』 ➡豺狼当路/犲狼当路(さいろうとうろ)
暴虐で非道な人が枢要な地位にあることのたとえ。また、権力を握っている者の暴虐のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豺狼」は、山犬と狼。
★豺狼が道の真ん中に居座って行く手をさえぎっている意から。
「豺狼(サイロウ)、路(ミチ)に当たる」
●H20-3㈣書/●H26-1㈣書/●H27-3㈣書/●R01-2㈣書
74 鬼哭____ きこくしゅうしゅう ◆1 啾啾   *『杜甫-兵車行』 ➡鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)
非業の死を遂げて浮かばれない亡霊の泣き声が、恨めしげに響くさま。また、鬼気迫るものすごい気配が襲い来るさま。〈漢字ペディア〉
★「鬼」は、亡霊。
★「哭」は、声をあげて泣き悲しむこと。
★「啾啾」は、しくしくと泣く泣き声の形容。
●H25-3㈣書
75 跳梁____ ちょうりょうばっこ ◆1 跋扈   *『福本日南-両政事家の政略に感有り』 ➡跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
悪者などがはびこり、勝手気ままにふるまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跳梁」は、おどりあがり跳ね回ること。
★「跋扈」は、思うままにのさばり振る舞うこと。
類:飛揚跋扈(ひようばっこ)/類:横行闊歩(おうこうかっぽ)/類:跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)
●H05-1㈣書/●H08-2㈣書/●H14-3㈣書/●H20-1㈣書/●H29-1㈣書
76 落英____ らくえいひんぷん ◆1 繽紛   *『陶潜-桃花源記』 ➡落英繽紛(らくえいひんぷん)
散る花びらが乱れ舞うさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「落英」は、散り落ちる花びら。
★「繽紛」は、盛んなさま。また、乱れ混じるさま。
●H07-2㈣書/●H16-3㈣書
77 ____魍魎 ちみもうりょう ◆1 魑魅   *『春秋左氏伝-宣公三年』 ➡魑魅魍魎/魑魅罔両(ちみもうりょう)
いろいろな化け物。また、私欲のために悪だくみする悪人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魑魅」は、山林・沼沢の気から生じる妖怪。
★「魍魎」は、山川・木石の精気から生じる妖怪。
類:百鬼夜行(ひゃっきやこう)
●H08-3㈣書/●H13-3㈣書/●H16-2㈣書/●H18-3㈣書/●H28-2㈣書/●R01-1㈣書
78 勇気____ ゆうきりんりん ◆1 凜凜 凛凛 *『今東光-夜の客』 ➡勇気凜凜/勇気凛凛(ゆうきりんりん)
ものに恐れず勇ましいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「凜凜」は、勇気の盛んなさま。また、姿や形のりりしいさま。
●H11-2㈣書/●H14-1㈣書
79 ____走肉 こうしそうにく ◆1 行尸   *『拾遺記-六』 ➡行尸走肉(こうしそうにく)
才能も学問もなく、なんの存在価値もない人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尸」は、しかばね。
★歩くしかばねと、魂のない走る肉体の意から。
類:酒囊飯袋(しゅのうはんたい)/類:飲食之人(いんしょくのひと)
●H12-3㈣書
80 ____簡明 ちょくせつかんめい ◆1 直截   *『不明』 ➡直截簡明(ちょくせつかんめい)
くどくどしくなくきっぱりしていること。また、そのさま。文章や人の性質などを評していう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「直截」は、すぐに裁決する、きっぱりしている意。
類:単純明快(たんじゅんめいかい)
●H04-1㈣書
81 軽妙____ けいみょうしゃだつ ◆1 洒脱 灑脱 *『芝木好子-湯葉』 ➡軽妙洒脱/軽妙灑脱(けいみょうしゃだつ)
洗練され気が利いており、俗っぽくなく爽やかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「軽妙」は、軽く快いこと。
★「洒脱」は、俗気がなくさっぱりしているさま。
類:滑稽洒脱(こっけいしゃだつ)
●H11-1㈣書/●H26-1㈣書
82 依怙____ えこひいき ◆1 贔屭 贔屓
贔負
*『信長記-一上』 ➡依怙贔屭/依怙贔屓/依怙贔負(えこひいき)
片方に心をかたむけ助けること。好きなほうだけ肩入れすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「依怙」は、もと頼りにする意であるが、わが国では不公平の意にも使われる。
★「贔屭」は、もとヒキと読み、力を出し努力するさま。転じて、人に目をかけて引き立てること。
●H11-3㈣書/●H16-1㈣書/●H19-1㈣書/●H30-1㈣書
83 風声____ ふうせいかくれい ◆1 鶴唳   *『晋書-謝玄伝』 ➡風声鶴唳(ふうせいかくれい)
些細なことに驚いたりおじけづいたりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「風声」は、風の音のこと。
★「鶴唳」は、鶴の鳴き声の意。
★前秦の苻堅(フケン)の軍が敵の奇襲を受けて逃げるとき、風音や鶴の鳴き声にも驚いたという故事から。
類:鶴唳風声(かくれいふうせい)/類:影駭響震(えいがいきょうしん)/類:草木皆兵(そうもくかいへい)
●H04-1㈣書/●H13-2㈣書/●H18-1㈣書/●H26-1㈣書/●H29-1㈣書
84 ____琢磨 せっさたくま ◆1 切磋 切瑳 *『詩経-衛風・淇奥』 ➡切磋琢磨/切瑳琢磨(せっさたくま)
学問や修養によって自分を磨き上げる。また、友人同士が競争・激励し合って学問や仕事に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「切」は、大まかに刀で形を整え、「磋」は、やすりで砥ぐことで、骨や象牙の細工の仕方。
★「琢」は、原石を打ち不純物を除き、「磨」は、砂・砥石(トイシ)で磨き光沢を出すことで、玉石の細工の仕方。
●H11-1㈣書/●H20-2㈣書
85 ____相和 きんしつそうわ ◆1 琴瑟   *『詩経-小雅・常棣』 ➡琴瑟相和(きんしつそうわ)
人と人、特に夫婦仲の睦まじいことのたとえ。兄弟や友人の仲が良いことにも言う場合がある。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瑟」は、大形の琴のこと。
★琴と瑟は、合奏すると音色がよく調和することからいう。
類:琴瑟調和(きんしつちょうわ)/類:比翼連理(ひよくれんり)/類:関関雎鳩(かんかんしょきゅう)/類:琴瑟之和(きんしつのわ)
「琴瑟(キンシツ)相(アイ)和(ワ)す」
●H15-1㈣書
86 ____雑言 ばりぞうごん
ばりぞうげん
◆1 罵詈   *『三島由紀夫-青の時代・三』 ➡罵詈雑言(ばりぞうごん/ばりぞうげん)
汚い言葉を吐きかけてののしること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「罵詈」は、ののしる。
★「雑言」は、様々な悪口。
類:悪口雑言(あっこうぞうごん)/類:罵詈讒謗(ばりざんぼう)
●H11-3㈣書
87 切歯____ せっしやくわん ◆1 扼腕 搤腕 *『史記-張儀伝』 ➡切歯扼腕/切歯搤腕(せっしやくわん)
非常に悔しがるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「切歯」は、歯軋り。
★「扼腕」は、一方の手でもう一方の腕を押さえること。
類:切歯腐心(せっしふしん)
●H05-1㈣書/●H10-2㈣書/●H14-1㈣書/●H17-1㈣書/●H18-3㈣書/●H30-3㈣書
88 杯盤____ はいばんろうぜき ◆1 狼藉   *『史記-淳于髡伝』 ➡杯盤狼藉/盃盤狼藉(はいばんろうぜき)
酒宴のあと、杯や皿が散らかっているさま。また、宴席の乱れたさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「杯盤」は、杯と皿や小鉢のこと。
★「狼藉」は、狼が草を藉(シ)いて寝たあとが乱れているさまをいう。
類:落花狼藉(らっかろうぜき)
●H11-2㈣書/●H26-3㈣書
89 流言____ りゅうげんひご ◆1 蜚語 飛語 *『明史-馬孟禎伝』 ➡流言蜚語/流言飛語(りゅうげんひご)
確かな根拠のないいい加減なうわさ。根も葉もないデマのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「流言」は、根拠のないでたらめなうわさの事。
★「蜚語」は、世間に蜚(ト)び交う根拠のない話。
類:流言流説(りゅうげんりゅうせつ)/類:流言飛文(りゅうげんひぶん)/類:蜚流之言(ひりゅうのげん)
●H05-1㈣書
90 異聞____ いぶんきたん ◆1 奇譚   *『夏目漱石-趣味の遺伝』 ➡異聞奇譚(いぶんきたん)
きわめて珍しい話のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「異聞」は、珍聞・奇聞に同じ。
★「奇譚」は、奇談に同じ。
類:珍聞奇聞(ちんぶんきぶん)
●H23-2㈣書
91 隔靴____ かっかそうよう ◆1 搔痒 搔癢
掻痒
掻癢
*『景徳伝灯録-二二』 ➡隔靴搔痒/隔靴搔癢/隔靴掻痒/隔靴掻痒(かっかそうよう)
思い通りにいかず、はがゆく、もどかしいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★靴を隔てて痒(カユ)いところをかくという意味で、痒いところに手が届かないはがゆさ・もどかしさをいう。
類:掉棒打星(とうぼうだせい)/類:隔靴爬痒(かっかはよう)
「靴(クツ)を隔(ヘダ)てて痒(カユ)きを掻(カ)く」
●H04-1㈣書/●H06-1㈣書/●H10-2㈣書/●H13-3㈣書/●H17-2㈣書/●H20-1㈣書/●H22-1㈣書
92 規行____ きこうくほ ◆1 矩歩   *『晋書-潘尼伝』 ➡規行矩歩(きこうくほ)
品行方正なこと。心や行動がきちんとして正しいこと。また、古い法則や規定を固守して融通の利かないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「規行」は、決まりにかなった歩き方。
★「矩歩」は、規則正しい歩き方。
類:品行方正(ひんこうほうせい)
●H10-1㈣書
93 蓴羹____ じゅんこうろかい ◆1 鱸膾   *『晋書-張翰伝』 ➡蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)
故郷を懐かしく思う情。〈漢検四字熟語辞典〉
★蓴菜(ジュンサイ)の吸い物(羹:アツモノ)と、鱸(スズキ)の切り身料理(膾:ナマス)。
★中国晋の張翰が故郷の料理である蓴菜のお吸い物と鱸の膾が恋しくなり、官を辞して洛陽から帰郷したという故事から。
類:狐死首丘(こししゅきゅう)/類:胡馬北風(こばほくふう)/類:池魚故淵(ちぎょこえん)
●H19-3㈣書/●H24-3㈣書
94 珠聯____ しゅれんへきごう ◆1 璧合   *『王沂-科挙程大序』 ➡珠聯璧合/珠連璧合/珠聨璧合(しゅれんへきごう)
立派な才能のある人々が集まるたとえ。転じて、新婚を祝う語として用いられる。〈漢検四字熟語辞典〉
★珠が聯(ツラ)なり、璧が合う意。
類:珠聯玉映(しゅれんぎょくえい)
●H28-1㈣書
95 北轍____ ほくてつなんえん ◆1 南轅   *『周亮工』 ➡北轍南轅(ほくてつなんえん)
志と行動とが相反するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★轍(ワダチ)が北に向かっているのに、轅(ナガエ)を南に向けている意で、あべこべ、行き違いということから。
類:北轅適楚(ほくえんてきそ)/類:南轅北轍(なんえんほくてつ)
●H21-2㈣書「南轅北轍」
96 草満____ そうまんれいご
そうまんれいぎょ
◆1 囹圄   *『隋書-劉曠伝』 ➡草満囹圄(そうまんれいご/そうまんれいぎょ)
善政で国がよく治まっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「囹圄」は、牢獄のこと。
★獄舎に罪人がいないため、草が生い茂るということから。
「草(クサ)、囹圄(レイゴ)に満つ」
●H18-2㈣書/●H21-1㈣書
97 ____玉杯 ぞうちょぎょくはい ◆1 象箸   *『韓非子-喩老』 ➡象箸玉杯(ぞうちょぎょくはい)
贅沢な生活をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「象箸」は、象牙の箸。
★「玉杯」は、玉で作った杯。
★中国殷の紂王(チュウオウ)の賢臣箕子(キシ)は、王が象牙の箸を作ったのを知って、次は玉の杯を作るだろう、そして王の贅沢ぶりは留まるところがなくなるに違いないと恐れた。果たして紂王は贅沢の限りを尽くし、殷は滅びたという故事から。
●H11-2㈣書
98 竜頭____ りょうとうげきしゅ
りゅうとうげきしゅ
りょうとうげきす
りゅうとうげきす
◆1 鷁首   *『紫式部日記-寛弘五年一〇月一六日』 ➡竜頭鷁首(りょうとうげきしゅ/りゅうとうげきしゅ/りょうとうげきす/りゅうとうげきす)
風流を楽しむ舟のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★竜の頭のついた舟と、鷁(風に強い大きな水鳥)の首のついた舟をいう。転じて、豪華な舟遊びの意に用いる場合もある。
類:竜舟鷁首(りょうしゅうげきしゅ)
●H25-2㈣書
99 ____偸光 さくへきとうこう ◆1 鑿壁   *『西京雑記・二』 ➡鑿壁偸光(さくへきとうこう)
苦学することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★壁に穴を開けて(鑿壁)隣家の光を盗んで(偸光)学ぶ意。
★前漢の匡衡(キョウコウ)が若いとき貧乏で灯火の油が買えず、壁に穴を開けて隣家の灯の光で書物を読んで学問をし、のち大学者となった故事による。
類:匡衡壁鑿(きょうこうへきさく)
「壁を鑿(ウガ)ちて光を偸(ヌス)む」
●H17-1㈣書/●H19-2㈣書
100 ____魯魚 うえんろぎょ ◆1 烏焉   *『事物異名録-二〇』 ➡烏焉魯魚(うえんろぎょ)
文字の書き誤り。〈漢検四字熟語辞典〉
★烏と焉、魯と魚がそれぞれ字形が似ていて誤りやすいことからいう。
類:魯魚之謬(ろぎょのあやまり)/類:魯魚亥豕(ろぎょがいし)/類:魯魚陶陰(ろぎょとういん)/類:魯魚帝虎(ろぎょていこ)/類:烏焉成馬(うえんせいば)/類:魯魚章草(ろぎょしょうそう)/類:亥豕之譌(がいしのか)/類:焉馬之誤(えんばのあやまり)/類:三豕渡河(さんしとか)
●H06-2㈣書/●H14-2㈣書/●H16-1㈣書
101 曲水____ きょくすいりゅうしょう ◆1 流觴   *『王羲之-蘭亭集序』 ➡曲水流觴(きょくすいりゅうしょう)
曲折した水の流れに杯(サカズキ)を浮かべ、それが自分の前を流れすぎないうちに詩を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曲水」は、いく曲がりも曲げて作った人工の小川のこと。
★「觴」は、杯の意。
類:流觴曲水(りゅうしょうきょくすい)/類:曲水之宴(きょくすいのえん)
●H04-1㈣書「流觴曲水」
●H12-1㈣書/●H29-3㈣書
102 蟄居____ ちっきょへいそく ◆1 屛息 屏息 *『不明』 ➡蟄居屛息/蟄居屏息(ちっきょへいそく)
江戸時代、公家・武士に科した刑の一つ。家にこもって外出せず、息を殺して、おそれつつしむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蟄居」は、家の内に閉じこもっていること、隠れていることで、もと虫などが地中に籠もる意。
★「屏息」は、屏気と同じで、息を殺してじっと隠れていること、おそれつつしむこと。
類:蟄居閉門(ちっきょへいもん)
●H28-1㈣書
103 ____高楼 たいかこうろう ◆1 大廈 大厦 *『総生寛-西洋道中膝栗毛・一四』 ➡大廈高楼/大厦高楼(たいかこうろう)
大きな建物のこと。豪壮な建物のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「廈」は、家、大きな建物のこと。
★「楼」は、二階建て以上の建物のこと。
類:高楼大廈(こうろうたいか)
●H14-1㈣書
104 天空____ てんくうかいかつ ◆1 海闊 海濶 *『夏目漱石-吾輩は猫である・一一』 ➡天空海闊/天空海濶(てんくうかいかつ)
空や海が果てしなく広がっているように、度量が大きく、心が広いたとえ。〈漢字ペディア〉
★「天空」は、空がからりと晴れ上がってどこまでも広いこと。
★「海闊」は、大海が広々としていること。
類:海闊天空(かいかつてんくう)/類:豪放磊落(ごうほうらいらく)/類:海闊天高(かいかつてんこう)
●H13-2㈣書
105 ____同時 そったくどうじ ◆1 啐啄   *『碧巌録・一六』 ➡啐啄同時(そったくどうじ)
逸することのできない好機。また、熟した機を捉え悟りに導くこと。
★「啐」は、雛が孵化するとき、殻の中で鳴く声。
★「啄」は、母鳥が外から殻をつっつくこと。
★禅宗で師家と修行者が機を得て気持ちの相応ずることをいう。
●H08-2㈣書
106 ____蒼生 りんうそうせい ◆1 霖雨   *『不明』 ➡霖雨蒼生(りんうそうせい)
恵みを与えること。また、民を苦しみから救う人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霖雨」は、幾日も降り続く雨。ここでは旱魃を救う三日以上降り続く恵みの雨。恩沢・恵みの意。
★「蒼生」は、草木が青々と茂る所であるが、転じて、多くの人民のこと。
●H18-1㈣書/●H19-3㈣書/●H25-2㈣書/●H30-2㈣書
107 彫心____ ちょうしんるこつ
ちょうしんろうこつ
◆1 鏤骨   *『海潮音・序』 ➡彫心鏤骨(ちょうしんるこつ/ちょうしんろうこつ)
身を削るような苦労をすること。苦労して詩文を作ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★心にきざみ骨に鏤(チリバ)める意。
類:粉骨砕身(ふんこつさいしん)/類:彫肝琢腎(ちょうかんたくじん)
「心に彫(ホ)り骨に鏤(キザ)む」
●H06-3㈣書/●H15-3㈣書/●H25-2㈣書
108 炊金____ すいきんせんぎょく ◆1 饌玉   *『駱賓王-帝京篇』 ➡炊金饌玉(すいきんせんぎょく)
たいへんなご馳走。豪華この上ない食事のこと。また、他者の歓待を感謝していう語。〈漢検四字熟語辞典〉
★金を炊いて食物とし、玉を取り揃えて膳に並べる意。
類:饌玉炊金(せんぎょくすいきん)/類:食前方丈(しょくぜんほうじょう)/類:太牢滋味(たいろうじみ)
「金を炊(タ)き、玉を饌(セン)す」
●H06-3㈣書/●H21-2㈣書
109 旁時____ ぼうじせいちゅう ◆1 掣肘   *『呂氏春秋-具備』 ➡旁時掣肘(ぼうじせいちゅう)
他人の仕事に脇から口を出して邪魔をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「掣肘」は、人の肘を引っ張ること。
「旁(カタワ)らより時に掣肘(セイチュウ)す」
●H28-3㈣書
110 曲突____ きょくとつししん ◆1 徙薪   *『漢書-霍光伝』 ➡曲突徙薪(きょくとつししん)
未然に災難を防ぐこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「突」は、煙突のこと。
★「徙」は、物を移動させる意。
★煙突を曲げ、薪(タキギ)を他の場所に移して、火事になるのを防ぐこと。
類:徙薪曲突(ししんきょくとつ)
「突(トツ)を曲げて薪(タキギ)を徙(ウツ)す」
●H12-3㈣書/●H16-3㈣書/●H19-3㈣書/●H25-1㈣書
111 ____鱸膾 じゅんこうろかい ◆1 蓴羹   *『晋書-張翰伝』 ➡蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)
故郷を懐かしく思う情。〈漢検四字熟語辞典〉
★蓴菜(ジュンサイ)の吸い物(羹:アツモノ)と、鱸(スズキ)の切り身料理(膾:ナマス)。
★中国晋の張翰が故郷の料理である蓴菜のお吸い物と鱸の膾が恋しくなり、官を辞して洛陽から帰郷したという故事から。
類:狐死首丘(こししゅきゅう)/類:胡馬北風(こばほくふう)/類:池魚故淵(ちぎょこえん)
●H19-3㈣書/●H24-3㈣書
112 ____裸裎 たんせきらてい ◆1 袒裼   *『孟子-公孫丑・上』 ➡袒裼裸裎(たんせきらてい)
はなはだ無礼なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「袒裼」は、ひじをあらわす、肌脱ぎになること。
★「裸裎」は、裸になること。
●H28-2㈣書
113 蒼蠅____ そうようきび ◆1 驥尾   *『史記-伯夷伝・索隠』 ➡蒼蠅驥尾/蒼蝿驥尾(そうようきび)
凡人が賢人のおかげで功績をあげることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蒼蠅」は、アオバエ。小人や凡人にたとえる。
★青蠅(アオバエ)が、駿馬のしっぽ(驥尾)にとまって千里も遠くに行く意。
「蒼蠅(ソウヨウ)、驥尾(キビ)に附(フ)して千里を致す」
●H06-2㈣書/●H13-3㈣書/●H20-2㈣書/●H24-1㈣書
114 肉山____ にくざんほりん ◆1 脯林   *『帝王世紀』 ➡肉山脯林(にくざんほりん)
贅沢な宴会のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★生肉が山のように、干し肉(脯)が林のように多い意。
類:酒池肉林(しゅちにくりん)/類:肉山酒海(にくざんしゅかい)
●H12-2㈣書/●H19-2㈣書/●H23-3㈣書/●H27-1㈣書/●H30-1㈣書
115 銘肌____ めいきるこつ
めいきろうこつ
◆1 鏤骨   *『顔氏家訓-序致』 ➡銘肌鏤骨(めいきるこつ/めいきろうこつ)
心に深く刻み込んで忘れないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「銘肌」は、皮膚に刻むこと。
★「鏤骨」は、骨に刻み込むこと。
類:銘心鏤骨(めいしんるこつ)
「肌(ハダ)に銘(メイ)し骨に鏤(キザ)む」
●H22-3㈣書
116 ____髪指 しれつはっし ◆1 眥裂 眦裂 *『史記-項羽紀』 ➡眥裂髪指/眦裂髪指(しれつはっし)
激しくいきどおるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「眥裂」は、怒りで目を大きく見開くこと。
★「髪指」は、怒りで髪の毛が逆立って天を突き上げる意。
類:怒髪衝冠(どはつしょうかん)/類:怒目横眉(どもくおうび)/類:怒目切歯(どもくせっし)
「頭髪上指(ジョウシ)し、目眥(モクシ)尽(コトゴト)く裂(サ)く」
●H29-3㈣書
117 ____応対 さいそうおうたい ◆1 灑掃 洒掃 *『朱熹-大学章句・序』 ➡灑掃応対/洒掃応対(さいそうおうたい)
日常生活に必要な仕事や作法のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「灑掃」は、水をまいて箒で掃除をする。
★「応対」は、受け答えをすること。
●H23-1㈣書
118 ____鉄壁 どうしょうてっぺき ◆1 銅牆 銅墻 *『柴田錬三郎-柴錬水滸伝』 ➡銅牆鉄壁/銅墻鉄壁(どうしょうてっぺき)
守りの堅牢なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★銅の垣根(牆)と、鉄の壁の意。
類:湯池鉄城(とうちてつじょう)
●H05-2㈣書/●H16-2㈣書/●H18-2㈣書/●H20-3㈣書
119 桑田____ そうでんそうかい ◆1 滄海   *『劉希夷-代悲白頭翁』 ➡桑田滄海(そうでんそうかい)
世の変転のはなはだしいたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★桑畑(桑田)が青海原(滄海)に変わる意。
類:滄海桑田(そうかいそうでん)/類:桑田碧海(そうでんへきかい)/類:東海桑田(とうかいそうでん)/類:滄海揚塵(そうかいようじん)
「桑田変じて滄海となる」
●H16-2㈣書/●H21-1㈣書
120 ____定省 おんせいていせい ◆1 温凊   *『礼記-曲礼・上』 ➡温凊定省(おんせいていせい)
親に孝養をつくすこと。もと人の子たる者の礼を説いた語。〈漢検四字熟語辞典〉
★冬には温かく夏には凊(スズ)しく過ごせるよう配慮し、夜には寝床を整え定め、朝にはご機嫌を伺う(省)意。
類:扇枕温衾(せんちんおんきん)/類:定省温凊(ていせいおんせい)/類:昏定晨省(こんていしんせい)
●H09-3㈣書/●H22-1㈣書/●H27-2㈣書/●H29-1㈣書
121 ____諫言 せっかんかんげん ◆1 折檻   *『漢書-朱雲伝』 ➡折檻諫言/折檻諌言(せっかんかんげん)
臣下が君主を厳しくいさめること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「折檻」は、手すりが折れること。
★「諫言」は、目上の人を諫(イサ)める言葉。
★前漢の朱雲(シュウン)が、成帝(セイテイ)に奸臣を斬るように諫めたところ、帝は怒り朱雲をその場から連れ出させようとしたが、朱雲は御殿の欄檻(ランカン)に掴まって諫言を止めなかったため、欄檻の手すりの木が折れてしまったという故事から。
●H28-3㈣書
122 ____巻舒 せいきけんじょ ◆1 旌旗   *『三国志-魏書・傅嘏伝』 ➡旌旗巻舒(せいきけんじょ)
戦いが続くことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旌旗」は、はた、旗の総称。
★「巻舒」は、巻いたり広げたりすること。
★軍旗を巻いたり、広げたりして戦いに明け暮れること。
●H19-1㈣書/●H26-3㈣書
123 ____万里 ほうていばんり ◆1 鵬程   *『荘子-逍遥遊』 ➡鵬程万里(ほうていばんり)
前途遥かな道のりのこと。また、果てしなく広がる大海のたとえ。〈漢字ペディア〉
★鵬(ホウ)という巨大な鳥が北海から南海に向かって遠大な距離を飛ぶという。
類:前程万里(ぜんていばんり)/類:万里鵬程(ばんりほうてい)/類:鵬霄万里(ほうしょうばんり)
●H06-2㈣書
124 鶴立____ かくりつきちょ ◆1 企佇   *『三国志-魏書・陳思王植伝』 ➡鶴立企佇(かくりつきちょ)
心から待ち望むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「企」は、つまさき立つこと。
★「佇」は、待ち望む意。
★鶴が立っている姿のように、つまさきだって、人や物事を待ち望む意。
類:延頸鶴望(えんけいかくぼう)/類:延頸挙踵(えんけいきょしょう)
●H19-2㈣書/●H22-1㈣書
125 ____三浴 さんきんさんよく ◆1 三釁   *『国語-斉語』 ➡三釁三浴(さんきんさんよく)
相手を大切に思う心を表す語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「釁」は、香料を体に塗り付けること。
★「浴」は、湯浴みすること。
★幾度も体を洗い清め、幾度も香を塗り染めよい香りをつけて人を待つ意。
類:三薫三沐(さんくんさんもく)/類:三浴三薫(さんよくさんくん)
●H27-1㈣書/●R01-2㈣書
126 ____投筆 えんがんとうひつ ◆1 燕頷   *『後漢書-班超伝』 ➡燕頷投筆(えんがんとうひつ)
一大決心をして志を立てること。また、文章をやめて武の道に進むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「燕頷」は、燕のような人相をいう。
★「投筆」は、筆を投げ捨てる、筆をおく意。
★中国後漢の班超(ハンチョウ)は、筆書の仕事をしていたが、武功を上げたいと思い、筆書の仕事を止めて武将になったという故事から。
「燕頷(エンガン)、筆(フデ)を投(トウ)ず」
●H17-3㈣書/●H27-2㈣書
127 ____下石 らくせいかせき ◆1 落穽 落井 *『韓愈-柳子厚墓誌銘』 ➡落穽下石/落井下石(らくせいかせき)
人の危難につけ込んでさらに痛めつけることを言う。〈漢検四字熟語辞典〉
★「穽」は、落とし穴の意。
★人が落とし穴に落ちたのに、上から石を落とす意。
類:落井下石(らくせいかせき)/類:下井落石(かせいらくせき)
「穽(セイ)に落ちて石を下(クダ)す」
●H04-1㈣書
128 ____虎踞 りょうばんこきょ
りゅうばんこきょ
◆1 竜蟠 竜盤 *『李白-永王東巡歌』 ➡竜蟠虎踞/竜盤虎踞(りょうばんこきょ/りゅうばんこきょ)
険しい地勢。攻めるのに困難で守るのに便利な地勢。転じて、ある場所を占拠して権勢をふるうこと。また、文章などの勢いが盛んなことにもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「竜蟠」は、竜がとぐろを巻くこと。
★「虎踞」は、虎がうずくまる意。
●H11-2㈣書/●H17-1㈣書/●H24-2㈣書
129 流汗____ りゅうかんりんり ◆1 淋漓   *『夏目漱石-自転車日記』 ➡流汗淋漓(りゅうかんりんり)
汗が体中から流れ出て、したたり落ちること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「流汗」は、汗が流れること。
★「淋漓」は、水や血や汗がしたたる意。
●H23-3㈣書
130 薤露____ かいろこうり ◆1 蒿里   *『古今注-音楽』 ➡薤露蒿里(かいろこうり)
人生のはかないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「薤露」は、ニラの上におりた朝露の意で、すぐに消えてしまうこと。
★「蒿里」は、もと山の名で、人が死ぬとその霊魂がここに集まり来ると言われた。転じて、墓地の意。
★「薤露」「蒿里」は、葬送のときの挽歌(バンカ)の曲名。
★中国漢代の田横(デンオウ)が自殺したとき、門人がこれを悼んで作った曲を、のちに李延年(リエンネン)がこの二曲に分けたとされる。
★貴人には薤露を歌い、下級官吏や庶民には蒿里を歌うとされる。
●H07-2㈣書/●H17-1㈣書/●H18-3㈣書/●H23-2㈣書
131 彫虫____ ちょうちゅうてんこく ◆1 篆刻   *『法言-吾子』 ➡彫虫篆刻/雕虫篆刻(ちょうちゅうてんこく)
取るに足りない小細工。また、文章を作るのに字句ばかりを飾り立てること。〈漢字ペディア〉
★虫の形や複雑な篆書の字を刻みつけるような、こまかな細工ということから。
類:咬文嚼字(こうぶんしゃくじ)/類:雕虫の小技(ちょうちゅうのしょうぎ)
●H18-3㈣書/●H20-1㈣書
132 魯魚____ ろぎょがいし ◆1 亥豕   *『蘭説弁惑・跋』 ➡魯魚亥豕(ろぎょがいし)
文字の書き誤り。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魯」と「魚」、「亥」と「豕」とが、それぞれ字画が似ていて書き誤りやすいということ。
類:魯魚章草(ろぎょしょうそう)/類:魯魚帝虎(ろぎょていこ)/類:魯魚陶陰(ろぎょとういん)/類:烏焉魯魚(うえんろぎょ)/類:三豕渡河(さんしとか)
●H09-1㈣書/●H13-2㈣書「魯魚章草」
●H17-2㈣書/●H23-2㈣書
133 鞠躬____ きっきゅうじんすい ◆1 尽瘁   *『諸葛亮-後出師表』 ➡鞠躬尽瘁(きっきゅうじんすい)
ひたすら心を尽くして骨折り国事につとめること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鞠躬」は、身をかがめて敬いつつしむ意。転じて、心を尽くして骨折ること。
★「尽瘁」は、力を尽くして骨折る。
「鞠躬尽瘁、死して後已(ノチヤ)む」
●H16-1㈣書/●H19-1㈣書/●H28-3㈣書/●H30-3㈣書
134 ____千里 いっしゃせんり ◆1 一瀉   *『韓愈-貞女峡詩』 ➡一瀉千里(いっしゃせんり)
流れの非常に速いこと。転じて、文章や弁舌がよどみなく、すらすらできることのたとえ。また、物事が速やかに進み片付くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瀉」は、傾斜地を水が勢いよく流れ出すこと。
★水が傾斜地を流れ出すと一気に千里もの距離を流れ下る意。
類:一瀉百里(いっしゃひゃくり)
●H08-1㈣書/●H30-2㈣書
135 茅屋____ ぼうおくさいてん ◆1 采椽 採椽 *『漢書-芸文志』 ➡茅屋采椽/茅屋採椽(ぼうおくさいてん)
質素な家のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「茅屋」は、かやぶきの屋根のこと。
★「采椽」は、山から切り出したままのたるきの意。
●H17-3㈣書/●H25-1㈣書/●H28-2㈣書
136 面折____ めんせつていそう ◆1 廷諍 廷争 *『史記-呂后紀』 ➡面折廷諍/面折廷争(めんせつていそう)
面と向かって臆することなく争論すること。剛直の臣についていう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「面折」は、面と向かって責める。
★「廷諍」は、朝廷で争論すること。
類:廷諍面折(ていそうめんせつ)
●H06-2㈣書/●H18-2㈣書/●H24-2㈣書/●H28-1㈣書
137 揺頭____ ようとうはいび ◆1 擺尾   *『五灯会元・五』 ➡揺頭擺尾(ようとうはいび)
人に気に入られるようにこびへつらうさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★頭を動かして尾を振る意。
★仏道修行の僧侶たちも、ときには師の行動にへつらって、師の体得した境地に近づこうとすることもある、との語にもとづく。
「頭を揺らし尾を擺(フ)る」
●H28-2㈣書
138 老驥____ ろうきふくれき ◆1 伏櫪   *『曹操-歩出夏門行』 ➡老驥伏櫪(ろうきふくれき)
人が年老いてもなお大きな志をいだくことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★年老いてしまった駿馬(老驥)が用いられることなく、馬屋(櫪)のねだに伏し横たわっていながら、なお千里を駆けようとする志を捨てない意。
「老驥(ロウキ)、櫪(レキ)に伏(フ)す」
139 関関____ かんかんしょきゅう ◆1 雎鳩   *『詩経-周南・関雎』 ➡関関雎鳩(かんかんしょきゅう)
非常に夫婦仲がよいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「関関」は、鳥の和らぎ鳴く声の形容。
★「雎鳩」は、水鳥の名で、みさごの意。
★仲の良い雄と雌のみさごが、川の州でのどかに鳴きかわしているさまを言う。
類:比翼連理(ひよくれんり)/類:琴瑟相和(きんしつそうわ)/類:鴛鴦之契(えんおうのちぎり)
●H10-2㈣書
140 南橘____ なんきつほくき
なんきつほっき
◆1 北枳   *『晏子春秋-内篇・雑・下』 ➡南橘北枳(なんきつほくき/なんきつほっき)
人も住む環境によって、よくも悪くもなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★江南の橘(タチバナ)を江北に移植すると食べられない枳(カラタチ)に変わることから。
類:墨子泣糸(ぼくしきゅうし)
●H11-1㈣書/●H23-2㈣書
141 鑿壁____ さくへきとうこう ◆1 偸光   *『西京雑記・二』 ➡鑿壁偸光(さくへきとうこう)
苦学することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★壁に穴を開けて(鑿壁)隣家の光を盗んで(偸光)学ぶ意。
★前漢の匡衡(キョウコウ)が若いとき貧乏で灯火の油が買えず、壁に穴を開けて隣家の灯の光で書物を読んで学問をし、のち大学者となった故事による。
類:匡衡壁鑿(きょうこうへきさく)
「壁を鑿(ウガ)ちて光を偸(ヌス)む」
●H17-1㈣書/●H19-2㈣書
142 天歩____ てんぽかんなん ◆1 艱難   *『詩経-小雅・白華』 ➡天歩艱難(てんぽかんなん)
時運に恵まれず非常に苦労すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天歩」は、天命・時運、国家の運命をいう。
★「艱難」は、苦しみ、難儀。
●H22-1㈣書
143 夙夜____ しゅくやむび ◆1 夢寐   *『後漢書-郎伝』 ➡夙夜夢寐(しゅくやむび)
朝早くから夜遅くまで。また、寝ても覚めても、終日絶えずということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「夙夜」は、早朝から夜遅くまで。
★「夢寐」は、寝て夢を見ること、眠っている間の意。
類:夙夜夢寤(しゅくやむご)
●H17-1㈣書
144 ____千里 じくろせんり ◆1 舳艫   *『漢書-武帝紀』 ➡舳艫千里(じくろせんり)
多数の船がはるかかなたまで連なること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「舳」は、船のとも。
★「艫」は、船のへさき。
★「千里」は、はるかに続く長い距離。
★ある船の船尾に次の船の船首がくっつくようにして連なるさまをいう。
●H13-3㈣書/●H18-3㈣書/●H20-2㈣書
145 ____看戯 わいしかんぎ ◆1 矮子   *『朱子語類・一一六』 ➡矮子看戯(わいしかんぎ)
見識のないことのたとえ。前人の批評や意見を聞き、よく考えずそれに同調すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★観劇のとき背の低い人(矮子)が高い人のうしろで芝居を見る意。
類:矮人観場(わいじんかんじょう)/類:観場矮人(かんじょうわいじん)/類:矮人看戯(わいじんかんぎ)
●H05-2㈣書/●H23-1㈣書/●H24-3㈣書
146 兎起____ ときこつらく ◆1 鶻落   *『蘇軾-文与可画篔簹谷偃竹記』 ➡兎起鶻落/兔起鶻落(ときこつらく)
書画や文章の筆致に盛んに勢いがあることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★野兎(ノウサギ)が跳びあがり、鶻(ハヤブサ)が急激に飛び下りるような勢いをいう。
●H07-1㈣書/●H26-2㈣書
147 ____落溷 ついいんらくこん ◆1 墜茵   *『南史-范縝伝』 ➡墜茵落溷(ついいんらくこん)
人には運不運があるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★風に吹かれて散った花が、あるものは幸運なことに敷物の上に落ち(墜茵)、あるものは不運にもかわやに落ちる(落溷)ということから。
類:運否天賦(うんぷてんぷ)
「茵(イン)に堕(オ)ち溷(コン)に落(オ)つ」
●H26-3㈣書
148 旌旗____ せいきけんじょ ◆1 巻舒   *『三国志-魏書・傅嘏伝』 ➡旌旗巻舒(せいきけんじょ)
戦いが続くことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旌旗」は、はた、旗の総称。
★「巻舒」は、巻いたり広げたりすること。
★軍旗を巻いたり、広げたりして戦いに明け暮れること。
●H19-1㈣書/●H26-3㈣書
149 天門____ てんもんかいこう ◆1 開闔   *『老子-一〇章』 ➡天門開闔(てんもんかいこう)
天の造化の門が開き閉じる。開くと万物が生成し、閉じると消滅することから、万物の生滅変化をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天門」は、万物が生まれ出るも門。老荘思想でいう、無、道と同意とも、また、玄妙な雌の性器とも心にある英知の門とも解され異説が多い。
●H26-3㈣書
150 ____一闢 いっこういちびゃく ◆1 一闔   *『易経-繫辞・上』 ➡一闔一闢(いっこういちびゃく)
あるいは閉じ、あるいは開く。陰と陽が消長するさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★あるいは闔(ト)じ、あるいは闢(ヒラ)く意。
●H30-3㈣書
151 懲羹____ ちょうこうすいかい ◆1 吹膾   *『楚辞-九章・惜誦』 ➡懲羹吹膾(ちょうこうすいかい)
一度失敗したことに懲りて、必要以上に用心深くなりすぎること。〈漢検四字熟語辞典〉
★一度羹(アツモノ)で口に火傷をした者は、それに懲りて冷たい膾(ナマス)まで吹いて食べる意。
「羹(アツモノ)に懲(コ)りて膾(ナマス)を吹く」
●H21-2㈣書
152 放辟____ ほうへきじゃし ◆1 邪侈   *『孟子-梁恵王・上』 ➡放辟邪侈/放僻邪侈(ほうへきじゃし)
わがまま勝手な悪い行為なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「放」は、ほしいまま。
★「辟」は、偏る。
★「邪」は、よこしま。
★「侈」は、贅沢。
類:勝手気儘(かってきまま)/類:我儘放題(わがままほうだい)/類:傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
●R01-2㈣書
153 ____死灰 こうぼくしかい ◆1 槁木   *『荘子-斉物論』 ➡槁木死灰(こうぼくしかい)
衰えて生気がないさま。また、意欲に乏しいさま。無為自然の境地にあること。〈漢検四字熟語辞典〉
★体は枯れ木(槁木)のように、心は火の気のない灰(死灰)のように、身も心も活気がなく、なんの働きも起こさないさま。
類:枯木冷灰(こぼくれいかい)/類:枯木寒厳(こぼくかんがん)/類:枯木死灰(こぼくしかい)
「形は槁木(コウボク)の如く、心は死灰の如し」
●H08-1㈣書
154 ____求遠 ざいじきゅうえん ◆1 在邇   *『孟子-離婁・上』 ➡在邇求遠(ざいじきゅうえん)
人としての正しい道は自分自身の中に求めるべきなのに、とかく人は遠い所にそれを求めようとするということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★邇(チカ)くに在るのに、遠い所に求めるという意。
類:舎近求遠(しゃきんきゅうえん)/類:舎近謀遠(しゃきんぼうえん)
「邇(チカ)きに在(ア)りて遠きに求む」
●H11-2㈣書/●H21-1㈣書
155 ____浮薄 けいちょうふはく ◆1 軽佻 軽窕 *『両国立志編・一三』 ➡軽佻浮薄/軽窕浮薄(けいちょうふはく)
考えが軽薄でうわついていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「軽佻」は、考えが浅く調子にのった言動をすること。
★「浮薄」は、うわついていて軽々しい意。
類:軽佻浮華(けいちょうふか)/類:軽佻佞巧(けいちょうねいこう)/類:軽率短慮(けいそくたんりょ)/類:鼻先思案(はなさきしあん)
●H17-3㈣書/●H21-3㈣書
156 得隴____ とくろうぼうしょく ◆1 望蜀   *『後漢書-岑彭伝』 ➡得隴望蜀(とくろうぼうしょく)
人間の欲望には限りがないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国全土を再統一した後漢の光武帝(コウブテイ)が、隴を平定したあと蜀をも手中に収めようとした自分の欲の深さを自嘲した故事から。
類:望蜀之嘆(ぼうしょくのたん)
「隴(ロウ)を得て蜀(ショク)を望む」
●H18-2㈣書
157 嘔啞____ おうあちょうたつ
おうあとうたつ
◆1 嘲哳   *『白居易-琵琶行』 ➡嘔啞嘲哳/嘔唖嘲哳(おうあちょうたつ/おうあとうたつ)
洗練されておらず、調子に狂った聞き苦しい乱雑な音のこと。また、子供が喧しく騒ぎ立てている声のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嘔啞」は、子供の話す声、やかましく鳴る音の形容。
★「嘲哳」は、騒々しいみだらな音がするさま。また、調子はずれで下品な音のさま。
●H10-3㈣書/●H14-1㈣書/●H16-1㈣書/●H17-3㈣書/●H21-1㈣書/●H24-1㈣書
158 ____低唱 せんしんていしょう ◆1 浅斟   *『柳永-鶴沖天・黄金榜上』 ➡浅斟低唱(せんしんていしょう)
少々お酒を飲んで小声で歌を口ずさむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「浅斟」は、軽く酒を酌み交わす。
★「低唱」は、低い声で詩や歌を歌うこと。
類:低唱浅斟(ていしょうせんしん)/類:浅酌低唱(せんしゃくていしょう)/類:浅酌微吟(せんしゃくびぎん)
●H23-3㈣書/●H30-3㈣書
159 因果____ いんがてきめん ◆1 覿面   *『読本・椿説弓張月・前』 ➡因果覿面(いんがてきめん)
悪事の報いがすぐに目の前に現れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「覿面」は、目の当たりの意。転じて、結果がすぐにあらわれること。
類:因果歴然(いんがれきぜん)/類:積悪の報い(せきあくのむくい)
●H14-3㈣書
160 ____折衝 そんそせっしょう ◆1 樽俎 尊俎 *『晏子春秋-内編・雑上』 ➡樽俎折衝/尊俎折衝(そんそせっしょう)
なごやかに交渉すること。武力を用いず飲食をともにしながらかけひきをする外交交渉の事。〈漢検四字熟語辞典〉
★「樽俎」は、酒だると肉料理をのせる台。
★「折衝」は、敵の兵軍の勢いをくじく意。
類:折衝樽俎(せっしょうそんそ)/類:樽俎之間(そんそのかん)
●H06-2㈣書/●H14-3㈣書
161 ____閃電 へきれきせんでん ◆1 霹靂   *『隋書-長孫晟伝』 ➡霹靂閃電(へきれきせんでん)
すばやいことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霹靂」は、急に激しく鳴る雷の意。
★「閃電」は、ぴかっと光る稲妻。
★急に激しく鳴りきらめきひかる稲妻の意。
●H12-3㈣書/●H16-2㈣書/●H19-1㈣書
162 ____奔放 ふきほんぽう ◆1 不羈   *『今東光-一絃琴』 ➡不羈奔放(ふきほんぽう)
伝統や習慣にとらわれず、思いのままに行動すること。〈漢字ペディア〉
類:自由奔放(じゆうほんぽう)/類:奔放不羈(ほんぽうふき)/類:不羈自由(ふきじゆう)/類:天馬行空(てんばこうくう)/類:不羈磊落(ふきらいらく)
●H07-1㈣書/●H16-1㈣書「奔放不羈」
163 喋喋____ ちょうちょうなんなん ◆1 喃喃   *『内地雑居未来之夢・一一』 ➡喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん)
小声で親しげに話しあうさま。男女が睦まじげに語り合うさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「喋喋」は、口数多くしきりにしゃべるさま。
★「喃喃」は、小声でささやくさま。
類:喃喃喋喋(なんなんちょうちょう)
●H06-3㈣書/●H15-2㈣書
164 ____絶塵 ちょういつぜつじん ◆1 超軼 超逸 *『荘子-徐無鬼』 ➡超軼絶塵/超逸絶塵(ちょういつぜつじん)
非常に軽やかに速く走ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「超軼」は、抜きんでていること。
★「絶塵」は、塵一つ立てずに、きわめて速く走る意。馬などが疾駆するさまをいう。
類:奔逸絶塵(ほんいつぜつじん)
●H30-1㈣書
165 ____潰堤 ろうぎかいてい ◆1 螻蟻   *『韓非子-喩老』 ➡螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)
ほんの些細なことが、大きな事件や事故の原因になること。〈漢検四字熟語辞典〉
★螻(ケラ)や蟻のような小さな虫があけた穴でも、堤防を崩壊させる原因になることがあるという意。
類:小隙沈舟(しょうげきちんしゅう)
「螻蟻堤(ツツミ)を潰(ツイヤ)す」
●H09-1㈣書/●H17-1㈣書
166 ____大呂 きゅうていたいりょ ◆1 九鼎   *『史記-平原君伝』 ➡九鼎大呂(きゅうていたいりょ)
貴重なもの、重要な地位や名望のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「九鼎」は、夏の禹王が九州(中国全土)から銅を献上させて作った鼎(カナエ)。
★「大呂」は、周王朝の太廟に供えた大きな鐘のこと。
★「九鼎」と「大呂」ともに貴重なもののたとえ。
類:一言九鼎(いちげんきゅうてい)
●H14-1㈣書
167 ____附熱 すうえんふねつ ◆1 趨炎   *『宋史-李垂伝』 ➡趨炎附熱/趨炎付熱(すうえんふねつ)
権勢の盛んな人に近づいて、機嫌をとること。〈漢字ペディア〉
類:趨炎附勢(すうえんふせい)/類:趨炎奉勢(すうえんほうせい)
「炎(エン)に趨(オモム)き熱(ネツ)に附(ツ)く」
●H12-3㈣書
168 牛驥____ ぎゅうきどうそう ◆1 同皁   *『鄒陽文-於獄中上梁王書』 ➡牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
賢者が愚者と同じ待遇を受けること。〈漢検四字熟語辞典〉
★足の遅い牛と、千里を走る駿馬(驥)が同じ飼葉桶(カイバオケ)の餌を食べる意。
類:牛驥一皁(ぎゅうきいっそう)/類:牛驥共牢(ぎゅうききょうろう)/類:利鈍斉列(りどんせいれつ)
「牛驥(ギュウキ)皁(ソウ)を同じうす」
●H26-1㈣書
169 ____掣肘 ぼうじせいちゅう ◆1 旁時   *『呂氏春秋-具備』 ➡旁時掣肘(ぼうじせいちゅう)
他人の仕事に脇から口を出して邪魔をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「掣肘」は、人の肘を引っ張ること。
「旁(カタワ)らより時に掣肘(セイチュウ)す」
●H28-3㈣書
170 寸草____ すんそうしゅんき ◆1 春暉   *『孟郊-遊子吟』 ➡寸草春暉(すんそうしゅんき)
父母の恩は大きくその万分の一も報いることが難しいことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「寸草」は、丈の低い草の意で、子が親の恩に報いようとするほんのわずかな心のたとえ。
★「春暉」は、春の陽光の意で、父母の広大な慈愛をいう。
類:寸草之心(すんそうのこころ)
●H07-1㈣書/●H13-1㈣書/●H17-2㈣書
171 ____鳩居 じゃくそうきゅうきょ ◆1 鵲巣   *『詩経-召南・鵲巣』 ➡鵲巣鳩居(じゃくそうきゅうきょ)
他人の地位を横取りすること。また、女性が嫁いで夫の家を我が家とすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★巣作りのうまい鵲(カササギ)の巣に、巣作りのへたな鳩が入ってすみつく意。
類:鳩居鵲巣(きゅうきょじゃくそう)/類:鵲巣鳩占(じゃくそうきゅうせん)
●H06-3㈣書/●H17-1㈣書/●H26-1㈣書
172 ____附耳 じょうそくふじ ◆1 躡足   *『史記-淮陰侯伝』 ➡躡足附耳(じょうそくふじ)
人に注意する場合には、相手の立場を考え相手を傷つけないような配慮が必要であるということ。また、他にさとられないようにそっと相手に教えること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「躡足」は、足をふむこと。
★「附耳」は、耳に口をつけてそっと言うこと。
「足を躡(フ)み耳に附(ツ)く」
●H20-3㈣書
173 被髪____ ひはつえいかん ◆1 纓冠   *『孟子-離婁・下』 ➡被髪纓冠(ひはつえいかん)
非常に急いで行動すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「被髪」は、髪の毛をふり乱したさま。
★「纓冠」は、冠のひもを結ぶこと。
★髪をふり乱したまま冠のひもを結ぶ意。
●H13-1㈣書/●H17-2㈣書/●H22-3㈣書
174 延頸____ えんけいきょしょう ◆1 挙踵   *『荘子-胠篋』 ➡延頸挙踵(えんけいきょしょう)
人の来訪を待ち望むさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「踵」は、くびす、かかとの意。
★頸(クビ)を延ばし、つま先立って待ち望む意。
類:延頸企踵(えんけいきしょう)/類:翹首企足(ぎょうしゅきそく)/類:翹足引領(ぎょうそくいんりょう)/類:延頸鶴望(えんけいかくぼう)/類:鶴立企佇(かくりつきちょ)
●H06-3㈣書/●H15-3㈣書/●H20-1㈣書/●H23-1㈣書
175 ____不振 いっけつふしん ◆1 一蹶   *『説苑-談叢』 ➡一蹶不振(いっけつふしん)
一度失敗して二度と立ち上がれないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹶」は、つまずく意。
「一蹶(イッケツ)して振(フル)わず」
●H25-1㈣書/●H30-2㈣書
176 ____屛息 ちっきょへいそく ◆1 蟄居   *『不明』 ➡蟄居屛息/蟄居屏息(ちっきょへいそく)
江戸時代、公家・武士に科した刑の一つ。家にこもって外出せず、息を殺して、おそれつつしむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蟄居」は、家の内に閉じこもっていること、隠れていることで、もと虫などが地中に籠もる意。
★「屏息」は、屏気と同じで、息を殺してじっと隠れていること、おそれつつしむこと。
類:蟄居閉門(ちっきょへいもん)
●H28-1㈣書
177 ____涵泳 ゆうゆうかんえい ◆1 優游   *『論語-為政・集注』 ➡優游涵泳(ゆうゆうかんえい)
ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「優游」は、ゆったりとしてこせつかないこと。
★「涵泳」は、水にひたり泳ぐ意から、ゆったりひたり味わう意。
●H24-3㈣書/●H27-1㈣書
178 頑廉____ がんれんだりつ ◆1 懦立   *『孟子-万章・下』 ➡頑廉懦立(がんれんだりつ)
高潔な人格に感化されて、良い方向に向かうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「頑」は、欲が深いこと。
★「懦」は、意気地がない、気が弱い意。
★「廉」は、心にけがれがないこと。
★欲が深い者も改心して清廉な人となり、意気地がない者も奮起して志を立てる意。
「伯夷(ハクイ)の風(フウ)を聞く者は、頑夫(ガンプ)も廉(レン)に、懦夫(ダフ)も志を立つる有り」
●H30-2㈣書
179 年災____ ねんさいげつおう ◆1 月殃   *『還魂記-詗薬』 ➡年災月殃(ねんさいげつおう)
最も不幸な日のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「年災」は、天災で穀物が実らないこと。
★「殃」は、わざわい・とがめ・天罰。
●H28-2㈣書
180 日月____ じつげつゆまい ◆1 逾邁   *『書経-秦誓』 ➡日月逾邁(じつげつゆまい)
月日がどんどん過ぎていくこと。また、年老いて死期が近くなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「日月」は、時間のこと。
★「逾邁」は、月日が過ぎ去る意。
●H29-3㈣書
181 ____沈滞 いびちんたい ◆1 萎靡 委靡 *『獅子文六-てんやわんや』 ➡萎靡沈滞/委靡沈滞(いびちんたい)
物事の動きに活気や勢いがないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★草木が萎れ、水流がよどむ意。
●H08-2㈣書
182 墨痕____ ぼっこんりんり ◆1 淋漓   *『落梅集』 ➡墨痕淋漓(ぼっこんりんり)
墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「墨痕」は、墨で表現したもの。
★「淋漓」は、水や血などがしたたるさま。転じて、筆勢などの盛んなさま。
●H07-3㈣書/●H14-3㈣書/●H17-1㈣書
183 躊躇____ ちゅうちょしゅんじゅん ◆1 逡巡   *『赤木桁平-所謂「自然主義前派」に就て』 ➡躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)
ためらってすすまないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「躊躇」は、ためらう、ぐずぐずする意。
★「逡巡」は、あとずさりする、ぐずぐずする意。
★ほぼ同意の熟語を重ねて意味を強めた四字句。
●H05-1㈣書
184 文質____ ぶんしつひんぴん ◆1 彬彬   *『論語-雍也』 ➡文質彬彬(ぶんしつひんぴん)
外見の美しさと内容の良さとがよく調和していること。また、教養の豊かさと生まれつきの資質の良さが調和していること。〈漢字ペディア〉
★「文」は、表面の美しさ、外見のこと。
★「質」は、中身、内容の意。
★「彬彬」は、程よく釣り合っているさま。
●H12-3㈣書
185 墜茵____ ついいんらくこん ◆1 落溷   *『南史-范縝伝』 ➡墜茵落溷(ついいんらくこん)
人には運不運があるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★風に吹かれて散った花が、あるものは幸運なことに敷物の上に落ち(墜茵)、あるものは不運にもかわやに落ちる(落溷)ということから。
類:運否天賦(うんぷてんぷ)
「茵(イン)に堕(オ)ち溷(コン)に落(オ)つ」
●H26-3㈣書
186 飛揚____ ひようばっこ ◆1 跋扈   *『北史-斉神武紀』 ➡飛揚跋扈(ひようばっこ)
強くてわがままにふるまうこと。また、臣下がのさばり君主をしのぐたとえ。常識や規則などを無視して横暴な振る舞いをすることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「飛揚」は、猛禽が飛び上がること。
★「跋扈」は、大魚が竹垣(扈)を跳びこえて逃げること。
★猛々しい鳥が飛び上がり、大きな魚が跳ね上がる意。
類:跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)/類:横行闊歩(おうこうかっぽ)
●H04-1㈣書/●H12-2㈣書
187 ____邪侈 ほうへきじゃし ◆1 放辟 放僻 *『孟子-梁恵王・上』 ➡放辟邪侈/放僻邪侈(ほうへきじゃし)
わがまま勝手な悪い行為なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「放」は、ほしいまま。
★「辟」は、偏る。
★「邪」は、よこしま。
★「侈」は、贅沢。
類:勝手気儘(かってきまま)/類:我儘放題(わがままほうだい)/類:傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
●R01-2㈣書
188 豪放____ ごうほうらいらく ◆1 磊落   *『小泉三申-新版由比正雪・五』 ➡豪放磊落(ごうほうらいらく)
気持ちがおおらかで、小さなことにこだわらないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豪放」「磊落」は、度量が大きくて小さなことにはこだわらない意。
類:大胆不敵(だいたんふてき)/類:天空海闊(てんくうかいかつ)/類:磊磊落落(らいらいらくらく)
●H09-2㈣書/●H19-1㈣書/●H21-3㈣書/●R01-2㈣書
189 銅駝____ どうだけいきょく ◆1 荊棘 荆棘 *『晋書-索靖伝』 ➡銅駝荊棘/銅駝荆棘(どうだけいきょく)
国の滅亡を嘆くたとえ。〈漢字ペディア〉
★「駝」は、らくだ。
★「荊棘」は、いばらの意で、乱れた状態のたとえ。
★宮殿が破壊され尽くし、銅製の駱駝がイバラの中にうち捨てられているのを嘆く意。
★晋の索靖(サクセイ)が、国が滅ぶのを予知し、洛陽の宮殿の門前に据えられた銅製の駱駝に対して、近いうちにいばら(荊棘)の中にうずもれるであろうと嘆いた故事から。
「銅駝(ドウダ)の荊棘(ケイキョク)に在(ア)るを嘆く」
類:荊棘銅駝(けいきょくどうだ)
●H05-2㈣書/●H09-2㈣書/●H15-1㈣書/●H26-2㈣書
190 ____反正 はつらんはんせい ◆1 撥乱   *『春秋公羊伝-哀公一四年』 ➡撥乱反正(はつらんはんせい)
乱れた世を治めて、もとの正常な世に戻すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撥」は、治めること。
★「反」は、返す意。
「乱(ラン)を撥(オサ)めて正に反(カエ)す」
●H07-3㈣書/●H21-2㈣書/●H24-1㈣書
191 雷霆____ らいていばんきん ◆1 万鈞   *『漢書-賈山伝』 ➡雷霆万鈞(らいていばんきん)
威勢が極めて大きく防ぎとめることのできないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雷霆」は、雷のとどろき。転じて威力などが激しいことの形容。
★「万鈞」は、きわめて重いこと。鈞は重さの単位で、周代では一鈞が7.7kg。
★雷鳴のとどろきがきわめて大きく重い意。
類:雷轟電撃(らいごうでんげき)
●H25-1㈣書
192 ____匪躬 けんけんひきゅう ◆1 蹇蹇   *『易経-蹇』 ➡蹇蹇匪躬(けんけんひきゅう)
自分のことは二の次にして、主人や人に尽くすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹇蹇」は、身を苦しめても忠義を尽くすこと。
★「匪躬」は、「躬(ミ)の故(ユエ)に匪(アラ)ず」の略で、自分の功名や富を捨て去る意。
「王臣(オウシン)蹇蹇、躬の故に匪ず」
●H09-2㈣書/●H18-1㈣書
193 流金____ りゅうきんしゃくせき ◆1 鑠石   *『楚辞-招魂』 ➡流金鑠石(りゅうきんしゃくせき)
厳しい暑さのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔、十個の太陽が同時に昇り金石などの堅剛なものもみな照らし溶かしたという故事による。
類:流金焦土(りゅうきんしょうど)
「金(キン)を流(ナガ)し石(イシ)を鑠(トカ)す」
●H15-3㈣書/●H27-3㈣書/●H30-3㈣書
194 ____坑儒 ふんしょこうじゅ ◆1 焚書   *『史記-秦始皇紀』 ➡焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)
思想、学問、言論を弾圧すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「焚書」は、書物を焼き捨てること。
★「坑」は、穴埋めにすること。
★中国秦の始皇帝が行った、主として儒家に対する言論統制政策。法家の思想家であった宰相の李斯(リシ)の建言により、医薬、卜筮(ボクゼイ)、農事などの実用書以外を焼き、儒生を捕らえて四百六十余人を咸陽で穴埋めにして殺したといわれる事件から。
●H12-3㈣書
195 蹇蹇____ けんけんひきゅう ◆1 匪躬   *『易経-蹇』 ➡蹇蹇匪躬(けんけんひきゅう)
自分のことは二の次にして、主人や人に尽くすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹇蹇」は、身を苦しめても忠義を尽くすこと。
★「匪躬」は、「躬(ミ)の故(ユエ)に匪(アラ)ず」の略で、自分の功名や富を捨て去る意。
「王臣(オウシン)蹇蹇、躬の故に匪ず」
●H09-2㈣書/●H18-1㈣書
196 優游____ ゆうゆうかんえい ◆1 涵泳   *『論語-為政・集注』 ➡優游涵泳(ゆうゆうかんえい)
ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「優游」は、ゆったりとしてこせつかないこと。
★「涵泳」は、水にひたり泳ぐ意から、ゆったりひたり味わう意。
●H24-3㈣書/●H27-1㈣書
197 泉石____ せんせきこうこう ◆1 膏肓   *『旧唐書-田游巌伝』 ➡泉石膏肓(せんせきこうこう)
自然や山水の中で暮らしたいという気持ちが非常に強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「泉石」は、流水と石、山水のたたずまい。
★「膏」は。胸の下のところ。「肓」は、胸と腹の間の薄い膜。病気が入ったら治る見込みがない場所とされる。
★俗世を離れて山水の中で暮らしたい気持ちが癒やしがたい病気のように切なことをいう。
●H15-2㈣書/●H26-1㈣書
198 ____望蜀 とくろうぼうしょく ◆1 得隴   *『後漢書-岑彭伝』 ➡得隴望蜀(とくろうぼうしょく)
人間の欲望には限りがないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国全土を再統一した後漢の光武帝(コウブテイ)が、隴を平定したあと蜀をも手中に収めようとした自分の欲の深さを自嘲した故事から。
類:望蜀之嘆(ぼうしょくのたん)
「隴(ロウ)を得て蜀(ショク)を望む」
●H18-2㈣書
199 一闔____ いっこういちびゃく ◆1 一闢   *『易経-繫辞・上』 ➡一闔一闢(いっこういちびゃく)
あるいは閉じ、あるいは開く。陰と陽が消長するさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★あるいは闔(ト)じ、あるいは闢(ヒラ)く意。
●H30-3㈣書
200 載籍____ さいせきこうかん ◆1 浩瀚   *『文心雕竜-事類類』 ➡載籍浩瀚(さいせきこうかん)
書物が多いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「載籍」は、事柄を記載した書籍の意から、書物のこと。
★「浩瀚」は、書物の巻数が多い意。
類:汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)
●H19-1㈣書/●H20-3㈣書
201 ____鳳集 らんしょうほうしゅう ◆1 鸞翔   *『傅咸-申懐賦』 ➡鸞翔鳳集(らんしょうほうしゅう)
賢才が集まりくるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鸞」は、鳳凰に似た伝説上の霊鳥。
★「鳳」は、鳳凰、聖天子の世に現れるという伝説上の霊鳥。
●H08-3㈣書
202 ____輔車 しんしほしゃ ◆1 脣歯 唇歯 *『春秋左氏伝-僖公五年』 ➡脣歯輔車/唇歯輔車(しんしほしゃ)
互いに密接な関係にあり、助け合ってはじめてなりたつ間柄のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「輔車」は、添え木と荷台。また、頰骨(輔)と下顎の骨(車)という説もある。
★「脣歯」は、脣(クチビル)と歯。
★輔車と唇歯のように、一方が欠けると他方がだめになるような関係をいう。
類:脣亡歯寒(しんぼうしかん)/類:輔車相衣(ほしゃそうい)/類:輔車唇歯(ほしゃしんし)/類:輔車脣歯(ほしゃしんし)
「輔車は相依(アイヨ)り脣(クチビル)亡(ホロ)ぶれば歯寒し」
●H06-1㈣書/●H08-3㈣書
203 兵馬____ へいばこうそう ◆1 倥偬   *『矢田挿雲-江戸から東京へ・七』 ➡兵馬倥偬(へいばこうそう)
戦争に明け暮れて忙しいこと。軍人の生活を言う。〈漢検四字熟語辞典〉
★「兵馬」は、武器と軍馬で戦争のこと。
★「倥偬」は、忙しい意。
類:戎馬倥偬(じゅうばこうそう)
●H20-3㈣書
204 ____響震 えいがいきょうしん ◆1 影駭   *『文選・班固-答賓戯』 ➡影駭響震(えいがいきょうしん)
ひどく驚き恐れること。ちょっとしたものに驚くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「影駭」は、影を見ただけで驚く意。
★「響震」は、音を聞いただけで震える意。
類:風声鶴唳(ふうせいかくれい)
●H28-3㈣書
205 肩摩____ けんまこくげき ◆1 轂撃   *『戦国策-斉策』 ➡肩摩轂撃(けんまこくげき)
人や車の往来が多く、混雑しているさま。都会の雑踏。〈漢検四字熟語辞典〉
★「肩摩」は、肩と肩が擦れ合うこと。
★「轂撃」は、轂と轂がぶつかりあう意。
★人と人の肩がこすれあい、車と車の軸受けがぶつかり合うほどの混雑のこと。
類:比肩随踵(ひけんずいしょう)/類:轂撃肩摩(こくげきけんま)㈣書/●H18-2㈣書/●H22-3㈣書/●R01-1㈣書
206 ____氷姿 せっぱくひょうし ◆1 雪魄   *『不明』 ➡雪魄氷姿(せっぱくひょうし)
雪のように清らかな魂魄と氷のような姿。梅の形容。また、高潔な人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★梅は百花に先駆けて雪を凌いで清楚に白い花をつけるからいう。
類:氷姿雪魄(ひょうしせっぱく)/類:雪裏清香(せつりせいこう)
●H29-2㈣書
207 妖姿____ ようしびたい ◆1 媚態   *『本事詩-人面桃花』 ➡妖姿媚態(ようしびたい)
いかにもなまめかしく美しい姿。また、そのような女性が人を惑わすような、笑い媚びるしぐさをすることにもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「妖姿」は、なまめかしく美しい姿。
★「媚態」は、なまめかしくこびるさま。
●H16-3㈣書/●H27-2㈣書
208 ____千金 へいそうせんきん ◆1 弊帚 敝帚 *『東観漢紀-光武帝』 ➡弊帚千金/敝帚千金(へいそうせんきん)
身の程を知らないで思い上がるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★やぶれたほうき(弊帚)を千金の価値があると考えるという意。つまらない自分の物を貴重と考えること。
類:千金弊帚(せんきんへいそう)
●H23-2㈣書/●H25-1㈣書
209 ____虎視 りょうじょうこし
りゅうじょうこし
◆1 竜驤   *『三国志-蜀書・諸葛亮伝』 ➡竜驤虎視(りょうじょうこし/りゅうじょうこし)
世に威勢を示し、意気が盛んなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「竜驤」は、竜が天に昇る意。
★「虎視」は、虎が獲物をにらむこと。
★竜のように盛んで、虎のように威力があること。
類:竜驤虎躍(りょうじょうこやく)/類:竜驤虎歩(りょうじょうこほ)
●H16-3㈣書/●H18-3㈣書/●H21-3㈣書/●H28-1㈣書
210 ____蒿里 かいろこうり ◆1 薤露   *『古今注-音楽』 ➡薤露蒿里(かいろこうり)
人生のはかないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「薤露」は、ニラの上におりた朝露の意で、すぐに消えてしまうこと。
★「蒿里」は、もと山の名で、人が死ぬとその霊魂がここに集まり来ると言われた。転じて、墓地の意。
★「薤露」「蒿里」は、葬送のときの挽歌(バンカ)の曲名。
★中国漢代の田横(デンオウ)が自殺したとき、門人がこれを悼んで作った曲を、のちに李延年(リエンネン)がこの二曲に分けたとされる。
★貴人には薤露を歌い、下級官吏や庶民には蒿里を歌うとされる。
●H07-2㈣書/●H17-1㈣書/●H18-3㈣書/●H23-2㈣書
211 扇枕____ せんちんおんきん ◆1 温衾   *『晋書-王延伝』 ➡扇枕温衾(せんちんおんきん)
親孝行なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★夏には枕元で扇であおいで涼しくし、冬には自分の体温で親の布団(衾)を温めてから親を寝かせる意。
類:扇枕温被(せんちんおんぴ)/類:温凊定省(おんせいていせい)
●H06-2㈣書/●H24-1㈣書
212 ____同心 りくりょくどうしん ◆1 戮力   *『国語-斉語』 ➡戮力同心(りくりょくどうしん)
物事を心を一つにして行うこと。物事を協力して行うこと。〈漢字ペディア〉
類:協心戮力(きょうしんりくりょく)/類:一致団結(いっちだんけつ)/類:上下一心(しょうかいっしん)
「心を同じくして力を戮(アワ)す」
●H17-2㈣書
213 ____吹膾 ちょうこうすいかい ◆1 懲羹   *『楚辞-九章・惜誦』 ➡懲羹吹膾(ちょうこうすいかい)
一度失敗したことに懲りて、必要以上に用心深くなりすぎること。〈漢検四字熟語辞典〉
★一度羹(アツモノ)で口に火傷をした者は、それに懲りて冷たい膾(ナマス)まで吹いて食べる意。
「羹(アツモノ)に懲(コ)りて膾(ナマス)を吹く」
●H21-2㈣書
214 ____杏壇 しりんきょうだん ◆1 緇林   *『荘子-漁夫』 ➡緇林杏壇(しりんきょうだん)
学問所・講堂のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「緇林」は、樹木の生い茂った林のこと。
★孔子が黒いとばりのような緇帷(シイ)の林に遊び、杏(アンズ)の花が咲く木の下の土の壇(一段高いところ)に休息したという故事から。
●H26-2㈣書
215 ____青眼 げんせきせいがん ◆1 阮籍   *『蒙求-阮籍青眼』 ➡阮籍青眼(げんせきせいがん)
阮籍の青い眼。心から人を歓迎すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阮籍」は、三国時代の魏の人で、竹林の七賢の一人。老壮の学を好み、世俗を白眼視した。
★阮籍は青い目と白い目の使い分けが上手く、気に入った人は青眼で迎え、世俗の気に入らない人は白眼で応対したという故事から。
類:白眼青眼(はくがんせいがん)
●H11-1㈣書
216 簞食____ たんしこしょう ◆1 壺漿 瓠漿
壷漿
*『孟子-梁恵王・下』 ➡簞食壺漿/箪食壺漿/簞食壷漿/箪食壷漿/簞食瓠漿/箪食瓠漿(たんしこしょう)
自分たちを救ってくれた軍隊を歓迎すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★竹の器の飯(簞食)と、壺の飲み物(壺漿)で軍隊を迎える意。
●H27-2㈣書/●H30-3㈣書
217 ____八舌 しちしはちぜつ ◆1 七嘴   *『袁枚-牘外余言』 ➡七嘴八舌(しちしはちぜつ)
意見の多いこと。また、あちこちから意見の出ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★七つの嘴(クチバシ)と、八つの舌の意。
●H23-1㈣書/●H24-3㈣書
218 百折____ ひゃくせつふとう
ひゃくせつふどう
◆1 不撓   *『蔡邕-橋太尉碑』 ➡百折不撓(ひゃくせつふとう/ひゃくせつふどう)
何度失敗しても志を曲げないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「百折」は、何回も折れること。
★「不撓」は、たわまない、曲がらない意。
類:不撓不屈(ふとうふくつ)/類:独立不撓(どくりつふとう)
●H27-3㈣書
219 ____犬吠 ろめいけんばい ◆1 驢鳴   *『朝野僉載-庾信』 ➡驢鳴犬吠(ろめいけんばい)
拙劣でつまらない文章や聞くに値しない話のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★驢馬(ロバ)や犬の鳴き声程度であり、ありふれていて聞く価値もない意。
類:犬吠驢鳴(けんばいろめい)/類:驢鳴狗吠(ろめいくばい)/類:驢鳴牛吠(ろめいぎゅうばい)
「驢(ロ)鳴(ナ)き犬(イヌ)吠(ホ)ゆ」
●H07-3㈣書/●H14-3㈣書
220 ____塗足 てんたいとそく ◆1 霑体   *『国語-斉語』 ➡霑体塗足(てんたいとそく)
苦労して労働すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★体を濡らし、足を泥塗れにして、野良仕事をすることから。
「体を霑(ウルオ)し、足に塗(ヌ)る」
●H27-3㈣書
221 ____枕流 そうせきちんりゅう ◆1 漱石   *『晋書-孫楚伝』 ➡漱石枕流(そうせきちんりゅう)
強情で負け惜しみの強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国西晋(セイシン)の孫楚(ソンソ)は「石に枕(マクラ)し流れに漱(クチスス)ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言ってしまい、誤りを指摘されると、「石に漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うためだ」と言ってごまかした故事から。
類:孫楚漱石(そんそそうせき)/類:指鹿為馬(しろくいば)/類:枕流漱石(ちんりゅうそうせき)
「流れに枕(マクラ)し石に漱(クチスス)ぐ」
●H23-2㈣書
222 筆力____ ひつりょくこうてい ◆1 扛鼎   *『韓愈-病中贈張十八・詩』 ➡筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)
文章の筆力が非常に強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「扛鼎」は鼎(カナエ:三脚の銅器)を持ち上げる意。
★筆勢が鼎を持ち上げるほど強くてすばらしいと、韓愈(カンユ)が張籍(チョウセキ)の文章をほめたたえた言葉から。
「筆力鼎(カナエ)を扛(ア)ぐ」
●H19-2㈣書/●H21-1㈣書
223 酔歩____ すいほまんさん
すいほばんさん
◆1 蹣跚   *『花柳春話・二七』 ➡酔歩蹣跚(すいほまんさん/すいほばんさん)
酒に酔ってふらふら歩くさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹣跚」は、よろめくこと。
類:酔眼朦朧(すいがんもうろう)
●H10-3㈣書/●H21-2㈣書
224 ____委靡 たいだいび ◆1 頽堕 頹堕 *『韓愈-送高閑上人序』 ➡頽堕委靡/頹堕委靡(たいだいび)
身体や気力などが、次第にくずれおとろえること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「頽堕」は、崩れ落ちる、だらしがなくなること。
★「委靡」は、衰え弱る、ふるわないこと。
●H11-1㈣書
225 爬羅____ はらてきけつ
はらてっけつ
◆1 剔抉   *『韓愈-進学解』 ➡爬羅剔抉(はらてきけつ/はらてっけつ)
隠れた人材を見つけ出して用いること。また、人の秘密や欠点を暴き出すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「爬」は、爪などで掻き寄せる。
★「羅」は、網で鳥を残らず捕る。
★「剔」「抉」は、そぎ取る、えぐり取る。
●H18-2㈣書/●H22-2㈣書/●H26-3㈣書
226 ____帖耳 ふしゅちょうじ ◆1 俛首 俯首 *『韓愈-応科目時与人書』 ➡俛首帖耳/俯首帖耳(ふしゅちょうじ)
人にこびへつらう卑しい態度のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「俛首」は、頭を下げる意。
★「帖耳」は、耳を垂れる意。
★犬が飼い主に服従するようすをいう。
「首(コウベ)を俛(フ)し耳を帖(タ)る」
●H12-1㈣書/●H19-3㈣書
227 ____同皁 ぎゅうきどうそう ◆1 牛驥   *『鄒陽文-於獄中上梁王書』 ➡牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
賢者が愚者と同じ待遇を受けること。〈漢検四字熟語辞典〉
★足の遅い牛と、千里を走る駿馬(驥)が同じ飼葉桶(カイバオケ)の餌を食べる意。
類:牛驥一皁(ぎゅうきいっそう)/類:牛驥共牢(ぎゅうききょうろう)/類:利鈍斉列(りどんせいれつ)
「牛驥(ギュウキ)皁(ソウ)を同じうす」
●H26-1㈣書
228 ____同音 しょうけいどうおん ◆1 笙磬   *『詩経-小雅・鼓鐘』 ➡笙磬同音(しょうけいどうおん)
人が心を合わせて仲良くするたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★管楽器の「笙」と、打楽器の「磬」を一斉に演奏して調和する意。
●H10-3㈣書/●H25-3㈣書
229 星火____ せいかりょうげん ◆1 燎原   *『後漢書-周紆伝』 ➡星火燎原(せいかりょうげん)
初めは小さな勢力でも次第に成長して侮れなくなる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「星火」は、見える星のような小さな火。
★「燎原」は、野原を焼き払うこと。
★反乱や一揆などは初めは力が小さくてもだんだん広がって防ぎようがなくなることをたとえたもの。
●H07-1㈣書/●H25-2㈣書
230 ____待旦 ちんかたいたん ◆1 枕戈   *『晋書-劉琨伝』 ➡枕戈待旦(ちんかたいたん)
闘いの備えを怠らないこと。いつも戦場に身をさらしていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★戈(ホコ)を枕にして眠り、朝になるのを待つ意。
類:枕戈寝甲(ちんかしんこう)
「戈(ホコ)を枕にして旦(アシタ)を待つ」
●H08-2㈣書/●H24-2㈣書/●H28-1㈣書
231 法界____ ほうかいりんき
ほっかいりんき
◆1 悋気   *『評判記-難波物語』 ➡法界悋気(ほうかいりんき/ほっかいりんき)
他人のことを嫉妬したり、妬んだりすること。また、他人の恋愛を妬むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「法界」は、仏教語で宇宙万物のこと。
★「悋気」は、嫉妬心の意。
●H07-1㈣書
232 因循____ いんじゅんこうしょ ◆1 苟且   *『不明』 ➡因循苟且(いんじゅんこうしょ)
旧い習慣や方法にこだわって、その場しのぎの手段をとること。また、決断力に欠け、ぐずぐずしてためらうさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「因循」は、因(ヨ)り循(シタガ)うで、古いしきたりに従っているだけで、改めようとしないこと。ぐずぐずして煮え切らないさま。
★「苟且」は、かりそめ、間に合わせ、一時逃れの意。
類:因循姑息(いんじゅんこそく)
●H18-1㈣書/●H20-2㈣書
233 頽堕____ たいだいび ◆1 委靡   *『韓愈-送高閑上人序』 ➡頽堕委靡/頹堕委靡(たいだいび)
身体や気力などが、次第にくずれおとろえること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「頽堕」は、崩れ落ちる、だらしがなくなること。
★「委靡」は、衰え弱る、ふるわないこと。
●H11-1㈣書
234 朱脣____ しゅしんこうし ◆1 皓歯   *『楚辞-大招』 ➡朱脣皓歯/朱唇皓歯(しゅしんこうし)
美人の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★赤い脣(クチビル)と皓(シロ)い歯の意から。
●H09-2㈣書
235 瞻望____ せんぼうしさ ◆1 咨嗟   *『欧陽脩-相州昼錦堂記』 ➡瞻望咨嗟(せんぼうしさ)
遠くのぞみ見てその素晴らしさにため息を吐く。高貴の人などを敬慕しうらやむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瞻望」は、のぞき見る、仰ぎ見る意。
★「咨嗟」は、ため息を吐くこと。
236 ____逡巡 ちゅうちょしゅんじゅん ◆1 躊躇   *『赤木桁平-所謂「自然主義前派」に就て』 ➡躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)
ためらってすすまないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「躊躇」は、ためらう、ぐずぐずする意。
★「逡巡」は、あとずさりする、ぐずぐずする意。
★ほぼ同意の熟語を重ねて意味を強めた四字句。
●H05-1㈣書
237 ____弄月 しょうふうろうげつ ◆1 嘯風   *『太平記・一』 ➡嘯風弄月(しょうふうろうげつ)
自然の風景に親しみ、風流を好んで楽しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嘯風」は、風に合わせて歌うこと。
★「弄月」は、月をながめ賞する意。
類:嘲風弄月(ちょうふうろうげつ)/類:悠悠自適(ゆうゆうじてき)
「風に嘯(ウソブ)き月を弄(モテアソ)ぶ」
●H06-2㈣書/●H07-2㈣書/●H16-1㈣書/●H20-1㈣書/●H22-1㈣書
238 煮豆____ しゃとうねんき ◆1 燃萁 然萁 *『曹植-七歩詩』 ➡煮豆燃萁/煮豆然萁(しゃとうねんき)
兄弟の仲が悪く、争う合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「煮豆」は、豆を煮ること。
★「燃萁」は、萁(マメガラ)を燃やす意。
★中国三国時代、魏の曹丕(ソウヒ)・曹植(ソウショク)の兄弟はともに詩才に恵まれていた。父曹操(ソウソウ)の死後、即位して文帝となった曹丕は弟の才能を妬んで迫害し、あるとき曹植に「七歩歩く間に詩を一首作れ。できなければ殺す」と言った。これを聞いた曹植は「私は豆で、あなたは豆殻。豆と豆殻は同じ根から生まれたのに、豆殻は火となって釜の中の豆を煮て苦しめる。兄弟なのにどうして苦しめるのですか」という詩を作った。これを見た曹丕は深く恥じたという故事から。
類:七歩之才(しちほのさい)/類:兄弟鬩牆(けいていげきしょう)
「豆を煮るに萁(マメガラ)を燃(ヤ)く」
●H21-3㈣書
239 ____籠鳥 かんえんろうちょう ◆1 檻猿   *『白居易-山中与元九書因題書後』 ➡檻猿籠鳥/檻猿篭鳥(かんえんろうちょう)
自由を奪われ自分の思い通りに生きることのできない境遇のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★籠(カド)の鳥と、檻(オリ)の中の猿の意。
類:籠鳥檻猿(ろうちょうかんえん)
●H08-1㈣書/●H16-3㈣書/●H19-3㈣書「籠鳥檻猿」
240 ____弥久 こうじつびきゅう ◆1 曠日 昿日 *『戦国策-燕策』 ➡曠日弥久/昿日弥久(こうじつびきゅう)
無駄に長期間の日を過ごすこと。また、無駄に日時を費やして、事を長引かせたり、暇取らせたりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曠日」は、何もしないで日をむなしく送ること。
★「弥久」は、長引くこと。
類:曠日持久(こうじつじきゅう)
「日(ヒ)を曠(ムナ)しくして久しきに弥(ワタ)る」
●H09-2㈣書
241 ____十起 いっきじっき ◆1 一饋   *『淮南子-氾論訓』 ➡一饋十起(いっきじっき)
賢者を求めるのに熱心なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★一度の食事中に十回も席を立つ意。
★中国古代、夏の禹王が善政のため賢者を熱心に求め、一回の食事で十回も席を立ち食事を中断して訪ねてきた賢者にあったという故事から。
類:吐哺握髪(とほあくはつ)/類:吐哺捉髪(とほそくはつ)
「一饋(イッキ)に十(ト)たび起(タ)つ」
●H10-3㈣書
242 筆削____ ひっさくほうへん ◆1 褒貶   *『経学歴史』 ➡筆削褒貶(ひっさくほうへん)
批評の態度が公正で厳しい「春秋の筆法」を表す語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「筆削」は、書くべきものは書き、取り去るべきものは削ること。
★「褒貶」は、褒めるべきところは褒め、貶(ケナ)すべきところは貶すこと。
●H14-1㈣書/●H19-1㈣書
243 ____万鈞 らいていばんきん ◆1 雷霆   *『漢書-賈山伝』 ➡雷霆万鈞(らいていばんきん)
威勢が極めて大きく防ぎとめることのできないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雷霆」は、雷のとどろき。転じて威力などが激しいことの形容。
★「万鈞」は、きわめて重いこと。鈞は重さの単位で、周代では一鈞が7.7kg。
★雷鳴のとどろきがきわめて大きく重い意。
類:雷轟電撃(らいごうでんげき)
●H25-1㈣書
244 竜攘____ りょうじょうこはく
りゅうじょうこはく
◆1 虎搏   *『和田垣謙三-兎糞録・三』 ➡竜攘虎搏(りょうじょうこはく/りゅうじょうこはく)
強い者同士が激しく戦うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攘」は、はらう意。
★「搏」は、打つ意。
★竜と虎が激しく戦う意。
類:竜戦虎争(りょうせんこそう)
●H20-3㈣書/●H30-1㈣書
245 ____一番 きんこんいちばん ◆1 緊褌   *『或る女-後・三〇』 ➡緊褌一番(きんこんいちばん)
気持ちを引き締めて物事に取り組むこと。大勝負の前の心構えを言ったもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★「緊褌」は、褌(フンドシ)を引き締めること。
★「一番」は、ここ一番という大事なときの意。
●H10-1㈣書/●H18-1㈣書/●H21-3㈣書/●H29-3㈣書
246 斎戒____ さいかいもくよく ◆1 沐浴   *『孟子-離婁・下』 ➡斎戒沐浴(さいかいもくよく)
神仏にお祈りする前に、飲食や行動を慎み身を洗い清めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斎」は、心の不浄を清めること。
★「戒」は、過ちをいましめること。
★「沐浴」は、髪と体を洗って身を清めること。
★略して「斎沐」ともいう。
類:沐浴斎戒(もくよくさいかい)/類:精進潔斎(しょうじんけっさい)
●H07-3㈣書
247 ____刻鏤 ちょうぶんこくる
ちょうぶんこくろう
◆1 雕文 彫文 *『漢書-景帝紀』 ➡雕文刻鏤/彫文刻鏤(ちょうぶんこくる/ちょうぶんこくろう)
文章中の字や句を美しくかざること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雕文」は、模様を彫刻すること。また、彫刻された模様の事。
★「刻鏤」は、ほりつける、きざむ。木に彫りつけるのを刻、金属に彫りつけるのを鏤という。
●H10-2㈣書
248 ____尽瘁 きっきゅうじんすい ◆1 鞠躬   *『諸葛亮-後出師表』 ➡鞠躬尽瘁(きっきゅうじんすい)
ひたすら心を尽くして骨折り国事につとめること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鞠躬」は、身をかがめて敬いつつしむ意。転じて、心を尽くして骨折ること。
★「尽瘁」は、力を尽くして骨折る。
「鞠躬尽瘁、死して後已(ノチヤ)む」
●H16-1㈣書/●H19-1㈣書/●H28-3㈣書/●H30-3㈣書
249 竜吟____ りょうぎんこしょう
りゅうぎんこしょう
◆1 虎嘯   *『張衡-帰田賦』 ➡竜吟虎嘯(りょうぎんこしょう/りゅうぎんこしょう)
同類は相応じ従うということ。また、人の歌声が清く澄んで響き渡ることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★竜が吟ずれば雲がおこり、虎が嘯(ウソブ)けば風が生ずるといわれる。
「竜吟(ギン)じ虎嘯(ウソブ)く」
●H14-2㈣書
250 ____激励 しったげきれい ◆1 𠮟咤 叱咤 *『島原半島』 ➡𠮟咤激励/叱咤激励(しったげきれい)
大声で励まして、奮い立たせること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「叱咤」は、大声でしかること。転じて、大声で励ますこと。
★「激励」は、励まして元気づける意。
類:鼓舞激励(こぶげきれい)/類:叱咤督励(しったとくれい)/類:啓発激励(けいはつげきれい)
●H09-2㈣書/●H15-3㈣書/●H23-2㈣書
251 ____虎搏 りょうじょうこはく
りゅうじょうこはく
◆1 竜攘   *『和田垣謙三-兎糞録・三』 ➡竜攘虎搏(りょうじょうこはく/りゅうじょうこはく)
強い者同士が激しく戦うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攘」は、はらう意。
★「搏」は、打つ意。
★竜と虎が激しく戦う意。
類:竜戦虎争(りょうせんこそう)
●H20-3㈣書/●H30-1㈣書
252 竜蟠____ りょうばんこきょ
りゅうばんこきょ
◆1 虎踞   *『李白-永王東巡歌』 ➡竜蟠虎踞/竜盤虎踞(りょうばんこきょ/りゅうばんこきょ)
険しい地勢。攻めるのに困難で守るのに便利な地勢。転じて、ある場所を占拠して権勢をふるうこと。また、文章などの勢いが盛んなことにもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「竜蟠」は、竜がとぐろを巻くこと。
★「虎踞」は、虎がうずくまる意。
●H11-2㈣書/●H17-1㈣書/●H24-2㈣書
253 ____修文 えんぶしゅうぶん ◆1 偃武   *『書経-武成』 ➡偃武修文(えんぶしゅうぶん)
世の中が穏やかで平和なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★戦いをやめて(偃武)、学問・教養を高める(修文)ということから。
類:偃武恢文(えんぶかいぶん)/類:天下泰平(てんかたいへい)
「武(ブ)を偃(フ)せて文(ブン)を修(オサ)む」
●H08-1㈣書/●H15-3㈣書/●H17-3㈣書/●H22-3㈣書/●H26-2㈣書
254 衆賢____ しゅうけんぼうじょ ◆1 茅茹   *『易経-泰』 ➡衆賢茅茹(しゅうけんぼうじょ)
多くの賢人が協力し合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衆賢」は、たくさんの賢者のこと。
★「茅茹」は、茅(チガヤ)の根が連なっているさまをいう語。
★賢人は自分だけが重用されればよいというような考え方はしないということ。
●R01-3㈣書
255 尾大____ びだいふとう ◆1 不掉   *『春秋左氏伝-昭公一一年』 ➡尾大不掉(びだいふとう)
臣下の力が強くてのさばり、君主の統制が取れないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★尾が大きすぎて、自分の力では振り動かせないこと。
「尾大(ビダイ)なれば掉(フ)れず」
「尾(オ)大きくして掉(フ)れず」
●H13-2㈣書
256 嚆矢____ こうしらんしょう ◆1 濫觴   *『不明』 ➡嚆矢濫觴(こうしらんしょう)
物事の始まり、おこり。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嚆矢」は、かぶら矢の意で、昔戦いの開始のしるしにかぶら矢を敵陣に射かけたことから、物事のはじまりをいう。
★「濫觴」は、大河もそのはじまりは觴(サカズキ)にあふれるほどの小さな流れであることから、同じく物事のはじめの意。
●H06-1㈣書/●H14-3㈣書
257 ____乖隔 けんれんかいかく ◆1 牽攣   *『白居易-与微之書』 ➡牽攣乖隔(けんれんかいかく)
心は互いにひかれあいながら遠くへ隔たっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牽攣」は、互いに心引かれる意。
★「乖隔」は、遠く離れていること。
●H17-3㈣書/●H24-3㈣書/●H27-2㈣書
258 ____塩車 きふくえんしゃ ◆1 驥服   *『戦国策-楚策』 ➡驥服塩車(きふくえんしゃ)
すぐれた人物が、低い地位にいたり、つまらない仕事をさせられること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驥」は、一日に千里を走るという駿馬のこと。
★「服」は、馬車を引かせる意。
★「塩車」は、塩を運ぶ車。
★名馬が塩を積んだ車を引く意から。
類:大器小用(たいきしょうよう)/類:大材小用(たいざいしょうよう)
「驥(キ)、塩車(エンシャ)に服(フク)す」
●H10-2㈣書
259 瑶林____ ようりんけいじゅ ◆1 瓊樹   *『世説新語-賞誉』 ➡瑶林瓊樹/瑤林瓊樹(ようりんけいじゅ)
人品が卑しくなく高潔で、人並みすぐれていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★玉のように美しい林や木の意。
●H10-3㈣書/●H16-3㈣書/●H21-3㈣書/●H24-2㈣書
260 衣錦____ いきんしょうけい ◆1 尚絅   *『中庸-三三』 ➡衣錦尚絅(いきんしょうけい)
才能や徳を外にあらわに出さないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尚」は、加える、添え着すること。
★錦を衣(キ)てその上に薄絹(絅)をかける意。
「錦(ニシキ)を衣(キ)て絅(ケイ)を尚(クワ)う」
●H22-2㈣書/●H24-1㈣書/●H26-1㈣書/●H27-3㈣書
261 ____明珠 よくいめいしゅ ◆1 薏苡   *『後漢書-馬援伝』 ➡薏苡明珠(よくいめいしゅ)
無実の嫌疑をかけられること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「薏苡」は、はとむぎ。花は数珠玉に似ており白い種子は食用・薬用にされる。
★「明珠」は、宝玉。
★中国後漢の馬援が、交趾(コウシ:今のベトナム)から持ち帰った車一台分の薏苡の実を都の人々は南方の珍しいものだとおもい、宝玉だと天子に讒言する者もあり天子の怒りに触れたという故事から。
●H08-2㈣書/●H22-2㈣書/●H27-1㈣書/●H29-1㈣書
262 ____濫觴 こうしらんしょう ◆1 嚆矢   *『不明』 ➡嚆矢濫觴(こうしらんしょう)
物事の始まり、おこり。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嚆矢」は、かぶら矢の意で、昔戦いの開始のしるしにかぶら矢を敵陣に射かけたことから、物事のはじまりをいう。
★「濫觴」は、大河もそのはじまりは觴(サカズキ)にあふれるほどの小さな流れであることから、同じく物事のはじめの意。
●H06-1㈣書/●H14-3㈣書
263 ____虎頸 えんがんこけい ◆1 燕頷   *『後漢書-班超伝』 ➡燕頷虎頸(えんがんこけい)
燕のような顎(アゴ)と、虎のような頸(クビ)。遠国の諸侯となる人相をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「燕頷」は、武力に秀でた人物の骨相。
★中国後漢の班超(ハンチョウ)は生まれながらに燕のようなあごと虎のような頸をしており、はじめ官に雇われ筆書の仕事をしていた。あるとき筆を投じて異域で戦功を立てた張騫(チョウケン)のようにありたいと志し、占い師に見せた所、遠方で侯に封ぜられる人相という。果たしてのち万里の外に遠征し戦勝して定遠侯(テイエンコウ)に封ぜられた故事から。
類:燕頷虎頭(えんがんことう)/類:燕頷投筆(えんがんとうひつ)
●H13-1㈣書/●H15-2㈣書/●H25-1㈣書
264 一望____ いちぼうむぎん ◆1 無垠   *『不明』 ➡一望無垠(いちぼうむぎん)
ひと目で彼方まで広々と見渡されること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無垠」は、果てしないこと。「垠」は地の果て。
類:一望千頃(いちぼうせんけい)/類:天涯一望(てんがいいちぼう)/類:一望千里(いちぼうせんり)
「一望(イチボウ)垠(ハテ)無し」
●H28-1㈣書
265 ____艶質 けんしえんしつ ◆1 姸姿 妍姿 *『白居易-李夫人』 ➡姸姿艶質/妍姿艶質(けんしえんしつ)
美しく艶やかな姿や肉体のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「姸」と「艶」は、なまめかしい、あでやかの意。
★「艶質」は、あでやかな生まれつきのこと。
●H27-1㈣書
266 ____瓊樹 ようりんけいじゅ ◆1 瑶林 瑤林 *『世説新語-賞誉』 ➡瑶林瓊樹/瑤林瓊樹(ようりんけいじゅ)
人品が卑しくなく高潔で、人並みすぐれていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★玉のように美しい林や木の意。
●H10-3㈣書/●H16-3㈣書/●H21-3㈣書/●H24-2㈣書
267 ____相逢 へいすいそうほう ◆1 萍水   *『王勃-滕王閣序』 ➡萍水相逢(へいすいそうほう)
人と人とが偶然に知り合いになること。〈漢検四字熟語辞典〉
★萍(ウキクサ)と水とが出会うように、旅先などで偶然知り合いになる意。
「萍水(ヘイスイ)相(アイ)逢(ア)う」
●H26-1㈣書
268 ____動地 かんてんどうち ◆1 撼天   *『不明』 ➡撼天動地(かんてんどうち)
活動の目覚ましいことの形容。また、音声の大きいことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撼」は、揺り動かす意。
★天地を揺り動かす意。
類:震天動地(しんてんどうち)/類:驚天動地(きょうてんどうち)/類:震天駭地(しんてんがいち)
●R01-3㈣書
269 海市____ かいししんろう ◆1 蜃楼   *『駢字類編-四六引・隋唐遺事』 ➡海市蜃楼(かいししんろう)
現実性に乏しい考えや理論。また、根拠がなくありもしないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「海市」と「蜃楼」は、蜃気楼のこと。
類:空中楼台(くうちゅうろうだい)/類:蜃楼海市(しんろうかいし)/類:砂上の楼閣(さじょうのろうかく)
●H06-1㈣書/●H15-3㈣書/●H22-1㈣書/●H29-2㈣書/●R01-1㈣書
270 ____吹影 ろうじんすいえい
るじんすいえい
◆1 鏤塵   *『関尹子・一字』 ➡鏤塵吹影(ろうじんすいえい/るじんすいえい)
無駄な努力。やりがいのないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★影を吹いて動かそうとしたり、塵(チリ)に彫刻しようとする意から。
類:吹影鏤塵(すいえいろうじん/すいえいるじん)
「影(カゲ)を吹き塵(チリ)に鏤(チリバ)む」
●H07-1㈣書/●H29-3㈣書
271 ____虚喝 どうぎきょかつ ◆1 恫疑   *『史記-蘇秦伝』 ➡恫疑虚喝(どうぎきょかつ)
心中ではびくびくしながら相手をおどすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「恫疑」は、恐れてためらう。
★「虚喝」は、虚勢をはっておどすこと。からおどし。こけおどし。
★略して「恫喝」ともいう。
●H12-3㈣書/●H24-2㈣書
272 狗尾____ くびぞくちょう
こうびぞくちょう
◆1 続貂   *『晋書-趙王倫伝』 ➡狗尾続貂(くびぞくちょう/こうびぞくちょう)
官爵を乱発するのをののしる語。また、劣った者がすぐれた者のあとを続けることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狗尾」は、犬の尾。
★「貂」は、てん。
★晋の趙王倫(チョウオウリン)の一族が力を得てみな高位高官に登り、貂(テン)の尾で飾った冠をつけたため、当時の人がこの様子では貂が不足し犬の尾の飾りの冠を付けるほかないと罵ったという故事から。
類:続貂之譏(ぞくちょうのそしり)
●H09-3㈣書/●H25-3㈣書/●H29-2㈣書
273 ____羽衣 げいしょううい ◆1 霓裳   *『白居易-長恨歌』 ➡霓裳羽衣(げいしょううい)
薄い絹などで作った女性の美しく軽やかな衣装。また、舞曲の名。天女を歌った西域伝来のものという。中国、唐の玄宗皇帝が愛した楊貴妃(ヨウキヒ)はこの舞を得意とした。〈漢字ペディア〉
★「霓裳」は、虹のように美しく曳く裳(モスソ)の意。
★「羽衣」は、天(アマ)のはごろもで、天人が着て空を飛ぶという、鳥のはねで作った薄く軽い衣のこと。
●H12-1㈣書/●H16-1㈣書/●H18-1㈣書/●H25-2㈣書/●H27-3㈣書/●R01-1㈣書
274 ____企佇 かくりつきちょ ◆1 鶴立   *『三国志-魏書・陳思王植伝』 ➡鶴立企佇(かくりつきちょ)
心から待ち望むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「企」は、つまさき立つこと。
★「佇」は、待ち望む意。
★鶴が立っている姿のように、つまさきだって、人や物事を待ち望む意。
類:延頸鶴望(えんけいかくぼう)/類:延頸挙踵(えんけいきょしょう)
●H19-2㈣書/●H22-1㈣書
275 春蛙____ しゅんあしゅうぜん
しゅんあしゅうせん
◆1 秋蟬 秋蝉 *『楊泉-物理論』 ➡春蛙秋蟬/春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん/しゅんあしゅうせん)
うるさいだけで、何の役にも立たない無用の言論。〈漢字ペディア〉
★春の蛙と秋の蟬の意で、いずれもやかましく鳴くことから。
類:蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)/類:蛙鳴雀噪(あめいじゃくそう)/類:驢鳴犬吠(ろめいけんばい)
●H07-2㈣書
276 ____不遇 かんかふぐう ◆1 轗軻 坎軻 *『北史-文苑伝・序』 ➡轗軻不遇/坎軻不遇(かんかふぐう)
思い通りに事が運ばす、地位や境遇に恵まれないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「轗軻」は、事がうまく進まない様子のことで、転じて、志を得ないことのたとえ。
★「不遇」は、不運で、相応の地位・境遇を得ていないこと。
●H13-1㈣書
277 ____皓歯 しゅしんこうし ◆1 朱脣 朱唇 *『楚辞-大招』 ➡朱脣皓歯/朱唇皓歯(しゅしんこうし)
美人の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★赤い脣(クチビル)と皓(シロ)い歯の意から。
●H09-2㈣書
278 ____満車 てきかまんしゃ ◆1 擲果   *『晋書-潘岳伝』 ➡擲果満車(てきかまんしゃ)
非常に人気があり評判なこと。また、非常な美少年のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★晋の潘岳(ハンガク)は、容貌が非常に美しく、洛陽の町を行くと婦人たちは彼を取り巻いて果物を投げつけ、果物で車がいっぱいになったという故事から。
「擲果(テキカ)、車に満つ」
●H23-3㈣書
279 ____伏櫪 ろうきふくれき ◆1 老驥   *『曹操-歩出夏門行』 ➡老驥伏櫪(ろうきふくれき)
人が年老いてもなお大きな志をいだくことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★年老いてしまった駿馬(老驥)が用いられることなく、馬屋(櫪)のねだに伏し横たわっていながら、なお千里を駆けようとする志を捨てない意。
「老驥(ロウキ)、櫪(レキ)に伏(フ)す」
●H06-1㈣書/●H15-3㈣書/●H18-2㈣書/●H22-1㈣書/●H25-3㈣書/●R01-1㈣書
280 ____嘲哳 おうあちょうたつ
おうあとうたつ
◆1 嘔啞 嘔唖 *『白居易-琵琶行』 ➡嘔啞嘲哳/嘔唖嘲哳(おうあちょうたつ/おうあとうたつ)
洗練されておらず、調子に狂った聞き苦しい乱雑な音のこと。また、子供が喧しく騒ぎ立てている声のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嘔啞」は、子供の話す声、やかましく鳴る音の形容。
★「嘲哳」は、騒々しいみだらな音がするさま。また、調子はずれで下品な音のさま。
●H10-3㈣書/●H14-1㈣書/●H16-1㈣書/●H17-3㈣書/●H21-1㈣書/●H24-1㈣書
281 牽攣____ けんれんかいかく ◆1 乖隔   *『白居易-与微之書』 ➡牽攣乖隔(けんれんかいかく)
心は互いにひかれあいながら遠くへ隔たっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牽攣」は、互いに心引かれる意。
★「乖隔」は、遠く離れていること。
●H17-3㈣書/●H24-3㈣書/●H27-2㈣書
282 袒裼____ たんせきらてい ◆1 裸裎   *『孟子-公孫丑・上』 ➡袒裼裸裎(たんせきらてい)
はなはだ無礼なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「袒裼」は、ひじをあらわす、肌脱ぎになること。
★「裸裎」は、裸になること。
●H08-3㈣書/●H15-1㈣書/●H17-2㈣書/●H19-1㈣書/●H23-1㈣書/●H26-2㈣書/●H28-2㈣書
283 ____燕説 えいしょえんせつ ◆1 郢書   *『韓非子-外儲説・左上』 ➡郢書燕説(えいしょえんせつ)
こじつけること。意味のないことをあれこれとこじつけて、もっともらしく説明すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔、郢の人が燕国の大臣に手紙を書いたとき、灯火が暗かったので「燭を挙げよ」と命じたところ、誤ってこの言葉を手紙に書きこんでしまった。ところが、これ読んだ燕の大臣は、これを「賢人を登用せよ」という意味にとって実行し、その結果国がよく治まったという故事から。
●H09-2㈣書/●H18-3㈣書/●H24-1㈣書
284 牝牡____ ひんぼりこう ◆1 驪黄   *『列子-説符』 ➡牝牡驪黄(ひんぼりこう)
物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが大切であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驪黄」は、黒色と黄色。驪は黒色の馬。
★中国秦の穆公(ボッコウ)は駿馬を求めていた。馬を見る名人伯楽(ハクラク)のすすめで九方皐(キュウホウコウ)に名馬を探させに行かせると、黄色い牝馬を見つけたという報告を受けた。上機嫌の穆公であったが、いざ馬を連れ帰ると黒い牡馬だったことから、不機嫌になった穆公は馬の色や性別を弁別できないことを怒ったのに対し、伯楽は色や性別などの見た目にこだわらずに自然に備わった能力をこそ見るべきだと説いた。その馬は比類なき天下の名馬であったという故事から。
●H08-3㈣書
285 博引____ はくいんぼうしょう ◆1 旁証   *『内田魯庵-緑蔭茗話』 ➡博引旁証(はくいんぼうしょう)
広く資料を引用し、根拠をあげて事を論ずること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「博引」は、広く資料を集めて引用すること。
★「旁証」は、あまねく根拠を示すこと。
類:博引旁捜(はくいんぼうそう)/類:考証該博(こうしょうがいはく)
●H12-2㈣書/●H17-2㈣書
286 環堵____ かんとしょうぜん ◆1 蕭然   *『陶潜-五柳先生伝』 ➡環堵蕭然(かんとしょうぜん)
家が非常に狭くて、さびしくみすぼらしいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「環堵」は、家の周りの垣根が、一堵四方しかないもの。狭い家をいう。
★「蕭然」は、物寂しいさま。
類:環堵之室(かんとのしつ)/類:家徒四壁(かとしへき)
「環堵蕭然、風日(フウジツ)を蔽(オオ)わず」
●H30-1㈣書
287 ____法守 どうきほうしゅ ◆1 道揆   *『孟子-離婁・上』 ➡道揆法守(どうきほうしゅ)
道理を以て物事をはかり定め、法度をみずから守る。〈漢検四字熟語辞典〉
★「道揆」は上位者、「法守」は、下位者。
「上(カイ)に道揆(ドウキ)なく、下(シモ)に法守(ホウシュ)なし」
●H28-2㈣書
288 図南____ となんほうよく ◆1 鵬翼   *『荘子-逍遥遊』 ➡図南鵬翼(となんほうよく)
大志を抱き大事業をしようと試みることのたとえ。〈故事俗信ことわざ大辞典〉
★「図」は、計画する意。
★鵬(ホウ)という大きな鳥が九万里も空高く舞い上がり、南の海に飛んでいこうと企てたことから。
類:図南之翼(となんのよく)
●H07-2㈣書
289 鉤章____ こうしょうきょくく ◆1 棘句   *『韓愈-貞曜先生墓誌銘』 ➡鉤章棘句/鈎章棘句(こうしょうきょくく)
非常に読みにくく難しい文章のこと。奇怪で難解な文章。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鉤章」は、釣り針のようにひっかかりのある文章。
★「棘句」は、とげのある句。
●R01-3㈣書
290 洗垢____ せんこうさくはん ◆1 索瘢   *『後漢書-趙壱伝』 ➡洗垢索瘢(せんこうさくはん)
他人の欠点や誤りをどこまでも追求してほじくり出すたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瘢」は、痕、傷痕の意から、欠点や過失の意。
★垢を洗い落としてまで傷を索(サガ)す意。
類:洗垢求瘢(せんこうきゅうはん)/類:吹毛求疵(すいもうきゅうし)
「垢(アカ)を洗いて瘢(キズ)を索(モト)む」
●H08-2㈣書
291 ____徇私 おうほうじゅんし ◆1 枉法   *『管子・七臣七主』 ➡枉法徇私(おうほうじゅんし)
規則を枉げて私利私欲に走ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「枉法」は、法律をまげる意。
★「徇私」は私利にとらわれる意。
「法を枉(マ)げて私に徇(シタガ)う」
●H07-3㈣書
292 七縦____ しちしょうしちきん ◆1 七擒   *『三国志-蜀書・諸葛亮伝・注』 ➡七縦七擒(しちしょうしちきん)
敵を捕らえたり逃がしたりして味方にすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「七縦」は、七回縦(ハナ)つこと。
★「七擒」は、七回擒(トラ)えること。
★中国三国時代、蜀の諸葛亮が敵将の孟獲を七回擒(トリコ)にして、七回縦(ハナ)ったところ、ついに背かなくなったという故事から。
類:七擒七縦(しちきんしちしょう)
●H18-3
●H20-2㈣書/●R01-1㈣書
293 摩頂____ まちょうほうしょう ◆1 放踵   *『孟子-尽心・上』 ➡摩頂放踵(まちょうほうしょう)
自分の身を犠牲にして、他人の為に尽くすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★頭の先から足の踵(カカト)まで摩(ス)り減らす意。
「頂(イタダキ)を摩(マ)して踵(クビス)に放(イタ)る」
●H08-3㈣書
294 ____斧柯 ごうもうふか ◆1 毫毛   *『戦国策-魏策』 ➡毫毛斧柯(ごうもうふか)
わざわいは小さいうちに取り除くべきだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「毫毛」は、細い毛のことから、芽生え時の小さな木にたとえる。
★「斧柯」は、斧の柄のこと。
★芽生えの小さいときに抜き取らないと、やがて倒すのに斧が必要なほどの大木になってしまうという意から。
●H18-2㈣書
295 ____撫琴 たいろぶきん ◆1 対驢   *『不明』 ➡対驢撫琴(たいろぶきん)
愚かな者に物の道理を説いても役に立たないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★驢馬(ロバ)に向かって琴を爪弾くことから。
類:対牛弾琴(たいぎゅうだんきん)/類:馬耳東風(ばじとうふう)
「驢に対して琴を撫(ブ)す」
●H27-2㈣書
296 毫毛____ ごうもうふか ◆1 斧柯   *『戦国策-魏策』 ➡毫毛斧柯(ごうもうふか)
わざわいは小さいうちに取り除くべきだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「毫毛」は、細い毛のことから、芽生え時の小さな木にたとえる。
★「斧柯」は、斧の柄のこと。
★芽生えの小さいときに抜き取らないと、やがて倒すのに斧が必要なほどの大木になってしまうという意から。
●H18-2㈣書
297 ____北暢 なんこうほくちょう ◆1 南洽   *『漢書-終軍伝』 ➡南洽北暢(なんこうほくちょう)
天子の威光と恩恵が四方八方に広く行き渡ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★南にひろまり(南洽)、北にのびる(北暢)意。
●H22-1㈣書/●H27-1㈣書
298 危言____ きげんかくろん ◆1 覈論   *『後漢書-郭太伝』 ➡危言覈論(きげんかくろん)
激しく議論を戦わせること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「危言」は、身の危険を顧みず直言すること。
★「覈論」は、きびしく論ずる意。
●H25-1㈣書/●H27-2㈣書
299 宵衣____ しょういかんしょく ◆1 旰食   *『唐書-劉蕡伝』 ➡宵衣旰食(しょういかんしょく)
天子が朝早くから夜遅くまで熱心に政治に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★夜明け前(宵)から正服を着て政治に励み、太陽が沈んで(旰)から夕食をとること。
★略して「宵旰」ともいう。
●H22-3㈣書/●H25-2㈣書/●H29-3㈣書
300 ____松茂 ちくほうしょうも ◆1 竹苞   *『詩経-小雅・斯干』 ➡竹苞松茂(ちくほうしょうも)
新築家屋の落成を祝う語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「竹苞」は、竹が叢(ムラ)がり生えているように堅固なことで、家の下部構造を褒める語。
★「松茂」は、松が青々と茂っているように見事な意で、上部の組み立てを褒める語。
●R01-3㈣書
301 槐門____ かいもんきょくろ ◆1 棘路   *『平家・一一』 ➡槐門棘路(かいもんきょくろ)
政界の最高幹部のこと。もとは、中国周代の三公と九卿のことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国周代、朝廷の庭の三公(最も高い三つの官位)が位置すべき所に三本の槐(エンジュ:マメ科の落葉高木)を植え、九卿の位置を示すために九本の棘(イバラ)を植えたという故事から。
類:三槐九棘(さんかいきゅうきょく)/類:公卿大夫(こうけいたいふ)
●H24-2㈣書/●H27-2㈣書
302 昼耕____ ちゅうこうやしょう ◆1 夜誦   *『魏書-崔光伝』 ➡昼耕夜誦(ちゅうこうやしょう)
貧乏な生活の中で勉学に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★昼間は畑を耕して仕事をし、夜になってから書物をそらんじて勉強をする意から。
類:蛍窓雪案(けいそうせつあん)/類:蛍雪之功(けいせつのこう)/類:断薺画粥(だんせいかくしゅく)
「昼は耕(タガヤ)し夜は誦(ショウ)す」
●H29-2㈣書
303 往事____ おうじぼうぼう ◆1 茫茫   *『星巌先生遺稿・前編-鴨沂小隠集・吉野懐古』 ➡往事茫茫(おうじぼうぼう)
過ぎ去った昔のことは遠くかすかで明らかでない。〈漢検四字熟語辞典〉
★「往事」は、過去の出来事。
★「茫茫」は、はっきりしないさま。
●H05-2㈣書
304 ____括羽 ぞくれいかつう ◆1 鏃礪 鏃砺 *『説苑-建本』 ➡鏃礪括羽/鏃砺括羽(ぞくれいかつう)
学識を磨いて、世に役立つ人材になること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「括羽」は、矢筈(ヤハズ)と鳥羽の意。
★竹に礪(ト)いだ鏃(ヤジリ)をつけ、さらに矢筈(ヤハズ)と鳥羽をつけて鋭い矢にすることから。
●H21-2㈣書/●H23-3㈣書/●H30-2㈣書
305 冒雨____ ぼううせんきゅう ◆1 剪韮 剪韭 *『郭林宗別伝』 ➡冒雨剪韮/冒雨剪韭(ぼううせんきゅう)
友人の来訪をよろこんでもてなすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★雨の中外に出て、韮(ニラ)を摘みご馳走を作る意から。
「雨を冒(オカ)して韭(ニラ)を剪(キ)る」
●H07-2㈣書/●H10-1㈣書
306 為虎____ いこふよく ◆1 傅翼   *『韓非子-難勢』 ➡為虎傅翼(いこふよく)
強い者にさらに力をつけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★強い虎に翼をつけて空を自由に飛ぶ能力も与えるということから。
類:為虎添翼(いこてんよく)/類:傅虎以翼(ふこいよく)
「虎の為(タメ)に翼(ヨク)を傅(ツ)く」
●H13-1㈣書/●H26-2㈣書/●H30-2㈣書
307 ____細膩 ささいさいじ ◆1 瑣砕   *『紅楼夢・一回』 ➡瑣砕細膩(ささいさいじ)
情のこまやかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瑣砕」は、こまやかなこと、心を細やかに砕くこと。
★「細膩」は、きめ細かなこと。
●H20-3㈣書/●H23-1㈣書/●H24-3㈣書/●H28-1㈣書
308 ____面命 ていじめんめい ◆1 提耳   *『詩経-大雅・抑』 ➡提耳面命(ていじめんめい)
懇切に教え諭すことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「提耳」は、耳を引き上げ寄せること。
★「面命」は目前で言いつける、目の前で教え諭すこと。
★耳に口を近づけ面と向かって教え諭す意。
★中国、衛(エイ)の武公が、年若くして即位したために事の是非がまだ判断できない周の(レイ)王に対して、国政の安泰を願い、かんで含めるようにうたったという詩の一節から。
類:三令五申(さんれいごしん)/類:耳提面訓(じていめんくん)/類:耳提面命(じていめんめい)/類:面命耳提(めんめいじてい)
「耳(ミミ)を提(テイ)して面(マノアタリ)に命(メイ)ず」
●H28-1㈣書
309 ____黄馘 こうこうこうかく ◆1 槁項   *『荘子-列禦寇』 ➡槁項黄馘(こうこうこうかく)
貧乏などでやつれ切った顔のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「槁項」は、やせ細った首筋。
★「馘」は、顔。
★やせ細った首と疲れ果てて黄色くなった顔の意。
●H25-3㈣書/●H30-2㈣書
310 人心____ じんしんしゅうらん ◆1 収攬   *『陳舜臣-阿片戦争』 ➡人心収攬(じんしんしゅうらん)
多くの人の気持ちをうまくつかんでまとめること。また、人々の信頼を得ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「人心」は、多くの人の心のこと。
★「収攬」は、集めて自分の手に握る意。
類:人心籠絡(じんしんろうらく)/類:妖言惑衆(ようげんわくしゅう)
●H14-2㈣書
311 ____大悟 かつぜんたいご ◆1 豁然   *『祖庭事苑』 ➡豁然大悟(かつぜんたいご)
迷いや疑いがにわかに解けて、真理を悟ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豁然」は、からっと開けるさま。
★「大悟」は、大いに悟る、悟りを開く、迷いを脱して真理を悟ること。
●H12-2㈣書/●H16-3㈣書
312 ____非宝 せきへきひほう ◆1 尺璧   *『淮南子-原道訓』 ➡尺璧非宝(せきへきひほう)
時間は何よりも貴重であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尺璧」は、直径が一尺もある大きな宝玉のこと。
★尺璧も時間の貴重さと比較すれば、宝物とは言えないという意。
「尺璧(セキヘキ)は宝(タカラ)に非(アラ)ず」
●H22-1㈣書/●H27-1㈣書
313 三世____ さんせいいっさん ◆1 一爨   *『唐書-崔邠伝』 ➡三世一爨(さんせいいっさん)
三代の家族が一つの家に同居すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★三代の一族が一つの爨(カマド)で煮炊きして住む意。
類:三世同居(さんせいどうきょ)/類:三世同爨(さんせいどうさん)/類:三世同堂(さんせいどうどう)
●H23-2㈣書/●H27-2㈣書
314 車載____ しゃさいとりょう ◆1 斗量   *『三国志-呉書・呉主権伝-注』 ➡車載斗量(しゃさいとりょう)
人や物の数や量が多くてはかりきれないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★車に載せ、斗(マス)で量る意。
「車に載せ斗(マス)もて量(ハカ)る」
●H22-2㈣書/●H27-1㈣書
315 ____深識 こうらんしんしき ◆1 洽覧   *『晋書-束晢伝』 ➡洽覧深識(こうらんしんしき)
見聞が広く知識が深く豊富であること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「洽覧」は、あまねく見る。
★「深識」は、知識が広く深い意。
類:博聞多識(はくぶんたしき)/類:博学洽聞(はくがくこうぶん)/類:博覧強識(はくらんきょうしき)
●H04-1㈣書
316 朮羹____ じゅっこうがいしゅ ◆1 艾酒   *『歳時広記-端午・上・金門歳節』 ➡朮羹艾酒(じゅっこうがいしゅ)
朮(オケラ)でつくった羹(アツモノ)と艾(ヨモギ)がはいった酒のこと。昔、洛陽の人たちが五月の節句を祝うためにつくった。〈漢検四字熟語辞典〉
●H24-2㈣書/●H29-1㈣書
317 ____群吠 ゆうけんぐんばい
ゆうけんぐんべい
◆1 邑犬   *『楚辞-九章・懐沙』 ➡邑犬群吠(ゆうけんぐんばい/ゆうけんぐんべい)
つまらない者たちが集まって、あれこれと人の悪口を言ったり騒ぎ立てたりするさま。〈漢字ペディア〉
★村里の犬が群がって、盛んに吠え立てる意から。
●H08-3㈣書
318 ____長蛇 えんえんちょうだ ◆1 蜿蜿 蜿蜒
蜒蜒
*『不明』 ➡蜿蜿長蛇/蜿蜒長蛇/蜒蜒長蛇(えんえんちょうだ)
蛇のようにうねうねと長く続くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蜿蜒」は、蛇などがうねうね行くさま。
★「長蛇」は、長い蛇の意で、転じて長い列の形容。
類:紆余委蛇(うよいだ)
●H08-2㈣書
319 画脂____ がしろうひょう
かくしろうひょう
◆1 鏤氷   *『塩鉄論-殊路』 ➡画脂鏤氷(がしろうひょう/かくしろうひょう)
苦労して効果のないたとえ。また、力を無用なところに用いるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「画脂」は、油に絵を描くこと。
★「鏤氷」は、氷に彫刻をすること。
類:凋氷画脂(ちょうひょうがし)/類:鏤氷雕朽(ろうひょうちょうきゅう)
「脂(アブラ)に画(エガ)き氷に鏤(チリバ)む」
●H23-3㈣書
320 ____流爛 えんまんりゅうらん ◆1 衍曼 衍漫 *『史記-司馬相如伝』 ➡衍曼流爛/衍漫流爛(えんまんりゅうらん)
悪が広くはびこり、世の中全体に広がっていくこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衍曼」は、広がりはびこること。
★「流爛」は、布(シ)き散る、散り散りになる意。
●H10-1㈣書
321 雲遊____ うんゆうへいき
うんゆうひょうき
◆1 萍寄   *『正法眼蔵-弁道話』 ➡雲遊萍寄(うんゆうへいき/うんゆうひょうき)
物事に執着せず、自然のままに行動すること。また、諸国を修行してまわる僧のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雲遊」は、雲のように自由に漂うこと。
★「萍寄」は、浮き草のように流れに任せて流れたり止まったりする意。
類:一所不住(いっしょふじゅう)/類:行雲流水(こううんりゅうすい)
●H29-1㈣書
322 ____舂雨 がいふうしょうう ◆1 磑風   *『事物原始-磨鎧』 ➡磑風舂雨(がいふうしょうう)
物事の前兆のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「磑」は、石臼、碾き臼。
★「舂」は、きねを持って穀物をつくこと、うすで穀物をつくこと。
★羽蟻などの群れが、ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹く兆しで、きねで臼をつくように上に下に飛ぶ場合は雨になる兆しである。
●R01-1㈣書
323 断鶴____ だんかくぞくふ ◆1 続鳧 続鳬 *『荘子-駢拇』 ➡断鶴続鳧/断鶴続鳬(だんかくぞくふ)
生まれつきの自然のあり方に手を加え損なうこと。物事は自然のままが一番良いということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★鶴の足が長いからといって短く切り、鳧(カモ)の足が短いからといって継ぎ足して長くするという意。
「鶴を断ちて鳧(フ)に続く」
●H26-2㈣書
324 ____未雨 ちゅうびゅうみう ◆1 綢繆   *『詩経-豳風・鴟鴞』 ➡綢繆未雨(ちゅうびゅうみう)
前もって準備をして災いを防ぐこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「綢繆」は、固めふさぐ、つくろうこと。
★「未雨」は、まだ雨が降らないうちにの意。
★小鳥が雨が降る前に巣の隙間を固めつくろうことから。
類:綢繆牖戸(ちゅうびゅうゆうこ)
●H23-1㈣書/●H29-2㈣書
325 ____不食 せいせつふしょく ◆1 井渫   *『易経-井卦』 ➡井渫不食(せいせつふしょく)
賢者が登用されないままでいること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「井渫」は、井戸の水が綺麗に澄んでいること。
★「不食」は、飲用として用いられない意。
★せっかく綺麗な井戸水があっても、汲んで用いられないということから。
「井(セイ)渫(サラ)えども食らわれず」
●H20-1㈣書/●H22-3㈣書/●H24-2㈣書/●H26-3㈣書
326 刺字____ しじまんめつ ◆1 漫滅   *『後漢書-文苑・禰衡伝』 ➡刺字漫滅(しじまんめつ)
長い間、人を訪問しないこと。〈漢字ペディア〉
★「刺字」は、名刺の字、名刺のこと。
★名刺をポケットに入れたまま、長い間使用しないために文字が擦り汚れて見えなくなる意。
●H27-3㈣書
327 潑墨____ はつぼくりんり ◆1 淋漓   *『夏目漱石-草枕・七』 ➡潑墨淋漓/溌墨淋漓(はつぼくりんり)
語義未詳。
●H26-2㈣書/●H28-1㈣書
328 ____棘路 かいもんきょくろ ◆1 槐門   *『平家・一一』 ➡槐門棘路(かいもんきょくろ)
政界の最高幹部のこと。もとは、中国周代の三公と九卿のことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国周代、朝廷の庭の三公(最も高い三つの官位)が位置すべき所に三本の槐(エンジュ:マメ科の落葉高木)を植え、九卿の位置を示すために九本の棘(イバラ)を植えたという故事から。
類:三槐九棘(さんかいきゅうきょく)/類:公卿大夫(こうけいたいふ)
●H24-2㈣書/●H27-2㈣書
329 ____晦迹 とうこうかいせき ◆1 韜光   *『太平御覧』 ➡韜光晦迹/韜光晦跡(とうこうかいせき)
才能などを包み隠して表面にあらわさないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韜」は、包む、包み隠す意。
★「光」は、人の才能などのたとえ。
★「晦」は、くらます、隠す意。
★「迹」は、跡(アト)・痕跡の意。
★仏教では韜光晦迹(トウコウマイセキ)と読み、高い境地に達した人が俗世を避けて人里離れたところに居る意。
類:韜光隠迹(とうこういんせき)/類:韜光養晦(とうこうようかい)/類:晦迹韜光(かいせきとうこう)
「光を韜(ツツ)み迹(アト)を晦(クラ)ます」
●H23-2㈣書
330 青史____ せいしかんかん ◆1 汗簡   *『不明』 ➡青史汗簡(せいしかんかん)
歴史書。〈漢字ペディア〉
★「青史」は、歴史のこと。
★「汗簡」は、文書・書籍の意。
★昔、まだ紙がなかったころには、竹で火を炙って青みと油(汗)を抜き、それに漆で記録したことからこのようにいう。
●H29-2㈣書
331 精衛____ せいえいてんかい ◆1 塡海 填海 *『山海経-北山』 ➡精衛塡海/精衛填海(せいえいてんかい)
不可能なことのために無駄な努力をするたとえ。〈漢字ペディア〉
★「精衛」は、海辺に棲むという古代中国の想像上の小鳥の名。
★「塡海」は、海をうずめる意。きわめて意志が固いことにも用いる。
★中国古代の伝説上の皇帝炎帝(エンテイ)の娘女娃(ジョア)が東海で溺れ死んでしまった。女娃は精衛という名の小鳥に化身して、西山の小石や小枝をくわえては、東海をうずめようとしたが、とうとうその効はなかったという伝説から。
類:塡海之志(てんかいのこころざし)
「精衛海(ウミ)を塡(ウズ)む」
●H11-3㈣書
332 ____不羈 けんかいふき ◆1 狷介   *『藤島武二-画室の言葉』 ➡狷介不羈(けんかいふき)
自分の意思を守り通し、何者にも束縛されないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狷介」は、かたく自己を守って、協調性に乏しいこと。
★「不羈」は、束縛できないこと。
●H14-2㈣書
333 ____敗素 せいしはいそ ◆1 斉紫   *『戦国策-燕策』 ➡斉紫敗素(せいしはいそ)
失敗を成功に、災いを福に転じることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「斉紫」は、中国の戦国時代の斉の国産出の紫染めの服地。
★「敗素」は、質の悪い白絹。
★世にもてはやされる紫色の絹も粗悪な白絹を染めたものである意。斉紫は敗素を染めただけで十倍の値になったという。
●H29-2㈣書
334 披荊____ ひけいざんきょく ◆1 斬棘   *『後漢書-馮異伝』 ➡披荊斬棘/披荆斬棘(ひけいざんきょく)
困難を克服し前進すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★いばら(荊棘)の道を斬り披(ヒラ)いて前へ進むこと。
「荊(イバラ)を披(ヒラ)き棘(イバラ)を斬(キ)る」
●H23-3㈣書/●R01-2㈣書
335 貪夫____ たんぷじゅんざい ◆1 徇財   *『史記-伯夷伝』 ➡貪夫徇財(たんぷじゅんざい)
欲深い者は、金の為なら何でもするということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「貪夫」は、欲の深い男のこと。
★「徇財」は、命がけで金を求める、金のためなら命を捨てる意。
類:我利我利(がりがり)
「貪夫は財に徇ず」
●H29-3㈣書
336 磑風____ がいふうしょうう ◆1 舂雨   *『事物原始-磨鎧』 ➡磑風舂雨(がいふうしょうう)
物事の前兆のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「磑」は、石臼、碾き臼。
★「舂」は、きねを持って穀物をつくこと、うすで穀物をつくこと。
★羽蟻などの群れが、ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹く兆しで、きねで臼をつくように上に下に飛ぶ場合は雨になる兆しである。
●R01-1㈣書
337 ____倒易 かんりとうえき ◆1 冠履   *『後漢書-楊賜伝』 ➡冠履倒易(かんりとうえき)
上下の順序が乱れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「冠履」は、かんむりと、くつのこと。
★「倒」は、さかさまになる。
★「易」は、いれかわる意。
★冠とくつを逆に身につける意。
類:冠履顚倒(かんりてんとう)/類:冠履倒置(かんりとうち)
●H23-1㈣書/●H28-2㈣書
338 韜光____ とうこうかいせき ◆1 晦迹 晦跡 *『太平御覧』 ➡韜光晦迹/韜光晦跡(とうこうかいせき)
才能などを包み隠して表面にあらわさないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韜」は、包む、包み隠す意。
★「光」は、人の才能などのたとえ。
★「晦」は、くらます、隠す意。
★「迹」は、跡(アト)・痕跡の意。
★仏教では韜光晦迹(トウコウマイセキ)と読み、高い境地に達した人が俗世を避けて人里離れたところに居る意。
類:韜光隠迹(とうこういんせき)/類:韜光養晦(とうこうようかい)/類:晦迹韜光(かいせきとうこう)
「光を韜(ツツ)み迹(アト)を晦(クラ)ます」
●H23-2㈣書
339 門巷____ もんこうてんあい ◆1 塡隘 填隘 *『唐書-李邕伝』 ➡門巷塡隘/門巷填隘(もんこうてんあい)
人が多く集まりくる形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「門巷」は、門戸と、門に入る小道。
★門や門前の小道に人が多く集まり、そこが塡(フサ)がり隘(セマ)くなる意。
類:門巷塡集(もんこうてんしゅう)
●H09-1㈣書
340 ____兼道 しんやけんどう ◆1 晨夜   *『資治通鑑-漢紀』 ➡晨夜兼道(しんやけんどう)
昼夜の区別なく急行すること。仕事を急いで行うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「晨夜」は、朝と夜、朝早くから夜遅くまで。
★「兼道」は、行程を倍にして行く、大急ぎで行くこと。
類:昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
●H25-3㈣書/●H30-1㈣書
341 金声____ きんせいぎょくしん ◆1 玉振   *『孟子-万章・下』 ➡金声玉振(きんせいぎょくしん)
才知と人徳を調和よく備えていること。また、偉大な人物として大成すること。始まりと終わりの整っているさまをいい、孟子が孔子の人格を賛美した言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「金」は、鐘のこと。
★「声」は、鳴らす意。
★「玉」は、磬(ケイ)という石製の打楽器。
★「振」は、収める意。
★中国では、鐘を鳴らして音楽を始め、次に糸・竹の楽器を奏で、最後に磐を打ってしめくくった。
●H19-3㈣書/●H28-3㈣書
342 衍曼____ えんまんりゅうらん ◆1 流爛   *『史記-司馬相如伝』 ➡衍曼流爛/衍漫流爛(えんまんりゅうらん)
悪が広くはびこり、世の中全体に広がっていくこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衍曼」は、広がりはびこること。
★「流爛」は、布(シ)き散る、散り散りになる意。
●H10-1㈣書
343 ____艾酒 じゅっこうがいしゅ ◆1 朮羹   *『歳時広記-端午・上・金門歳節』 ➡朮羹艾酒(じゅっこうがいしゅ)
朮(オケラ)でつくった羹(アツモノ)と艾(ヨモギ)がはいった酒のこと。昔、洛陽の人たちが五月の節句を祝うためにつくった。〈漢検四字熟語辞典〉
●H24-2㈣書/●H29-1㈣書
344 ____斉駆 へいがせいく ◆1 並駕 幷駕
并駕
*『文心雕竜-附会』 ➡並駕斉駆/幷駕斉駆/并駕斉駆(へいがせいく)
力や能力に差がないこと。共に肩を並べて進み力に差がないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「駕」は、馬車、乗り物の意。
★「斉駆」は、並んで馬を走らせること。
★二頭立ての馬車が足並みをそろえて走るということ。
類:方駕斉駆(ほうがせいく)/類:並駆斉駕(へいくせいが)/類:斉駆並駕(せいくへいが)
●H06-2㈣書
345 乾端____ けんたんこんげい ◆1 坤倪   *『韓愈-南海神廟碑』 ➡乾端坤倪(けんたんこんげい)
天地の果てのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「乾」は、天。
★「坤」は、大地。
★「倪」は、限りの意。
★天のはし、地の限りの意。
●H30-3㈣書
346 昏定____ こんていしんせい ◆1 晨省   *『礼記-曲礼・上』 ➡昏定晨省(こんていしんせい)
親に孝行を尽くすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「昏定」は、晩になると父母の寝所を整えること。
★「晨省」は、朝になると父母のご機嫌をうかがう意。
類:温凊定省(おんせいていせい)
「昏(クレ)に定めて晨(アシタ)に省(カエリ)みる」
●H26-1㈣書
347 甘井____ かんせいせんけつ ◆1 先竭   *『荘子-山木』 ➡甘井先竭(かんせいせんけつ)
才能のある者ほど先に憂き目にあうということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★うまい水の出る井戸には人が群れてたちまち汲みつくしてしまうことから、なまじ才能があるばかりに他の者より早く憂き目にあうということ。
類:山木自寇(さんぼくじこう)
「甘井(カンセイ)、先(マ)ず竭(ツ)く」
●H23-2㈣書
348 簞食____ たんしひょういん
たんしょくひょういん
◆1 瓢飲   *『論語-雍也』 ➡簞食瓢飲/箪食瓢飲(たんしひょういん/たんしょくひょういん)
簡素な飲食物。また、製品に安んずることをいう。〈日本国語大辞典〉
★竹器に盛った飯と、瓢(ヒサゴ)に入れた飲み物の意。
★略して「簞瓢(タンピョウ)」ともいう。
類:一汁一菜(いちじゅういっさい)/類:顔回簞瓢(がんかいたんぴょう)/類:朝齏暮塩(ちょうせいぼえん)
「一簞(イッタン)の食(シ)、一瓢(イッピョウ)の飲(イン)」
●H12-1㈣書
349 左提____ さていゆうけつ ◆1 右挈   *『漢書-張耳陳余伝』 ➡左提右挈(さていゆうけつ)
互いに手をとりあって助けあうこと。〈漢字ペディア〉
★左右の手でたずさえる意。
類:左提右携(さていゆうけい/さていうけい)
●H19-3㈣書/●H27-3㈣書
350 槁項____ こうこうこうかく ◆1 黄馘   *『荘子-列禦寇』 ➡槁項黄馘(こうこうこうかく)
貧乏などでやつれ切った顔のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「槁項」は、やせ細った首筋。
★「馘」は、顔。
★やせ細った首と疲れ果てて黄色くなった顔の意。
●H25-3㈣書/●H30-2㈣書
351 ____成雷 しゅうぶんせいらい ◆1 聚蚊   *『漢書-景十三王伝』 ➡聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
小さなものもたくさん集まると大きな力になるということ。また、多くの人が口をそろえて言いたてて、害悪を生じること。〈漢検四字熟語辞典〉
★小さな蚊もたくさん聚(アツ)まると、その羽音が雷のような音になるという意から。
類:三人成虎(さんにんせいこ)/類:衆口鑠金(しゅうこうしゃくきん)/類:曽母投杼(そうぼとうちょ)/類:浮石沈木(ふせきちんぼく)
「聚蚊(シュウブン)、雷(ライ)を成す」
●H10-3㈣書
352 ____咨嗟 せんぼうしさ ◆1 瞻望   *『欧陽脩-相州昼錦堂記』 ➡瞻望咨嗟(せんぼうしさ)
遠くのぞみ見てその素晴らしさにため息を吐く。高貴の人などを敬慕しうらやむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瞻望」は、のぞき見る、仰ぎ見る意。
★「咨嗟」は、ため息を吐くこと。
●H05-2㈣書/●H09-1㈣書/●H15-2㈣書/●H17-3㈣書/●H19-3㈣書/●H29-2㈣書
353 ____虎吻 しもくこふん ◆1 鴟目   *『漢書-王莽伝・中』 ➡鴟目虎吻(しもくこふん)
残忍で凶暴な人相のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鴟目」は、ふくろうの目つき。
★「虎吻」は、虎の口つき。
●H27-3㈣書
354 残杯____ ざんぱいれいしゃ ◆1 冷炙   *『顔氏家訓-雑芸』 ➡残杯冷炙(ざんぱいれいしゃ)
恥辱を受けるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★飲み残りの酒と、冷え切った炙り物の肉の意。
類:残杯冷肴(ざんぱいれいこう)/類:残羹冷炙(ざんこうれいしゃ)
●H08-2㈣書/●R01-3㈣書
355 狷介____ けんかいふき ◆1 不羈   *『藤島武二-画室の言葉』 ➡狷介不羈(けんかいふき)
自分の意思を守り通し、何者にも束縛されないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狷介」は、かたく自己を守って、協調性に乏しいこと。
★「不羈」は、束縛できないこと。
●H14-2㈣書
356 ____荊棘 どうだけいきょく ◆1 銅駝   *『晋書-索靖伝』 ➡銅駝荊棘/銅駝荆棘(どうだけいきょく)
国の滅亡を嘆くたとえ。〈漢字ペディア〉
★「駝」は、らくだ。
★「荊棘」は、いばらの意で、乱れた状態のたとえ。
★宮殿が破壊され尽くし、銅製の駱駝がイバラの中にうち捨てられているのを嘆く意。
★晋の索靖(サクセイ)が、国が滅ぶのを予知し、洛陽の宮殿の門前に据えられた銅製の駱駝に対して、近いうちにいばら(荊棘)の中にうずもれるであろうと嘆いた故事から。
「銅駝(ドウダ)の荊棘(ケイキョク)に在(ア)るを嘆く」
類:荊棘銅駝(けいきょくどうだ)
●H05-2㈣書/●H09-2㈣書/●H15-1㈣書/●H26-2㈣書
357 ____名人 せきしめいじん ◆1 碩師   *『宋濂-送東陽馬生序』 ➡碩師名人(せきしめいじん)
大学者や名声の高い人。大いなる徳を備えた人や声望のある人。
★「碩師」は、大学者、大先生のこと。
★「名人」は、名声の高い人。
類:碩学名家(せきがくめいか)
●H13-1㈣書
358 枉法____ おうほうじゅんし ◆1 徇私   *『管子・七臣七主』 ➡枉法徇私(おうほうじゅんし)
規則を枉げて私利私欲に走ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「枉法」は、法律をまげる意。
★「徇私」は私利にとらわれる意。
「法を枉(マ)げて私に徇(シタガ)う」
●H07-3㈣書
359 ____釜魚 そうじんふぎょ ◆1 甑塵   *『後漢書-范冉伝』 ➡甑塵釜魚(そうじんふぎょ)
非常に貧しいことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「甑」は、こしき。せいろう。土焼きで上が大きく下が細く、底に七個の穴がある蒸すための器。
★「魚」は、ぼうふらともいう。
★非常に貧しく長い間炊事をしていないので、甑(コシキ)に塵がつもり、釜に魚がわくということ。
類:范冉生塵(はんぜんせいじん)
「甑中(ソウチュウ)塵(チリ)を生じ、釜中(フチュウ)魚(ウオ)を生ず」
●H09-3㈣書
360 瑣砕____ ささいさいじ ◆1 細膩   *『紅楼夢・一回』 ➡瑣砕細膩(ささいさいじ)
情のこまやかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瑣砕」は、こまやかなこと、心を細やかに砕くこと。
★「細膩」は、きめ細かなこと。
●H20-3㈣書/●H23-1㈣書/●H24-3㈣書/●H28-1㈣書
361 縞衣____ こういききん ◆1 綦巾   *『詩経-鄭風・出其東門』 ➡縞衣綦巾(こういききん)
白い衣服とよもぎ色のスカーフ。中国、周代の身分の低い女性の質素な服装。転じて、自分の妻の謙称。〈漢検四字熟語辞典〉
★「縞衣」は、染めていない白い色の薄絹の衣。
★「綦巾」は、よもぎ色(青色に白味を佩びたもの)の佩巾(ハイキン)。
★「縞衣」は男性の服、「綦巾」は女性の服ともいい、「縞衣綦巾」で未婚の女性の質素な服ともいい異説が多い。
●R01-1㈣書
362 ____縄枢 おうゆうじょうすう ◆1 甕牖   *『賈誼-過秦論』 ➡甕牖縄枢(おうゆうじょうすう)
貧しく粗末な家の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「甕牖」は、一説に割れたかめの口を壁につけた窓の意。
★かめの口のように小さな丸窓と縄を枢(トボソ:戸の開閉をする軸の所)の代わりにした家の意。
類:蓬戸甕牖(ほうこおうゆう)/類:甕牖桑枢(おうゆうそうすう)
●R01-2㈣書
363 ____舜趨 うこうしゅんすう ◆1 禹行   *『荀子-非十二子』 ➡禹行舜趨(うこうしゅんすう)
禹や舜の表面上の動作をまねるだけで実質的な聖人の徳を備えていないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「禹」は、舜から位を禅譲されて夏(カ)王朝を開いたとされ、「舜」は、尭から位の禅譲をうけたとされる人で、いずれも中国古代の伝説上の聖天子。
★禹の歩き方や舜の走り方などは表面上の動作であり、真似をしても何の意味もないことから。
類:禹歩舜趨(うほしゅんすう)
●H05-2㈣書/●H10-2㈣書/●H29-3㈣書
364 ____充数 らんうじゅうすう ◆1 濫竽   *『韓非子-内儲説・上』 ➡濫竽充数(らんうじゅうすう)
無能の者が才能のあるよう見せかけること。また、実力もないのに、分以上の位にいること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「濫竽」は、みだりに笛を吹くこと。
★「充数」は、必要な数の一員に充てる意。
★斉の宣王が竽(竹笛の一種)による演奏を聞くことが好きで、楽士三百人を集めて吹かせていたが、吹けない男がその中にまじって吹けるように装っていた。王の没後、湣(ビン)王が位につくと、ひとりひとり吹かせることになって、ごまかせなくなり、男は逃げ出したという故事から。
類:南郭濫竽(なんかくらんう)/類:南郭濫吹(なんかくらんすい)
●H12-1㈣書/●H22-2㈣書/●H24-3㈣書/●H28-2㈣書
365 ____渉河 さんししょうか ◆1 三豕   *『呂氏春秋-察伝』 ➡三豕渉河(さんししょうか)
文字の誤り。文字を誤って読んだり書いたりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔、ある史官が「己亥渉河(己亥(ツチノトイ)の年、河を渉(ワタ)る)」と書いてあるのを、己を三、亥を豕(ブタ)と読み、その誤りを子夏(シカ)が「三匹の豚などという年号はない」と指摘した故事から。
類:三豕渡河(さんしとか)/類:三豕己亥(さんしきがい)/類:魯魚亥豕(ろぎょがいし)/類:三豕金根(さんしきんこん)
●H19-3㈣書/●H26-3㈣書/●H30-3㈣書
366 ____浅掲 しんれいせんけい ◆1   *『詩経-邶風・匏有苦葉』 ➡深諮掲(しんれいせんけい)
その場の状況に応じて適切な処理をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「氏vは、高くあげる意。
★「掲」は、着物のすそをからげること。
★川が深ければ着物を高くたくしあげ、浅ければすそをからげて渡るということから。
類:随機応変(ずいきおうへん)/類:量体裁衣(りょうたいさいい)/類:臨機応変(りんきおうへん)
「深ければ(レイ)し、浅ければ掲(ケイ)す」
●H20-2㈣書/●H25-2㈣書/●H27-3㈣書
367 黄中____ こうちゅうないじゅん ◆1 内潤   *『魏書-高允伝』 ➡黄中内潤(こうちゅうないじゅん)
徳と才能を深く内に秘めて外面にあらわさないこと。〈漢字ペディア〉
★「黄中」は、人徳が内部にあることをいう。
★「内潤」は、内に含まれたつや・光沢の意。内に秘めた才知や徳をいう。
●H30-1㈣書
368 属毛____ ぞくもうりり ◆1 離裏   *『詩経-小雅・小弁』 ➡属毛離裏(ぞくもうりり)
子と父母との深い繫がりのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「属」と「離」は、連なる、繫がる意。
★「裏」は、母胎のこと。
★子の身体は、毛髪皮膚まで全て母胎(父子の血肉)と繫がっているという意。
「毛(モウ)に属(ゾク)せざらんや、裏(ウチ)に離(ツ)かざらんや」
●H30-2㈣書
369 ____成風 うんきんせいふう ◆1 運斤   *『荘子-徐無鬼』 ➡運斤成風(うんきんせいふう)
神業(カミワザ)のような素晴らしい技術。また、それを持つ職人。〈漢字ペディア〉
★「運斤」は、斧(オノ)を振るうこと。
★「成風」は、風を起こすこと。
★昔、大工の棟梁の石(セキ)という者がいた。ある人が自分の鼻の頭に白い土を塗って、それを斧で削らせようとしたところ、石は斧を自在に操って風を起こし、鼻を傷つけることなく白土を綺麗に削り落としたという故事から。
類:匠石運斤(しょうせきうんきん)/類:神工鬼斧(しんこうきふ)
●H26-1㈣書/●H30-3㈣書
370 必求____ ひっきゅうろうだん ◆1 壟断   *『孟子-公孫丑・下』 ➡必求壟断(ひっきゅうろうだん)
商人が、常に利益の独占を図ろうとして巧みに行動することのたとえ。〈新漢和大字典〉
★「壟断」は、高い丘。
★ある商人が、高い所(岡壟(コウロウ)の断崖)に登り、市場の商品の動きを観察し大きな利益を得た故事による。
「必ず壟断(ロウダン)を求む」
●H27-1㈣書
371 ____荒亡 りゅうれんこうぼう ◆1 流連   *『孟子-梁恵王・王』 ➡流連荒亡(りゅうれんこうぼう)
家にも帰らず酒食や遊興にふけって仕事をなまけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「流連」は、遊びに耽って家に帰るのも忘れること。
★「荒亡」は、狩猟や酒食などの楽しみに耽って国を滅ぼす意。
類:放蕩無頼(ほうとうぶらい)
●H28-3㈣書/●R01-3㈣書
372 衆口____ しゅうこうしゃくきん ◆1 鑠金   *『国語-周語・下』 ➡衆口鑠金(しゅうこうしゃくきん)
事実でないことでも多くの人が言うと、いつの間にか真実のようになってしまうたとえ。〈漢字ペディア〉
★「鑠」は、金属を熱で溶かす意。
★多くの人の言葉やうわさは、硬い金をも溶かしてしまうほどの力がある意。
類:三人成虎(さんにんせいこ)/類:曽参殺人(そうしんさつじん)/類:曽母投杼(そうぼとうちょ)
「衆口金(キン)を鑠(ト)かす」
●H25-3㈣書
373 ____手低 がんこうしゅてい ◆1 眼高   *『徳富蘆花-思出の記・巻外』 ➡眼高手低(がんこうしゅてい)
目は肥え知識も豊富であれこれ批評するが、実際にはそれをこなす能力や実力がないこと。また、理想は高いが実力が伴わないこと。〈漢字ペディア〉
★「眼高」は、見る力がある、目が肥える。
★「手低」は技量などの実力がない意。
類:志大才疎(しだいさいそ)
●H30-1㈣書
!
374 ____雷鳴 がふらいめい ◆1 瓦釜   *『楚辞-卜居』 ➡瓦釜雷鳴(がふらいめい)
小人や讒言が用いられるたとえ。また、能もないのに威張り喚くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★素焼きの粗末な釜が煮え立つと大きな音をたてるように、実力のない者が地位をかさに着て威張り散らすこと。
●H08-1㈣書/●H12-1㈣書
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375 ____頻伽 かりょうびんが ◆1 迦陵   *『大荘厳論経-八』 ➡迦陵頻伽(かりょうびんが)
声が美しいもののたとえ。美声のたとえ。〈漢字ペディア〉
★仏語。梵語kalavinkaの音訳。雀や鴫などに類する鳥といわれ、また、インドのブルブルという鳥ともいわれる。極楽浄土にいるといい、顔は美女のようで、その声が非常に美しいところから、仏の声を形容するのに用いられる。
●H10-3㈣書/●H14-2㈣書
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376 迦陵____ かりょうびんが ◆1 頻伽   *『大荘厳論経-八』 ➡迦陵頻伽(かりょうびんが)
声が美しいもののたとえ。美声のたとえ。〈漢字ペディア〉
★仏語。梵語kalavinkaの音訳。雀や鴫などに類する鳥といわれ、また、インドのブルブルという鳥ともいわれる。極楽浄土にいるといい、顔は美女のようで、その声が非常に美しいところから、仏の声を形容するのに用いられる。
●H10-3㈣書/●H14-2㈣書
!
377 ____弄孫 がんいろうそん ◆1 含飴   *『後漢書-明徳馬皇后紀』 ➡含飴弄孫(がんいろうそん)
老人が気楽に隠居生活をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「含飴」は、飴をなめること。★「弄孫」は、孫とたわむれる意。★飴をなめながら、孫と遊ぶということから。
「飴(アメ)を含(フク)んで孫(マゴ)を弄(モテアソ)ぶ」
●H12-2㈣書
!
378 狂言____ きょうげんきご
きょうげんきぎょ
◆1 綺語   *『白居易-香山寺白氏洛中集記』 ➡狂言綺語(きょうげんきご/きょうげんきぎょ)
小説や物語などを卑しめていう語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狂言」は、道理に外れた言葉。
★「綺語」は、表面だけを飾った言葉。
●H15-1㈣書
!
379 ____舜木 ぎょうこしゅんぼく ◆1 尭鼓   *『旧唐書-褚亮伝』 ➡尭鼓舜木(ぎょうこしゅんぼく)
人の善言をよく聞き入れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尭」は、尭帝。
★「舜」は、舜帝。
★中国の伝説上の聖王といわれる尭帝は、朝廷に太鼓を置き、自分を諫めようとする者にはこれを打たせ、同じく舜帝は木を立てて、これに自分に対する諫めの言葉を書かせたという故事から。
●H06-3㈣書/●H14-2㈣書
!
380 懸崖____ けんがいさっしゅ ◆1 撒手   *『無門関-三二』 ➡懸崖撒手(けんがいさっしゅ)
勇気を奮い起こし思い切って事を行うたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「懸崖」は、断崖絶壁。
★「撒手」は、放す意。
「懸崖に手を撒(サッ)す」
類:勇猛果敢(ゆうもうかかん)/類:勇往邁進(ゆうおうまいしん)
●H12-2㈣書
!
381 ____墨突 こうせきぼくとつ ◆1 孔席   *『班固-答賓戯』 ➡孔席墨突(こうせきぼくとつ)
物事に忙しく奔走して休む暇のないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★孔子や墨子が遊説のため東奔西走し、座席が暖かくなる暇がなく、かまどの煙突も使わないので煤(スス)が付くことがないという意。
「孔席暖まらず、墨突黔(クロ)まず」
●H07-1㈣書
!
382 ____夜遊 へいしょくやゆう ◆1 秉燭   *『李白-春夜宴従弟桃花園序』 ➡秉燭夜遊(へいしょくやゆう)
人生ははかなく短いので、せめて夜も灯(アカ)りをともして遊び、生涯を楽しもうということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「秉燭」は、手に灯りを持つ意。
★「燭(トモシビ)を秉(ト)りて夜遊(ヨルアソ)ぶ」
●H09-2㈣書/●H13-3㈣書/●H14-3㈣書/●H20-1㈣書
!
383 ____災梨 かそうさいり ◆1 禍棗   *『閲微草堂筆記』 ➡禍棗災梨(かそうさいり)
無用の書物を刊行することをそしる語。〈中国古典名言事典〉
★棗や梨などは版木の材料だが、くだらぬ書物を刊行することは、棗や梨の木にはとんだ災難だということ。
●H09-3㈣書/●H26-2㈣書
!
384 ____取義 だんしょうしゅぎ ◆1 断章   *『孟子-滕文公・上-注』 ➡断章取義(だんしょうしゅぎ)
詩や文章を引用するときに、その一部分を取り出し、自分に都合がいいように解釈して用いること。〈漢字ペディア〉
類:断章截句(だんしょうせっく)
「章を断ち義を取る」
●H19-1㈣書/●H25-2㈣書
!
385 断章____ だんしょうしゅぎ ◆1 取義   *『孟子-滕文公・上-注』 ➡断章取義(だんしょうしゅぎ)
詩や文章を引用するときに、その一部分を取り出し、自分に都合がいいように解釈して用いること。〈漢字ペディア〉
類:断章截句(だんしょうせっく)
「章を断ち義を取る」
●H19-1㈣書/●H25-2㈣書
!
386 安車____ あんしゃほりん ◆1 蒲輪   *『漢書-申公伝』 ➡安車蒲輪(あんしゃほりん)
老人をいたわり手厚く遇するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「安車」は、座席をしつらえた老人や婦人用の車。中国古代の車は立って乗るのがふつうであった。
★「蒲輪」は、蒲の穂で車輪を包み震動をやわらげたもの。
★乗り心地の良い車に老人を迎えるということ。
類:安車軟輪(あんしゃなんりん)
●H11-1㈣書
!
387 ____秋蛇 しゅんいんしゅうだ ◆1 春蚓   *『晋書-王羲之伝賛』 ➡春蚓秋蛇(しゅんいんしゅうだ)
春、地上に出るみみずと、秋、動きの鈍くなった蛇。また、書画の拙いことのたとえ。〈故事俗信ことわざ大辞典〉
★春の蚯蚓(ミミズ)や秋の蛇のように、字も行もうねうねと曲がりくねっているということ。
●H09-1㈣書/●H12-2㈣書
!
388 南郭____ なんかくらんすい ◆1 濫吹   *『韓非子-内儲説・上』 ➡南郭濫吹(なんかくらんすい)
無能な者が才能があるように見せかけて、よい地位を占めること。また、そのような人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「南郭」は人の名。
★「濫吹」は、みだりに笛を吹くこと。
★中国斉の国王は、楽士三百人による竽(笛の一種)の演奏を好み楽しんだ。南郭は笛がうまくないのに、ごまかして楽士の中に紛れ込み、高給を得ていた。次の王は独奏を好み、一人ずつ演奏させようとしたところ、南郭は逃げ去ったという故事から。
類:南郭濫竽(なんかくらんう)
●H26-3㈣書/●H30-2㈣書
!
389 ____右臂 いんこうゆうひ ◆1 咽喉 咽吭 *『故事成語考-地輿』 ➡咽喉右臂/咽吭右臂(いんこうゆうひ)
語義未詳。
★咽喉右臂の地(チ)…人間の咽喉(インコウ:のど)と右臂(ミギヒジ)に相当するような、国の守りにとって重要な地勢のけわしい土地。要害の地。〈故事俗信ことわざ大辞典〉
●H13-1㈣書
!
390 ____虎頭 えんがんことう ◆1 燕頷   *『後漢書-班超伝』 ➡燕頷虎頭(えんがんことう)
遠国の王侯となる貴相の形容。〈漢辞海〉
★燕のような頷(アゴ)と、虎のような頭をしている人相の意。将来、遠国で諸侯となる相という。
類:燕頷虎頸(えんがんこけい)
●H06-3㈣書
!
391 洒掃____ さいそうしんすい ◆1 薪水   *『夏目漱石-吾輩は猫である』 ➡洒掃薪水/灑掃薪水(さいそうしんすい)
語義未詳。
★「洒掃」は、掃除のこと、
★「薪水」は、炊事のこと。
●H14-1㈣書
!
392 社燕____ しゃえんしゅうこう ◆1 秋鴻   *『蘇軾-送陳睦知潭州』 ➡社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)
出会ったかと思うとまたすぐ別れることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「社燕」は、春の社日(シャニチ:立春から五番目の戊(ツチノエ)の日)に来て、秋の社日(立秋から五番目の戊の日)に飛び去る燕。
★「鴻」は、秋に来て春に去る白鳥。
●H14-2㈣書
!
393 終南____ しゅうなんしょうけい ◆1 捷径   *『新唐書-盧蔵用伝』 ➡終南捷径(しゅうなんしょうけい)
正規の手続きを経ずに官職につく方法。〈漢字ペディア〉
★「終南」は、長安の南にある終南山。
★「捷径」は、最短距離、はやみち。
★唐の盧蔵用(ロユウゾウ)が終南山に隠遁することで名声を得、高官として招かれたことから。
類:南山捷径(なんざんしょうけい)
●H06-1㈣書
!
394 慈母____ じぼはいし ◆1 敗子   *『韓非子-顕学』 ➡慈母敗子(じぼはいし)
教育には時には厳しさが必要なたとえ。〈漢字ペディア〉
★「慈母」は、慈愛溢れる母。
★「敗子」は、道楽息子、家をやぶる子の意。
★母親の愛情が強すぎて甘やかすだけだと、かえってその子は親不孝な道楽者になるということ。
「慈母に敗子有り」
●H27-2㈣書
!
395 疾風____ しっぷうどとう ◆1 怒濤 怒涛 *『杉亨二-明六雑誌・一〇号-真為政者の説』 ➡疾風怒濤/疾風怒涛(しっぷうどとう)
時代が激しく変化することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「疾風」は、速く吹く風。
★「怒濤」は、逆巻く大波。
★疾風や怒濤のように世の中が激しく変わることの形容。
★十八世紀後半、ゲーテやシラーなどを中心にドイツで興った文学革新運動の訳語。SturmundDrang(シュトゥルムウントドラング)。
類:狂瀾怒濤(きょうらんどとう)
●H12-1㈣書
!
396 ____三顧 そうろさんこ ◆1 草廬   *『諸葛亮-前出師表』 ➡草廬三顧(そうろさんこ)
三国蜀(ショク)の劉備(リュウビ)が諸葛亮の廬(イオリ)を三度も訪ねて、軍師として自分に力を貸してくれることを願った故事。〈漢辞海〉
★「草廬」は、草葺きのいおり。
類:三顧之礼(さんこのれい)
●H05-1㈣書
!
397 稲麻____ とうまちくい ◆1 竹葦   *『法華経-方便品』 ➡稲麻竹葦(とうまちくい)
たくさんあることのたとえ。多くの人や、物が群がって入り乱れるさま。また、幾重にも取り囲んでいるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★稲・麻・竹・葦が群生している意。
●H15-1㈣書
!
398 ____陣馬 ふうしょうじんば ◆1 風檣   *『全唐詩話-三・李賀』 ➡風檣陣馬(ふうしょうじんば)
文章や文字の筆力が強いことのたとえ。〈字源〉★満帆風をはらませて航海し、健馬に跨って陣頭に立つこと。ともに、すぐれていることをいう。
●H29-1㈣書
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399 ____啾啾 きこくしゅうしゅう ◆1 鬼哭   *『杜甫-兵車行』 ➡鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)
非業の死を遂げて浮かばれない亡霊の泣き声が、恨めしげに響くさま。また、鬼気迫るものすごい気配が襲い来るさま。〈漢字ペディア〉
★「鬼」は、亡霊。
★「哭」は、声をあげて泣き悲しむこと。
★「啾啾」は、しくしくと泣く泣き声の形容。
●H25-3㈣書
!
400 ____落月 おくりょうらくげつ ◆1 屋梁   *『杜甫-夢李白・詩』 ➡屋梁落月(おくりょうらくげつ)
心の底から友人を思うこと。〈漢字ペディア〉
★「屋梁」は、屋上の梁(ハリ)。また、屋根の意。
★中国、唐の杜甫(トホ)が、友人李白(リハク)の南方に配流されたのを思いやり、「夜空に落ちかかった月の光が屋根を照らしているが、それはまるであなたの顔を照らし出しているような気がする」と詠じた詩句から。
類:落月屋梁(らくげつおくりょう)/類:空梁月落(くうりょうげつらく)㈣書/●H09-3㈣書/●H14-1㈣書
!
401 冠履____ かんりとうえき ◆1 倒易   *『後漢書-楊賜伝』 ➡冠履倒易(かんりとうえき)
上下の順序が乱れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「冠履」は、かんむりと、くつのこと。
★「倒」は、さかさまになる。
★「易」は、いれかわる意。
★冠とくつを逆に身につける意。
類:冠履顚倒(かんりてんとう)/類:冠履倒置(かんりとうち)
●H23-1㈣書/●H28-2㈣書
!
402 曠日____ こうじつびきゅう ◆1 弥久   *『戦国策-燕策』 ➡曠日弥久/昿日弥久(こうじつびきゅう)
無駄に長期間の日を過ごすこと。また、無駄に日時を費やして、事を長引かせたり、暇取らせたりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曠日」は、何もしないで日をむなしく送ること。
★「弥久」は、長引くこと。
類:曠日持久(こうじつじきゅう)
「日(ヒ)を曠(ムナ)しくして久しきに弥(ワタ)る」
●H09-2㈣書
!
403 ____切磋 しれいせっさ ◆1 砥礪 砥砺 *『言志録』 ➡砥礪切磋/砥砺切磋/砥礪切瑳/砥砺切瑳(しれいせっさ)
つとめみがく。学問や品性をはげみ修養して大成を期すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「砥」「礪」「磋」は、とぎ磨く意。
★「切」は、骨などを断ち切る意。
類:切磋琢磨(せっさたくま)
●H13-2㈣書/●H28-2㈣書
!
404 ____尺魔 すんぜんしゃくま
すんぜんせきま
◆1 寸善   *『極楽寺殿御消息-第四七条』 ➡寸善尺魔(すんぜんしゃくま/すんぜんせきま)
世の中は善いことが少なく、悪いことが多いことのたとえ。また、善いことにはとかく邪魔が入りやすいということ。〈漢字ペディア〉
★一寸の善と一尺の魔の意から。
●H24-2㈣書/●H30-3㈣書
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405 寸善____ すんぜんしゃくま
すんぜんせきま
◆1 尺魔   *『極楽寺殿御消息-第四七条』 ➡寸善尺魔(すんぜんしゃくま/すんぜんせきま)
世の中は善いことが少なく、悪いことが多いことのたとえ。また、善いことにはとかく邪魔が入りやすいということ。〈漢字ペディア〉
★一寸の善と一尺の魔の意から。
●H24-2㈣書/●H30-3㈣書
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406 ____積玉 たいきんせきぎょく ◆1 堆金   *『東谷所見-貪欲』 ➡堆金積玉(たいきんせきぎょく)
多大な富を集めること。金持ちのたとえ。〈漢字ペディア〉★金銀や珠玉を積み上げる意から。
類:積金累玉(せききんるいぎょく)/類:猗頓之富(いとんのとみ)/類:陶朱猗頓(とうしゅいとん)
●H13-3㈣書/●H17-2㈣書
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407 ____壺漿 たんしこしょう ◆1 簞食 箪食 *『孟子-梁恵王・下』 ➡簞食壺漿/箪食壺漿/簞食壷漿/箪食壷漿/簞食瓠漿/箪食瓠漿(たんしこしょう)
自分たちを救ってくれた軍隊を歓迎すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★竹の器の飯(簞食)と、壺の飲み物(壺漿)で軍隊を迎える意。
●H27-2㈣書/●H30-3㈣書
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408 ____握髪 とほあくはつ ◆1 吐哺   *『史記-魯周公世家』 ➡吐哺握髪(とほあくはつ)
すぐれた人材を求めるのに熱心なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「吐哺」は、口の中の食べ物を吐き出す。
★「握髪」は、洗髪中に髪を握って洗うのを中断する。
★昔、中国の周公旦が来客があると、食事中のときには口の中の食べ物を吐き出し、入浴中のときには濡れた髪を握ったまますぐに出迎え、有能な人材を求めたという故事から。
★略して「吐握」ともいう。
類:吐哺捉髪(とほそくはつ)/類:握髪吐哺(あくはつとほ)
●H08-3㈣書「吐哺捉髪」
●H13-2㈣書/●H15-2㈣書「握髪吐哺」
●H18-1㈣書
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409 槃根____ ばんこんさくせつ ◆1 錯節   *『後漢書-虞詡伝』 ➡槃根錯節/盤根錯節(ばんこんさくせつ)
事柄が入り組んで、解決が困難なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「槃根」は、地中で曲がりくねっている木の根のこと。
★「錯節」は、入り組んだ木の節の意。
類:紆余曲折(うよきょくせつ)/類:複雑多岐(ふくざつたき)
●H24-3㈣書/●H29-1㈣書
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410 ____斬棘 ひけいざんきょく ◆1 披荊 披荆 *『後漢書-馮異伝』 ➡披荊斬棘/披荆斬棘(ひけいざんきょく)
困難を克服し前進すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★いばら(荊棘)の道を斬り披(ヒラ)いて前へ進むこと。
「荊(イバラ)を披(ヒラ)き棘(イバラ)を斬(キ)る」
●H23-3㈣書/●R01-2㈣書
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411 ____長目 ひじちょうもく ◆1 飛耳   *『太平策』 ➡飛耳長目(ひじちょうもく)
物事の観察が鋭く世情にも精通していること。〈漢字ペディア〉
★「飛耳」は、遠くのことを聞くことができる耳。
★「長目」は、遠方まで見通せる目。
類:長目飛耳(ちょうもくひじ)/類:鳶目兎耳(えんもくとじ)
●H20-2㈣書/●H28-2㈣書
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412 ____秋月 ひょうこしゅうげつ ◆1 氷壺 氷壷 *『宋史-李侗伝』 ➡氷壺秋月/氷壷秋月(ひょうこしゅうげつ)
心がたいへん清く明らかであることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「氷壺」は、氷の入った白玉の壺。
★「秋月」は、秋の月。
●H09-1㈣書/●H14-1㈣書
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413 流連____ りゅうれんこうぼう ◆1 荒亡   *『孟子-梁恵王・王』 ➡流連荒亡(りゅうれんこうぼう)
家にも帰らず酒食や遊興にふけって仕事をなまけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「流連」は、遊びに耽って家に帰るのも忘れること。
★「荒亡」は、狩猟や酒食などの楽しみに耽って国を滅ぼす意。
類:放蕩無頼(ほうとうぶらい)
●H28-3㈣書/●R01-3㈣書
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414 雲竜____ うんりょうせいあ
うんりゅうせいあ
◆1 井蛙   *『類書纂要』 ➡雲竜井蛙(うんりょうせいあ/うんりゅうせいあ)
地位や賢愚の差が甚だしいことのたとえ。〈漢字ペディア〉★「雲竜」は、雲高く翔る竜の意から、高貴または高いことのたとえ。
★「井蛙」は井戸の蛙の意で、貧賤または低いことのたとえ。
類:雲壌月鼈(うんじょうげつべつ)/類:雲壌懸隔(うんじょうけんかく)
●H10-1㈣書
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415 ____反照 かいこうへんしょう
えこうへんしょう
◆1 回光 廻光
迴光
*『五灯会元・一四』 ➡回光反照/廻光反照/迴光反照/回光返照/廻光返照/迴光返照(かいこうへんしょう/えこうへんしょう)
人が死ぬ間際に一時持ち直すこと。また、物事が滅びる直前に一瞬勢いを回復すること。〈漢字ペディア〉
★「回光」は、照り返しのこと。
★「反照」は、夕焼けの光の意。
★夕日の照り返しで、日没の直前に一瞬空が明るくなることから。
●R01-3㈣書
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416 回光____ かいこうへんしょう
えこうへんしょう
◆1 反照 返照 *『五灯会元・一四』 ➡回光反照/廻光反照/迴光反照/回光返照/廻光返照/迴光返照(かいこうへんしょう/えこうへんしょう)
人が死ぬ間際に一時持ち直すこと。また、物事が滅びる直前に一瞬勢いを回復すること。〈漢字ペディア〉
★「回光」は、照り返しのこと。
★「反照」は、夕焼けの光の意。
★夕日の照り返しで、日没の直前に一瞬空が明るくなることから。
●R01-3㈣書
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417 円木____ えんぼくけいちん ◆1 警枕   *『范祖禹-司馬温公布衾銘記』 ➡円木警枕(えんぼくけいちん)
勉学に懸命に励むたとえ。〈漢字ペディア〉
★「警枕」は眠りこまないよう工夫した枕(マクラ)。
★宋の司馬光は若いころ読書に熱中し、眠り過ぎると枕が転がってすぐ目が覚めるようにと、丸木を枕にして寝て勉学に励んだという故事から。
類:懸頭刺股(けんとうしこ)/類:蛍雪之功(けいせつのこう)
●H13-1㈣書
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418 甕牖____ おうゆうじょうすう ◆1 縄枢   *『賈誼-過秦論』 ➡甕牖縄枢(おうゆうじょうすう)
貧しく粗末な家の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「甕牖」は、一説に割れたかめの口を壁につけた窓の意。
★かめの口のように小さな丸窓と縄を枢(トボソ:戸の開閉をする軸の所)の代わりにした家の意。
類:蓬戸甕牖(ほうこおうゆう)/類:甕牖桑枢(おうゆうそうすう)
●R01-2㈣書
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419 夏虫____ かちゅうぎひょう ◆1 疑氷   *『荘子-秋水』 ➡夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)
見識の狭い者が自分の狭い知識以外のものを信じようとしないたとえ。〈漢字ペディア〉
★夏の虫は他の季節を知らず、冬の氷を信じないという意から。
「夏虫(カチュウ)、氷を疑う」
類:井蛙之見(せいあのけん)/類:井底之蛙(せいていのあ)/類:尺沢之鯢(せきたくのげい)
●R01-1㈣書
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420 玩物____ がんぶつそうし ◆1 喪志   *『書経-旅獒』 ➡玩物喪志(がんぶつそうし)
珍しいものに心を奪われてもてあそび、大切な志や正しい心を忘れてしまうたとえ。〈漢字ペディア〉
「物を玩(モテアソ)べば志(ココロザシ)を喪(ウシナ)う」
●H07-2㈣書
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421 ____鼓腹 がんぽこふく ◆1 含哺   *『荘子-馬蹄』 ➡含哺鼓腹(がんぽこふく)
人々が豊かで平和な世を楽しむこと。〈漢字ペディア〉
★「含哺」は、食べ物を口に含むこと。
★「鼓腹」は、腹鼓を打つ意。
類:鼓腹撃壌(こふくげきじょう)
「哺(ホ)を含み腹を鼓(コ)す」
●H24-1㈣書
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422 気韻____ きいんせいどう ◆1 生動   *『輟耕録-巻一八・叙画』 ➡気韻生動(きいんせいどう)
絵画や文章などに生き生きとした気品や情趣があふれていること。〈漢字ペディア〉
★中国南斉の画家、謝赫(シャカク)が初めて画論の中で使った言葉で、画の六法の第一。もとは人物画だけに言ったが、唐代以降絵一般に用い、古来東洋画の神髄を表わすものといわれる。
●H29-3㈣書
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423 ____生動 きいんせいどう ◆1 気韻   *『輟耕録-巻一八・叙画』 ➡気韻生動(きいんせいどう)
絵画や文章などに生き生きとした気品や情趣があふれていること。〈漢字ペディア〉
★中国南斉の画家、謝赫(シャカク)が初めて画論の中で使った言葉で、画の六法の第一。もとは人物画だけに言ったが、唐代以降絵一般に用い、古来東洋画の神髄を表わすものといわれる。
●H29-3㈣書
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424 規矩____ きくじゅんじょう ◆1 準縄   *『孟子-離婁・上』 ➡規矩準縄(きくじゅんじょう)
物事や行為の標準・法則となるもののたとえ。〈漢字ペディア〉
★「規」は、円を描くコンパス。
★「矩」は、方形を描く曲尺(カネジャク)。
★「準」は、水平を測る水盛(水準器)。
★「縄」は、直線を引く墨縄(スミナワ)。
類:規矩縄墨(きくじょうぼく)/類:鉤縄規矩(こうじょうきく)
●H07-3㈣書
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425 橘井____ きっせいきょうりん ◆1 杏林   *『神仙伝』 ➡橘井杏林(きっせいきょうりん)
語義未詳。
★医者の異称、あるいは美称の意か。
★「橘井」は、医者のこと。漢の蘇仙公(ソセンコウ)が死に臨んで母に遺言し、来年は疫病が流行するが、庭の井戸水と軒端の橘の葉とを用いれば病を治すことができると告げ、果たしてその通りになったという故事から。
★「杏林」は、医者の美称。中国で廬山の董奉(トウホウ)が、病気を治した礼として杏子の木を植えさせたところ、数年で立派な杏子の林ができ、自ら董仙杏林(トウセンキョウリン)と号したという故事による。●H09-3㈣書
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426 脚下____ きゃっかしょうこ ◆1 照顧   *『大川普済禅師語録』 ➡脚下照顧(きゃっかしょうこ)
身近なことに気をつけること。自分のことをよく反省すること。〈漢字ペディア〉
★自分の足元をよくよく見る意から。
★もと禅家の語で、他に向かって悟りを求めず、まず自分の本性をよく見よということ。
「脚下を照顧せよ」
類:照顧脚下(しょうこきゃっか)
●H06-3㈣書
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427 ____捕影 けいふうほえい ◆1 繫風 繋風
係風
*『漢書-郊祀志・下』 ➡繫風捕影/繋風捕影/係風捕影/繫風捕景/繋風捕景/係風捕景(けいふうほえい)
雲をつかむような取り留めなくあてにならないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★風を繫ぎ留め、影を捕まえる意で、とてもできないことをいう。
●H13-1㈣書
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428 ____撒手 けんがいさっしゅ ◆1 懸崖   *『無門関-三二』 ➡懸崖撒手(けんがいさっしゅ)
勇気を奮い起こし思い切って事を行うたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「懸崖」は、断崖絶壁。
★「撒手」は、放す意。
「懸崖に手を撒(サッ)す」
類:勇猛果敢(ゆうもうかかん)/類:勇往邁進(ゆうおうまいしん)
●H12-2㈣書
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429 ____汲水 さいしんきゅうすい ◆1 採薪 采薪 *『不明』 ➡採薪汲水/采薪汲水(さいしんきゅうすい)
自然の中で簡素な生活を営むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★薪(タキギ)を採り、谷川の水を汲むという意から。
類:負薪汲水(ふしんきゅうすい)/類:逍遥自在(しょうようじざい)/類:一竿の風月(いっかんのふうげつ)
「薪(タキギ)を採り水を汲む」
●H08-3㈣書
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430 ____秋鴻 しゃえんしゅうこう ◆1 社燕   *『蘇軾-送陳睦知潭州』 ➡社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)
出会ったかと思うとまたすぐ別れることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「社燕」は、春の社日(シャニチ:立春から五番目の戊(ツチノエ)の日)に来て、秋の社日(立秋から五番目の戊の日)に飛び去る燕。
★「鴻」は、秋に来て春に去る白鳥。
●H14-2㈣書
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431 城狐____ じょうこしゃそ ◆1 社鼠   *『晋書-謝鯤伝』 ➡城狐社鼠(じょうこしゃそ)
権力者の影に隠れて悪事を働く者のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★城に住む狐、神社に巣くう鼠の意で、手を下しにくいところからいう。
●H12-1㈣書
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432 笑面____ しょうめんやしゃ ◆1 夜叉   *『説郛-四引・老学庵続筆記』 ➡笑面夜叉(しょうめんやしゃ)
顔は笑っていても心の底に一物あること。陰険な人や裏表のある人にいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「笑面」は、笑顔。
★「夜叉」は、人を害する猛悪な鬼神。
類:笑面老虎(しょうめんろうこ)
●H13-2㈣書
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433 ____玉樹 しらんぎょくじゅ ◆1 芝蘭   *『世説新語-言語』 ➡芝蘭玉樹(しらんぎょくじゅ)
すぐれた人材。すぐれた子弟。他人の子弟のすぐれているのをほめる語。〈漢字ペディア〉
★「芝」は、瑞兆とされた霊芝。
★「蘭」は、ふじばかまで香草。
★「玉樹」は、美しい木。
●H10-2㈣書
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434 ____汗簡 せいしかんかん ◆1 青史   *『不明』 ➡青史汗簡(せいしかんかん)
歴史書。〈漢字ペディア〉
★「青史」は、歴史のこと。
★「汗簡」は、文書・書籍の意。
★昔、まだ紙がなかったころには、竹で火を炙って青みと油(汗)を抜き、それに漆で記録したことからこのようにいう。
●H29-2㈣書
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435 斉紫____ せいしはいそ ◆1 敗素   *『戦国策-燕策』 ➡斉紫敗素(せいしはいそ)
失敗を成功に、災いを福に転じることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「斉紫」は、中国の戦国時代の斉の国産出の紫染めの服地。
★「敗素」は、質の悪い白絹。
★世にもてはやされる紫色の絹も粗悪な白絹を染めたものである意。斉紫は敗素を染めただけで十倍の値になったという。
●H29-2㈣書
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436 ____捧心 せいしほうしん ◆1 西施   *『荘子-天運』 ➡西施捧心(せいしほうしん)
病に悩む美女のようす。また、同じ行いでも人によって場合によって善悪の差が生まれるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「捧心」は、胸をかかえること。
★中国、春秋時代、絶世の美女西施が病気になり、痛む胸を手で押さえ、眉を顰めて歩いた。人々はその姿の美しさに見惚れた。すると村で評判の醜い女が自分もあのようにすれば美しく見えると思って、顔を顰めて歩いたところ、人々はみな逃げ出したという故事から。
●H07-3㈣書
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437 ____濁賢 せいせいだくけん ◆1 清聖   *『三国志-魏書・徐邈伝』 ➡清聖濁賢(せいせいだくけん)
酒の異称。清酒と濁酒のこと。〈漢字ペディア〉
★魏の曹操が禁酒礼を出したとき、酒好きの人が清酒を聖人、濁り酒を賢人と呼んで、ひそかに飲んだという故事。
類:麦曲之英(ばくきょくのえい)/類:米泉之精(べいせんのせい)/類:百薬之長(ひゃくやくのちょう)/類:忘憂之物(ぼうゆうのもの)
●R01-1㈣書
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438 ____低唱 せんしゃくていしょう ◆1 浅酌   *『陸羯南-秋夜倦読誌』 ➡浅酌低唱(せんしゃくていしょう)
ほどよく酒を飲みながら、詩歌を小声で口ずさむこと。〈漢字ペディア〉
★「浅酌」は、ほどよく酒を飲むこと。
★「低唱」は、小さい声で歌うこと。
類:低唱浅酌(ていしょうせんしゃく)/類:浅斟低唱(せんしんていしょう)
●H21-3㈣書
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439 千射____ せんしゃばんせん ◆1 万箭   *『不明』 ➡千射万箭(せんしゃばんせん)
弓道で射手の心構えを説いた語。弓を射る場合には常に、千本、万本の矢を射る場合でも、あとの矢をたのむことなしに、今射る一本の矢を疎かにしてはならないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「万箭」は、万本の矢。
●H10-1㈣書
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440 禅譲____ ぜんじょうほうばつ ◆1 放伐   *『神道学則日本魂』 ➡禅譲放伐(ぜんじょうほうばつ)
古代中国で、王朝が交代するときの二つの手段のこと。一つは天子が徳のある者に穏やかに位をゆずる禅譲で、放伐は、悪虐な君主を徳のある者が武力で討伐し、新王朝を建てること。〈漢字ペディア〉
★禅譲の同義に擅譲(センジョウ/ゼンジョウ)があるが、四字熟語としての用例は見られない。
●H11-3㈣書
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441 ____放伐 ぜんじょうほうばつ ◆1 禅譲   *『神道学則日本魂』 ➡禅譲放伐(ぜんじょうほうばつ)
古代中国で、王朝が交代するときの二つの手段のこと。一つは天子が徳のある者に穏やかに位をゆずる禅譲で、放伐は、悪虐な君主を徳のある者が武力で討伐し、新王朝を建てること。〈漢字ペディア〉
★禅譲の同義に擅譲(センジョウ/ゼンジョウ)があるが、四字熟語としての用例は見られない。
●H11-3㈣書
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442 ____遺珠 そうかい(の)いしゅ ◆1 滄海   *『新唐書-狄仁傑伝』 ➡滄海遺珠(そうかい(の)いしゅ)
人に知られずに埋もれている賢者や珍品のたとえ。〈漢辞海〉
★大海(滄海)に取り遺(ノコ)された真珠の意。
●H11-1㈣書
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443 積悪____ せきあく(の)よおう ◆1 余殃   *『北史-三三・李孝伯伝』 ➡積悪余殃(せきあく(の)よおう/しゃくあく(の)よおう)
悪事を重ねた結果として、子孫にまで及ぶその報い。〈日本国語大辞典〉
★「積悪」は、数々の悪い行い、悪事の積み重ね。
★「余殃」は、祖先の悪事の報いとして子孫にまで残る殃(ワザワ)い。
●H13-3㈣書
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444 ____蓬矢 そうこほうし ◆1 桑弧   *『礼記-射義』 ➡桑弧蓬矢(そうこほうし)
男子が志を立てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔、男児が生まれると桑の木で作った弓で、蓬(ヨモギ)の矢を射て、将来四方に雄飛せんことを祝ったことから。
類:桑蓬之志(そうほうのこころざし)
●H25-1㈣書
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445 ____離裏 ぞくもうりり ◆1 属毛   *『詩経-小雅・小弁』 ➡属毛離裏(ぞくもうりり)
子と父母との深い繫がりのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「属」と「離」は、連なる、繫がる意。
★「裏」は、母胎のこと。
★子の身体は、毛髪皮膚まで全て母胎(父子の血肉)と繫がっているという意。
「毛(モウ)に属(ゾク)せざらんや、裏(ウチ)に離(ツ)かざらんや」
●H30-2㈣書
!
446 ____失路 たくらくしつろ ◆1 拓落   *『二葉亭四迷-浮雲・二』 ➡拓落失路(たくらくしつろ)
退けられて出世の道を絶たれること。また、落ちぶれて失意のどん底に沈むこと。〈漢字ペディア〉
★「拓落」は、落ちぶれるさま。
★「失路」は、出世の道を失うこと。
「拓落して路(ミチ)を失う」
●H26-3㈣書
!
447 ____一片 だじょういっぺん
たじょういっぺん
◆1 打成   *『碧巌録』 ➡打成一片(だじょういっぺん/たじょういっぺん)
仏語。一つになること。一つにすること。禅で、万物と一体となる境地を体得すること。また、そのさま。転じて、他を顧みないで一つの事柄だけを突き詰めること。一心不乱であること。また、そのさま。〈日本国語大辞典〉
●R01-2㈣書
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448 多蔵____ たぞうこうぼう ◆1 厚亡   *『老子-四四章』 ➡多蔵厚亡(たぞうこうぼう)
欲深いものは人間関係を損なって、やがては全てを失ってしまうということ。欲を抑えて足るを知ることが自らを保つことに繋がるという戒め。〈漢検四字熟語辞典〉
★「多蔵」は、多くの財物を蓄える意。
★「厚亡」は、失うものが多い意。
「多く蔵(ゾウ)すれば厚く亡(ウシナ)う」
●H29-1㈣書
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449 ____瓢飲 たんしひょういん
たんしょくひょういん
◆1 簞食 箪食 *『論語-雍也』 ➡簞食瓢飲/箪食瓢飲(たんしひょういん/たんしょくひょういん)
簡素な飲食物。また、製品に安んずることをいう。〈日本国語大辞典〉
★竹器に盛った飯と、瓢(ヒサゴ)に入れた飲み物の意。
★略して「簞瓢(タンピョウ)」ともいう。
類:一汁一菜(いちじゅういっさい)/類:顔回簞瓢(がんかいたんぴょう)/類:朝齏暮塩(ちょうせいぼえん)
「一簞(イッタン)の食(シ)、一瓢(イッピョウ)の飲(イン)」
●H12-1㈣書
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450 弾丸____ だんがんこくし ◆1 黒子 黒痣 *『庾信-哀江南賦』 ➡弾丸黒子/弾丸黒痣(だんがんこくし)
きわめて狭い土地のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「弾丸」は、雀などを捕るために使う弾き玉。
★「黒子」は、ほくろ。
「地は惟(コ)れ黒子、城は猶(ナオ)弾丸のごとし」
「弾丸黒子の地」
類:弾丸之地(だんがんのち)/類:黒子之地(こくしのち)/類:尺寸之地(せきすんのち)
●H24-1㈣書
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451 中原____ ちゅうげんちくろく ◆1 逐鹿   *『史記-淮陰侯伝』 ➡中原逐鹿(ちゅうげんちくろく)
群雄が割拠して天子の位を争う合うこと。また、ある地位を狙って競争する意にも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「中原」は、当時の中国の中央であった黄河流域を指す。
★中国、戦国時代に天子の位を得ようとして群雄が天下を争うことを、猟師が鹿を逐(オ)うのにたとえた語。
「中原に鹿(シカ)を逐(オ)う」
類:中原之鹿(ちゅうげんのしか)
●H10-3㈣書
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452 沈魚____ ちんぎょらくがん ◆1 落雁 落鴈 *『通俗編-禽魚・沈魚落雁』 ➡沈魚落雁/沈魚落鴈(ちんぎょらくがん)
すぐれて艶やかな美人の形容。〈日本国語大辞典〉
★人間の目には美人と映っても魚や鳥はそれを見て恐れて逃げてしまうという意の転用。
類:落雁沈魚(らくがんちんぎょ)/類:羞花閉月(しゅうかへいげつ)/類:閉月羞花(へいげつしゅうか)
●H07-2㈣書
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453 陶犬____ とうけんがけい ◆1 瓦鶏   *『金楼子-立言・上』 ➡陶犬瓦鶏(とうけんがけい)
格好ばかりで役に立たないもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★陶製の犬と素焼きの鶏の意。
類:瓦鶏陶犬(がけいとうけん)
●H06-1㈣書
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454 ____蛇行 とせつだこう ◆1 斗折   *『柳宗元-至小邱西小石潭記』 ➡斗折蛇行(とせつだこう)
道や川などが、くねくねと折れ曲がって続いていくさま。〈漢字ペディア〉
★斗(北斗七星)のように折れ曲がり、蛇のようにくねくねと曲がりながら進む意。
類:羊腸小径(ようちょうしょうけい)
●H19-2㈣書
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455 ____残花 はいりゅうざんか ◆1 敗柳   *『西廂記』 ➡敗柳残花(はいりゅうざんか)
美人の容色が衰えたことのたとえ。また、妓女や売春婦などのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★枯れた柳と盛を過ぎた花の意。
★中国では春を告げる柳と花を若々しい娘に見立て、柳葉眉(リュウヨウビ)、柳腰(リュウヨウ)、花顔(カガン)を美人のたとえとして用いるが、その敗れ残(ソコナ)われた姿を称した言葉。
●R01-3㈣書
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456 白衣____ はくいそうく ◆1 蒼狗   *『杜甫-可歎・詩』 ➡白衣蒼狗(はくいそうく)
世の変化の早いたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★空の雲は白衣のように見えるかと思えばすぐに青い狗(犬)のように変わる意。
類:蒼狗白衣(そうくはくい)
●H11-1㈣書
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457 ____空谷 はっくくうこく ◆1 白駒   *『詩経-小雅・白駒』 ➡白駒空谷(はっくくうこく)
賢人が登用されず野にあること。〈漢検四字熟語辞典〉
★白毛の馬が寂しい谷にいる意。
●H12-2㈣書
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458 ____同眠 びょうそどうみん ◆1 猫鼠   *『唐書-五行志』 ➡猫鼠同眠(びょうそどうみん)
泥棒を捕らえる者と泥棒がなれ合うこと。また、上役と下僚が結託して悪事を働くことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★猫と鼠が一緒に眠る意から。
類:猫鼠同処(びょうそどうしょ)/類:猫鼠同乳(びょうそどうにゅう)
●H10-1㈣書
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459 舞文____ ぶぶんろうほう ◆1 弄法   *『史記-貨殖伝』 ➡舞文弄法(ぶぶんろうほう)
法を都合のいいように解釈すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「舞」と「弄」は、もてあそぶ、思うように解釈する意。
類:舞文巧法(ぶぶんこうほう)
「文を舞(マ)わし法を弄(モテアソ)ぶ」
●H25-3㈣書
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460 米塩____ べいえんはくべん ◆1 博弁   *『韓非子-説難』 ➡米塩博弁(べいえんはくべん)
多方面にわたって詳細に交わされる議論。また、細かいことまで詳しく話すこと。〈漢字ペディア〉
★「米」と「塩」は、細かく小さな粒であることから、非常に細かいもののたとえ。
★「博」は広い、多方面の意。
●R01-2㈣書
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461 ____潔飢 めいせんけっき ◆1 鳴蟬 鳴蝉 *『不明』 ➡鳴蟬潔飢/鳴蝉潔飢(めいせんけっき)
高潔な士はどのような時にも節操を変えないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★蟬は高潔な性格なので飢えても汚い物は食べない意。
●H11-3㈣書
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462 ____浮木 もうきふぼく ◆1 盲亀   *『雑阿含経・一六』 ➡盲亀浮木(もうきふぼく)
仏語。出会うことが非常に難しいたとえ。人として生まれること、また、仏法に会うことの難しさのたとえ。〈漢字ペディア〉
★大海中に棲み百年に一度だけ水面に浮かび上がる盲目の亀が、漂流している浮木の穴に入ろうとしても容易に入ることはできないという寓話から。
類:千載一遇(せんざいいちぐう)/類:曇華一現(どんげいちげん)
「盲亀浮木に値(ア)う」
●H06-2㈣書
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463 問牛____ もんぎゅうちば ◆1 知馬   *『漢書-趙広漢伝』 ➡問牛知馬(もんぎゅうちば)
語義未詳。
★あるネット記事では誘導尋問のこと、無関係なことから聞き出し巧みに相手の隠している本意を聞き出すことと綴る。
★ことわざ「馬を問わんと欲してまず牛を問う(高価なもの、値の知らぬものを買うときは、身近なものの値段から、その店の懸値を知るのがよい)」と類諺同源の語と見える。
類:問羊知馬(もんようちば)
原文抜粋「鉤距者、設欲知馬賈、則先問狗、已問羊、又問牛、然後及馬。」
●H09-2㈣書
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464 鷹視____ ようしろうほ ◆1 狼歩   *『呉越春秋-句践伐呉外伝』 ➡鷹視狼歩(ようしろうほ)
貪欲で猛々しい、残忍な人物のたとえ。また、隙を与えない豪傑のたとえ。〈漢字ペディア〉
★鷹のように鋭い目つきと、狼の獲物を漁(アサ)るような歩き方の意。
●H11-1㈣書
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465 ____熱罵 れいちょうねつば ◆1 冷嘲   *『徳富蘇峰-時務一家言』 ➡冷嘲熱罵(れいちょうねつば)
冷ややかに嘲り熱心に詰(ナジ)ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嘲」は、あざける。
★「罵」は、ののしる。
●H05-2㈣書
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466 桑弧____ そうこほうし ◆1 蓬矢   *『礼記-射義』 ➡桑弧蓬矢(そうこほうし)
男子が志を立てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔、男児が生まれると桑の木で作った弓で、蓬(ヨモギ)の矢を射て、将来四方に雄飛せんことを祝ったことから。
類:桑蓬之志(そうほうのこころざし)
●H25-1㈣書
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467 実践____ じっせんきゅうこう ◆2 躬行   *『最暗黒之東京』 ➡実践躬行(じっせんきゅうこう)
自分自身の力で実際に進んで行動してみること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「実践」は、実行すること。
★「躬行」は、自ら行うこと。
★口先だけでなく実行することが大切だという意。
類:率先垂範(そっせんすいはん)/類:率先励行(そっせんれいこう)/類:躬行実践(きゅうこうじっせん)/類:率先躬行(そっせんきゅうこう)
468 雲烟____ うんえんひょうびょう ◆2 縹渺 縹緲
縹眇
*『檀一雄-火宅の人』 ➡雲烟縹渺/雲煙縹渺/雲烟縹緲/雲煙縹緲/雲烟縹眇/雲煙縹眇(うんえんひょうびょう)
雲や霞が遠くたなびくさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雲烟」は、雲と霞。
★「縹渺」は、遠くかすかなさま、ほのかに見えるさま、はるかに遠いさま。
469 余裕____ よゆうしゃくしゃく ◆2 綽綽   *『孟子-公孫丑・下』 ➡余裕綽綽(よゆうしゃくしゃく)
ゆったりと落ち着いて焦らないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「余裕」は、ゆとりの意。
★「綽綽」は、ゆったりとしていること。
類:泰然自若(たいぜんじじゃく)
470 五臓____ ごぞうろっぷ ◆2 六腑   *『漢書-芸文志』 ➡五臓六腑(ごぞうろっぷ)
からだの中すべて。また、心の中。〈漢検四字熟語辞典〉
★五つの臓(心・肺・脾・肝・腎)と、六つのはらわた(大腸・小腸・胃・胆・膀胱・三焦)の意。
471 天真____ てんしんらんまん ◆2 爛漫   *『久米邦武-米欧回覧実記・一』 ➡天真爛漫(てんしんらんまん)
純粋で無邪気なさま。自然のままの本性が言動に表れるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天真」は、天から与えられたままの本性。
★「爛漫」は、輝き表れるさま。
類:天衣無縫(てんいむほう)
472 ____三略 りくとうさんりゃく ◆2 六韜   *『性霊集-三・与新羅道者化来詩』 ➡六韜三略(りくとうさんりゃく)
中国の兵書「六韜」と「三略」の併称。転じて、兵法などの極意。奥の手。虎の巻。〈日本国語大辞典〉
★「六韜」は、周の太公望呂尚(リョショウ)の作とされ、文・武・竜・虎・豹・犬の六巻。韜は、剣袋・弓袋のことで兵法の奥義、戦略の意。
★「三略」は、前漢の功臣、張良に戦略を授けた黄石公(コウセキコウ)の作とされ、上略・中略・下略の三巻。略は、はかりごと・計略の意。
473 好評____ こうひょうさくさく ◆2 嘖嘖   *『菊池寛-話の屑籠』 ➡好評嘖嘖(こうひょうさくさく)
評判がよく、人々からほめそやされるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嘖嘖」は、口々に言いはやすさまをいう。
類:名声嘖嘖(めいせいさくさく)/類:名声赫赫(めいせいかくかく)
474 桜花____ おうからんまん ◆2 爛漫   *『太宰治-惜別』 ➡桜花爛漫(おうからんまん)
桜の花が見事に開き、満開になって咲き乱れているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「爛漫」は、ここでは爛発の意で、花が見事に開く、咲き乱れること。
475 非難____ ひなんごうごう ◆2 囂囂   *『不明』 ➡非難囂囂(ひなんごうごう)
過失や欠点を責めとがめる声が多く大きいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「囂囂」は、騒がしいこと。声の大きいこと。
476 ____丹田 せいかたんでん ◆2 臍下   *『黄庭経・注』 ➡臍下丹田(せいかたんでん)
へその三寸下あたりのところ。漢方医学ではここに力を集めると元気や勇気が湧いてくるという。〈漢検四字熟語辞典〉
477 虎視____ こしたんたん ◆2 眈眈   *『易経-頤』 ➡虎視眈眈(こしたんたん)
すきがあればつけこもうと、じっと機会を狙うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「虎視」は、虎が獲物を狙うこと。
★「眈眈」は、にらむ、見下ろす意。
★虎が獲物を狙って鋭い目つきで睨んでいる様子のこと。
478 物論____ ぶつろんごうごう ◆2 囂囂   *『不明』 ➡物論囂囂(ぶつろんごうごう)
世間のうわさが騒がしいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「物論」は、世の中の噂、世間の評判のこと。
★「囂囂」は、多くの声が騒がしい意。
類:物議騒然(ぶつぎそうぜん)/類:物議洶然(ぶつぎきょうぜん)
479 ____千鈞 いちるせんきん ◆2 一縷   *『枚乗-上書諫呉王・書』 ➡一縷千鈞(いちるせんきん)
危険の甚だしいことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★一本の糸で千鈞の重さを支える意。
類:一髪千鈞(いっぱつせんきん)/類:累卵之危(るいらんのき)
「一縷(イチル)の任(ニン)を以(モッ)て千鈞(センキン)の重きを係(カ)く」
480 生気____ せいきはつらつ ◆2 潑溂 溌溂
潑剌
溌剌
*『二葉亭四迷-予が半生の懺悔』 ➡生気潑溂/生気溌溂/生気潑剌/生気溌剌(せいきはつらつ)
いきいきとして気力、活気にあふれているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「生気」は、いきいきとしたさま、元気。
★「潑溂」は、動作や表情に元気のあふれているさま。
類:元気潑溂(げんきはつらつ)
481 自己____ じことうかい ◆2 韜晦   *『佐多稲子-分身』 ➡自己韜晦(じことうかい)
自分の才能・地位・本心などを隠して表に出さないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韜晦」は、才能や学識を隠すということ。
類:韜光晦迹(とうこうかいせき)/類:韜光養晦(とうこうようかい)
482 一髪____ いっぱつせんきん ◆2 千鈞   *『韓愈-与孟尚書書』 ➡一髪千鈞(いっぱつせんきん)
非常に危険なこと、きわめて無理なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★一本の髪の毛で千鈞の重さの物を引く意。
類:一縷千鈞(いちるせんきん)/類:危機一髪(ききいっぱつ)/類:一触即発(いっしょくそくはつ)/類:千鈞一髪(せんきんいっぱつ)
「一髪、千鈞(センキン)を引く」
483 自由____ じゆうかったつ ◆2 闊達 濶達
豁達
*『吉野作造-閑談の閑談・四』 ➡自由闊達/自由濶達/自由豁達(じゆうかったつ)
のびのびとして心が広く物事にこだわらないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「自由」は、何事にも束縛されないこと。
★「闊達」は、心が広くてこだわらないこと。
類:闊達自由(かったつじゆう)/類:天空海闊(てんくうかいかつ)
484 無欲____ むよくてんたん ◆2 恬淡 恬澹
恬憺
*『丹羽文雄-蛇と鳩・かりそめの成功』 ➡無欲恬淡/無欲恬澹/無欲恬憺(むよくてんたん)
あっさりしていて欲がなく、物にこだわらないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無欲」は、浴がないこと。
★「恬淡」は、執着心がなくあっさりしている意。
類:雲心月性(うんしんげっせい)
485 水天____ すいてんほうふつ ◆2 髣髴 彷彿 *『頼山陽-泊天草洋・詩』 ➡水天髣髴/水天彷彿(すいてんほうふつ)
遠い海上の水と空とがひと続きになって、見分けがつきにくいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「水天」は、水面と空のこと。
★「髣髴」は、ぼんやりしてはっきりしない意。
類:水天一色(すいてんいっしょく)/類:水天一碧(すいてんいっぺき)
486 孤影____ こえいしょうぜん ◆2 悄然 蕭然 *『尾崎士郎-人生劇場』 ➡孤影悄然/孤影蕭然(こえいしょうぜん)
ひとりぼっちでしょんぼりしているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孤影」は、一人だけの寂しそうな姿。
★「悄然」は、しおれて元気がない意。
類:孤影孑然(こえいげつぜん)/類:孤影寥寥(こえいりょうりょう)
487 疲労____ ひろうこんぱい ◆2 困憊   *『桜井忠温-雑囊・二八』 ➡疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れ果てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「困憊」は、疲れて、弱り切ること。
類:精疲力尽(せいひりきじん)
488 一世____ いっせいふうび ◆2 風靡   *『不明』 ➡一世風靡(いっせいふうび)
ある時代に非常に流行すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★風が吹き草木がそれに靡(ナビ)くようにその時代の沢山の人が従うこと。
489 ____三昧 ぜいたくざんまい ◆2 贅沢   *『坪内逍遥-沓手鳥孤城落月・三幕』 ➡贅沢三昧(ぜいたくざんまい)
したい放題の贅沢をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「贅沢」は、無駄なおごり。
★「三昧」は、ひたすらそのことに耽ること。
★もともとは仏教語で、雑念を捨てて精神を集中すること。
類:活計歓楽(かっけいかんらく)
490 才気____ さいきかんぱつ ◆2 煥発   *『里見ク-善心悪心』 ➡才気煥発(さいきかんぱつ)
機転がきき、才能があふれていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「才気」は、すぐれた才能や判断力のこと。
★「煥発」は、光り輝き表面にあらわれるさま。
類:才気横溢(さいきおういつ)
491 月下____ げっかすいこう ◆2 推敲   *『唐詩紀事-四十』 ➡月下推敲(げっかすいこう)
詩文の字句・表現をあれこれ工夫を凝らし、完成を目指すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★唐の詩人賈島(カトウ)が科挙(官吏登用試験)の受験のため都へのぼり、驢馬に乗って詩を作り、「僧は推す月下の門」とするか「僧は敲(タタ)く」としようか迷っているうちに、都知事の韓愈の行列にぶつかってしまった。部下は怒ったが、事情は話すと、韓愈は「それは敲くがよかろう」と意見を述べ、以来二人は親しくなったという故事から。
492 厭離____ おんりえど
えんりえど
◆2 穢土   *『往生要集-序』 ➡厭離穢土(おんりえど/えんりえど)
この世をけがれたものとして厭い離れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「厭離」は、嫌い離れる意。
★「穢土」は、けがれている国土。現世をいう。仏教の語。
493 ____無欠 きんおうむけつ ◆2 金甌   *『南史-朱异伝』 ➡金甌無欠(きんおうむけつ)
完全で欠点がないこと。特に、他国から侵略されたことがない堅固な国家のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「金甌」は、黄金のかめ(瓶)のこと。
★少しの傷もない黄金の甌(カメ)のように、完全で欠点がない意。
類:完全無欠(かんぜんむけつ)
494 ____自失 ぼうぜんじしつ ◆2 茫然 呆然 *『列子-仲尼』 ➡茫然自失/呆然自失(ぼうぜんじしつ)
気が抜けてぼんやりしてしまい、どうしてよいかわからなくなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「茫然」は、ぼんやりと気抜けしたさま。
495 ____千万 ふらちせんばん ◆2 不埒   *『東京朝日新聞-明治三七年・一二月三一日』 ➡不埒千万(ふらちせんばん)
このうえなく不届きなこと。非常にけしからぬさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「不埒」は、けしからぬこと。不届きなこと。
★「千万」は、形容詞などの下につけて「この上なく、甚だしく」の意。
496 苦心____ くしんさんたん ◆2 惨憺 惨澹 *『中江兆民-続一年有半・一』 ➡苦心惨憺/苦心惨澹(くしんさんたん)
あれこれと心を砕いて苦労を重ねること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「苦心」は、心をくだいて考えること。
★「惨憺」は、心を痛めるさま。
類:意匠惨澹(いしょうさんたん)/類:焦唇乾舌(しょうしんかんぜつ)/類:彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)/類:粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)
497 滑稽____ こっけいしゃだつ ◆2 洒脱 灑脱 *『高山樗牛-現代文章私見』 ➡滑稽洒脱/滑稽灑脱(こっけいしゃだつ)
知力にとみ弁舌さわやかな口調で会話をあやつり、俗気なくさっぱりしていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「滑稽」は、巧みな言葉がすらすらと滑らかに口をついて出ること。
★「洒脱」は、あかぬけしている意。
類:軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)
498 甲論____ こうろんおつばく ◆2 乙駁   *『小林雄七郎-薩長土肥・四藩気質』 ➡甲論乙駁(こうろんおつばく)
互いに主張しあって議論がまとまらないこと。〈漢字ペディア〉
★甲が論じ乙が反対する意。
類:議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)/類:議論沸騰(ぎろんふっとう)/類:議論紛紛(ぎろんふんぷん)/類:諸説紛紛(しょせつふんぷん)
499 玉石____ ぎょくせきこんこう ◆2 混淆 混交 *『抱朴子-外篇・尚博』 ➡玉石混淆/玉石混交(ぎょくせきこんこう)
すぐれたものと劣ったものが入り混じっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「玉石」は、宝石と石ころで、良いものとつまらないもののたとえ。
★「混」と「淆」は、入りまじる意。
★玉と石が入りまじっていること。
類:玉石雑糅(ぎょくせきざつじゅう)/類:玉石同匱(ぎょくせきどうき)/類:玉石同架(ぎょくせきどうか)/類:牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
500 悲憤____ ひふんこうがい ◆2 慷慨   *『酔郷学人-演歌・亜細亜の前途』 ➡悲憤慷慨(ひふんこうがい)
不正や不義に憤りを感じ、嘆き悲しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悲憤」は、悲しみ憤ること。
★「慷慨」は、怒り嘆く意。
類:慷慨悲憤(こうがいひふん)/類:悲歌慷慨(ひかこうがい)
501 ____邪智 かんねいじゃち ◆2 奸佞 姦佞 *『太宰治-走れメロス』 ➡奸佞邪智/姦佞邪智(かんねいじゃち)
性格がひねくれていてずるがしこいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奸佞」は、心がねじけていてへつらうこと。
★「邪智」は、よこしまな考え・悪知恵の意。
類:奸佞邪心(かんねいじゃしん)/類:邪智奸佞(じゃちかんねい)
502 画竜____ がりょうてんせい
がりゅうてんせい
◆2 点睛   *『歴代名画記』 ➡画竜点睛(がりょうてんせい/がりゅうてんせい)
物事の最も大切なところ。物事を完成するための最後の仕上げ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「睛」は、目玉のことで、物事の肝心なところの意。
★南朝梁(リョウ)の絵の名人張僧繇(チョウソウヨウ)が寺に竜の絵を描いたが、睛(ヒトミ)を入れると竜が飛び去ってしまうといって、睛を描き入れなかった。それを信用しなかった人々が、無理やり睛を描き入れさせたところ、たちまち竜が天に昇ったという故事から。
類:点睛開眼(てんせいかいがん)
503 判官____ ほうがんびいき
はんがんびいき
◆2 贔屭 贔屓
贔負
*『俳諧-毛吹草・五』 ➡判官贔屭/判官贔屓/判官贔負(ほうがんびいき/はんがんびいき)
弱い方に同情し、味方したり応援したりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「判官」は、検非違使(ケビイシ)の尉(ジョウ:判官)であったことから、源義経(ミナモトノヨシツネ)のこと。
★「贔屭」は、目を掛けて応援する意。
★検非違使の尉であった源義経が、兄の頼朝(ヨリトモ)に嫉(ソネ)まれて滅ぼされたのに人々が同情を寄せたことから。
504 ____大笑 かかたいしょう ◆2 呵呵   *『景徳伝灯録-八』 ➡呵呵大笑(かかたいしょう)
大声をあげて笑うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「呵呵」は、からからと大声で笑うさまをいう。
505 ____孤独 かんかこどく ◆2 鰥寡 矜寡 *『孟子-梁恵王・下』 ➡鰥寡孤独/矜寡孤独(かんかこどく)
身寄りもなく寂しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鰥」は、老いて妻のない夫。
★「寡」は、老いて夫のない妻。
★「孤」は、みなしご。
★「独」は、老いて子のない者のこと。
★身寄りのない独り者の意。
506 意識____ いしきもうろう ◆2 朦朧   *『夢野久作-木魂』 ➡意識朦朧(いしきもうろう)
意識がかすんではっきりしないさま。意識がぼんやりとして気が遠くなるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「朦朧」は、かすんではっきりしないさま。
507 人口____ じんこうちゅうみつ ◆2 稠密   *『国木田独歩-空知川の岸辺』 ➡人口稠密(じんこうちゅうみつ)
人や人家がびっしりと隙間なく集まっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「稠密」は、込み合っていること。密集していること。
508 効果____ こうかてきめん ◆2 覿面   *『三島由紀夫-仮面の告白』 ➡効果覿面(こうかてきめん)
ききめや報いがただちに現れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「覿面」は、目の当たりにはっきりと見ることをいう。
★すぐに効果や結果が出ること。
類:天罰覿面(てんばつてきめん)
509 一縷____ いちるせんきん ◆2 千鈞   *『枚乗-上書諫呉王・書』 ➡一縷千鈞(いちるせんきん)
危険の甚だしいことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★一本の糸で千鈞の重さを支える意。
類:一髪千鈞(いっぱつせんきん)/類:累卵之危(るいらんのき)
「一縷(イチル)の任(ニン)を以(モッ)て千鈞(センキン)の重きを係(カ)く」
510 ____千金 いっかくせんきん ◆2 一攫   *『坪内逍遥-内地雑居未来之夢・八』 ➡一攫千金(いっかくせんきん)
あまり苦労せずに一時に大きい利益を得ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「一攫」は、ひと掴みの意。
類:一攫万金(いっかくばんきん)
511 ____綿綿 るるめんめん ◆2 縷縷   *『幸田露伴-不安』 ➡縷縷綿綿(るるめんめん)
話が長くてくどいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「縷縷」は、細く長く続くこと、こまごまと述べること。
★「綿綿」は、続いて絶えないこと。
512 英明____ えいめいかったつ ◆2 闊達 濶達
豁達
*『不明』 ➡英明闊達/叡明闊達/英明濶達/叡明濶達/英明豁達/叡明豁達(えいめいかったつ)
才知があり道理に明るく、しかも小事にこだわらないおおらかな性質のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「英明」は、才知にすぐれ事理に明るいこと。
★「闊達」は、心が広く小事にこだわらない意。
類:明朗闊達(めいろうかったつ)
513 周章____ しゅうしょうろうばい ◆2 狼狽   *『坪内逍遥-当世書生気質・四』 ➡周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
思い掛けないことに出遭って、慌てふためくこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「周章」と「狼狽」は、慌てふためく意。
類:右往左往(うおうさおう)/類:心慌意乱(しんこういらん)
514 ____問答 こんにゃくもんどう ◆2 蒟蒻   *『夏目漱石-吾輩は猫である・九』 ➡蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)
まとはずれでとんちんかんな問答や返事。〈漢検四字熟語辞典〉
★にわか住職になったこんにゃく屋の主人が旅僧に禅問答をしかけられ、口もきけず耳も聞こえないふりをしていると、旅僧は無言の行(ギョウ)ととりちがえ、敬服するという筋の落語の題名から。
515 天罰____ てんばつてきめん ◆2 覿面   *『三遊亭円朝-英国孝子之伝・八』 ➡天罰覿面(てんばつてきめん)
悪いことをすると、天の下す罰がすぐに現れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天罰」は、天の下す罰のこと。
★「覿面」は、目のあたりに見る意で、すぐに現れることをいう。
類:天網恢恢(てんもうかいかい)
516 眼光____ がんこうけいけい ◆2 炯炯   *『村岡素一郎-史疑・二』 ➡眼光炯炯(がんこうけいけい)
目が鋭く光るさま。すべてを見通しているようで人を圧倒する目。〈漢字ペディア〉
★「眼光」は、眼の光のことだが、物事の真相を見抜く力の意もある。
★「炯炯」は、光り輝く意。
類:双眸炯炯(そうぼうけいけい)
517 独立____ どくりつふとう ◆2 不撓   *『不明』 ➡独立不撓(どくりつふとう)
他人に頼らず自立して活動し、困難にあってもへこたれないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
類:不撓不屈(ふとうふくつ)/類:百折不撓(ひゃくせつふとう)
518 頑迷____ がんめいころう ◆2 固陋   *『白柳秀湖-パイオニア―の悪戦』 ➡頑迷固陋/頑冥固陋(がんめいころう)
視野が狭く頑固で柔軟性にかけ、正しい判断ができないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「頑迷」は、かたくなで道理を弁えないこと。
★「固陋」は、視野が狭く頑固、また、古いものに執着する意。
類:冥頑不霊(めいがんふれい)/類:墨守成規(ぼくしゅせいき)/類:狷介固陋(けんかいころう)
519 無慙____ むざんむき ◆2 無愧   *『三教指帰・下』 ➡無慙無愧/無慚無愧(むざんむき)
仏語。悪いことをしながら、恥ずかしいと思わないこと。〈日本国語大辞典〉
★「無慙」は、自己に対して恥じないこと。
★「無愧」は、他人や世間に対して恥じないこと。
520 慧可____ えかだんぴ ◆2 断臂   *『続高僧伝・一六』 ➡慧可断臂(えかだんぴ)
なみなみならぬ決意を示すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国後魏の高僧慧可(エカ)は、河南省嵩山の少林寺にいたインドの高僧達磨(ダルマ)に教えを請いたいと思い、自分の左腕を切り落としてまで、その決意の固いことを示した。それを知った達磨は慧可の弟子入りを許したという故事から。
「慧可(エカ)、臂(ウデ)を断(タ)つ」
521 ____辞職 れんべいじしょく ◆2 聯袂 連袂
聨袂
*『東京朝日新聞-明治三八年・一二月七日』 ➡聯袂辞職/連袂辞職/聨袂辞職(れんべいじしょく)
大勢が行動を共にして、いっせいに職を辞すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「聯袂」は、袂(タモト)を連ねる意から、行動を共にすること。
「袂(タモト)を聯(ツラ)ねて職を辞す」
522 弁才____ べんざいむげ
べんさいむげ
◆2 無礙 無碍 *『不明』 ➡弁才無礙/弁才無碍(べんざいむげ/べんさいむげ)
弁舌の才能が有り、よどみなく話すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「弁才」は、巧みな言い回しをする才能のこと。
★「無礙」は、遮るものがない意。
★もと、菩薩の説法がきわめて巧みなさまを言った言葉。
523 人権____ じんけんじゅうりん ◆2 蹂躪 蹂躙 *『細井和喜蔵-女工哀史・七』 ➡人権蹂躪/人権蹂躙(じんけんじゅうりん)
国家が国民の基本的人権を侵害すること。また、強い立場の者が弱い立場の者の人権を侵犯すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「人権」は、人としての基本的な権利。
★「蹂躪」は、侵してふみにじること。
類:人権侵害(じんけんしんがい)
524 自家____ じかどうちゃく
じかどうじゃく
◆2 撞着 撞著 *『禅林類聚-看経門』 ➡自家撞着/自家撞著(じかどうちゃく/じかどうじゃく)
言動や文章などが前と後ろで矛盾していること。〈漢字ペディア〉
★「自家」は、自分自身の意。
★「撞着」は、突き当たること、辻褄が合わないこと。
類:自己撞着(じこどうちゃく)/類:自己矛盾(じこむじゅん)/類:矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)
525 明窓____ めいそうじょうき ◆2 浄几 浄机 *『欧陽脩-試筆・学書為楽』 ➡明窓浄几/明窓浄机(めいそうじょうき)
清潔で快適に勉強できる書斎。〈漢検四字熟語辞典〉
★明るい窓辺に塵一つない清らかな机の意。転じて、書斎を意味する。
類:窓明几潔(そうめいきけつ)
526 ____落落 らいらいらくらく ◆2 磊磊   *『天柱集-雪鷺』 ➡磊磊落落(らいらいらくらく)
心が広くて、小さなことにこだわらないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★心が大きくてさっぱりしているさまの意の「磊落」を重ねて意味を強調した四字句。
類:豪放磊落(ごうほうらいらく)
527 ____政権 かいらいせいけん ◆2 傀儡   *『山本夏彦-「戦前」という時代・「戦前」という時代』 ➡傀儡政権(かいらいせいけん)
実権やみずからの意志を持たず、他国の意向のままになる政権のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「傀儡」は、あやつり人形のこと。
★人の手先になって使われるものの意。
528 ____無愧 むざんむき ◆2 無慙 無慚 *『三教指帰・下』 ➡無慙無愧/無慚無愧(むざんむき)
仏語。悪いことをしながら、恥ずかしいと思わないこと。〈日本国語大辞典〉
★「無慙」は、自己に対して恥じないこと。
★「無愧」は、他人や世間に対して恥じないこと。
529 ____傍観 きょうしゅぼうかん
こうしゅぼうかん
◆2 拱手   *『扇谷正造-鉛筆ぐらし・デスク商売往来』 ➡拱手傍観(きょうしゅぼうかん/こうしゅぼうかん)
何もせず手をこまねいて、そばで見ていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「拱手」は、もと中国の敬礼の一つで、両手を胸の前で重ねる動作。転じて、手を組んで何もしないこと。
★「傍観」は、ただかたわらで見ていること。
類:袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)/類:冷眼傍観(れいがんぼうかん)/類:隔岸観火(かくがんかんか)
「手を拱(コマヌ)いて傍(カタワ)らで観(ミ)る」
530 意気____ いきそそう ◆2 沮喪 阻喪 *『宮武外骨-面白半分・衆議院議員総選挙夢想彙報』 ➡意気沮喪/意気阻喪(いきそそう)
意気込みがくじけよわり、元気を失うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「沮喪」は、気力を失い、勢力がなくなること。
類:意気銷沈(いきしょうちん)/類:垂頭喪気(すいとうそうき)
531 ____緞子 きんらんどんす ◆2 金襴   *『虎明本狂言-磁石』 ➡金襴緞子(きんらんどんす)
金襴と緞子は。また、非常に高価な織物のこと。〈漢字ペディア〉
★金襴と緞子はともに高価な織物であることから。
532 情緒____ じょうちょてんめん
じょうしょてんめん
◆2 纏綿 纒綿 *『佐々木邦-珍太郎日記・一〇』 ➡情緒纏綿/情緒纒綿(じょうちょてんめん/じょうしょてんめん)
いつまでも心に纏(マツ)わる、しみじみとした感情のこと。〈漢字ペディア〉
★「情緒」は、感情、気分のこと。
★「纏綿」は、いつまでも絡みつく、纏い付く意。
533 比肩____ ひけんずいしょう ◆2 随踵   *『韓非子-難勢』 ➡比肩随踵(ひけんずいしょう)
大勢の人が後から後へと続くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「比肩」は、肩を並べる意から、人の多いこと。
★「随踵」は、踵(カカト)を接して続くこと。
類:摩肩接踵(まけんせっしょう)/類:揮汗成雨(きかんせいう)/類:比肩継踵(ひけんけいしょう)/類:比肩接踵(ひけんせっしょう)
「肩を比(ナラ)べ踵(カカト)に随(シタガ)う」
534 満身____ まんしんそうい ◆2 創痍   *『中山義秀-魔谷』 ➡満身創痍(まんしんそうい)
精神的にひどく痛めつけられていること。また、さまざまな病気で苦しんでいること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「満身」は、からだ全体の意。
★「創」と「痍」は、傷のこと。
★全身傷だらけであることをいう。
類:満身傷痍(まんしんしょうい)/類:百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)/類:疲労困憊(ひろうこんぱい)
535 南蛮____ なんばんげきぜつ ◆2 鴃舌 鴂舌 *『孟子-滕文公・上』 ➡南蛮鴃舌/南蛮鴂舌(なんばんげきぜつ)
うるさいだけで意味の分からない言葉。意味不明の外国人の話しぶり。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鴃舌」は、百舌のさえずりで、わけのわからない言葉にたとえる。
★南方の蛮人が話すわからない言葉の意。
536 乱暴____ らんぼうろうぜき ◆2 狼藉   *『吾妻鏡-建久六年・八月六日』 ➡乱暴狼藉/濫妨狼藉(らんぼうろうぜき)
荒々しい振る舞いや無法な行為。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狼藉」は、乱暴と同義で荒々しい振る舞い、無法な行いの意。
537 遅疑____ ちぎしゅんじゅん ◆2 逡巡   *『綱淵謙錠-戊辰落日』 ➡遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)
物事に対し、疑い迷って決断できずに、ぐずぐずとためらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「遅疑」は、疑い迷ってためらうこと、ぐずぐずして決行しないこと。
★「逡巡」は、ためらうこと、しり込みすること。
類:狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)/類:右顧左眄(うこさべん)
538 ____怒濤 きょうらんどとう ◆2 狂瀾   *『徳富蘇峰-明治廿三年後の政治家の資格を論す・二』 ➡狂瀾怒濤/狂瀾怒涛(きょうらんどとう)
物事がひどく乱れていること。多く世の中の状況についていう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狂瀾」と「怒濤」は、荒れ狂う大波のこと。
類:疾風怒濤(しっぷうどとう)/類:暴風怒濤(ぼうふうどとう)
539 ____青鞋 ふべつせいあい ◆2 布韈 布襪 *『杜甫-奉先劉少府新画山水障歌』 ➡布韈青鞋/布襪青鞋(ふべつせいあい)
旅行の時の服装のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「布韈」は、布で作った脚絆のこと。
★「青鞋」は、わらじの意。
類:青鞋布韈(せいあいふべつ)
540 得魚____ とくぎょぼうせん ◆2 忘筌   *『荘子-外物』 ➡得魚忘筌(とくぎょぼうせん)
目的を達すると、それまで役に立ったものを忘れてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「筌(ウエ)」は、水中に沈めて魚を取る竹製のかごのこと。簗(ヤナ)。
★魚を捕ってしまうと、筌のことなど忘れてしまうという意から。
類:狡兎良狗(こうとりょうく)/類:鳥尽弓蔵(ちょうじんきゅうぞう)/類:得兎忘蹄(とくとぼうてい)/類:忘恩負義(ぼうおんふぎ)
「魚を得て筌(ウエ)を忘る」
541 異類____ いるいむげ ◆2 無礙 無碍 *『不明』 ➡異類無礙/異類無碍(いるいむげ)
異質なものどうしが、何の障害もなく互いに通じ合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無礙」は、妨げるものがない意。
★仏教語で、火と水のような異質なものが、差し障りなく通じることをいう。
542 ____栴檀 けいしせんだん ◆2 瓊枝   *『秇林伐山-巻五・瓊枝栴檀』 ➡瓊枝栴檀(けいしせんだん)
有徳の人の形容。またすばらしい詩文のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瓊枝」は、玉を生じるという木。
★「栴檀」は、香木の名。白檀(ビャクダン)。
543 史籒____ しちゅうだいてん ◆2 大篆   *『蒙求-史籒大篆』 ➡史籒大篆/史籀大篆(しちゅうだいてん)
史籒が大篆という書体を作った。〈漢検四字熟語辞典〉
★「史籒」は、周の宣王(センノウ)のときの史官でそれまでの古文を改変して大篆という書体を作ったとされる。
544 ____玉釵 ほうでんぎょくさい ◆2 宝鈿   *『斎藤拙堂-月瀬紀勝』 ➡宝鈿玉釵(ほうでんぎょくさい)
美しいもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「釵」は、造化のかんざし。
★「鈿」は、二股のかんざし。
★珠玉や金銀で飾った美しいかんざしやこうがいの意。
545 高牙____ こうがだいとう
こうがたいとう
◆2 大纛   *『欧陽脩-相州昼錦堂記』 ➡高牙大纛(こうがだいとう/こうがたいとう)
将軍の陣営のしるし。また、高官のしるし。〈漢検四字熟語辞典〉
★「高牙」は、象牙の飾りのついた高い旗のこと。
★「大纛」は、牛の尾の飾りをさおにつるした大きな旗の意。軍隊の本営に立てるもの。
546 ____一新 りんかんいっしん ◆2 輪奐   *『宋史-礼志』 ➡輪奐一新(りんかんいっしん)
建築が新しくなり、壮大で美麗なことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「輪」は、曲折して高大な意。
★「奐」は、光り輝くさま。
★「一新」は、全く新しくなること。
547 禽獣____ きんじゅういてき ◆2 夷狄   *『不明』 ➡禽獣夷狄(きんじゅういてき)
中国周辺の異民族をさげすんで称したもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★「禽獣」は、鳥類とけだもの。
★「夷狄」は、えびす。未開人の意。
類:夷蛮戎狄(いばんじゅうてき)/類:南蛮北狄(なんばんほくてき)
548 ____慈雨 かんてんじう ◆2 旱天 干天 *『太宰治-右大臣実朝』 ➡旱天慈雨/干天慈雨(かんてんじう)
おおいに困っているときに救われること。また、待望していたことが実現すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旱天」は、日照りが続いて雨が降らないこと。
★「慈雨」は、恵みの雨の意。
類:大旱慈雨(だいかんじう)
549 ____代庖 えっそだいほう ◆2 越俎   *『荘子-逍遥遊』 ➡越俎代庖(えっそだいほう)
自分の分を越えて他人の権限を侵す罪。〈漢検四字熟語辞典〉
★尭帝が許由に天下を譲ろうとしたとき、許由が「人は分を守ることが重要で、たとえ料理人がそのことを怠って神に供える料理を作らなくても神主が代わって台所に立つことはできますまい」と断った故事から。
類:越俎之罪(えっそのつみ)
550 雷陳____ らいちんこうしつ ◆2 膠漆   *『後漢書-雷義伝』 ➡雷陳膠漆(らいちんこうしつ)
友情が深く堅いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国、後漢の雷義(ライギ)と陳重(チンチョウ)の友情は、膠(ニカワ)や漆(ウルシ)が固まると固くなる以上に、確固とした深いものであるという故事から。
類:管鮑之交(かんぽうのまじわり)/類:金蘭之契(きんらんのけい)/類:膠漆之交(こうしつのまじわり)/類:膠漆之約(こうしつのやく)/類:水魚之交(すいぎょのまじわり)/類:耐久之朋(たいきゅうのとも)/類:断金之交(だんきんのまじわり)/類:莫逆之友(ばくぎゃくのとも)/類:刎頸之交(ふんけいのまじわり)
551 風雨____ ふううたいしょう ◆2 対牀   *『蘇軾』 ➡風雨対牀(ふううたいしょう)
兄弟が会うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牀」は、床に同じ。
★兄弟が床を並べて夜の雨音を互いに心静かに聞く意から転じた。
★唐の韋王物(イオウブツ)の詩に「風雪夜」「対牀眠」の語があり、北宋の蘇軾がその趣旨を変えず語句を変えて、別れて来た弟の蘇轍(ソテツ)に送った詩の中に用いた。
552 重熙____ ちょうきるいこう ◆2 累洽   *『班固-東都賦』 ➡重熙累洽/重煕累洽/重熈累洽(ちょうきるいこう)
光明をかさねて広く恩恵がいきわたること。代々の天子が賢明で、太平が長く続くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「重熙」は、光明を重ねる意。
★「洽」は、天子の徳があまねく行きわたること。
553 管窺____ かんきれいそく ◆2 蠡測   *『東方朔-答客難』 ➡管窺蠡測(かんきれいそく)
非常に見識が狭いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「管窺」は、細い管(クダ)を通して天を見ること。
★「蠡測」は、ほら貝(一説にひさご)で海の水を測ること。
★略して「管蠡(カンレイ)」ともいう。
類:井底之蛙(せいていのあ)/類:管窺之見(かんきのけん)/類:区聞陬見(くぶんすうけん)/類:用管窺天(ようかんきてん)/類:坎井之蛙(かんせいのあ)/類:全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)
「管(カン)もて窺(ウカガ)い蠡(レイ)もて測(ハカ)る」
554 ____固陋 けんかいころう ◆2 狷介   *『不明』 ➡狷介固陋(けんかいころう)
固く志を守って世俗を受け入れないこと。また、自我を通して頑固なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
類:狷介孤高(けんかいここう)/類:狷介孤独(けんかいこどく)/類:小心狷介(しょうしんけんかい)/類:頑迷固陋(がんめいころう)
555 ____千金 いってきせんきん ◆2 一擲   *『呉象之-少年行』 ➡一擲千金(いってきせんきん)
豪快な振る舞い、思い切りの良いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「擲」は、投げる、投げ出す意。
★惜しげもなくひと時に大金を使う意。
類:一擲百万(いってきひゃくまん)
556 讒諂____ ざんてんめんゆ ◆2 面諛   *『孟子-告子・下』 ➡讒諂面諛(ざんてんめんゆ)
人の悪口を言ってこびへつらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「讒諂」は、他の人の悪口を言って人にへつらうこと。
★「面諛」は、人の面前で媚びへつらうこと。
557 家鶏____ かけいやち ◆2 野雉   *『太平御覧-九一八引・晋書』 ➡家鶏野雉(かけいやち)
ありふれた古いものを遠ざけて、珍しくて新しいものを大切にすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雉」は、きじ。家で飼っている鳥を嫌って野生の雉の方を好むこと。
★晋の庾翼(ユヨク)が自分の書を家鶏に、王羲之(オウギシ)の書を野雉にたとえ、当時の人が家鶏を愛しているのを嘆いた故事から。
類:家鶏野鶩(かけいやぼく)
「家鶏を厭(イト)い、野雉(ヤチ)を愛す」
558 迂疎____ うそくうかつ ◆2 空闊 空濶 *『不明』 ➡迂疎空闊/迂疎空濶(うそくうかつ)
まわりくどく実際に適応できないこと。事情にうとく実際に役に立たないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「迂疎」は、まわりくどくて実際に適しない、世事に疎いこと。
★「空闊」は、からっと開ける、広く大雑把の意から、事情に疎くなおざりなこと。
559 抱関____ ほうかんげきたく ◆2 撃柝   *『孟子-万章・下』 ➡抱関撃柝(ほうかんげきたく)
低い役職の人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「抱関」は、門番の意。関は、かんぬき。
★「撃柝」は、夜警の意。柝は、拍子木。
560 菜圃____ さいほばくろう ◆2 麦隴   *『不明』 ➡菜圃麦隴(さいほばくろう)
水をたたえずに、野菜や穀類を栽培する農耕地、すなわち畑のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「菜圃」は、野菜を植えた畑、菜園。
★「麦隴」は、麦畑の意。
561 虚無____ きょむひょうびょう ◆2 縹渺 縹緲
縹眇
*『白居易-長恨歌』 ➡虚無縹渺/虚無縹緲/虚無縹眇(きょむひょうびょう)
あるがままに果てもなく広がる風景の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「縹渺」は、広々としたさま。また、辺際のはっきりしないさま。
類:神韻縹渺(しんいんひょうびょう)
562 ____羔袖 こきゅうこうしゅう ◆2 狐裘   *『春秋左氏伝-襄公一四年』 ➡狐裘羔袖(こきゅうこうしゅう)
全体としては立派だが良く見れば多少の難があるというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狐裘」は、狐の毛で作った高価なかわごろも。
★「羔袖」は、小羊の皮で作った安価な袖。
★高価なかわごろもを着て立派に見えるが、袖が安価な小羊の皮では釣り合いがとれないの意。
類:山藪蔵疾(さんそうぞうしつ)
「狐裘にして羔袖す」
563 ____止渇 いんちんしかつ ◆2 飲鴆   *『後漢書-霍諝伝』 ➡飲鴆止渇(いんちんしかつ)
目先の事だけを考えて後の結果を顧みないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★鴆毒(チンドク:鴆(チン)という鳥の羽の猛毒)の入った酒を飲んで渇きをいやす意。
類:止渇飲鴆(しかついんちん)
「鴆(チン)を飲(ノ)みて渇(カツ)を止(トド)む」
564 ____架屋 じょうしょうかおく ◆2 畳牀   *『顔氏家訓-序致』 ➡畳牀架屋(じょうしょうかおく)
余計なことを重ね行うことのたとえ。無駄なことを繰り返すたとえ。また、人の真似をして新味のまったくないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★床の上に床を張り、屋根の下にさらに屋根を作る意。
類:屋上架屋(おくじょうかおく)/類:屋下架屋(おくかかおく)/類:牀上施牀(しょうじょうししょう)
「牀(ショウ)を畳(カサ)ね屋(オク)を架(カ)す」
565 簇酒____ そうしゅれんい ◆2 斂衣   *『雲仙雑記・四』 ➡簇酒斂衣(そうしゅれんい)
貧しい生活のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「簇酒」は、杯に一杯ずつ集めた酒のこと。
★「斂衣」は、端切れを乞い集めて作った衣服のこと。
★昔、辛洞(シントウ)という酒好きの男がいたがとても貧しかった。そこで彼は酒樽を持って人の家に行き、杯に一杯ずつの酒を貰っては酒樽に貯めて飲んだという。また、伊処士(イショシ)という者がいたがこれも貧しくて、人から端切れを貰っては継ぎ接ぎをして、それで衣服を作ったという故事から。
類:簇酒歛衣(そうしゅかんい)/類:粗衣粗食(そいそしょく)
566 ____得車 しじとくしゃ ◆2 舐痔   *『荘子-列禦寇』 ➡舐痔得車(しじとくしゃ)
卑しいことをしてまで、大きな利益を手に入れること。自分を卑しめる行為をしてまで大きな利を求めるのを嘲る語。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国宋の曹商(ソウショウ)が使者として秦に行き、秦王から大きな車を与えられて得意満面で帰国した。これを見た荘子が、「お前は痔疾を患っている秦王の患部を舐めて、その褒美として車を貰ったのだろう」と揶揄したという故事から。
「痔(ジ)を舐(ネブ)りて車を得(ウ)」
567 ____相待 かつもくそうたい ◆2 刮目   *『三国志-呉書・呂蒙伝-注』 ➡刮目相待(かつもくそうたい)
人が著しく進歩・成長するのを待ち望むこと。また、今までとは違った見方で相手を見直すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「刮目」は、目をこすってかっと見開くこと。
★中国三国時代、呉の呂蒙(リョモウ)が孫権の忠告に従い学問に励んでその進歩のはやさで魯粛(ロシュク)を驚かせたとき、呂蒙が「立派な男は三日別れているだけで、もう目を見開いて見なくてはならないものだ」と言った故事から。
類:刮目相看(かつもくそうかん)
「刮目(カツモク)して相(アイ)待(マ)つ」
568 一家____ いっかけんぞく ◆2 眷族 眷属 *『平野謙-島崎藤村・新生』 ➡一家眷族/一家眷属(いっかけんぞく)
家族と血縁関係にある者。〈漢検四字熟語辞典〉
★「眷族」は、血縁者、一族。また、家臣や部下を意味することもある。
類:一族郎党(いちぞくろうとう)/類:妻子眷族(さいしけんぞく)
569 袖手____ しゅうしゅぼうかん ◆2 旁観 傍観 *『韓愈-祭柳子厚文』 ➡袖手旁観/袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)
何もしないでそばで見ていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★ただ傍らで見ているだけで成り行きに任せる意。
★「袖手」は、袖の中に手を入れていること。転じて、手をこまねいて何もしない意。
★「旁観」は、傍らで見ていること。
類:拱手傍観(きょうしゅぼうかん)/類:旁観縮手(ぼうかんしゅくしゅ)
570 ____三窟 こうとさんくつ ◆2 狡兎 狡兔 *『戦国策-斉策・閔王』 ➡狡兎三窟/狡兔三窟(こうとさんくつ)
身を守るのに用心深いこと。また、困難を避けるのに巧みであること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狡」は、ずるい、わるがしこい意。
★「窟」は、穴のこと。
★狡(ズル)い兎は三つの穴を持っていて危険から身を守るということ。
類:狡兎三穴(こうとさんけつ)
571 ____溷濁 ぎょうきこんだく ◆2 澆季   *『夏目漱石-草枕』 ➡澆季溷濁/澆季混濁(ぎょうきこんだく)
人情や風俗が軽薄で、世の中が乱れていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「澆季」は人情や風俗が軽薄になった時代・滅亡に近い世のこと。
★「溷濁」は、けがれる、濁る意。
類:澆季末世(ぎょうきまっせ)/類:澆季之世(ぎょうきのよ)
572 ____渾金 はくぎょくこんきん ◆2 璞玉   *『世説新語-賞誉』 ➡璞玉渾金(はくぎょくこんきん)
人の素質がすぐれていて飾り気のないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★まだ精錬されていない鉱石(渾金)と、磨かれていない玉(璞玉)の意で、天然の美質をいう。
類:渾金璞玉(こんきんはくぎょく)
573 悽愴____ せいそうりゅうてい ◆2 流涕   *『孔叢子・儒服』 ➡悽愴流涕/凄愴流涕/淒愴流涕(せいそうりゅうてい)
悼み悲しんで涙を流す。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悽愴」は、痛ましいほどに悼み悲しむさま。
★「涕」は、涙の意。
574 ____末世 ぎょうきまっせ ◆2 澆季   *『三島由紀夫-奔馬』 ➡澆季末世(ぎょうきまっせ)
時勢の衰えた末の世。〈漢検四字熟語辞典〉
★「澆季」と「末世」は、人心・徳目の乱れた滅亡に瀕した世をいう。
類:澆世季世(ぎょうせいきせい)/類:澆漓末代(ぎょうりまつだい)
575 死生____ しせいけっかつ
しせいけつかつ
しせいけいかつ
◆2 契闊 契濶 *『詩経-邶風・撃鼓』 ➡死生契闊/死生契濶(しせいけっかつ/しせいけつかつ/しせいけいかつ)
生死を共にすることを約束し、共に苦しみ努力すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「契闊」は、つとめ苦しむこと、久しく会わないこと。
576 ____毒蛇 こうりょうどくだ
こうりゅうどくだ
◆2 蛟竜   *『不明』 ➡蛟竜毒蛇(こうりょうどくだ/こうりゅうどくだ)
不気味で恐ろしいもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蛟竜」は、みずちと竜のこと。
★「毒蛇」は、人に危害を与える毒を持った蛇のこと。
類:魑魅魍魎(ちみもうりょう)
577 ____皓髪 ぼうびこうはつ ◆2 尨眉 厖眉 *『後漢書-劉寵伝』 ➡尨眉皓髪/厖眉皓髪(ぼうびこうはつ)
白毛がまじった眉と白い髪。老人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尨」は、まじる、白髪がまじる意。
★「皓」は、しろい、ひかる、髪が白くなって抜ける意。
578 澆季____ ぎょうきこんだく ◆2 溷濁 混濁 *『夏目漱石-草枕』 ➡澆季溷濁/澆季混濁(ぎょうきこんだく)
人情や風俗が軽薄で、世の中が乱れていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「澆季」は、人情や風俗が軽薄になった時代・滅亡に近い世のこと。
★「溷濁」は、けがれる、濁る意。
類:澆季末世(ぎょうきまっせ)/類:澆季之世(ぎょうきのよ)
579 ____過隙 ききかげき ◆2 騏驥   *『荘子-盗跖』 ➡騏驥過隙(ききかげき)
ほんの一瞬の出来事のこと。また、時の過ぎることが極めてはやい形容。もともと人の命の短さ・儚さを嘆いていった言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騏驥」は、一日に千里を走る駿馬のこと。
★「過隙」は、戸の隙間の向こう側を駆け抜ける意。
類:白駒過隙(はっくかげき)
「騏驥(キキ)、隙(ゲキ)を過(ス)ぐ」
580 干戈____ かんかこうそう ◆2 倥偬   *『不明』 ➡干戈倥偬(かんかこうそう)
戦いで忙しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「干戈」は、たてとほこ。転じて戦い・戦争のこと。
★「倥偬」は、忙しい、あわただしい意。
581 香気____ こうきふんぷん ◆2 芬芬   *『不明』 ➡香気芬芬(こうきふんぷん)
よい香りがあたり一面にただようこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「芬芬」は、香りが高いこと。
類:香気馥郁(こうきふくいく)
582 倒載____ とうさいかんか ◆2 干戈   *『礼記-楽記』 ➡倒載干戈(とうさいかんか)
戦いがすんで平和になったことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「干戈」は、盾と矛で、武器の総称。
★武器を上下さかさまに車に載せる意。
★周の武王が殷の紂王を討伐して帰るとき、武器をさかさまに車に載せ、刃を虎の皮でおおって、二度と戦いをしないことを示した故事から。
類:倒置干戈(とうちかんか)
「干戈(カンカ)を倒戴(トウサイ)す」
583 ____附驥 はんりょうふき
はんりゅうふき
◆2 攀竜   *『三国志-呉書・呉主権伝-注』 ➡攀竜附驥(はんりょうふき/はんりゅうふき)
すぐれた人物に仕えることによって、自分も出世すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攀」は、すがりつく。
★「驥」は、一日に千里を走るという名馬。
★竜に掴まり、驥につき従う意。
類:攀竜附鳳(はんりょうふほう)
「竜に攀(ヨ)じ驥に附(ツ)く」
584 ____累洽 ちょうきるいこう ◆2 重熙 重煕
重熈
*『班固-東都賦』 ➡重熙累洽/重煕累洽/重熈累洽(ちょうきるいこう)
光明をかさねて広く恩恵がいきわたること。代々の天子が賢明で、太平が長く続くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「重熙」は、光明を重ねる意。
★「洽」は、天子の徳があまねく行きわたること。
585 千巌____ せんがんばんがく ◆2 万壑   *『世説新語・言語』 ➡千巌万壑(せんがんばんがく)
岩山と渓谷の景観。また、それが険しく続くことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「巌」は、大きな岩山。
★「壑」は、谷。
★多くの岩山の連なりと多くの谷の意。
類:千山万水(せんざんばんすい)
586 ____自在 しょうようじざい ◆2 逍遥   *『不明』 ➡逍遥自在(しょうようじざい)
俗事を離れて気ままに楽しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「逍遥」は、ぶらつく意から、気ままに楽しむこと。
★「自在」は、束縛や支障がなく思いのままである意。
類:採薪汲水(さいしんきゅうすい)/類:悠悠自適(ゆうゆうじてき)
587 合歓____ ごうかんちゅうびゅう ◆2 綢繆   *『島崎藤村-桜の実の熟する時・九』 ➡合歓綢繆(ごうかんちゅうびゅう)
男女が深く愛し合うこと。男女が睦み合うようす。〈漢検四字熟語辞典〉
★「合歓」は、歓びをともにすること、男女が睦み合うこと。
★「綢繆」は、まといつく、絡みつく意。
588 ____一閃 こうぼういっせん ◆2 光芒   *『不明』 ➡光芒一閃(こうぼういっせん)
事態が急激に瞬間的に変化すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★光線のように、一瞬ぴかりと光ることから。
★「光芒」は、筋のように見える光のほさき、光線。
★「一閃」は、ぴかりと光る意。
類:紫電一閃(しでんいっせん)
589 ____淫逸 きょうしゃいんいつ ◆2 驕奢   *『福沢諭吉-西洋事情・二』 ➡驕奢淫逸/驕奢淫佚(きょうしゃいんいつ)
贅沢にふけり、淫らに走ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驕奢」は、おごって贅沢を欲しいままにする。
★「淫逸」は、淫らなことをすること。
類:奢侈淫逸(しゃしいんいつ)
590 常備____ じょうびふかい ◆2 不懈   *『不明』 ➡常備不懈(じょうびふかい)
日ごろから気を緩めることなく準備を整えておくこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「常備」は、いつも備えておくこと。
★「不懈」は、なまける、気を緩める意。
類:有備無患(ゆうびむかん)
「常に備えて懈(オコタ)らず」
591 ____鳥散 じゅうしゅうちょうさん ◆2 獣聚   *『漢書-主父偃伝』 ➡獣聚鳥散(じゅうしゅうちょうさん)
統率や規律の取れていない集まりのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★獣のように聚(アツ)まり鳥のように散り行く意。鳥や獣は集まるのも散り行くにも無秩序なことからいう。
類:烏合之衆(うごうのしゅう)
592 兵戈____ へいかそうじょう ◆2 搶攘 槍攘 *『金史-粘葛奴申伝』 ➡兵戈槍攘/兵戈搶攘(へいかそうじょう)
武器が乱れうごくこと。兵乱の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「兵戈」は、ほこ、転じて武器の意。
★「槍攘」は、乱れるさま。
593 疾言____ しつげんきょしょく ◆2 遽色   *『後漢書-劉寛伝』 ➡疾言遽色(しつげんきょしょく)
落ち着きがない。〈漢検四字熟語辞典〉
★早口でしゃべり、慌てた顔つきををすること。
594 ____没倫 はいとくぼつりん ◆2 悖徳 背徳 *『夏目漱石-吾輩は猫である』 ➡悖徳没倫/背徳没倫(はいとくぼつりん)
人間としての道を外れた行いのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悖徳」は、道徳に背くこと。
★「没倫」は、倫理意識をなくす意。
「徳に悖(モト)り倫(ミチ)を没す」
595 先従____ せんじゅうかいし ◆2 隗始   *『史記-燕召公世家』 ➡先従隗始(せんじゅうかいし)
言い出した者からはじめよの意。また、物事を手近なところから始めることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「隗」は、戦国時代の人、郭隗(カクカイ)のこと。
★物事を始めるには、他人任せにしないで、まず自分が率先して始めることが重要であるということ。★戦国時代、燕(エン)の昭王が賢人を招こうと賓客の郭隗(カクカイ)に相談すると、隗は「まずこの隗から優遇し始めてご覧なさい。私のような愚かなものですら優遇されているのですから、私よりすぐれた賢人もたくさん集まって来るでしょう」と自薦した。昭王が進言の通り隗のために邸宅を新築して尊んだところ果たして多くの賢人が集まってきた故事から。
類:燕照築台(えんしょうちくだい)
「先(マ)ず隗(カイ)より始めよ」
596 ____業業 きょうきょうぎょうぎょう ◆2 兢兢   *『書経-皐陶謨』 ➡兢兢業業(きょうきょうぎょうぎょう)
つつしみおそれるさま。全てに用心深くあるべきことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「兢兢」は、恐れ慎むさま。
★「業業」は、あやぶみ恐れるさま。
597 ____一葛 いっきゅういっかつ ◆2 一裘   *『韓愈-送石処士序』 ➡一裘一葛(いっきゅういっかつ)
一枚のかわごろもと、一枚のくずかたびら。他に着替えがないことから、貧乏のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「裘」は、かわごろも。冬に着る。
★「葛」は、葛(クズ)の布の衣。夏に着る。
598 ____塩梅 わこうあんばい
わこうえんばい
◆2 和羹   *『書経-説命・下』 ➡和羹塩梅(わこうあんばい/わこうえんばい)
主君の施政を助けて天下をうまく治める大臣、宰相のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「和羹」は、色々な材料、調味料を混ぜ合わせ、味を調和させて作った吸い物。
★「塩梅」は、塩と調味に用いる梅酢のこと。
★和羹という料理は、塩と、酸味の梅酢とを程良く加えて味つけするものであることから、上手に手を加えて、国をよいものに仕上げる宰相らをいう。
599 ____大葉 そしたいよう ◆2 麤枝 麁枝
粗枝
*『朱子語類-七八』 ➡麤枝大葉/麁枝大葉/粗枝大葉(そしたいよう)
細かい規則にとらわれずおおらかに書いた文章。また、ごく大まかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「麤枝」は、まばらな枝。
★「大葉」は、大きな木の葉。
600 ____一朝 きんかいっちょう ◆2 槿花   *『白居易-放言・詩』 ➡槿花一朝(きんかいっちょう)
人の世の栄華のはかないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★むくげの花(槿花)が朝に咲いて、夕には散ることから。
類:槿花一日(きんかいちじつ)
「槿花(キンカ)一日(イチジツ)自(ミズカ)ら栄(エイ)を為(ナ)す」
601 ____膝行 ほふくしっこう ◆2 匍匐   *『中島敦-南島譚・幸福』 ➡匍匐膝行/蒲伏膝行(ほふくしっこう)
膝を床につき、すり足で前に移動すること。立ち上がらないで身を動かすさま。非常に恐れ慎むさま。高貴な人の前に出る時の仕草。〈漢検四字熟語辞典〉
★「匍」と「匐」は、腹這うこと。
★「膝行」は、膝を地または床にすりつけながら進むこと。
類:匍匐前進(ほふくぜんしん)
602 夜雨____ やうたいしょう ◆2 対牀   *『蘇軾-再祭亡兄端明文』 ➡夜雨対牀(やうたいしょう)
兄弟や友人の間柄がたいへん親密なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「対牀」は、寝台を並べる、連ねる意。
★夜、雨の音を聞きながら寝台を並べて、兄と弟が仲良く寝ることから。
類:対牀風雪(たいしょうふうせつ)/類:対牀夜雨(たいしょうやう)
「夜雨(ヤウ)、牀(ショウ)に対す」
603 神仏____ しんぶつこんこう ◆2 混淆 混交 *『法華宗諸本寺へ達-明治元年・一〇月一八日』 ➡神仏混淆/神仏混交(しんぶつこんこう)
神道と仏教を融合し調和させること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「混淆」は、入り交じること。
類:神仏習合(しんぶつしゅうごう)/類:本地垂迹(ほんじすいじゃく)
604 鼓舌____ こぜつようしん ◆2 揺脣 揺唇 *『荘子-盗跖』 ➡鼓舌揺脣/鼓舌揺唇(こぜつようしん)
盛んにしゃべりたてること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鼓舌」は、舌を鳴らしてしゃべる、饒舌なこと。
★「揺脣」は、脣(クチビル)を揺らす、しゃべること。
605 ____千里 ごうりせんり ◆2 毫釐   *『礼記-経解』 ➡毫釐千里(ごうりせんり)
初めを慎むべきことをいう。初めはほんのわずかの違いであるが結果は非常に大きな過ちとなる。また、初めはごくわずかの違いでもしまいには大きな違いになる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「毫」と「釐」は、ともにごく小さな数量の単位。転じて、ごくわずかの意。
類:差以千里(さいせんり)
「之(コレ)を毫釐(ゴウリ)に失すれば謬(アヤマ)るに千里を以(モッ)てす」
606 夷蛮____ いばんじゅうてき ◆2 戎狄   *『礼記-王制』 ➡夷蛮戎狄(いばんじゅうてき)
中国周辺部にいた異民族の総称。四方の野蛮民族。えびす。中国人が異民族を卑しんでいったもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★東夷・西戎・南蛮・北狄の略で、それぞれその方角の異民族の称。
607 破戒____ はかいむざん ◆2 無慙 無慚 *『中右記-保安元年・二月一二日』 ➡破戒無慙/破戒無慚(はかいむざん)
戒律を破っても少しも恥じないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「破戒」は、仏教語で僧が戒律を破ること。
★「慙」は、恥の意。
608 ____沌沌 こんこんとんとん ◆2 渾渾 混混 *『孫子-兵勢』 ➡渾渾沌沌/混混沌沌(こんこんとんとん)
入り乱れて明らかでないさま。もと天地がまだ別れていない原初の状態をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★渾沌を強めた四字句。
類:曖昧模糊(あいまいもこ)
609 ____有悔 こうりょうゆうかい ◆2 亢竜   *『易経-乾』 ➡亢竜有悔(こうりょうゆうかい)
きわめて高い位置にある者、栄達をきわめた者は、失敗をする恐れがあることを戒める言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「亢竜」は、登りつめて得意な竜のこと。
★いったん昇りつめてしまった竜はあとは残念ながら下るほかないという意から。
「亢竜(コウリョウ)悔い有り」
610 ____軽悍 ひょうしつけいかん ◆2 剽疾   *『淮南子-兵略訓』 ➡剽疾軽悍(ひょうしつけいかん)
すばしこくて強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「剽疾」は、すばやいこと。
★「軽悍」は、すばやく猛々しいこと。
611 ____必敗 きょうへいひっぱい ◆2 驕兵   *『漢書-魏相伝』 ➡驕兵必敗(きょうへいひっぱい)
おもいあがった軍隊は必ず敗れるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驕」は、おごりたかぶること。
★威を借り数をたのむような名ばかりの軍隊はいつの日か必ず戦いに敗れる意。
類:盛者必衰(じょうしゃひっすい)
「驕兵(キョウヘイ)は必ず敗(ヤブ)る」
612 ____三尺 すいぜんさんじゃく
すいえんさんじゃく
◆2 垂涎   *『長与善郎-竹沢先生と云ふ人・竹沢先生富士を観る-二』 ➡垂涎三尺(すいぜんさんじゃく/すいえんさんじゃく)
あるものをひどくほしがるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「涎」は、よだれのこと。
★おいしそうなものを見て食べたくて思わず涎を三尺も垂らすという意から。
613 獅子____ ししはくと ◆2 搏兎 搏兔 *『陸九淵-象山先生全集』 ➡獅子搏兎/獅子搏兔(ししはくと)
やさしいと思われることでも、全力を挙げて努めるべきだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★ライオン(獅子)は兎のような弱いものを捕えるときにも全力を出すということから。
「獅子(シシ)兎(ウサギ)を搏(ウ)つ」
614 一丘____ いっきゅういちがく ◆2 一壑   *『漢書-叙伝・上』 ➡一丘一壑/一邱一壑(いっきゅういちがく)
俗世間を離れ、自然の中に身を置いて、風流を楽しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★一つの丘、一つの壑(タニ)でも、その境地に身を置いてそこに長く住めば、心おのずから楽しく、何ものもその気持ちを妨げることがない意。
615 尨眉____ ぼうびこうはつ ◆2 皓髪   *『後漢書-劉寵伝』 ➡尨眉皓髪/厖眉皓髪(ぼうびこうはつ)
白毛がまじった眉と白い髪。老人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尨」は、まじる、白髪がまじる意。
★「皓」は、しろい、ひかる、髪が白くなって抜ける意。
616 酔眼____ すいがんもうろう ◆2 朦朧   *『蘇軾-杜介送魚・詩』 ➡酔眼朦朧(すいがんもうろう)
酒に酔って物がはっきり見えないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「酔眼」は、酒に酔ってとろんとした目のこと。
★「朦朧」は、ぼんやりしたさま。
類:酔歩蹣跚(すいほまんさん)
617 冬温____ とうおんかせい ◆2 夏凊   *『礼記-曲礼・上』 ➡冬温夏凊(とうおんかせい)
親に孝行を尽くすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「凊」は、涼しい意。
★冬は温かく、夏は涼しくして、過ごしやすくしてあげる意から。
類:温凊定省(おんせいていせい)/類:扇枕温衾(せんちんおんきん)
618 四六____ しろくべんれい ◆2 騈儷 駢儷 *『不明』 ➡四六騈儷/四六駢儷(しろくべんれい)
四字句と六字句の対句を多く用いた修辞的な文体。四六駢儷文のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騈儷」は、二つのものが対応して並ぶ意。
★四六騈儷文は四六騈儷体、四六文、騈文、騈四儷六などとも呼ばれる。古代中国の六朝から唐時代に盛んに用いられ、中国の美文の基本となった。
619 疾風____ しっぷうけいそう ◆2 勁草   *『後漢書-王覇伝』 ➡疾風勁草(しっぷうけいそう)
苦境に立ったとき、はじめて人物の真価が分かるというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★激しい風が吹いてはじめて強い草であることが分かるということから。
類:歳寒松柏(さいかんしょうはく)
「疾風に勁草を知る」
620 宮車____ きゅうしゃあんが ◆2 晏駕   *『史記-范雎伝』 ➡宮車晏駕(きゅうしゃあんが)
天子が亡くなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「宮車」は、天子の車のこと。
★「晏駕」は、晩に霊柩車でお出ましになること。
類:宮車晩駕(きゅうしゃばんが)
621 痩身____ そうしんわいく ◆2 矮軀 矮躯 *『不明』 ➡痩身矮軀/痩身矮躯(そうしんわいく)
やせていて小さい。やせて背が低い。〈漢検四字熟語辞典〉
★「矮」は、低い。
★「軀」は、からだ、骨組み。
622 ____玉葉 けいしぎょくよう ◆2 瓊枝   *『蕭穎士-為揚州李長史賀立皇太子表』 ➡瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)
天子の一門のこと。また、広く高貴の家の子弟にもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瓊」は、玉のこと。
★「枝」と「葉」は、子孫の意。
類:金枝玉葉(きんしぎょくよう)/類:金枝花萼(きんしかがく)
623 栄諧____ えいかいこうれい ◆2 伉儷   *『不明』 ➡栄諧伉儷(えいかいこうれい)
栄えて中のよい夫婦のこと。結婚の賀詞。人が妻をめとるのを祝って言う言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「栄諧」は、仲良くして栄える。
★「伉儷」は、夫婦、つれあいの意。
624 ____曲折 はらんきょくせつ ◆2 波瀾 波乱 *『夏目漱石-彼岸過迄』 ➡波瀾曲折/波乱曲折(はらんきょくせつ)
非常に込み入った事情。または非常に込み入った変化。〈漢検四字熟語辞典〉
★「波瀾」は、波と荒波で、揉め事の意。
★「曲折」は、折れ曲がることから、込み入った事情の意。
類:紆余曲折(うよきょくせつ)
625 肥馬____ ひばけいきゅう ◆2 軽裘   *『論語-雍也』 ➡肥馬軽裘(ひばけいきゅう)
たいそうな富貴なさま。また、富貴な人の外出のよそおい。〈漢検四字熟語辞典〉
★「肥馬」は、肥えた立派な馬のこと。
★「軽裘」は、軽くて高級な裘(カワゴロモ)の意。
★略して「軽肥」ともいう。
「肥馬に乗り、軽裘を衣(キ)る」
626 一薫____ いっくんいちゆう ◆2 一蕕   *『春秋左氏伝-僖公四年』 ➡一薫一蕕(いっくんいちゆう)
善は消えやすく悪は除きがたいことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★一つの良い香りの草と一つの悪い匂いの草。この二つをともに置けば良い香りが消え悪い匂いが勝つことからいう。
627 ____倥偬 かんかこうそう ◆2 干戈   *『不明』 ➡干戈倥偬(かんかこうそう)
戦いで忙しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「干戈」は、たてとほこ。転じて戦い・戦争のこと。
★「倥偬」は、忙しい、あわただしい意。
628 ____附鳳 はんりょうふほう
はんりゅうふほう
◆2 攀竜   *『漢書-叙伝・下』 ➡攀竜附鳳(はんりょうふほう/はんりゅうふほう)
権勢のある者につき従って出世しようとすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攀」は、つかまる、すがりつく意。
★竜につかまり、鳳凰にしがみつく意。
類:攀竜附驥(はんりょうふき)
「竜に攀(ヨ)じ鳳(ホウ)に附(ツ)く」
629 附贅____ ふぜいけんゆう ◆2 懸疣 県疣
懸肬
県肬
*『荘子-騈拇』 ➡附贅懸疣/付贅懸疣/附贅県疣/付贅県疣/附贅懸肬/付贅懸肬/附贅県肬/付贅県肬(ふぜいけんゆう)
無用なもののこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「贅」と「疣」は、こぶ・いぼの意。
★ひっついているこぶや、引っかかっているいぼの意から。
630 ____面諛 ざんてんめんゆ ◆2 讒諂   *『孟子-告子・下』 ➡讒諂面諛(ざんてんめんゆ)
人の悪口を言ってこびへつらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「讒諂」は、他の人の悪口を言って人にへつらうこと。
★「面諛」は、人の面前でこびへつらうこと。
631 独学____ どくがくころう ◆2 孤陋   *『礼記-学記』 ➡独学孤陋(どくがくころう)
師匠や学問上の友もなく一人で学ぶと、見聞が狭く独りよがりでかたくなになる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孤陋」は、見識が狭く独りよがりでかたくななこと。
632 飄忽____ ひょうこつしんとう ◆2 震蕩 震盪 *『青山佩弦斎-豊臣太閤論』 ➡飄忽震蕩/飄忽震盪(ひょうこつしんとう)
すばやくゆり動かすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「飄忽」は、忽(タチマ)ち、速やかにの意。
★「震蕩」は、震え動く、揺り動かすこと。
633 渾崙____ こんろんどんそう ◆2 呑棗 吞棗 *『碧巌録』 ➡渾崙呑棗/渾崙吞棗/渾崘呑棗/渾崘吞棗(こんろんどんそう)
人の教えをただ鵜呑みにするだけでは、その真理を会得することはできないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渾崙」は、黒色・頭・円形などにたとえ、ひとまとめにひっくるめての意。
★「吞棗」は、棗(ナツメ)の実を呑むこと。棗の実をかまずに丸呑みしても、その味はわからないということから。本来、仏の教えについていった語。
「渾崙(コンロン)、棗(ナツメ)を呑む」
634 ____吞棗 こんろんどんそう ◆2 渾崙 渾崘 *『碧巌録』 ➡渾崙呑棗/渾崙吞棗/渾崘呑棗/渾崘吞棗(こんろんどんそう)
人の教えをただ鵜呑みにするだけでは、その真理を会得することはできないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渾崙」は、黒色・頭・円形などにたとえ、ひとまとめにひっくるめての意。
★「吞棗」は、棗(ナツメ)の実を呑むこと。棗の実をかまずに丸呑みしても、その味はわからないということから。本来、仏の教えについていった語。
「渾崙(コンロン)、棗(ナツメ)を呑む」
635 満目____ まんもくこうりょう ◆2 荒涼 荒寥 *『堀田善衛-断層』 ➡満目荒涼/満目荒寥(まんもくこうりょう)
見渡す限り荒れ果てて寂しいさま。〈漢字ペディア〉
★「満目」は、目の届く限り。
★「荒涼」は、荒れ果てて物寂しいこと。
類:満目蕭条(まんもくしょうじょう)
636 雕文____ ちょうぶんこくる
ちょうぶんこくろう
◆2 刻鏤   *『漢書-景帝紀』 ➡雕文刻鏤/彫文刻鏤(ちょうぶんこくる/ちょうぶんこくろう)
文章中の字や句を美しくかざること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雕文」は、模様を彫刻すること。また、彫刻された模様の事。
★「刻鏤」は、ほりつける、きざむ。木に彫りつけるのを刻、金属に彫りつけるのを鏤という。
637 ____槍攘 へいかそうじょう ◆2 兵戈   *『金史-粘葛奴申伝』 ➡兵戈槍攘/兵戈搶攘(へいかそうじょう)
武器が乱れうごくこと。兵乱の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「兵戈」は、ほこ、転じて武器の意。
★「槍攘」は、乱れるさま。
638 風紀____ ふうきびんらん
ふうきぶんらん
◆2 紊乱   *『不明』 ➡風紀紊乱(ふうきびんらん/ふうきぶんらん)
社会風俗や規律が乱れること。特に男女間の交遊についていう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「紊乱」は、乱れること。
類:風俗壊乱(ふうぞくかいらん)
639 ____利口 しょくふりこう ◆2 嗇夫   *『史記-張釈之伝』 ➡嗇夫利口(しょくふりこう)
身分は低いが、口が達者な男のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嗇夫」は、下級役人のこと。
★張釈之(チョウシャクシ)が、前漢の文帝の供をして虎圏(コケン:上林苑の中の動物園)に登ったとき、文帝が帳簿を調べ、管理者に疑問点をたずねたが、誰も答えられなかった。そのとき虎圏の嗇夫(雑役夫)がその質問に的確に答えたので、文帝がその男を上林苑の令(長官)に抜擢しようとしたが、張釈之の口先だけが巧みな嗇夫の昇進は天下の混乱のきっかけになるという諫めにより、嗇夫の登用を中止したという故事から。
640 哀鳴____ あいめいしゅうしゅう ◆2 啾啾   *『不明』 ➡哀鳴啾啾(あいめいしゅうしゅう)
鳥や虫が悲しげに鳴くさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「哀鳴」は、鳥や獣の鳴くさま。
★「啾啾」は、鳥や虫が低い声で鳴くさま。
641 ____行肉 そうしこうにく ◆2 走尸   *『安井息軒-三計塾記』 ➡走尸行肉(そうしこうにく)
生きていても何も役立たない者をけなしていう言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★走る尸(シカバネ)と歩く肉の意。
類:走肉行尸(そうにくこうし)
642 安閑____ あんかんてんせい ◆2 恬静   *『不明』 ➡安閑恬静(あんかんてんせい)
安らかでゆったりとして静かなこと。悟りの境地を得たように無欲で心騒ぐことなくゆったりと静かなさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「安閑」「恬静」は、ともに安らかで静かなさま。
643 ____子弟 こうりょうしてい ◆2 膏粱   *『天香楼偶得』 ➡膏粱子弟(こうりょうしてい)
富裕な家に生まれたもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「膏粱」は、脂ののった味の良い肉と味の良い穀物のことで、美食の意。転じて、富貴の家のこと。
類:公子王孫(こうしおうそん)/類:煖衣飽食(だんいほうしょく)/類:千金之子(せんきんのこ)
644 ____経営 さんたんけいえい ◆2 惨憺 惨澹 *『杜甫-丹青引』 ➡惨憺経営/惨澹経営(さんたんけいえい)
心を砕き悩ましてあれこれ考え計画すること。もと唐の画家の曹覇が絵の構図をあれこれ苦心して考えたことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「惨憺」は、心を悩ますこと。
★「経営」は、あれこれ考えて営む意。
645 直往____ ちょくおうまいしん ◆2 邁進   *『海音寺潮五郎-孫子』 ➡直往邁進(ちょくおうまいしん)
ただ一筋に突き進む。ためらわずに突き進むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「直往」は、まっすぐに行くこと。
★「邁進」は恐れずに前進すること。
類:勇往邁進(ゆうおうまいしん)/類:猪突猛進(ちょとつもうしん)
646 耆婆____ ぎばへんじゃく ◆2 扁鵲   *『ささめごと・下』 ➡耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)
名医のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「耆婆」は、古代インドの名医で、釈迦の弟子。
★「扁鵲」は、中国、春秋時代の名医。
647 ____幽明 ちゅっちょくゆうめい ◆2 黜陟   *『書経-舜典』 ➡黜陟幽明(ちゅっちょくゆうめい)
正しい基準に従って人材を評価すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黜陟」は、退けることと官位を引き上げること。
★「幽明」は、暗愚と賢明の意。
★暗愚な者を退け、賢明な者を登用するということから。
類:適材適所(てきざいてきしょ)/類:量才取用(りょうさいしゅよう)/類:量才録用(りょうさいろくよう)
「幽明を黜陟(チュッチョク)す」
648 ____自在 かったつじざい ◆2 闊達 濶達
豁達
*『中島敦-弟子』 ➡闊達自在/濶達自在/豁達自在(かったつじざい)
心が広く物事にこだわらないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「闊達」は、度量を大きいこと。
★「自在」は、なにものにもとらわれず心のままであること。
類:自由闊達(じゆうかったつ)
649 ____人口 かいしゃじんこう
かいせきじんこう
◆2 膾炙   *『林嵩-周朴詩集序』 ➡膾炙人口(かいしゃじんこう/かいせきじんこう)
広く世間の評判となり、もてはやされていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「膾」は、なますで、生の肉を細かく刻んだもの。
★「炙」は、炙り肉のこと。
★どちらも誰の口にも合って、好まれることからいう。
「人口に膾炙(カイシャ)する」
650 宴安____ えんあんちんどく ◆2 酖毒 鴆毒 *『春秋左氏伝-閔公元年』 ➡宴安酖毒/宴安鴆毒(えんあんちんどく)
享楽におぼれてはいけないという教え。いたずらに享楽に耽るのは酖毒を呷(アオ)って自殺するに等しい。〈漢検四字熟語辞典〉
★「宴安」は、遊び楽しむこと。
★「酖毒」は、鴆という鳥の毒で猛毒。
651 雲雨____ うんうふざん ◆2 巫山   *『高唐賦』 ➡雲雨巫山(うんうふざん)
男女の情交をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「巫山」は、一説に中国、湖北省の山の名。ここに神女が住んでいたとされる。
★戦国時代、その懐王が高唐に遊び昼寝していたとき、その夢の中で巫山の神女と情を交わし、別れるときに神女が「朝には雲となり夕には雨になってここに参りましょう」といった故事から。
類:朝雲暮雨(ちょううんぼう)/類:巫山雲雨(ふざんうんう)/類:巫山之夢(ふざんのゆめ)/類:巫山之雨(ふざんのあめ)/類:雲雨之夢(うんうのゆめ)
652 ____惚惚 こうこうこつこつ ◆2 恍恍   *『二葉亭四迷-浮雲』 ➡恍恍惚惚/恍恍忽忽(こうこうこつこつ)
何かに心を奪われて、うっとりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★恍惚の二字を重ねて意味を強めた言い方。
653 独立____ どくりつふき ◆2 不羈   *『福沢諭吉-西洋事情・初』 ➡独立不羈(どくりつふき)
自分の力や判断で行動し、他から束縛されないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「独立」は、他人の束縛を受けないこと。
★「不羈」は、自由に振る舞うこと。
類:独立独歩(どくりつどっぽ)/類:独立独行(どくりつどっこう)
654 ____歳月 さたさいげつ ◆2 蹉跎   *『不明』 ➡蹉跎歳月(さたさいげつ)
ただ時間を無駄にして、むなしく過ごすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹉跎」は、よい時機を失うこと。
★「歳月」は、年月の意。
類:翫歳愒日(がんさいかいじつ)/類:無為徒食(むいとしょく)/類:蹉跎白髪(さたはくはつ)
655 ____枝指 べんぼしし
へんぼしし
◆2 騈拇 駢拇 *『荘子-騈拇』 ➡騈拇枝指/駢拇枝指(べんぼしし/へんぼしし)
無用な物のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騈拇」は、足の第一指と第二指がくっついて一つになっていること。
★「枝指」は、手の親指のわきに六本目の指が生えていること。
★荘子が儒家が、仁義はもともと人に備わっていると説いたのを批判する際に用いたのに基づく。
656 妻子____ さいしけんぞく ◆2 眷族 眷属 *『海音寺潮五郎-柳沢騒動』 ➡妻子眷族/妻子眷属(さいしけんぞく)
妻と子、家族と血縁関係にある親族のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「眷族」は、血のつながりのあるもの。一族。また、従者や部下。
類:一家眷族(いっかけんぞく)/類:一族郎党(いちぞくろうとう)
657 ____一声 へきれきいっせい ◆2 霹靂   *『不明』 ➡霹靂一声(へきれきいっせい)
突然かみなりがとどろくこと。また、突然大声で怒鳴ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霹靂」は、突然鳴り響く激しい雷。
★「一声」は、一つの音の意。
658 酒甕____ しゅおうはんのう ◆2 飯囊 飯嚢 *『晋書-左思伝』 ➡酒甕飯囊/酒甕飯嚢(しゅおうはんのう)
無知無能の人。人間もただ酒を飲むだけ、飯を食うだけでは酒甕(サケガメ)や飯袋と変わらない。転じて、そのような生き様の人を罵っていう言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「酒甕」は、酒を入れる甕(カメ)。
★「飯囊」は、飯を入れる袋。
類:酒甕飯袋(しゅおうはんたい)/類:無芸大食(むげいたいしょく)
659 ____怪事 とつとつかいじ ◆2 咄咄   *『晋書-殷浩伝』 ➡咄咄怪事(とつとつかいじ)
驚くほど意外で怪しい出来事。また、非常に都合が悪くよくないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咄咄」は、意外さに驚いて発する声。
660 霧鬢____ むびんふうかん ◆2 風鬟   *『蘇軾-洞庭春色賦』 ➡霧鬢風鬟(むびんふうかん)
美しい髪のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霧鬢」は、黒々とした美しい髪。
★「風鬟」は、髪が風にくしけずられる意。
★風の中の美しい髪ということ。
661 咄嗟____ とっさしった ◆2 𠮟咤 叱咤 *『蘇軾-三国論』 ➡咄嗟𠮟咤/咄嗟叱咤(とっさしった)
わめき叫びながら大声で叱ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咄嗟」は、嘆くこと、叱ること。
★「叱咤」は、大声で叱りつけること。
662 風雨____ ふううせいせい ◆2 淒淒 凄凄 *『詩経-鄭風・風雨』 ➡風雨淒淒/風雨凄凄(ふううせいせい)
風が吹き雨が降って、寒く冷たいさま。乱世の意味に用いることもある。〈漢検四字熟語辞典〉
★「風雨」は、風と雨、嵐のこと。
★「淒淒」は、寒く冷たくて底冷えがする意。
663 本地____ ほんちすいじゃく
ほんじすいじゃく
◆2 垂迹 垂跡 *『法華経-寿量品』 ➡本地垂迹/本地垂跡(ほんちすいじゃく/ほんじすいじゃく)
仏や菩薩が人々を救う一つの手段として、神の姿を借りて現れること。また、そのように仏教と神道を結び付けた考え方。〈漢検四字熟語辞典〉
★「本地」は、仏の本体のこと。
★「垂迹」は、迹(アト)を垂れる意。
類:神仏混淆(しんぶつこんこう)
664 彩鳳____ さいほうずいあ ◆2 随鴉   *『劉将孫-沁園春』 ➡彩鳳随鴉(さいほうずいあ)
自分より劣る人に嫁がされること。また、それに不満を持つこと。また、転じて、婦人が夫をぞんざいに遇すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★美しい色の鳳(オオトリ)が鴉(カラス)に嫁ぐ意。
類:随鴉彩鳳(ずいあさいほう)
「彩鳳(サイホウ)鴉(ア)に随(シタガ)う」
665 ____誠恐 せいこうせいきょう ◆2 誠惶   *『韓愈-潮洲刺史謝上表』 ➡誠惶誠恐(せいこうせいきょう)
奏上文や手紙文の末尾に添えて敬意を表する語。〈漢字ペディア〉
★「誠惶」は、心からかしこまる。
★「誠恐」は、心からおそれつつしむ意。
類:誠恐謹言(せいきょうきんげん)
「誠に惶(オソ)れ誠に恐る」
666 ____折衷 しんしゃくせっちゅう ◆2 斟酌   *『坪内逍遥-小説神髄・下』 ➡斟酌折衷/斟酌折中(しんしゃくせっちゅう)
事情をくみ取って程よくはからい、その中を取ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斟酌」は、事情をくみ取り取り計らうこと。
★「折衷」は、過不足を調節して、その中を取る意。
667 ____斂衣 そうしゅれんい ◆2 簇酒   *『雲仙雑記・四』 ➡簇酒斂衣(そうしゅれんい)
貧しい生活のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「簇酒」は、杯に一杯ずつ集めた酒のこと。
★「斂衣」は、端切れを乞い集めて作った衣服のこと。
★昔、辛洞(シントウ)という酒好きの男がいたがとても貧しかった。そこで彼は酒樽を持って人の家に行き、杯に一杯ずつの酒を貰っては酒樽に貯めて飲んだという。また、伊処士(イショシ)という者がいたがこれも貧しくて、人から端切れを貰っては継ぎ接ぎをして、それで衣服を作ったという故事から。
類:簇酒歛衣(そうしゅかんい)/類:粗衣粗食(そいそしょく)
668 ____雨鬢 ふうかんうびん ◆2 風鬟   *『李朝威-柳毅伝』 ➡風鬟雨鬢(ふうかんうびん)
風にくしけずり雨に洗われる。風雨にさらされ苦労して勤労すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鬟」は、わげ、頭の上に束ね輪にした髪形。
★「鬢」は、びん、耳際の髪の毛。
★髪の毛を風雨に晒す意。
669 ____嚼字 こうぶんしゃくじ ◆2 咬文   *『顧棟高-春秋大事表・読春秋偶筆』 ➡咬文嚼字(こうぶんしゃくじ)
文字使いなど表面的な技巧にばかりこだわり文章の内容や意味をおろそかにすること。また、ぐずぐず言う。いろいろ言う。知識をひけらかすような話し方や文章を弄するばかりで実際の役に立たない知識人を揶揄する語としても用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咬」と「嚼」は、かむ意。
類:彫虫篆刻(ちょうちゅうてんこく)
「文(ブン)を咬(カ)み字を嚼(カ)む」
670 悲傷____ ひしょうしょうすい ◆2 憔悴   *『蘇徹-黄州快哉亭記』 ➡悲傷憔悴(ひしょうしょうすい)
非常に悲しんで憂いやつれること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悲傷」は、悲しみいたむこと。
★「憔悴」は、憂い苦しむ、またやつれ衰える。
類:悲歌慷慨(ひかこうがい)
671 歓喜____ かんきべんぶ ◆2 抃舞   *『不明』 ➡歓喜抃舞(かんきべんぶ)
大喜びするたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「抃舞」は、手を打って喜び舞うこと。
★喜びきわまって手を打って舞う意。
類:喜躍抃舞(きやくべんぶ)/類:歓欣鼓舞(かんきんこぶ)/類:欣喜雀躍(きんきじゃくやく)/類:手舞足踏(しゅぶそくとう)
672 奢侈____ しゃしいんいつ ◆2 淫佚 淫逸 *『高木卓-遣唐使』 ➡奢侈淫佚/奢侈淫逸(しゃしいんいつ)
度を越した贅沢をし、不道徳な楽しみにふけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奢侈」は、必要以上の贅沢のこと。★「淫佚」は、みだらでだらしがない意。
類:驕奢淫逸(きょうしゃいんいつ)
673 ____飯囊 しゅおうはんのう ◆2 酒甕   *『晋書-左思伝』 ➡酒甕飯囊/酒甕飯嚢(しゅおうはんのう)
無知無能の人。人間もただ酒を飲むだけ、飯を食うだけでは酒甕(サケガメ)や飯袋と変わらない。転じて、そのような生き様の人を罵っていう言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「酒甕」は、酒を入れる甕(カメ)。
★「飯囊」は、飯を入れる袋。
類:酒甕飯袋(しゅおうはんたい)/類:無芸大食(むげいたいしょく)
674 英姿____ えいしさっそう ◆2 颯爽   *『杜甫-丹青引贈曹将軍覇』 ➡英姿颯爽(えいしさっそう)
男らしく凛々しい容姿で、非常にさわやかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「英姿」は、立派で男らしい姿のこと。
★「颯爽」は、姿・動作などがきびきびとして気持ちが良い意。
675 春寒____ しゅんかんりょうしょう ◆2 料峭   *『五灯会元・一九』 ➡春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)
春になっても寒さが残り、春風が肌にうすら寒く感じられるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「料」は、なでる意。
★「峭」は、きびしい意。
類:春風料峭(しゅんぷうりょうしょう)
676 開天____ かいてんへきち ◆2 闢地 辟地 *『不明』 ➡開天闢地/開天辟地(かいてんへきち)
天地のはじまり。これまでの歴史にないような大きな出来事のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「闢」は、はじめる意。
★中国古代の伝説上の天子盤古が天地を創造し、ここから人類の歴史が始まったということから。
類:天地開闢(てんちかいびゃく)/類:天開地辟(てんかいちへき)
「天を開き地を闢(ヒラ)く」
677 徳性____ とくせいかんよう ◆2 涵養   *『不明』 ➡徳性涵養(とくせいかんよう)
じっくりと道徳心を養うこと。〈漢字ペディア〉
★「涵養」は、水がゆっくりしみこむように養い育てる意。
類:徳性滋養(とくせいじよう)
678 ____山門 くんしゅさんもん ◆2 葷酒   *『随筆-独寝・上-七六』 ➡葷酒山門(くんしゅさんもん)
寺門の禁忌。臭いものや酒を飲んで山門に入ることを禁じた語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「葷」は、にらやねぎなどのにおいの強い野菜。これに酒や肉類も禁じて山内が聖域であることを示した。
「葷酒(クンシュ)山門(サンモン)に入(イ)るを許さず」
679 百様____ ひゃくようれいろう ◆2 玲瓏   *『長生殿-幸恩』 ➡百様玲瓏(ひゃくようれいろう)
種々の美しさ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「百様」は、様々な。
★「玲瓏」は、玉の鳴る音の形容。転じて、玉にように美しいさま。
680 ____冠脚 へんぼうかんきゃく ◆2 偏旁 偏傍 *『不明』 ➡偏旁冠脚/偏傍冠脚(へんぼうかんきゃく)
漢字を構成する部首の総称。〈漢検四字熟語辞典〉
★「偏」は、左側の部分。
★「旁」は、右側の部分。
★「冠」は、上部。
★「脚」は、下部。
★漢字の構成要素には、他に「垂(タレ)」「構(カマエ)」「繞(ニョウ)」があるが、偏旁冠脚にはこれらも含めた総称として用いられる場合が多い。
681 ____丹漆 ゆうあくたんしつ ◆2 黝堊   *『李覯-袁州学記』 ➡黝堊丹漆(ゆうあくたんしつ)
建物が古いしきたりにかなって作られていることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黝」は、黒色。
★「堊」は、白色。
★「丹」は、赤。
★「漆」は、漆塗り。
682 心悸____ しんきこうしん ◆2 亢進 昂進 *『高見順-故旧忘れ得べき・一』 ➡心悸亢進/心悸昂進(しんきこうしん)
心臓の鼓動が速く激しくなること。心臓病や精神的興奮によって心臓の動悸が激しく急速になるさまをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「心悸」は、心臓の鼓動、動悸。
★「亢進」は、昂ること。
683 南蛮____ なんばんほくてき ◆2 北狄   *『芥川龍之介-俊寛』 ➡南蛮北狄(なんばんほくてき)
ふるく中国人が南方や北方の異民族をさげすんで称したもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★「南蛮」は、南方のえびす、文化未開の民族。
★「北狄」は、古代中国で、北方の異民族の称。
類:夷蛮戎狄(いばんじゅうてき)/類:東夷西戎(とういせいじゅう)
684 烈士____ れっしじゅんめい ◆2 徇名   *『史記-伯夷伝』 ➡烈士徇名(れっしじゅんめい)
道理の通った正しい行いをする人は名誉のために命をかける。〈漢検四字熟語辞典〉
★「烈士」は、義理堅い正しい人。
★「徇」は、あることのために一身をささげること。
★利益や地位などで動かされることなく道理を押し通して名誉を守るということ。
「烈士名に徇(ジュン)ず」「烈士名に徇(シタガ)う」
685 往事____ おうじびょうぼう ◆2 渺茫   *『白居易-別元微之詩』 ➡往事渺茫(おうじびょうぼう)
過ぎ去った昔のことは遠くかすかで明らかでない。昔を回顧していう語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「往事」は、昔のできごと。
★「渺茫」は、遠くはるかなさま、かすかなさま。
「往事渺茫都(スベ)て夢に似たり」
686 鮮血____ せんけつりんり ◆2 淋漓   *『三遊亭円朝-霧陰伊香保湯煙』 ➡鮮血淋漓(せんけつりんり)
血がしたたり落ちるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鮮血」は、体から出たばかりの鮮紅色の血のこと。
★「淋漓」は、血・水・汗がしたたり落ちる意。
687 天威____ てんいしせき ◆2 咫尺   *『春秋左氏伝-僖公九年』 ➡天威咫尺(てんいしせき)
天子の威光が眼前にあること。天子に近づき恐れ多いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天威」は、天帝の威力、天子の威光。
★「咫尺」は、間近な距離のこと。咫は八寸。
688 ____風生 こしょうふうしょう ◆2 虎嘯   *『北史-張定和伝論』 ➡虎嘯風生(こしょうふうしょう)
すぐれた人が時を得て奮起するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★虎が嘯(ウソブ)いて風が激しく起こる意。
類:虎嘯風烈(こしょうふうれつ)/類:竜興致雲(りょうこうちうん)
「虎嘯(ウソブ)いて風(カゼ)生(ショウ)ず」
689 剣抜____ けんばつどちょう ◆2 弩張   *『法書要録・袁昂-古今書評』 ➡剣抜弩張(けんばつどちょう)
情勢が緊迫して今にもたたかいが始まりそうなたとえ。また、書道で筆力が激しくて気迫がこもっているたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「弩」は、いしゆみ。ばねじかけで石や矢を遠くに飛ばす道具。
★剣を抜き、石弓をひきしぼる意。
類:刀光剣影(とうこうけんえい)/類:一触即発(いっしょくそくはつ)/類:弩張剣抜(どちょうけんばつ)
「刃(ヤイバ)を抜き弩を張る」
690 悲壮____ ひそうりんり ◆2 淋漓   *『林鶴梁-東湖遺稿序』 ➡悲壮淋漓(ひそうりんり)
悲しく哀れな中にも意気のあること。悲しみの内にも痛ましいほどの勇ましさのあること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「淋漓」は、水などの滴るさま。また、意気の盛んなさま。
691 ____無声 あじゃくむせい ◆2 鴉雀   *『蘇軾-絶句・詩』 ➡鴉雀無声(あじゃくむせい)
ひっそりとして声のないこと。静寂なさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★鴉(カラス)や雀の鳴き声のない意。
「鴉雀声無し」
692 ____秋波 びがんしゅうは ◆2 媚眼   *『幼学瓊林-巻二・身体類』 ➡媚眼秋波(びがんしゅうは)
美人のなまめかしい媚びる目つきのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「媚眼」は、なまめかしい目つき。
★「秋波」は、秋の澄んだ波の意から、美人の澄んだ目。転じて、色目、流し目の意。
693 ____震蕩 ひょうこつしんとう ◆2 飄忽   *『青山佩弦斎-豊臣太閤論』 ➡飄忽震蕩/飄忽震盪(ひょうこつしんとう)
すばやくゆり動かすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「飄忽」は、忽(タチマ)ち、速やかにの意。
★「震蕩」は、震え動く、揺り動かすこと。
694 金塊____ きんかいしゅれき ◆2 珠礫   *『杜牧-阿房宮賦』 ➡金塊珠礫(きんかいしゅれき)
並外れて贅沢の限りを尽くすたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「塊」は、土くれ。
★「礫」は、小石。
★金を土くれと同じくみなし真珠などの宝石を小石のように無価値にみなす意。
類:鼎鐺玉石(ていそうぎょくせき)
故事:「金(キン)をば塊(カイ)のごとく珠(タマ)をば礫(コイシ)のごとくす」
695 ____寂静 ねはんじゃくじょう ◆2 涅槃   *『不明』 ➡涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
涅槃は苦しみのない安穏な理想境であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「涅槃」は、煩悩を脱して永遠の生命を得ること。
696 沐浴____ もくよくじょこん ◆2 抒溷   *『淮南子-説山訓』 ➡沐浴抒溷(もくよくじょこん)
神や体を洗い清めて、けがれを取り除くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「沐浴」は、湯水で体を洗い清めること。
★「抒」は、取り除く。
★「溷」は、にごり、けがれの意。
★神聖なこと、神仏に関係することを行うときには、湯浴みして身を清めてから臨む。
類:沐浴斎戒(もくよくさいかい)/類:斎戒沐浴(さいかいもくよく)/類:精進潔斎(しょうじんけっさい)
697 ____泣杖 はくゆきゅうじょう ◆2 伯兪 伯瑜 *『説苑-建本』 ➡伯兪泣杖/伯瑜泣杖(はくゆきゅうじょう)
親が年老いたことを知り、嘆き悲しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「伯兪」は、人の名。
★「杖」は、むちのこと。
★中国漢の韓伯兪(カンハクユ)は孝心が厚い人であったが、あるとき過ちをおかして母に鞭打たれた。ところが少しも痛くないので、老母の力を衰えを知って泣いたという故事から。
「伯兪(ハクユ)、杖に泣く」
698 ____泣練 こくききゅうれん ◆2 哭岐 哭逵 *『淮南子-説林訓』 ➡哭岐泣練/哭逵泣練(こくききゅうれん)
人は習慣や心がけ次第で、善人にも悪人にもなるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「哭岐」は、中国戦国時代の楊朱が、分かれ道(岐)を見て行く人の意志でどちらでも行けるように、人は心がけ次第で善人にもなれるのに、悪人になる者もいると嘆いた(哭)という故事から。
★「泣練」は、墨子が白い糸(練)がどんな色にでも染まるように、人は習慣によって善人にも悪人にもなると嘆いた(泣)という故事から。
類:楊朱泣岐(ようしゅきゅうき)/類:墨子泣糸(ぼくしきゅうし)/類:墨子悲染(ぼくしひせん)
「岐に哭(ナ)き練に泣く」
699 ____共枕 どうきんきょうちん ◆2 同衾   *『不明』 ➡同衾共枕(どうきんきょうちん)
同じしとねに枕を同じくして寝ること。主として男女が布団を同じくして睦まじく寝ることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衾」は、掛布団、夜具、しとね。
「衾(キン)を同(オナ)じうして枕(マクラ)を共(トモ)にす」
700 ____吠日 しょくけんはいじつ
しょっけんはいじつ
◆2 蜀犬   *『柳宗元-答韋中立論師道書』 ➡蜀犬吠日(しょくけんはいじつ/しょっけんはいじつ)
教養のないものが、わかりもしないのに賢者の言行を非難すること。また、見識の狭いものが無用の疑いを抱いて非難すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国四川省の蜀の地は高山に囲まれ、雨や霧の日が多く、晴れの日が少なかった。そこで、この地の犬は太陽を見ると怪しんで吠えたという故事から。
類:呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)/類:越犬吠雪(えっけんはいせつ)/類:吠日の怪しみ(はいじつのあやしみ)
「蜀犬(ショクケン)、日に吠(ホ)ゆ」
701 ____打坐 しかんだざ ◆2 只管 祗管 *『正法眼蔵随聞記』 ➡只管打坐/祗管打坐(しかんだざ)
雑念を捨ててひたすら座禅する。曹洞宗の座禅の特色。〈漢検四字熟語辞典〉
★「只管」は、ひたすらの意。
★「打坐」は、座禅を組むこと。打は動詞につく接頭語。
702 狐疑____ こぎしゅんじゅん ◆2 逡巡 逡循 *『二葉亭四迷-其面影・七七』 ➡狐疑逡巡/狐疑逡循(こぎしゅんじゅん)
事に臨んで決心がつかず、ぐずぐずしていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狐疑」は、疑い深い狐のように決心がつかない様子のこと。
★「逡巡」は、ためらって進まない意。
類:右顧左眄(うこさべん)/類:遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)/類:首鼠両端(しゅそりょうたん)/類:瞻前顧後(せんぜんこご)/類:狐疑不決(こぎふけつ)
703 高車____ こうしゃしば ◆2 駟馬   *『欧陽脩-相州昼錦堂記』 ➡高車駟馬(こうしゃしば)
高位高官にある人の乗り物。また、高貴な人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「高車」は、高い蓋(ガイ:車のかさ)の車。
★「駟馬」は、四頭立ての馬車。
704 ____一笑 いっぴんいっしょう ◆2 一嚬 一顰 *『韓非子-内儲説・上』 ➡一嚬一笑/一顰一笑(いっぴんいっしょう)
顔に現れるわずかな表情。ちょっと顔をしかめたり、ちょっと笑ったりすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嚬」は、しかめて眉間にしわを寄せること。
★「一」は、ちょっとの意。
705 ____縮栗 しょうしゃくしゅくりつ ◆2 銷鑠   *『韓愈-与少室李拾遺書』 ➡銷鑠縮栗(しょうしゃくしゅくりつ)
意気が阻喪して縮み上がって恐れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「銷鑠」は、金属を溶かす意から、意気消沈すること。
★「縮栗」は、縮み上がって恐れること。縮慄。
706 ____満目 りんろうまんもく ◆2 琳琅 琳瑯 *『不明』 ➡琳琅満目/琳瑯満目(りんろうまんもく)
美しいもの、素晴らしいものが満ち溢れていることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「琳琅」は、美しい玉。
★美しい玉が目の前に満ち溢れている意。
「琳琅、目(メ)に満(ミ)つ」
707 ____漂花 ひじょひょうか ◆2 飛絮   *『不明』 ➡飛絮漂花(ひじょひょうか)
女性が苦しい境遇にいて、あてもなく辛苦するさま。徳に遊女などに身を落としてあてどもなく辛苦する女性のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「飛絮」は、風に飛び交う柳の花。あてもなく漂うさまにたとえる。絮は、柳の花を綿(ワタ)にたとえたもの。
★「花」は、女性を象徴したもの。
類:飛絮流花(ひじょりゅうか)
708 咬文____ こうぶんしゃくじ ◆2 嚼字   *『顧棟高-春秋大事表・読春秋偶筆』 ➡咬文嚼字(こうぶんしゃくじ)
文字使いなど表面的な技巧にばかりこだわり文章の内容や意味をおろそかにすること。また、ぐずぐず言う。いろいろ言う。知識をひけらかすような話し方や文章を弄するばかりで実際の役に立たない知識人を揶揄する語としても用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咬」と「嚼」は、かむ意。
類:彫虫篆刻(ちょうちゅうてんこく)
「文(ブン)を咬(カ)み字を嚼(カ)む」
709 醜悪____ しゅうあくかんじゃ ◆2 奸邪 姦邪 *『坪内逍遥-小説神髄・下』 ➡醜悪奸邪/醜悪姦邪(しゅうあくかんじゃ)
非常に醜くよこしまなこと。また、そういう人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「醜悪」は、みにくい、見苦しい意。
★「奸邪」は、よこしまなこと。
710 一箭____ いっせんそうちょう ◆2 双雕   *『北史-長孫晟伝』 ➡一箭双雕(いっせんそうちょう)
弓を射るのがうまいこと。また、ただ一つの行為で二つの利益を得るたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★一本の箭(ヤ:矢)で二羽の雕(ワシ:鷲)を射る意。
類:一発双貫(いっぱつそうかん)/類:一挙両得(いっきょりょうとく)/類:一石二鳥(いっせきにちょう)/類:一挙双擒(いっきょそうきん)
711 ____傾奪 あゆけいだつ ◆2 阿諛   *『亀谷省軒の文』 ➡阿諛傾奪(あゆけいだつ)
身分や権勢のある者におもねり他人の地位を傾け奪うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阿諛」は、おもねりへつらう、おべっかを言う意。
★「傾奪」は、他人を陥れて地位などを奪うこと。
類:阿諛追従(あゆついしょう)/類:阿諛奉承(あゆほうしょう)
712 大海____ たいかいろうしん ◆2 撈針   *『二十年目睹之怪現状・第一〇七回』 ➡大海撈針(たいかいろうしん)
ほとんど実現不可能なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撈」は、すくい上げる意。
★大海の底に落ちた針をすくい上げる意。
類:東海撈針(とうかいろうしん)/類:海底撈針(かいていろうしん)
「大海に針を撈(スク)う」
713 旋転____ せんてんいじょう ◆2 囲繞   *『不明』 ➡旋転囲繞(せんてんいじょう)
相手を取り囲むこと。ぐるぐる回って取り囲むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旋転」は、ぐるぐる回る。
★「囲繞」は、取り囲む意。
714 ____斥鹵 こうせきせきろ ◆2 荒瘠   *『蘇軾-答張文潜書』 ➡荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)
土地が荒れやせていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「荒瘠」は、土地が荒れやせること。
★「斥鹵」は、塩分を含んで荒れた土地。
類:黄茅白葦(こうぼうはくい)
715 ____蓬髪 へいいほうはつ ◆2 敝衣 弊衣 *『不明』 ➡敝衣蓬髪/弊衣蓬髪(へいいほうはつ)
ぼろぼろで、汚いいでたち。なりふりかまわぬこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「敝衣」は、ぼろぼろの衣服。
★「蓬髪」は、蓬(ヨモギ)のように伸びて乱れた髪のこと。
類:蓬頭垢面(ほうとうこうめん)/類:弊衣破帽(へいいはぼう)/類:弊衣破袴(へいいはこ)
716 ____不遠 いんかんふえん ◆2 殷鑑   *『詩経-大雅・蕩』 ➡殷鑑不遠(いんかんふえん)
失敗を戒める例は近くあるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★殷の国政を、前代の夏(カ)王朝の暴政による滅亡を参考にしてすすめたことによる。
類:商鑑不遠(しょうかんふえん)
「殷鑑(インカン)遠からず」
717 足音____ そくおんきょうぜん
そくいんきょうぜん
◆2 跫然   *『荘子-徐無鬼』 ➡足音跫然(そくおんきょうぜん/そくいんきょうぜん)
足音のひびくさま。また、得がたい人物に遭遇するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跫然」は、人の歩く足音のさま。
★人里離れた荒野で迷っている時に人の足音を聞いただけでほっと喜ぶことからいう。
718 ____除根 せんそうじょこん ◆2 翦草   *『春秋左氏伝-隠公六年』 ➡翦草除根(せんそうじょこん)
災いを根こそぎ除き去ること。問題を根本から解決するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★草を翦(キ)り根を除いて二度と生えないようにする意。
類:削株掘根(さくしゅくっこん)/類:断根枯葉(だんこんこよう)/類:釜底抽薪(ふていちゅうしん)/類:抜本塞源(ばっぽんそくげん)
「草を翦(キ)り根を除く」
719 ____委蛇 うよいだ ◆2 紆余   *『司馬相如-上林賦』 ➡紆余委蛇(うよいだ)
山や林などがうねうねと屈曲しながら長く続くさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「紆余」は、折れ曲がって長く続くさま。
★「委蛇」は、うねうね曲がるさま。
類:蜿蜒長蛇(えんえんちょうだ)
720 璞玉____ はくぎょくこんきん ◆2 渾金   *『世説新語-賞誉』 ➡璞玉渾金(はくぎょくこんきん)
人の素質がすぐれていて飾り気のないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★まだ精錬されていない鉱石(渾金)と、磨かれていない玉(璞玉)の意で、天然の美質をいう。
類:渾金璞玉(こんきんはくぎょく)
721 風鬟____ ふうかんうびん ◆2 雨鬢   *『李朝威-柳毅伝』 ➡風鬟雨鬢(ふうかんうびん)
風にくしけずり雨に洗われる。風雨にさらされ苦労して勤労すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鬟」は、わげ、頭の上に束ね輪にした髪形。
★「鬢」は、びん、耳際の髪の毛。
★髪の毛を風雨に晒す意。
722 明朗____ めいろうかったつ ◆2 闊達 濶達
豁達
*『原民喜-壊滅の序曲』 ➡明朗闊達/明朗濶達/明朗豁達(めいろうかったつ)
明るくほがらかで、小さなことにこだわらないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「闊達」は、心が広くて細かいことにこだわらないさま。
類:明朗快活(めいろうかいかつ)
723 ____敏行 とつげんびんこう ◆2 訥言   *『論語-里仁』 ➡訥言敏行(とつげんびんこう)
人格者はたとえ口は重くても、実行は正しく敏速でありたいということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「訥言」は、言葉が巧みでない、口下手の意。
★「敏行」は、素早く行動すること。
類:不言実行(ふげんじっこう)
「言に訥(トツ)にして行いに敏(ビン)なり」
724 ____一詠 いっしょういちえい ◆2 一觴   *『王羲之-蘭亭集序』 ➡一觴一詠(いっしょういちえい)
一杯の酒を飲んで、一つの詩を作る。酒を飲み楽しみながら詩を作ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「觴」は、さかずき。
★東晋の王羲之が紹興近郊の蘭亭で上巳の日に同好の士と曲水の宴を催し、酒を飲み詩を作って楽しんだ故事から。
類:一詠一觴(いちえいいっしょう)
725 円滑____ えんかつしゃだつ ◆2 洒脱 灑脱 *『不明』 ➡円滑洒脱/円滑灑脱(えんかつしゃだつ)
物事がそつなくとりしきるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「円滑」は、かどだたないこと。
★「洒脱/灑脱」は、すっきりしていること。
類:円転滑脱(えんてんかつだつ)
726 満目____ まんもくしょうじょう ◆2 蕭条   *『李白-秋浦歌』 ➡満目蕭条(まんもくしょうじょう)
見渡すかぎり物寂しいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「満目」は、目に入る限り、あたり一面の意。
★「蕭条」は、ひっそりとして物寂しいさまのこと。
類:満目蕭然(まんもくしょうぜん)/類:満目荒涼(まんもくこうりょう)/類:満目荒寥(まんもくこうりょう)
727 魂飛____ こんひはくさん ◆2 魄散   *『紅楼夢-四四回』 ➡魂飛魄散(こんひはくさん)
大いに驚き恐れること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魂」は、人間の死後、天に昇る魂。
★「魄」は、地上に留まる魂。
★魂が飛び散るほどたまげる意。
「魂飛び、魄散す」
類:魂飛胆裂(こんひたんれつ)/類:魂銷魄散(こんしょうはくさん)
728 藜杖____ れいじょういたい ◆2 韋帯   *『陳書-宣帝紀』 ➡藜杖韋帯(れいじょういたい)
質素なことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★あかざ(藜)の茎で作った杖と、なめし皮(韋)の帯の意。いずれも粗末なもの。
類:土階三等(どかいさんとう)
729 病入____ びょうにゅうこうこう ◆2 膏肓   *『春秋左氏伝-成公一〇年』 ➡病入膏肓(びょうにゅうこうこう)
趣味や道楽に熱中したり、弊害などが手の付けられないほどになったりすることのたとえ。重病で治療が難しい状態のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「膏」は、心臓の下の部分。
★「肓」は、横隔膜の上の部分。
★膏肓ともに治療しにくい場所とされる。
★中国春秋時代、晋(シン)の景公が、自分を苦しめている病魔が二竪子(ニジュシ:二人の子供)になってあらわれ、名医も治療できない膏の下、肓の上に隠れた夢を見た。その後医者が到着して診察すると、病根が膏の下と肓の上に入ってしまっているから治療できないと言ったという故事から。
類:膏肓之疾(こうこうのしつ)/類:膏肓之病(こうこうのやまい)
「病(ヤマイ)、膏肓(コウコウ)に入(イ)る」
730 率先____ そっせんきゅうこう ◆2 躬行   *『太宰治-新釈諸国噺』 ➡率先躬行(そっせんきゅうこう)
人がする前に自分から進んで実行すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「率先」は、人に先立つこと。
★「躬行」は、みずから行う意。
類:率先垂範(そっせんすいはん)/類:率先励行(そっせんれいこう)/類:実践躬行(じっせんきゅうこう)
731 ____抒溷 もくよくじょこん ◆2 沐浴   *『淮南子-説山訓』 ➡沐浴抒溷(もくよくじょこん)
神や体を洗い清めて、けがれを取り除くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「沐浴」は、湯水で体を洗い清めること。
★「抒」は、取り除く。
★「溷」は、にごり、けがれの意。
★神聖なこと、神仏に関係することを行うときには、湯浴みして身を清めてから臨む。
類:沐浴斎戒(もくよくさいかい)/類:斎戒沐浴(さいかいもくよく)/類:精進潔斎(しょうじんけっさい)
732 ____相随 かんびそうずい ◆2 銜尾   *『漢書-匈奴伝・下』 ➡銜尾相随(かんびそうずい)
車や動物などが切れ目なく連なって進むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「銜尾」は、前を行く馬の尾をあとの馬がくわえること。
★「相随」は、つきしたがって進む意。
類:銜尾相属(かんびそうぞく)
「銜尾(カンビ)相(アイ)随(シタガ)う」
733 ____取月 えんこうしゅげつ ◆2 猿猴   *『僧祇律-七』 ➡猿猴取月(えんこうしゅげつ)
身の程知らずが身を滅ぼすたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「猿猴」は、さる。
★猿が水に映った月を取ろうとして木の枝にぶら下がったが枝が折れ、落ちて溺死したという寓話から。
類:海底撈月(かいていろうげつ)/類:蟷螂之斧(とうろうのおの)/類:猿猴捉月(えんこうそくげつ)
「猿猴(エンコウ)月を取る」
734 泣斬____ きゅうざんばしょく ◆2 馬謖   *『三国志-蜀書・馬謖伝』 ➡泣斬馬謖(きゅうざんばしょく)
天下の法は私情でまげられないたとえ。また、大きな目的のためには私情を捨てるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「馬謖」は、諸葛亮の部下の名。
★全体の規律を守るために私情をはさまず規則に従い、愛する者、大切な者をすてさること。
★諸葛亮が軍規に違反して敗北した信任厚い馬謖を、私情にとらわれず処刑したという故事から。
「泣いて馬謖(バショク)を斬る」
735 毛骨____ もうこつしょうぜん ◆2 悚然 竦然 *『儒林外史-第二五回』 ➡毛骨悚然/毛骨竦然(もうこつしょうぜん)
ひどく恐れおののくさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悚然」は、恐れてぞっとする、恐れてすくむさま。
★毛髪や骨の中にまで恐れを感じるということから。
736 ____緑眼 しぜんりょくがん ◆2 紫髥 紫髯 *『岑参-胡笳歌』 ➡紫髥緑眼/紫髯緑眼(しぜんりょくがん)
西洋人。また、西洋人の顔の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★赤茶色の頬髭と青い眼の意。我が国ではオランダ人などを紅毛人、紅毛碧眼などといった。
737 花鳥____ かちょうふうえい ◆2 諷詠   *『川端茅舎-華厳・序』 ➡花鳥諷詠(かちょうふうえい)
自然とそれにまつわる人事を、そのまま客観的に詠ずること。また、自然を題材とした詩歌などをたしなむ風流にもたとえる。〈漢検四字熟語辞典〉
類:春花秋月(しゅんかしゅうげつ)/類:雪月風花(せつげつふうか)
738 ____自在 きんしょうじざい ◆2 擒縦   *『不明』 ➡擒縦自在(きんしょうじざい)
自分の思いのままに人を処遇すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「擒縦」は、とりこにすることと、許して放つこと。
★「自在」は、思いのままであること。
739 一糸____ いっしいちごう ◆2 一毫   *『徳富蘇峰-吉田松陰』 ➡一糸一毫(いっしいちごう)
ごくわずかなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「一糸」と「一毫」は、ごくわずかなもののたとえ。
類:一分一厘(いちぶいちりん)
740 天顔____ てんがんしせき ◆2 咫尺   *『劉禹錫-望賦』 ➡天顔咫尺(てんがんしせき)
天子(君主)のおそばに侍(ハベ)ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天顔」は、天子の顔。
★「咫尺」は、間近な距離のこと。咫は八寸。
「天顔に咫尺す」
741 ____臥轍 はんえんがてつ ◆2 攀轅   *『白孔六帖-刺史』 ➡攀轅臥轍(はんえんがてつ)
立派な人の留任を希望して引き留めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攀轅」は、車の轅(ナガエ:車の前に出した二本の棒)に攀(スガ)りつくこと。
★「臥轍」は、車の轍に臥(フ)せる意。
★立派な地方長官が転任したり退任したりするのを人民が惜しむことを言う。
類:攀轅扣馬(はんえんこうば)
「轅(ナガエ)に攀(スガ)りて轍(ワダチ)に臥(フ)す」
742 朝耕____ ちょうこうぼうん ◆2 暮耘   *『輟耕録-検田吏』 ➡朝耕暮耘(ちょうこうぼうん)
朝に耕し夕べに草切る。農耕に精を出すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「耕」は、たがやす。
★「耘」は、くさぎる意。
「朝(アシタ)に耕(タガヤ)し暮(ク)れに耘(クサギ)る」
743 失魂____ しっこんらくはく ◆2 落魄   *『不明』 ➡失魂落魄(しっこんらくはく)
ひどく驚き、慌てふためく。また、精神が不安定で奇怪な行動をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魂」は、天から受けた精神のたましい。
★「魄」は、地から受けた肉体のたましい。
類:失魂喪魄(しっこんそうはく)/類:失神落魄(しっしんらくはく)
「魂を失い魄を落とす」
744 ____衆流 せつだんしゅる ◆2 截断   *『石林詩話・上』 ➡截断衆流(せつだんしゅる)
俗世間の雑念妄想を断ち切ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衆流」は、雑念妄想のたとえ。
★修行者が煩悩を断ち截(キ)ること。仏教の語。
745 ____生鳳 あそうせいほう ◆2 鴉巣   *『五灯会元・一二』 ➡鴉巣生鳳(あそうせいほう)
愚鈍な親がすぐれた子を生むたとえ。また、貧しい家からすぐれた人が出るたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★鴉(カラス)の巣に鳳(オオトリ)が生まれる意。
「鴉巣(アソウ)に鳳(ホウ)を生(ショウ)ず」
746 ____結舌 どうもくけつぜつ ◆2 瞠目   *『茅盾-霜葉紅似二月花』 ➡瞠目結舌(どうもくけつぜつ)
驚いて呆然とすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瞠目」は、驚いて目を見張ること。
★「結舌」は、舌を結ぶ意から、ものを言わないこと。
★酷く驚いて目をむき、舌をこわばらせてものが言えないさまをいう。
類:大驚失色(たいきょうしっしょく)
747 ____感激 きょうくかんげき ◆2 恐懼   *『新田次郎-新田義貞・下』 ➡恐懼感激(きょうくかんげき)
おそれかしこまって感激すること。相手に畏敬の念を持つ場合の情感。〈漢検四字熟語辞典〉
748 ____寡聞 ころうかぶん ◆2 孤陋   *『礼記-学記』 ➡孤陋寡聞(ころうかぶん)
学問が偏っていて狭く、見聞が少ないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孤陋」は、見識が狭くひとりよがり頑ななこと。
★「寡聞」は、見聞が少ないこと。
類:独学孤陋(どくがくころう)
「独学にして友無ければ則(スナワ)ち孤陋にして寡聞なり」
749 尊皇____ そんのうじょうい ◆2 攘夷   *『経学歴史-経学変古時代』 ➡尊皇攘夷/尊王攘夷(そんのうじょうい)
天皇を尊び外敵を打ち払うこと。尊王論と攘夷論とが結びついた江戸時代末期の政治思想。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攘」は、払いのける意。
★「夷」は、異民族・外敵の意。
750 ____流涕 せいそうりゅうてい ◆2 悽愴 凄愴
淒愴
*『孔叢子・儒服』 ➡悽愴流涕/凄愴流涕/淒愴流涕(せいそうりゅうてい)
悼み悲しんで涙を流す。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悽愴」は、痛ましいほどに悼み悲しむさま。
★「涕」は、涙の意。
751 烟波____ えんぱひょうびょう ◆2 縹渺 縹緲
縹眇
*『高山樗牛-清見潟日記』 ➡烟波縹渺/煙波縹渺/烟波縹緲/煙波縹緲/烟波縹眇/煙波縹眇(えんぱひょうびょう)
遠く広々とした水面がもやなどでけむって空と水面の境がはっきりしないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「縹渺」は、遠くかすかなさま。
752 ____文弱 しゃしぶんじゃく ◆2 奢侈   *『徳富蘆花-思出の記』 ➡奢侈文弱(しゃしぶんじゃく)
おごり、贅沢を尽くし、文事ばかりにふけって、おとなしく、気が弱いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奢侈」は、分限を超えた暮らしをすること。
★「文弱」は、学問や詩文など、文事ばかりにふけって弱々しいこと。
753 桑土____ そうどちゅうびゅう ◆2 綢繆   *『詩経-豳風・鴟鴞』 ➡桑土綢繆(そうどちゅうびゅう)
災難を事前に防ぐため準備をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「綢繆」は、固めふさぐ、つくろう意。
★風雨が来る前に、鳥が桑の根(桑土)をとって巣の穴をふさぐことから。
類:綢繆牖戸(ちゅうびゅうゆうこ)/類:有備無患(ゆうびむかん)
754 阿諛____ あゆべんねい ◆2 便佞   *『森鷗外-興津弥五右衛門の遺書』 ➡阿諛便佞(あゆべんねい)
口先でへつらって、人の気に入るようにずる賢く立ち回ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阿諛」は、媚びへつらう。
★「便佞」は、口先は巧いが、誠意がないこと、また、そのような人の意。
類:阿諛追従(あゆついしょう)/類:阿諛曲従(あゆきょくしょう)/類:世辞追従(せじついしょう)/類:阿諛追随(あゆついずい)
755 呉牛____ ごぎゅうぜんげつ ◆2 喘月   *『世説新語-言語』 ➡呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)
誤解して必要以上におびえるたとえ。また、思い過ごしから要らぬ苦労をするたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「呉」は、中国南方の暑い土地。
★呉の牛は暑さのあまり、月を見ても太陽だと思って喘いだということから。
類:蜀犬吠日(しょくけんはいじつ)/類:懲羹吹膾(ちょうこうすいかい)
「呉牛、月に喘(アエ)ぐ」
756 国歩____ こくほかんなん ◆2 艱難   *『大学衍義補』 ➡国歩艱難(こくほかんなん)
国政が振るわず、国家の運命が危ういこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「国歩」は、国の歩みで、国家の命運のこと。
★「艱難」は、難儀すること、苦しむことの意。
★内憂外患が頻りにおこって、国が危うくなる意。
757 虚静____ きょせいてんたん ◆2 恬淡 恬澹
恬憺
*『荘子-天道』 ➡虚静恬淡/虚静恬澹/虚静恬憺(きょせいてんたん)
私心や私欲がなく、心が平静なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「虚静」は、心にわだかまりがなく、静かで安らかなこと。
★「恬淡/恬澹/恬憺」は、あっさりとしてこだわらない意。
類:虚無恬淡(きょむてんたん)
758 ____扁鵲 ぎばへんじゃく ◆2 耆婆   *『ささめごと・下』 ➡耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)
名医のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「耆婆」は、古代インドの名医で、釈迦の弟子。
★「扁鵲」は、中国、春秋時代の名医。
759 一字____ いちじほうへん ◆2 褒貶   *『杜預-春秋左氏伝集解・序』 ➡一字褒貶(いちじほうへん)
一字の使い分けによって、人を誉めたりけなしたりすること。儒教の五経の一つである「春秋(シュンジュウ)」の表現様式を評した語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「褒貶」は、褒めることと、貶(オトシ)めること。
類:春秋筆法(しゅんじゅうひっぽう)/類:微言大義(びげんたいぎ)
760 戎馬____ じゅうばこうそう ◆2 倥偬   *『不明』 ➡戎馬倥偬(じゅうばこうそう)
戦場にあって忙しく軍務を行うこと。軍事の生活をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「戎馬」は、武器と軍馬のことから戦争の意。
★「倥偬」は、あわただしいこと。
類:兵馬倥偬(へいばこうそう)
761 ____獲珠 たんりかくしゅ ◆2 探驪   *『荘子-列禦寇』 ➡探驪獲珠(たんりかくしゅ)
驪竜の顎の下を探って珠玉を手に入れる。転じて、危険をおかして大きな利益を得るたとえ。また、要領を得た素晴らしい文章を作ることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驪」は、驪竜のこと。黒色の竜。この竜の頷下には珠玉があるとされる。
類:探驪得珠(たんりとくしゅ)/類:驪竜之珠(りりょうのたま)/類:頷下之珠(がんかのたま)
「驪(リ)を探(サグ)って珠(シュ)を獲(ウ)」
762 ____韋帯 れいじょういたい ◆2 藜杖   *『陳書-宣帝紀』 ➡藜杖韋帯(れいじょういたい)
質素なことの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★あかざ(藜)の茎で作った杖と、なめし皮(韋)の帯の意。いずれも粗末なもの。
類:土階三等(どかいさんとう)
763 造言____ ぞうげんひご ◆2 蜚語 飛語 *『不明』 ➡造言蜚語/造言飛語(ぞうげんひご)
根拠のないでたらめな噂。〈漢検四字熟語辞典〉
★「造言」は、根も葉もないでたらめ、作り事。
★「蜚語」は、誰が言うまでもなく伝わった根拠のないうわさ、流言のこと。
類:流言飛語(りゅうげんひご)
764 厭聞____ えんぶんよちょう
えんぶんよてい
◆2 飫聴   *『曽鞏-送江任序』 ➡厭聞飫聴(えんぶんよちょう/えんぶんよてい)
聞き飽きること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「厭」と「飫」は、飽きる意。
★飽きるほど聞くということ。
765 無病____ むびょうしんぎん ◆2 呻吟   *『不明』 ➡無病呻吟(むびょうしんぎん)
たいしたことはないのに大袈裟に騒ぎ立てること。また、ただ大袈裟に嘆息して見せるだけの真実味に乏しい詩文などのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「呻吟」は、苦しみ呻く。
★病気でもないのに苦しげに呻きたてる意。
「無病にして呻吟す」
766 ____千里 こうげつせんり ◆2 皓月 皎月 *『范仲淹-岳陽楼記』 ➡皓月千里/皎月千里(こうげつせんり)
明るく輝く月が、遠くまで照り渡るさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「皓月」は、明るく輝く月、明月のこと。
767 攀竜____ はんりょうふき
はんりゅうふき
◆2 附驥   *『三国志-呉書・呉主権伝-注』 ➡攀竜附驥(はんりょうふき/はんりゅうふき)
すぐれた人物に仕えることによって、自分も出世すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攀」は、すがりつく。
★「驥」は、一日に千里を走るという名馬。
★竜に掴まり、驥につき従う意。
類:攀竜附鳳(はんりょうふほう)
「竜に攀(ヨ)じ驥に附(ツ)く」
768 狷介____ けんかいころう ◆2 固陋   *『不明』 ➡狷介固陋(けんかいころう)
固く志を守って世俗を受け入れないこと。また、自我を通して頑固なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狷介」は、かたく自分を守って人と相容れないこと。
★「固陋」は、視野が狭くてかたくななこと。
類:狷介孤高(けんかいここう)/類:狷介孤独(けんかいこどく)/類:小心狷介(しょうしんけんかい)/類:頑迷固陋(がんめいころう)
769 蚤寝____ そうしんあんき ◆2 晏起   *『礼記-内側』 ➡蚤寝晏起(そうしんあんき)
夜早く寝て、朝遅く起きる。赤子や幼児のさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蚤」は、夙に、早くの意。
★「晏」は、遅くの意。
「蚤(ハヤ)く寝(イ)ね晏(オソ)く起(オ)く」
770 五行____ ごぎょうそうこく ◆2 相剋 相克 *『春秋繁露-一三』 ➡五行相剋/五行相克(ごぎょうそうこく)
木・火・土・金・水の五つが互いに力を減じ合うこと。五行を歴代の王朝に当て嵌め変遷の順を理論づけた学説の一つ。〈漢検四字熟語辞典〉
★水は火に、火は金に、金は木に、木は土に、土は水に剋(カ)つのを相剋という。五行は中国古来の哲理で、天地の間に循環して万物を生じるもととなる五つの気(元素)のこと。
類:五行相勝(ごぎょうそうしょう)
771 ____𠮟咤 とっさしった ◆2 咄嗟   *『蘇軾-三国論』 ➡咄嗟𠮟咤/咄嗟叱咤(とっさしった)
わめき叫びながら大声で叱ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咄嗟」は、嘆くこと、叱ること。
★「叱咤」は、大声で叱りつけること。
772 韓信____ かんしんほふく ◆2 匍匐 蒲伏 *『史記-淮陰侯伝』 ➡韓信匍匐/韓信蒲伏(かんしんほふく)
大きな目的のために一時の屈辱にも怒りをおさえ恥をしのぶこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韓信」は、漢の高祖劉邦の臣で名将。漢の建国に功があった。
★「匍匐」は、腹ばいに進む意。
★韓信が腹這いになって股下をくぐる意。
★韓信が腹這いになって股下をくぐる意。
★韓信が若いころ淮陰(ワイイン)の少年に蔑まれ、「お前は立派な長剣をぶらさげているが臆病風に吹かれているだけ。やれるものならそれで一突きしてみな。できないなら俺の股下をくぐれ」と言われた。韓信はじっと相手を見据えると、腹這いになって股下をくぐったという故事から。韓信の股くぐりという句で有名。
773 ____孤高 けんかいここう ◆2 狷介   *『亀井勝一郎-美術遍歴』 ➡狷介孤高(けんかいここう)
固く自分の意思を守って、他人と和合しないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狷介」は、自己を固く守って協調性に乏しいこと。
★「孤高」は、孤独で世俗に超然としている意。
類:狷介孤独(けんかいこどく)/類:孤独狷介(こどくけんかい)/類:狷介不屈(けんかいふくつ)/類:狷介固陋(けんかいころう)/類:頑迷固陋(がんめいころう)/類:風岸孤峭(ふうがんこしょう)/類:狷介孤独(けんかいこどく)
774 ____変幻 けっきへんげん ◆2 譎詭   *『斎藤拙堂-下岐蘇川記』 ➡譎詭変幻(けっきへんげん)
さまざまに奇異な様子にかわること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「譎詭」は、いつわり欺く意に用いることが多いが、ここでは不思議で珍しいこと、またいろいろと変化すること。
775 横行____ おうこうばっこ ◆2 跋扈   *『不明』 ➡横行跋扈(おうこうばっこ)
のさばって勝手気ままにふるまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「横行」は、勝手気ままに行動すること。
★「跋扈」は、のさばってわがままにふるまう意。
類:横行闊歩(おうこうかっぽ)/類:跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)/類:飛揚跋扈(ひようばっこ)
776 悲歌____ ひかこうがい ◆2 慷慨   *『史記-項羽紀』 ➡悲歌慷慨(ひかこうがい)
道理に反することや社会の不正・乱れをいきどおって嘆くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悲歌」は、悲しげに歌うこと。
★「慷慨」は、憤り嘆く意。
★悲しげに歌い、憤り嘆くということ。
類:慷慨悲歌(こうがいひか)/類:悲憤慷慨(ひふんこうがい)
777 雲壌____ うんじょうげつべつ ◆2 月鼈   *『坪内逍遥-小説神髄』 ➡雲壌月鼈(うんじょうげつべつ)
二つのものの違いやへだたりがあまりに大きいこと。〈漢字ペディア〉
★天と地(壌)、月と鼈(スッポン)すっぽんのように違いすぎる意から。
類:雲壌懸隔(うんじょうけんかく)
778 千荊____ せんけいばんきょく ◆2 万棘   *『徳冨蘆花-謀叛論』 ➡千荊万棘/千荆万棘(せんけいばんきょく)
非常に多くの困難があること。困難なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「荊」と「棘」は、いばらのことで、とげのある草木の総称。
★いばらが非常に多い意から。
類:前途多難(ぜんとたなん)
779 黒白____ こくびゃくこんこう ◆2 混淆 混交 *『不明』 ➡黒白混淆/黒白混交(こくびゃくこんこう)
良いことと悪いことの区別を弁えないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黒白」は、物事の是非・善悪・正邪のたとえ。
★「混淆」は、入り交じること。
780 朝憲____ ちょうけんびんらん
ちょうけんぶんらん
◆2 紊乱   *『木下尚江-良人の自白・刊行日記』 ➡朝憲紊乱(ちょうけんびんらん/ちょうけんぶんらん)
合法的な手段に拠らないで、政府の転覆など、国家の基本的組織を破壊すること。すなわち暴力革命を行うことで、内乱罪の適用を受ける。〈日本国語大辞典〉
★「朝憲」は、国家が定めた法律や規則のこと。
★「紊乱」は、道徳や秩序が乱れる意。
781 ____趣味 ていかいしゅみ ◆2 低徊 低回
彽徊
*『高浜虚子-鶏頭・序』 ➡低徊趣味/低回趣味/彽徊趣味(ていかいしゅみ)
世俗を離れて、余裕ある心で自然や芸術にひたる態度。〈漢検四字熟語辞典〉
★「低徊」は、思いに耽り、行きつ戻りつするさま。
★自然主義への反発から夏目漱石が高浜虚子の「鶏頭」の序文で唱えたもの。
782 玉兎____ ぎょくとぎんせん ◆2 銀蟾   *『白居易-中秋月』 ➡玉兎銀蟾/玉兔銀蟾(ぎょくとぎんせん)
月のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「玉兎」は、月にすむといううさぎ。
★「銀蟾」は、月にすむというひきがえる。
★それぞれが転じて月の意。
類:玉蟾金兎(ぎょくせんきんと)
783 落花____ らっかろうぜき ◆2 狼藉   *『和漢朗詠集・上』 ➡落花狼藉(らっかろうぜき)
落ちた花びらなどが入り乱れ取り散らかっているさま。また、女性に乱暴を働くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「落花」は、花が散ること。
★「狼藉」は、狼が草を敷いて寝た跡が乱れていることから、乱暴なこと。また、乱暴な振る舞いの意。
★花が散り乱れているさまをいう。また、花を女性に見立てて、女性に乱暴なことをする意にも用いられる。
類:乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)
784 剽疾____ ひょうしつけいかん ◆2 軽悍   *『淮南子-兵略訓』 ➡剽疾軽悍(ひょうしつけいかん)
すばしこくて強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「剽疾」は、すばやいこと。
★「軽悍」は、すばやく猛々しいこと。
785 ____断機 かしんだんき ◆2 軻親   *『列女伝-鄒孟軻母』 ➡軻親断機(かしんだんき)
中途で志を捨ててはいけないという教え。〈漢検四字熟語辞典〉
★「軻親」は、孟軻(孟子)の母親の意。
★「断機」は、織り布を断ち切ること。
類:孟母断機(もうぼだんき)/類:断機之戒(だんきのいましめ)
786 ____皆空 ごうんかいくう ◆2 五蘊   *『般若心経』 ➡五蘊皆空(ごうんかいくう)
仏教で、人間界の現象・存在は一切空であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「五蘊」は、人間を形成する五つの要素。色(シキ:肉体)・受(ジュ:感覚)・想(ソウ:想像)・行(ギョウ:意志)・識(シキ:判断)。
類:一切皆空(いっさいかいくう)
787 ____思服 ごびしふく ◆2 寤寐   *『詩経-周南・関雎』 ➡寤寐思服(ごびしふく)
寝ても覚めても忘れないこと。また、人を思う情が切なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「寤寐」は、目覚めることと寝ること。
★「思服」は、常に心に思って忘れない意。
「寤寐(ゴビ)に思服(シフク)す」
788 張王____ ちょうおうりちょう ◆2 李趙   *『曲洧旧聞・七』 ➡張王李趙(ちょうおうりちょう)
これといって取り柄のない平凡な人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★張、王、李、趙はいずれも中国の姓のうち最もありふれたものであることから。
類:張三李四(ちょうさんりし)
789 ____土崩 ぎょらんどほう ◆2 魚爛   *『陳琳-為曹洪与魏文帝書』 ➡魚爛土崩(ぎょらんどほう)
国家や物事が崩壊すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魚爛」は、魚がくさること。
★「土崩」は、積んだ土が崩れ落ちること。
類:土崩魚爛(どほうぎょらん)
790 ____長枕 たいきんちょうちん ◆2 大衾   *『蔡邕-協和婚賦』 ➡大衾長枕(たいきんちょうちん)
兄弟の仲睦まじいこと。また、交情が親密なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衾」は、寝るときに体を覆うもの。夜着。掛け布団。
★大きな夜着と長い枕。
★もとは夫婦の仲睦まじいことを言ったが、唐の玄宗が兄弟仲よく寝られるように長い枕に大きな掛け布団を作ったことから兄弟の仲睦まじいことのたとえとして用いられるようになった。
類:長枕大被(ちょうちんたいひ)/類:唐明友悌(とうめいゆうてい)
791 声名____ せいめいろうぜき ◆2 狼藉   *『史記-蒙恬伝・索隠』 ➡声名狼藉(せいめいろうぜき)
評判を落として、それが回復しないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「声名」は、よい評判のこと。名声。
★「狼藉」は、取り散らかして収拾のつかないこと。
★どうにもならないほど悪名がとどろいていること。
類:悪声狼藉(あくせいろうぜき)
792 ____術数 かんちじゅっすう ◆2 奸智 姦智 *『不明』 ➡奸智術数/姦智術数(かんちじゅっすう)
よこしまな知恵と計略。悪だくみ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奸」は、よこしまの意。
★「術数」は、計略。
類:奸智術策(かんちじゅっさく)/類:権謀術数(けんぼうじゅっすう)/類:権謀術策(けんぼうじゅっさく)
793 鳳友____ ほうゆうらんこう ◆2 鸞交   *『長生殿-絮閣』 ➡鳳友鸞交(ほうゆうらんこう)
男女間の情事、交接のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鳳」は、鳳凰。想像上の霊鳥。
★「鸞」は、鳳凰に似た想像上の霊鳥。
★鳳、鸞は、いずれも美しい鳥でその交わりを男女の情事にたとえたもの。
類:鳳友鸞諧(ほうゆうらんかい)
794 仰観____ ぎょうかんふさつ ◆2 俯察   *『易経-繫辞・上』 ➡仰観俯察(ぎょうかんふさつ)
仰いで天文を見、うつむいて地理を知ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★仰いだり、うつむいたりして観察する意。
類:俯察仰観(ふさつぎょうかん)
795 ____屈節 ひきゅうくっせつ ◆2 卑躬   *『文明小史-第三〇回』 ➡卑躬屈節(ひきゅうくっせつ)
主義主張を変えてまで、人におもねりこびへつらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「卑躬」は、腰を屈めて頭を垂れること。
★「屈節」は、自分の主義主張を曲げる意。
類:卑躬屈膝(ひきゅうくっしつ)/類:阿諛追従(あゆついしょう)
「躬(ミ)を卑(イヤ)しくし節(セツ)を屈(クッ)す」
796 ____大度 かったつたいど ◆2 豁達 闊達
濶達
*『陸䞇-翰苑集巻十五・興元論解姜公輔状』 ➡豁達大度/闊達大度/濶達大度(かったつたいど)
気持ちがからりとしていて、度量が広いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豁達」と「大度」は、ともに物にこだわらない、度量が広い意。
類:寛仁大度(かんじんたいど)
797 狐裘____ こきゅうこうしゅう ◆2 羔袖   *『春秋左氏伝-襄公一四年』 ➡狐裘羔袖(こきゅうこうしゅう)
全体としては立派だが良く見れば多少の難があるというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狐裘」は、狐の毛で作った高価なかわごろも。
★「羔袖」は、小羊の皮で作った安価な袖。
★高価なかわごろもを着て立派に見えるが、袖が安価な小羊の皮では釣り合いがとれないの意。
類:山藪蔵疾(さんそうぞうしつ)/類:白璧の微瑕(はくへきのびか)
「狐裘にして羔袖す」
798 馬鹿____ ばかいんぎん ◆2 慇懃   *『仮名草子-身の鏡・中』 ➡馬鹿慇懃(ばかいんぎん)
度を超して丁寧なこと。馬鹿丁寧。また、慇懃無礼なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「慇懃」は、丁寧なこと。ねんごろなこと。
類:馬鹿丁寧(ばかていねい)
799 ____亢進 しんきこうしん ◆2 心悸   *『高見順-故旧忘れ得べき・一』 ➡心悸亢進/心悸昂進(しんきこうしん)
心臓の鼓動が速く激しくなること。心臓病や精神的興奮によって心臓の動悸が激しく急速になるさまをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「心悸」は、心臓の鼓動、動悸。
★「亢進」は、昂ること。
800 ____歯寒 しんぼうしかん ◆2 脣亡 唇亡 *『春秋左氏伝-哀公八年』 ➡脣亡歯寒/唇亡歯寒(しんぼうしかん)
密接な関係にあるものに一方が滅びると片方も危うくなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★脣(クチビル)がなくなると歯が寒くなる意から。
類:亡脣寒歯(ぼうしんかんし)
「脣亡びて歯寒し」
801 後悔____ こうかいぜいせい ◆2 噬臍 噬斉 *『春秋左氏伝-荘公六年』 ➡後悔噬臍/後悔噬斉(こうかいぜいせい)
あとになって悔やんでもどうしようもない。〈漢検四字熟語辞典〉
★「噬臍」は、へそをかむこと。
★口はへそまで届かないことからどうにもならない、不可能の意。
「後悔、臍(ホゾ)を噬(カ)む」
802 荒瘠____ こうせきせきろ ◆2 斥鹵   *『蘇軾-答張文潜書』 ➡荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)
土地が荒れやせていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「荒瘠」は、土地が荒れやせること。
★「斥鹵」は、塩分を含んで荒れた土地。
類:黄茅白葦(こうぼうはくい)
803 翠帳____ すいちょうこうけい ◆2 紅閨   *『和漢朗詠-下・遊女』 ➡翠帳紅閨(すいちょうこうけい)
高貴な女性の寝室のこと。身分の高い家に生まれて大切に育てられた令嬢の生活のたとえとして使われる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「翠帳」は、かわせみの羽で飾った緑色の美しい帳(トバリ)のこと。
★「紅閨」は、赤く塗って飾った寝室の意。
804 ____蒙戎 こきゅうもうじゅう ◆2 狐裘   *『詩経-邶風・旄牛』 ➡狐裘蒙戎(こきゅうもうじゅう)
富貴の人の行いが治まらず国家が乱れることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狐裘」は、狐の脇の下にある白い毛で作ったかわごろも。中国では古来高価なものとされ、貴人が身につけた。
★「蒙戎」は、ものが乱れるさま。
★高貴な人が着る狐のかわごろもの毛が乱れる意。
805 宝鈿____ ほうでんぎょくさい ◆2 玉釵   *『斎藤拙堂-月瀬紀勝』 ➡宝鈿玉釵(ほうでんぎょくさい)
美しいもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「釵」は、造化のかんざし。
★「鈿」は、二股のかんざし。
★珠玉や金銀で飾った美しいかんざしやこうがいの意。
806 ____憤激 こうがいふんげき ◆2 慷慨   *『不明』 ➡慷慨憤激(こうがいふんげき)
激しく憤り嘆くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「慷慨」と「憤激」は、憤りなげく意。
類:慷慨悲憤(こうがいひふん)/類:悲歌慷慨(ひかこうがい)/類:慷慨搤腕(こうがいやくわん)
807 万寿____ ばんじゅむきょう ◆2 無疆   *『詩経-豳風・七月』 ➡万寿無疆(ばんじゅむきょう)
いつまでも長生きをすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「万寿」は、万年の寿命の意から長生きすること。長命。
★「無疆」は、きわまりがない。際限がない意。
★長命でいく久しく生きられるよう、長寿を祝う言葉。
類:南山之寿(なんざんのじゅ)
「万寿(バンジュ)疆(キワマ)り無(ナ)し」
808 驚心____ きょうしんどうはく ◆2 動魄   *『鍾エ-詩品・上』 ➡驚心動魄(きょうしんどうはく)
心の底から深い感動を呼び起こすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「魄」は、たましいのことで、人の死後、天に昇る「魂」に対して、地に残るたましいをいう。
★心を驚かし、たましいを動かすような感動の意。
類:驚魂動魄(きょうこんどうはく)
「心を驚かし魄(タマシイ)を動かす」
809 ____分明 おんしゅうぶんめい ◆2 恩讐 恩讎 *『呂氏童蒙訓』 ➡恩讐分明/恩讎分明(おんしゅうぶんめい)
恩を受けたものには恩で報い、あだを受けたものにはあだで報いること。また、それをはっきりさせること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「讐」は、あだ、うらみの意。
★「分明」は、はっきりしていること。またはっきりさせること。
810 ____落落 しんせいらくらく ◆2 晨星   *『劉禹錫-送張盥赴挙序』 ➡晨星落落(しんせいらくらく)
次第に仲の良い友人がいなくなること。また、友人が年とともに段々死んでいなくなること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「晨星」は、夜明けの空に残っている星のこと。
★「落落」は、まばらで寂しいさま。
★明け方の空に残っていた星が一つ一つ消えていく意。
類:落落晨星(らくらくしんせい)
「落落として晨星の相望むが如し」
811 ____流浪 てんぱいるろう ◆2 顚沛 顛沛 *『不明』 ➡顚沛流浪/顛沛流浪(てんぱいるろう)
つまずき倒れながらさまよい歩くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顚沛」は、つまずき倒れること。
★「流浪」は、所を定めずさすらう意。
類:顚沛流離(てんぱいりゅうり)
812 ____辛苦 かんなんしんく ◆2 艱難   *『坪内逍遥-小説神髄』 ➡艱難辛苦(かんなんしんく)
大変な苦労。〈漢検四字熟語辞典〉
★「艱難」は、難儀・苦しみ・悩みの意。
★「辛苦」は、つらく苦しいこと。
★困難やつらいこと・苦しいことに遭遇して悩むこと。
類:艱難苦労(かんなんくろう)/類:千辛万苦(せんしんばんく)/類:粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)/類:四苦八苦(しくはっく)/類:七難八苦(しちなんはっく)/類:焦心苦慮(しょうしんくりょ)
813 ____八街 しくはちがい ◆2 四衢   *『坪内逍遥-桐一葉』 ➡四衢八街(しくはちがい)
大通りが四方八方に通じている大きな街のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「衢」と「街」は、四方に通じる道・大通りのこと。
類:四通八達(しつうはったつ)
814 ____珠玉 りんろうしゅぎょく ◆2 琳琅 琳瑯 *『世説新語-容止』 ➡琳琅珠玉/琳瑯珠玉(りんろうしゅぎょく)
非常に美しい玉。すぐれた人物や美しい詩文のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「琳琅」は、美しい玉。
815 ____謹言 きょうこうきんげん ◆2 恐惶   *『明衡往来・上末』 ➡恐惶謹言(きょうこうきんげん)
恐れながらつつしんで申し上げるということ。手紙の終わりに書いて、相手に敬意を表す言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「恐惶」は、恐れかしこまること。
類:恐恐謹言(きょうきょうきんげん)/類:恐惶敬白(きょうこうけいはく)
816 深根____ しんこんこてい ◆2 固柢 固蔕
固蒂
*『老子-五九章』 ➡深根固柢/深根固蔕/深根固蒂(しんこんこてい)
物事の基礎をしっかり固めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「根」と「柢」は、木の根のことで、物事の基本・基礎のたとえ。
★木の根を深く強固なものにする意から。
類:根深柢固(こんしんていこ)
「根を深くして柢(テイ)を固くす」
817 ____三歎 いっしょうさんたん ◆2 一倡 一唱 *『礼記-楽記』 ➡一倡三歎/一唱三歎/一倡三嘆/一唱三嘆(いっしょうさんたん)
すぐれた詩文を賞賛する語。一度読み上げれば何度も感嘆する意。〈漢検四字熟語辞典〉
★もとは天子の祖先を祀る宗廟の祭に音楽を奏で、一人がうたえば三人がそれに和してうたったことをいう。
類:一読三嘆(いちどくさんたん)
818 ____一体 こんぜんいったい ◆2 渾然 混然 *『淮南子-精神訓』 ➡渾然一体/混然一体(こんぜんいったい)
別々のものが溶け合って区別がつかないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渾然」は、溶け合って区別がつかない。
★「一体」は、一つのものの意。
819 群蟻____ ぐんぎふせん ◆2 附羶 付羶 *『荘子-徐無鬼』 ➡群蟻附羶/群蟻付羶(ぐんぎふせん)
人々が利益のあるところに群がることを卑しんで言うたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「羶」は、なまぐさいこと。またその肉。
★蟻がなまぐさい獣肉に群がり集まること。
類:衆蟻慕羶(しゅうぎぼせん)
「群蟻(グンギ)羶(セン)に附(ツ)く」
820 ____淫佚 しゃしいんいつ ◆2 奢侈   *『高木卓-遣唐使』 ➡奢侈淫佚/奢侈淫逸(しゃしいんいつ)
度を越した贅沢をし、不道徳な楽しみにふけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奢侈」は、必要以上の贅沢のこと。★「淫佚」は、みだらでだらしがない意。
類:驕奢淫逸(きょうしゃいんいつ)
821 ____風鬟 むびんふうかん ◆2 霧鬢   *『蘇軾-洞庭春色賦』 ➡霧鬢風鬟(むびんふうかん)
美しい髪のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「霧鬢」は、黒々とした美しい髪。
★「風鬟」は、髪が風にくしけずられる意。
★風の中の美しい髪ということ。
822 ____長蛇 ほうしちょうだ ◆2 封豕   *『春秋左氏伝-定公四年』 ➡封豕長蛇(ほうしちょうだ)
貪欲で残酷な人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★大きな豚(封豕)と、長い蛇の意。
「封豕長蛇を為(ナ)す」
823 無辺____ むへんむげ ◆2 無礙 無碍 *『不明』 ➡無辺無礙(むへんむげ)
広大で限りがなく自由で煩悩の妨げがない。仏教の語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無礙」は、自由自在で煩悩などの妨げのないこと。
類:融通無礙(ゆうずうむげ)
824 漿酒____ しょうしゅかくにく ◆2 霍肉   *『漢書-鮑宣伝』 ➡漿酒霍肉(しょうしゅかくにく)
非常に贅沢なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「漿」は、沸かして冷ました水。また、濃漿(コンズ酢の一種)。
★「霍」は、豆の葉で賤しい人の食べ物。
★酒を水のように、肉を豆の葉のように見る意。
類:食前方丈(しょくぜんほうじょう)
「酒(サケ)を漿(ショウ)とし肉を霍(カク)とす」
825 ____暮塩 ちょうせいぼえん ◆2 朝齏 朝韲 *『韓愈-送窮文』 ➡朝齏暮塩/朝韲暮塩(ちょうせいぼえん)
極貧のたとえ。赤貧。〈漢検四字熟語辞典〉
★「齏」は、なます、あえもの、漬け物、粗食。
★朝に浅漬けの野菜を食べ、晩に塩を舐めるような生活のこと。
類:簞食瓢飲(たんしひょういん)/類:一汁一菜(いちじゅういっさい)/類:顔子一瓢(がんしいっぴょう)
826 ____落落 しゃしゃらくらく
さいさいらくらく
◆2 洒洒 灑灑 *『四河入海-五』 ➡洒洒落落/灑灑落落(しゃしゃらくらく/さいさいらくらく)
性格や言動がさっぱりしていて物事にこだわらないさま。気質がさっぱりしていてこだわらないさまをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★洒落(シャラク)という語を重ねて強調したもの。
類:軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)
827 ____懸疣 ふぜいけんゆう ◆2 附贅 付贅 *『荘子-騈拇』 ➡附贅懸疣/付贅懸疣/附贅県疣/付贅県疣/附贅懸肬/付贅懸肬/附贅県肬/付贅県肬(ふぜいけんゆう)
無用なもののこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「贅」と「疣」は、こぶ・いぼの意。
★ひっついているこぶや、引っかかっているいぼの意から。
828 ____霍肉 しょうしゅかくにく ◆2 漿酒   *『漢書-鮑宣伝』 ➡漿酒霍肉(しょうしゅかくにく)
非常に贅沢なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「漿」は、沸かして冷ました水。また、濃漿(コンズ酢の一種)。
★「霍」は、豆の葉で賤しい人の食べ物。
★酒を水のように、肉を豆の葉のように見る意。
類:食前方丈(しょくぜんほうじょう)
「酒(サケ)を漿(ショウ)とし肉を霍(カク)とす」
829 連璧____ れんぺきひりん ◆2 賁臨   *『不明』 ➡連璧賁臨(れんぺきひりん)
二人の客が同時に来るのをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「連璧」は、客が続いて来るのを二つ対の玉に準(ナゾラ)えたもので、才徳のすぐれた二人の友の意。
★「賁臨」は、人が訪問してくることの敬称。光臨に同じ。賁は飾の意で、来て光彩を添える意。
830 ____九叩 さんききゅうこう ◆2 三跪   *『不明』 ➡三跪九叩(さんききゅうこう)
清朝の敬礼法。〈漢検四字熟語辞典〉
★三度跪(ヒザマズ)き、九度頭を地につけて拝礼すること。
類:三跪九拝(さんききゅうはい)/類:三拝九叩(さんぱいきゅうこう)/類:平身低頭(へいしんていとう)
831 ____求火 こうひょうきゅうか ◆2 敲氷   *『大光明蔵経』 ➡敲氷求火(こうひょうきゅうか)
方法を見誤ったり見当違いのことをしても目的は達せられないたとえ。見当違いの無理な望みをもつこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★氷を敲(タタ)いて火をおこそうとする意。
類:縁木求魚(えんぼくきゅうぎょ)/類:煎水作氷(せんすいさくひょう)
「氷を敲(タタ)いて火を求む」
832 ____見日 はつうんけんじつ ◆2 撥雲   *『晋書-楽広伝』 ➡撥雲見日(はつうんけんじつ)
気がかりなことがなくなって希望が持てるようになること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撥」は、はねのける意。
★立ちこめていた暗雲が払いのけられて光明が差し、前途に希望が持てるようになるさまをいう。
類:撥雲見天(はつうんけんてん)/類:開運見日(かいうんけんじつ)
「雲を撥(ヒラ)き日を見る」
833 零絹____ れいけんせきちょ ◆2 尺楮   *『不明』 ➡零絹尺楮(れいけんせきちょ)
書画の小片。絹や紙の切れ端。〈漢検四字熟語辞典〉
★「零」は、あまり・はした・わずかの意。
★「楮」は、製紙の原料コウゾのことで「尺楮」は、手紙のこと。
834 ____襲故 とうじょうしゅうこ ◆2 蹈常   *『蘇軾-伊尹論』 ➡蹈常襲故(とうじょうしゅうこ)
今までのやり方を受け継いでその通りにして行くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹈」は、従う、守る。
★「襲」は、受け継ぐ、継ぐ意。
★常道に従い古いしきたりを守る意から。
類:循常習故(じゅんじょうしゅうこ)/類:蹈常習故(とうじょうしゅうこ)
「常(ツネ)を蹈(フ)んで故(コ)を襲(オソ)う」
835 按図____ あんずさくき ◆2 索驥   *『漢書-梅福伝』 ➡按図索驥(あんずさくき)
理論だけの実際には役立たない考えや意見の事。机上の空論。〈漢検四字熟語辞典〉
★馬に乗ったこともないのに、絵や書物の知識だけで、優秀な馬(驥)を見つけようとすること。
類:按図索駿(あんずさくしゅん)
「図を按(アン)じて驥(キ)を索(モト)む」
836 ____濯足 たくえいたくそく ◆2 濯纓   *『楚辞-漁父』 ➡濯纓濯足(たくえいたくそく)
世の成り行きに応じて進退すること。また、善行をすれば尊ばれ、悪行をすれば卑しまれるということ。また、世俗を超越すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「濯」は、洗う、すすぐ意。
★水が澄んでいれば纓(冠の紐)を洗い、水が濁っていれば汚れた足を洗うという意から。
★「滄浪(ソウロウ)の水清(ス)まば以て吾(ワ)が纓(エイ)を濯(アラ)う可(ベ)し、滄浪の水濁(ニゴ)らば以て吾が足を濯う可し」
837 跂行____ きこうかいそく ◆2 喙息   *『漢書-公孫弘伝』 ➡跂行喙息(きこうかいそく)
生き物のこと。特に虫や鳥の類をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跂行」は、虫などが這い歩くこと。また、足で歩くこと。
★「喙息」は、口で息をするものの意。
838 鳳凰____ ほうおううひ ◆2 于飛   *『詩経-大雅・巻阿』 ➡鳳凰于飛/鳳皇于飛(ほうおううひ)
夫婦の仲がむつまじいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「于」は、助字で、「ここに」と読む。
★雌雄の鳳凰がつがいとなって仲良く飛ぶ意。
「鳳凰于(ココ)に飛ぶ」
類:鴛鴦交頸(えんこうこうけい)/類:鴛鴦之契(えんおうのちぎり)/類:比翼連理(ひよくれんり)/類:比翼双飛(ひよくそうひ)
839 ____同沢 どうほうどうたく ◆2 同袍   *『詩経-秦風・無衣』 ➡同袍同沢(どうほうどうたく)
苦労を共にする親密な友。また、戦友のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「袍」は、綿入れ。
★「沢」は、肌着。
★一枚の綿入れや、肌着を貸したりして助け合うこと。衣服を共にする意から。
840 鑿窓____ さくそうけいゆう ◆2 啓牖   *『論衡-別通』 ➡鑿窓啓牖(さくそうけいゆう)
さまざまな考え方に学んで、見識を広めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★窓をあけて外光をたくさん探り入れる意から。
「窓を鑿(ウガ)ち牖(マド)を啓(ヒラ)く」
841 濁流____ だくりゅうこんこん ◆2 滾滾   *『不明』 ➡濁流滾滾(だくりゅうこんこん)
濁った水が盛んに流れるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「濁流」は、濁った水の流れのこと。
★「滾滾」は、水が盛んに流れる意。
842 ____遺風 すうろいふう ◆2 鄒魯   *『梁書-羊侃伝』 ➡鄒魯遺風(すうろいふう)
孔子と孟子のおしえのこと。儒教のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鄒」は、孟子の出生地。「魯」は、孔子の出生地。
★「遺風」は、後世に残された教えの意。
類:鄒魯之学(すうろのがく)
843 朽木____ きゅうぼくふんしょう ◆2 糞牆 糞墻 *『論語-公冶長』 ➡朽木糞牆/朽木糞墻(きゅうぼくふんしょう)
どうにも手の施しようがないことをいう。〈日本国語大辞典〉
精神の腐敗した人は、教育しがたいことにいう。〈大辞林〉
★朽ちた木は彫刻できず、腐った壁は塗り替えができない意。
「朽木は雕(エ)るべからず、糞土(フンド)の牆(ショウ)は杇(ヌ)るべからず」
類:朽木糞土(きゅうぼくふんど)
844 ____大樹 ふういたいじゅ ◆2 馮異   *『蒙求-馮異大樹』 ➡馮異大樹(ふういたいじゅ)
おごりたかぶらない人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「馮異」は、後漢の将軍。
★馮異は謙譲の徳を持ち、諸将が手柄話をする時はいつも大樹の下に遠のいていたので、軍中では彼のことを大樹将軍とあだ名されたという。
845 ____麟振 りょうじょうりんしん
りゅうじょうりんしん
◆2 竜驤   *『晋書-段灼伝』 ➡竜驤麟振(りょうじょうりんしん/りゅうじょうりんしん)
首を高く上げて竜のように上り、麒麟が勢いよくふるい立つように、威勢や勢力の盛んなたとえ。一説に、勢力・仁徳ともに備わるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驤」は、上がる意。首を上げて天に上がること。
846 ____江雲 いじゅこううん ◆2 渭樹   *『杜甫-詩・春日憶李白』 ➡渭樹江雲(いじゅこううん)
遠くにいる友人を思う情が切なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★渭水のほとりの樹木と長江(揚子江)の空にたなびく雲の意。渭水のほとりと長江のほとりに分かれ、お互いに思いを馳せる意から。
類:暮雲春樹(ぼうんしゅんじゅ)
847 ____一呼 しんぴいっこ ◆2 振臂   *『李陵-答蘇武書』 ➡振臂一呼(しんぴいっこ)
つとめてみずから奮起するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「臂」は、ひじ、うで。
★腕を振るい声を上げて自分を奮い立たせることをいう。
「臂(ヒ)を振るいて一呼する」
848 曠世____ こうせいふき ◆2 不羈   *『文選・孫楚-為石仲容与孫皓書』 ➡曠世不羈(こうせいふき)
長く手なずけることができないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曠世」は、久しくの意。
★「不羈」は、なにものにも拘束されない意。
849 ____負鼎 いいんふてい ◆2 伊尹   *『蒙求-伊尹負鼎』 ➡伊尹負鼎(いいんふてい)
大望の為に身を落とすたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「伊尹」は、中国殷代の賢宰相。
★伊尹は、殷の湯王(トウオウ)に仕えるため鼎を背負い(負鼎)料理人として近づき、ついに志を果たして宰相になったという故事から。
850 ____偸安 こうしょとうあん ◆2 苟且   *『牧野富太郎-牧野富太郎自叙伝』 ➡苟且偸安(こうしょとうあん)
物事をなおざりにして一時の安楽をむさぼること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「苟」と「且」は、かりそめ・なおざりの意。
★「偸安」は、目前の安楽をむさぼること、一時のがれをすること。
851 雪萼____ せつがくそうは ◆2 霜葩   *『不明』 ➡雪萼霜葩(せつがくそうは)
梅のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「萼」は、がく。つぼみのとき花弁(ハナビラ)を外側から包んでいるもの。うてな。
★「葩」は、花の意。
★雪や霜のように白く、雪や霜を凌いで咲くのでいう。
類:雪裏清香(せつりせいこう)/類:氷姿雪魄(ひょうしせっぱく)
852 深酸___ しんれいせんけい ◆2 浅掲   *『詩経-邶風・匏有苦葉』 ➡深諮掲(しんれいせんけい)
その場の状況に応じて適切な処理をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「氏vは、高くあげる意。
★「掲」は、着物のすそをからげること。
★川が深ければ着物を高くたくしあげ、浅ければすそをからげて渡るということから。
類:随機応変(ずいきおうへん)/類:量体裁衣(りょうたいさいい)/類:臨機応変(りんきおうへん)
「深ければ(レイ)し、浅ければ掲(ケイ)す」
853 ____霜葩 せつがくそうは ◆2 雪萼   *『不明』 ➡雪萼霜葩(せつがくそうは)
梅のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「萼」は、がく。つぼみのとき花弁(ハナビラ)を外側から包んでいるもの。うてな。
★「葩」は、花の意。
★雪や霜のように白く、雪や霜を凌いで咲くのでいう。
類:雪裏清香(せつりせいこう)/類:氷姿雪魄(ひょうしせっぱく)
854 ____起鳳 とうこうきほう ◆2 騰蛟   *『王勃-滕王閣序』 ➡騰蛟起鳳(とうこうきほう)
才能が特別すぐれていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騰蛟」は、天に踊り上がる蛟竜(コウリョウ:竜の一種で洪水を起こすことができるという伝説上の動物)
★「起鳳」は、飛び立つ鳳凰のこと。
855 ____玄酒 たいこうげんしゅ ◆2 太羹 大羹 *『新唐書-駱賓王伝』 ➡太羹玄酒/大羹玄酒(たいこうげんしゅ)
規則のみにしばられた淡泊で面白みのない文章のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「太羹」は、味のついていない肉汁。
★「玄酒」は、水の別名。太古、祭りのときに水を酒の代用としたところからいう。
856 ____雲譎 はきうんけつ ◆2 波詭   *『揚雄-甘泉賦』 ➡波詭雲譎(はきうんけつ)
文章が自在で非常に巧妙なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「詭」と「譎」は、あやしい、あざむく意。転じて、人の目を奪い驚かす意。
★波や雲のように自由自在に限りなく変化すること。
857 玉石____ ぎょくせきどうき ◆2 同匱   *『東方朔-七諫・謬諫』 ➡玉石同匱(ぎょくせきどうき)
よいものと悪いもの、賢者と悪者が同じように扱われて区別がつかないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「匱」は、ひつ、木箱の意。
★玉と石が同じ箱の中で交じり合う意。
類:玉石混淆(ぎょくせきこんこう)/類:玉石雑糅(ぎょくせきざつじゅう)/類:玉石在間(ぎょくせきざいかん)
858 ____曲浦 ちょうていきょくほ ◆2 長汀   *『太平記-五』 ➡長汀曲浦(ちょうていきょくほ)
曲がりくねって長く続いている海辺。海岸線がはるかに続いているさま。〈漢字ペディア〉
★長い汀(ミギワ)と曲がりくねった浦。
859 ____楚乙 えつふそいつ ◆2 越鳧 越鳬 *『南史-顧歓伝』 ➡越鳧楚乙/越鳬楚乙(えつふそいつ)
場所や人によって同じものでも呼び名が異なるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★鴻(オオトリ)が、空高く飛ぶのを見て、越の国の人は鳧(カモ)と言い、楚の国の人は乙(燕)であると言った故事から。
860 ____稽首 けっかくけいしゅ ◆2 厥角   *『孟子-尽心・下』 ➡厥角稽首/厥角𥡴首(けっかくけいしゅ)
相手に対して最敬礼すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「厥」は、ぬかずくこと。
★「角」は、額の骨。
★「稽首」は、頭を地につけて礼をする意。
861 ____祖室 ぶつりそしつ ◆2 仏籬   *『俳諧-幻住菴記』 ➡仏籬祖室(ぶつりそしつ)
禅門、仏教などのこと。〈日本国語大辞典〉
★仏陀の籬(マガキ)と祖師達磨の室の意。
862 斗量____ とりょうそうそう ◆2 帚掃   *『日本外史-源氏正記』 ➡斗量帚掃(とりょうそうそう)
自分のことを謙遜していう語。また、人や物が有り余るほどあること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斗量」は、ますで量る意。
★「帚掃」は、帚(ホウキ)で掃く意。
★ますで量り、帚で掃き捨てるほどの、大したことはない人間の意。また、それほどたくさんあること。
863 朱墨____ しゅぼくらんぜん ◆2 爛然   *『国朝漢学師承記・七』 ➡朱墨爛然(しゅぼくらんぜん)
学問や研究に専念することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★勉強のために書籍に朱色の墨で入れた書き込みが、あざやかであるという意。
864 傾側____ けいそくえんぎょう
けいそくえんこう
◆2 偃仰   *『荀子-非相』 ➡傾側偃仰(けいそくえんぎょう/けいそくえんこう)
よきにつけ悪しきにつけ浮き世任せの暮らしに言う。〈漢検四字熟語辞典〉
★「傾側」は、かたむき世を随順すること。動いて定まりがないこと。
★「偃仰」は、伏したり仰いだり寝たり起きたりすること。転じて、浮き沈みすること。
865 突怒____ とつどえんけん ◆2 偃蹇   *『柳宗元-鈷ヒ潭記』 ➡突怒偃蹇(とつどえんけん)
岩石がごつごつと突き出た様子を人が怒った姿、またおごり高ぶるさまにたとえたもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★「突怒」は、激しく怒るさま。
★「偃蹇」は、人のおごり高ぶるさま。
866 ____啓牖 さくそうけいゆう ◆2 鑿窓   *『論衡-別通』 ➡鑿窓啓牖(さくそうけいゆう)
さまざまな考え方に学んで、見識を広めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★窓をあけて外光をたくさん探り入れる意から。
「窓を鑿(ウガ)ち牖(マド)を啓(ヒラ)く」
867 ____獣畜 しこうじゅうちく ◆2 豕交   *『孟子-尽心・上』 ➡豕交獣畜(しこうじゅうちく)
人をけだもの同様に扱うこと。人を人としての礼を以て遇しないことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「豕交」は、豚とみなして交わる。
★「獣畜」は、獣とみなして養う。
868 ____箕坐 はりゅうきざ ◆2 跛立   *『礼記-曲礼・上』 ➡跛立箕坐(はりゅうきざ)
無作法なさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跛」は、かたよる、片足で立つ。
★「箕」は、箕(ミ)という笊(ザル)の一種で、両足を投げ出したさまがそれに似ているのでいう。
★片足で立ったり、足を投げ出して座ったりする意。
869 ____布裙 けいさいふくん ◆2 荊釵 荆釵 *『太平魚御覧・七一八引皇甫謐-列女伝』 ➡荊釵布裙/荆釵布裙(けいさいふくん)
粗末な服装のたとえ。女性のつつましさにいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★荊(イバラ)の釵(カンザシ)と、布の裙(モスソ)の意。
★中国後漢の梁鴻(リョウコウ)の妻孟光(モウコウ)が、いつも質素でイバラのかんざしと麻布のもすそを身に着けていたという故事から。
870 既往____ きおうふきゅう ◆2 不咎   *『論語-八佾』 ➡既往不咎(きおうふきゅう)
過ぎたことは咎めないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「既往」は、すんでしまったこと。過去の意。
「既往は咎(トガ)めず」
871 ____張胆 しんもくちょうたん ◆2 瞋目   *『史記-張耳・陳余伝』 ➡瞋目張胆(しんもくちょうたん)
おおいに勇気をうちふるうさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瞋目」は、目玉をむきだすこと。
★「張胆」は、肝っ玉を大きくふくらますこと。
★恐ろしい場面に直面しても、目を爛々と輝かし肝っ玉を据えて立ち向かうさま。
「目を瞋(イカ)らし胆を張る」
872 ____牽羊 にくたんけんよう ◆2 肉袒   *『春秋左氏伝-宣公一二年』 ➡肉袒牽羊(にくたんけんよう)
降伏して臣下となることを請い願うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「肉袒」は、肌脱ぎして上半身をあらわすこと。
★「牽羊」は、料理人として仕える意。
★肌脱ぎして謝罪し、羊を牽いて料理人として仕えようとする意から。
類:肉袒負荊(にくたんふけい)
「肉袒して羊を牽(ヒ)く」
873 ____絶書 こうよくぜっしょ ◆2 孔翊   *『蒙求-孔翊絶書』 ➡孔翊絶書(こうよくぜっしょ)
政治に私情をさしはさまないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「絶書」は、手紙を絶つ。ここでは手紙を開けて見ずに捨てること。
★中国晋の人孔翊は、洛陽の長官のとき地位を頼んでの人の依頼の手紙はみな水中に捨てて一通も開いてみることはなかったという故事から。
874 ____旁旁 しかいほうほう
しかいぼうぼう
◆2 駟介   *『詩経-鄭風・清人』 ➡駟介旁旁(しかいほうほう/しかいぼうぼう)
鎧を装備した四頭立ての馬のひく戦車が戦場を駆け巡る。〈漢検四字熟語辞典〉
★「駟介」は、四頭の鎧をつけた馬(馬車)の意。
★「旁旁」は、駆け巡ってやまないさま。
875 中権____ ちゅうけんこうけい ◆2 後勁   *『春秋左氏伝-宣公一二年』 ➡中権後勁(ちゅうけんこうけい)
戦略・陣容ともに整っていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「中権」は、中央の軍に将軍がいて計略を巡らすこと。権は、はかりごと。
★「後勁」は、後方にいる強い軍勢のこと。
「中(ナカ)は権(ケン)して、後(アト)は勁(ツヨ)し」
876 ____死義 とうせつしぎ ◆2 蹈節   *『晋書-元帝紀』 ➡蹈節死義(とうせつしぎ)
節操を守り、正義のために命を捨てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蹈節」は、節操を守ること。
★「死義」は、正義のために死ぬ意。
「節を蹈(フ)んで義に死す」
877 ____七紙 いばしちし ◆2 倚馬   *『世説新語-文学』 ➡倚馬七紙(いばしちし)
すらすらと名文を書き上げる才能。〈漢検四字熟語辞典〉
★「倚馬」は、ここでは馬前に立ったままあわただしくというほどの意味。
★馬前に立ったまま一息に七枚の紙に文を書き上げる意。
★晋の袁虎(エンコ)が桓温(カンオン)に布告の文を書くように命ぜられ、馬前に立ったまま一息に七枚の名文を書き上げ、その才を王c(オウジュン)に賞讃された故事から。
類:万言倚馬(まんげんいば)/類:倚馬之才(いばのさい)
878 ____馬勃 ぎゅうしゅうばぼつ
ぎゅうそうばぼつ
◆2 牛溲   *『韓愈-進学解』 ➡牛溲馬勃(ぎゅうしゅうばぼつ/ぎゅうそうばぼつ)
無用なものや役に立たないもののたとえ。また、つまらないもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牛溲」は、おおばこで、「馬勃」は、ほこりたけの意。どちらも一般的でありふれた薬草。
★一説に「牛溲」は牛の小便、「馬勃」は馬の糞。
類:牛糞馬涎(ぎゅうふんばせん)
879 多銭____ たせんぜんこ ◆2 善賈   *『韓非子-五蠹』 ➡多銭善賈(たせんぜんこ)
資材や条件が整っていれば成功しやすいということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「多銭」は、元手・資本がたくさんあること。
★「善賈」は、良い商いをする意。
★資本がたくさんある者は、有利に商売するということ。
類:多財善賈(たざいぜんこ)/類:長袖善舞(ちょうしゅうぜんぶ)
「多銭、善(ヨ)く賈(コ)す」
880 秋風____ しゅうふうれつれつ ◆2 冽冽 洌洌 *『文選・左思-雑詩』 ➡秋風冽冽/秋風洌洌(しゅうふうれつれつ)
秋の風の厳しく冷たいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「冽冽」は、寒さがきびしい意。
類:秋風凜冽(しゅうふうりんれつ)
881 ____近裏 べんぺききんり ◆2 鞭辟   *『近思録-論学』 ➡鞭辟近裏(べんぺききんり)
外物にとらわれることなく身に切実なことと考えること。また、励ましによって物事の道理に近づくこと。また、文字や言葉を厳密に考えて書いた文章。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鞭辟」は、馬車で道を行くのに御者が鞭を鳴らして人払いをすること。
★「近裏」は、内、内部。
★宋代の儒者の用語。
「鞭辟して裏(ウチ)に近づく」
882 人心____ じんしんきょうきょう ◆2 洶洶 恟恟 *『唐書-陸贄伝』 ➡人心洶洶/人心恟恟(じんしんきょうきょう)
世間の人々の心が騒ぎ動揺すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「人心」は、多くの人の心のこと。
★「洶洶」は、どよめき騒ぐさま。
883 車胤____ しゃいんしゅうけい ◆2 聚蛍   *『蒙求-車胤聚蛍』 ➡車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)
苦学のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★車胤は若いとき勤勉であったが貧乏で夏には蛍を聚(アツ)めて袋に入れその光で読書したという故事から。
類:囊蛍映雪(のうけいえいせつ)/類:車蛍孫雪(しゃけいそんせつ)/類:孫康映雪(そんこうえいせつ)
884 桃弧____ とうこきょくし ◆2 棘矢   *『春秋左氏伝-昭公四年』 ➡桃弧棘矢(とうこきょくし)
災いを取り除くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「桃弧」は、桃の木で作った弓。
★「棘矢」は、棘(イバラ)の木で作った矢。
★桃弧と棘矢は魔除けにしたことから。
885 寒煖____ かんだんきほう ◆2 饑飽   *『白居易-与微之書』 ➡寒煖饑飽/寒暖饑飽(かんだんきほう)
さむさ、あたたかさ、飢え、満腹感という日常の苦しみや楽しみ。〈漢字ペディア〉
★「饑飽」は、飢えることと食べ飽きること。
886 黄髪____ こうはつすいちょう ◆2 垂髫   *『陶潜-桃花源記』 ➡黄髪垂髫(こうはつすいちょう)
老人と子供のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黄髪」は、老人の黄色をおびた白髪のこと。
★「垂髫」は、子供のおさげ髪の意。
887 形容____ けいようここう ◆2 枯槁   *『戦国策-秦策』 ➡形容枯槁(けいようここう)
容貌がやせ衰えて生気がないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「形容」は、顔かたち・容貌のこと。
★「枯槁」は、草木が枯れる、転じてやつれる、生気がない意。
888 ____疾言 じょうひしつげん ◆2 攘臂   *『呂氏春秋-驕恣』 ➡攘臂疾言(じょうひしつげん)
得意なさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「攘臂」は、腕をまくる、奮い立つこと。
★「疾言」は、早口でしゃべること。また、その言葉。
★腕まくりをして、早口にしゃべること。
889 ____曠達 げんかんこうたつ ◆2 阮簡   *『蒙求-阮簡曠達』 ➡阮簡曠達/阮簡昿達(げんかんこうたつ)
人柄がおおらかなたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阮簡」は、晋の人で、竹林の七賢の一人阮咸(ゲンカン)の甥。
★「曠達」は、心が広く細事にこだわらないこと。
★阮簡は細事に拘らず、父の喪の最中に外出して、県令(県の長官)が別の人のために用意していた御馳走を食べ、得意に清談を行ったという故事から。
890 区聞____ くぶんすうけん ◆2 陬見   *『不明』 ➡区聞陬見(くぶんすうけん)
学問や見聞が狭く、かたよっていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「区」は、小さい、こまごましていること。
★「陬」は、かたよる意。
類:管窺蠡測(かんきれいそく)/類:坎井之蛙(かんせいのあ)/類:甕裡醯鶏(おうりけいけい)/類:管中窺豹(かんちゅうきひょう)/類:井蛙之見(せいあのけん)/類:井底之蛙(せいていのあ)
891 騎驢____ きろべきろ ◆2 覓驢   *『蘇軾-和黄竜清老三首・其三』 ➡騎驢覓驢(きろべきろ)
身近にあるものを、わざわざ他に求める愚かさのこと。現在のものより、さらによいものを求める意で用いられる場合もある。〈漢検四字熟語辞典〉
★「覓」は、探し求めること。
★驢馬に乗って驢馬を探し求める意からいう。
892 ____訓誥 てんぼくんこう ◆2 典謨   *『不明』 ➡典謨訓誥(てんぼくんこう)
書経にある典・謨・訓・誥の四体の文。書経の篇名の併称。転じて、聖人の教え。経典のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★書経は儒教の経典で五経の一つ。夏(カ)・殷(イン)・周(シュウ)三代から秦の穆公(ボッコウ)までの政治に関する記録。尚書ともいう。
★「典」は、尭典・舜典の二典。
★「謨」は、大禹謨(ダイウボ)・皐陶謨(コウヨウボ)・益稷謨(エキショクボ)の三謨。
★「訓」は、敷奏諫言の語で伊訓の類。
★「誥」は、臣下を教え諭す語で大誥(タイコウ)の類。
893 浮雲____ ふうんえいじつ ◆2 翳日   *『孔融-臨終・詩』 ➡浮雲翳日(ふうんえいじつ)
悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ。また、邪悪な家臣が君主の英明を覆い善政が行われないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「翳」は、覆い隠す。
★浮雲が日光を遮るという意。
「浮雲(フウン)日(ヒ)を翳(オオ)う」
894 ____狐鳴 こうかこめい ◆2 篝火   *『史記-陳渉世家』 ➡篝火狐鳴(こうかこめい)
かがり火と狐の鳴き声。衆を惑わすことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「篝火」は、かがり火。
★秦末、陳勝が呉広とともに反乱の口火を切ったとき、民衆を味方につけるために呉広にかがり火をたき狐の鳴きまねをさせて「大楚(タイソ:陳勝らが名乗った国名)が興って陳勝が王となろう」と叫ばせた故事。
895 ____直尋 おうせきちょくじん ◆2 枉尺   *『孟子-滕文公・下』 ➡枉尺直尋(おうせきちょくじん)
大きな利益を得るために、小さな犠牲を払うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尺」や「尋」は、ともに長さの単位で、一尋は、八尺。
★「枉」は、まげる意。
★一尺を枉げて八尺をまっすぐにするという意から。
「尺(セキ)を枉(マ)げて尋(ジン)を直(ナオ)くす」
896 甕裡____ おうりけいけい ◆2 醯鶏   *『荘子-田子坊』 ➡甕裡醯鶏/甕裏醯鶏(おうりけいけい)
見識が狭く世間知らずな人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「裡」は、中の意。
★「醯鶏」は、酒や酢を入れた甕(カメ)にわく小虫。かつおむし。
★甕の中にわく小さな羽虫の意。
類:醯鶏甕裡(けいけいおうり)/類:井底之蛙(せいていのあ)
897 ____十春 しゅうさんじっしゅん ◆2 聚散   *『杜甫-別蔡著作詩』 ➡聚散十春(しゅうさんじっしゅん)
別離のあとまたたく間に歳月が経過したということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「聚散」は、人が集まったあとに離れること。
★「十春」は、十年の意。
「聚散俄(ニワ)かに十春なり」
898 無根____ むこんむてい ◆2 無蔕 無蒂 *『漢書-叙伝・上』 ➡無根無蔕/無根無蒂(むこんむてい)
よりどころがまったくないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無根」は、根づくところがないこと。
★「無蔕」は、果実の蔕(ヘタ)がないこと。果実がないと木にぶら下がることができない。転じて、もと。根本の意。
「根(コン)無(ナ)く蔕(テイ)無(ナ)し」
899 ____揚善 あつあくようぜん ◆2 遏悪   *『易経-大有』 ➡遏悪揚善(あつあくようぜん)
悪事を禁じて、善行をすすめること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「遏」は、とどめる・禁ずる意。
★「揚」は、すすめる・盛んにすること。
類:勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
「悪を遏(ヤ)め善を揚(ア)ぐ」
900 ____風雪 たいしょうふうせつ ◆2 対牀   *『韋応物-示全真元常・詩』 ➡対牀風雪(たいしょうふうせつ)
夜通し隣同士の寝床の中で語り合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牀」は、寝台・こしかけ・ゆかの意。
★風雨の夜に友二人が寝台に寝、またはこしかけに座って語り明かす意。
類:夜雨対牀(やうたいしょう)
901 桃傷____ とうしょうりふ ◆2 李仆   *『海録砕事-人事・兄弟』 ➡桃傷李仆(とうしょうりふ)
兄弟が互いに争い、反目することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「仆」は、倒れる、倒れ死ぬ、ころす意。
★桃が傷つき、李(スモモ)が仆(タオ)れる意。
902 ____及米 しこうきゅうまい ◆2 舐糠   *『史記-呉王濞伝』 ➡舐糠及米(しこうきゅうまい)
被害がだんだん拡大すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★穀象虫(コクゾウムシ:米につく虫)<が外側の糠を舐めてしまうと次には中身の米を食うようになり、害を及ぼすことから。
故事:「糠(ヌカ)を舐(ネブ)りて米に及ぶ」
903 巍然____ ぎぜんきつりつ ◆2 屹立   *『中島敦-幸福』 ➡巍然屹立(ぎぜんきつりつ)
人物が他よりひときわすぐれているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「巍然」は、山が高く大きいこと。
★「屹立」は、高くそびえたつ意。
904 ____喙息 きこうかいそく ◆2 跂行   *『漢書-公孫弘伝』 ➡跂行喙息(きこうかいそく)
生き物のこと。特に虫や鳥の類をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跂行」は、虫などが這い歩くこと。また、足で歩くこと。
★「喙息」は、口で息をするものの意。
905 曽母____ そうぼとうちょ ◆2 投杼   *『戦国策-秦策』 ➡曽母投杼(そうぼとうちょ)
誤ったうわさも多くの人が口にしているうちに誰でも信じるようになるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曽母」は、曽参(ソウシン)の母のこと。曽参は春秋時代、魯の人で親孝行で知られ、「孝経」の作者ともいわれる。孔子の弟子。
★曽参が費という村にいたとき同姓同名の人が人を殺した。曽参の母は「曽参が人を殺した」と告げられ、初めは信じなかったが三人目が告げに来ると織りかけの機(ハタ)を投げて飛び出した故事から。
類:曽参殺人(そうしんさつじん)/類:三人成虎(さんにんせいこ)/類:市虎三伝(しこさんでん)/類:聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)/類:浮石沈木(ふせきちんぼく)/類:衆口鑠金(しゅうこうしゃくきん)
「曽母(ソウボ)、杼(ヒ)を投(トウ)ず」
906 ____朝報 だんらんちょうほう ◆2 断爛   *『宋史-王安石伝』 ➡断爛朝報(だんらんちょうほう)
きれぎれになって、続き具合の分からない朝廷の記録のこと。また、「春秋」をそしっていう語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「断爛」は、破れてぼろぼろになること。
★「朝報」は、朝廷の報告書、記録の意。
907 偏袒____ へんたんやくわん ◆2 扼腕 搤腕 *『戦国策-燕策』 ➡偏袒扼腕/偏袒搤腕(へんたんやくわん)
激しく怒ったり悔しがったりするさま。また、感情を激しく昂らせるようす。〈漢検四字熟語辞典〉
★「偏袒」は、片肌を脱いで息巻くこと。
★「扼腕」は、片手でもう一方の腕を強く握り閉めること。
類:切歯扼腕(せっしやくわん)
908 厳塞____ げんさいようきょう ◆2 要徼   *『不明』 ➡厳塞要徼(げんさいようきょう)
非常に堅固なとりで。〈漢検四字熟語辞典〉
★「塞」と「徼」は、とりでの意。
★「厳」は、防備が厳重の意。
★「要」は、かなめ、地勢が険しく守りのかたい地。
類:堅塞固塁(けんさいこるい)
909 翫歳____ がんさいかいじつ ◆2 愒日   *『春秋左氏伝-昭公元年』 ➡翫歳愒日(がんさいかいじつ)
何もしないで怠惰な月日を過ごすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「翫」と「愒」は、むさぼる意。
類:無為徒食(むいとしょく)
「歳(トシ)を翫(ムサボ)り日(ヒ)を愒(ムサボ)る」
910 蚊子____ ぶんしこうぎゅう ◆2 咬牛   *『不明』 ➡蚊子咬牛(ぶんしこうぎゅう)
痛くもかゆくもないこと。また、自分の実力を弁えずに行動すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「子」は、接尾語。
類:蟷螂之斧(とうろうのおの)
「蚊子(ブンシ)、牛(ウシ)を咬(カ)む」
911 仲連____ ちゅうれんとうかい ◆2 蹈海   *『蒙求-仲連蹈海』 ➡仲連蹈海(ちゅうれんとうかい)
節操が清く高いたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「仲連」は、中国戦国時代の斉の人。清廉で拘束を好まない性質で仕官しなかった。
★「蹈海」は、海に身を投げて死ぬこと。
★魯仲連(ロチュウレン)は趙(チョウ)の国に行き秦(シン)軍に囲まれたとき、秦は非道の国でそのような秦が帝となって天下を統一することがあれば、自分は潔く東海に身を投げて死んでしまおうと言った故事。
912 ____致誠 がんあいちせい ◆2 銜哀   *『韓愈-祭二十郎文』 ➡銜哀致誠(がんあいちせい)
哀切な気持ちと誠の心をささげて死者を弔うこと。人の死を悼むときに用いる語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「銜哀」は、哀しみをいだくこと。★「致誠」は、真心をささげる意。
「哀(アイ)を銜(フク)み誠(マコト)を致(イタ)す」
913 ____湛碧 ていこうたんぺき ◆2 渟膏   *『文徴明-玉女潭山居記』 ➡渟膏湛碧(ていこうたんぺき)
水があぶらのように深く静かによどんで深緑色にたたえているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渟」は、水が止まって流れないさま。
★「湛碧」は、新緑色の水をたたえていること。
「渟膏碧(ヘキ)を湛(タタ)う」
914 怨女____ えんじょこうふ ◆2 曠夫   *『孟子・梁恵王-下』 ➡怨女曠夫(えんじょこうふ)
適齢の年になっても相手のいない男と女。また、配偶者と死別したり、離別した男女にもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「怨女」は、年頃でも未婚の女。
★「曠夫」は、妻のいない成年男子。独身者。
★略して「怨曠」ともいう。
915 轍乱____ てつらんきび ◆2 旗靡   *『春秋左氏伝-荘公一〇伝』 ➡轍乱旗靡(てつらんきび)
軍隊などが敗走する形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「靡」は、しおれる、しなだれること。
★兵車の轍(ワダチ)の跡が乱れ軍旗がしなだれる意。
類:喪旗乱轍(そうきらんてつ)
「轍(ワダチ)乱れ旗靡(ナビ)く」
916 泥首____ でいしゅかんぎょく ◆2 銜玉   *『後漢書-公孫述伝・論』 ➡泥首銜玉(でいしゅかんぎょく)
頭を土につけ、口に玉を含むこと。謝罪降伏するときの儀礼のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
917 ____棊処 ときょきしょ ◆2 蠹居 蠧居 *『韓愈-潮州刺史謝上表』 ➡蠹居棊処/蠧居棊処/蠹居棋処/蠧居棋処(ときょきしょ)
至るところに悪人がいることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蠹」は、きくいむし、衣服や書物を食べる虫。
★木の芯を食う蠹(キクイムシ)が木におり、碁石が盤面に散らばるように悪人がいることのたとえ。
918 ____停機 ちょしていき ◆2 佇思   *『碧巌録』 ➡佇思停機(ちょしていき)
しばらくの間その場に立ち止まって、あれこれ思い悩み、心の働きをやめてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「佇思」は、立ち止まって思いわずらうこと。
★「機」は、心のはたらき、作用。
「佇(タタズ)みて思い、機を停(トド)む」
919 勧百____ かんぴゃくふういつ ◆2 諷一   *『漢書-司馬相如伝・賛』 ➡勧百諷一(かんぴゃくふういつ)
益よりも害の多いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★百の華美を勧めて一の節約を遠まわしにいさめる意で、無用なことばかり多くて、役に立つことが少ない意。
「百(ヒャク)を勧めて一(イツ)を諷(フウ)す」
920 阮簡____ げんかんこうたつ ◆2 曠達 昿達 *『蒙求-阮簡曠達』 ➡阮簡曠達/阮簡昿達(げんかんこうたつ)
人柄がおおらかなたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「阮簡」は、晋の人で、竹林の七賢の一人阮咸(ゲンカン)の甥。
★「曠達」は、心が広く細事にこだわらないこと。
★阮簡は細事に拘らず、父の喪の最中に外出して、県令(県の長官)が別の人のために用意していた御馳走を食べ、得意に清談を行ったという故事から。
921 ____負荊 にくたんふけい ◆2 肉袒   *『史記-廉頗藺相如伝』 ➡肉袒負荊/肉袒負荆(にくたんふけい)
思うままに処罰せよと謝罪する作法のこと。真心からの謝罪のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉★「袒」は、肌脱ぐ意。
★「荊」は、いばらの鞭、罪人を打って罰する杖。
★肌脱ぎして、笞刑(チケイ)に用いる荊(イバラ)の杖を背負い、これで打ってくれと謝罪の意を示すことから。
類:廉頗負荊(れんぱふけい)/類:肉袒面縛(にくたんめんばく)
「肉袒(ニクタン)して荊(ケイ)を負(オ)う」
922 陰謀____ いんぼうきけい ◆2 詭計   *『不明』 ➡陰謀詭計(いんぼうきけい)
人を欺くためのひそかな悪だくみ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「陰謀」は、こっそりと陰で悪い計画を立てること。
★「詭計」は、人を欺く計略のこと。
923 兎起____ ときふきょ ◆2 鳧挙 鳬挙 *『呂氏春秋-論威』 ➡兎起鳧挙/兔起鳧挙/兎起鳬挙/兔起鳬挙(ときふきょ)
すばやいことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鳧挙」は、鳧(カモ)がぱっと飛び上がる意。
「兎(ウサギ)起(タ)ち鳧(カモ)挙(ア)がる」
924 ____醯鶏 おうりけいけい ◆2 甕裡 甕裏 *『荘子-田子坊』 ➡甕裡醯鶏/甕裏醯鶏(おうりけいけい)
見識が狭く世間知らずな人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「裡」は、中の意。
★「醯鶏」は、酒や酢を入れた甕(カメ)にわく小虫。かつおむし。
★甕の中にわく小さな羽虫の意。
類:醯鶏甕裡(けいけいおうり)/類:井底之蛙(せいていのあ)
925 苟且____ こうしょとうあん ◆2 偸安   *『牧野富太郎-牧野富太郎自叙伝』 ➡苟且偸安(こうしょとうあん)
物事をなおざりにして一時の安楽をむさぼること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「苟」と「且」は、かりそめ・なおざりの意。
★「偸安」は、目前の安楽をむさぼること、一時のがれをすること。
926 華亭____ かていかくれい ◆2 鶴唳   *『晋書-陸機伝』 ➡華亭鶴唳(かていかくれい)
過去の栄華を懐かしく思い、現状を嘆くさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「華亭」は、地名。
★「鶴唳」は、鶴の鳴き声のこと。
★晋の陸機(リクキ)が、まさに殺されようとしたとき、かつて華亭で鶴の声を聞いて楽しんだことを思い出して嘆いた語。
927 心広____ しんこうたいはん ◆2 体胖   *『大学』 ➡心広体胖(しんこうたいはん)
心が広く穏やかであれば、外見上の体もゆったりと落ち着いて見えるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「心広」は、心が広く大きいこと。
★「胖」は、ゆたか、のびやかな意。
類:心寛体舒(しんかんたいじょ)
「心広く体(タイ)胖(ユタ)かなり」
928 漠漠____ ばくばくもうもう ◆2 濛濛   *『不明』 ➡漠漠濛濛(ばくばくもうもう)
ぼんやりしていてよく分からないさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「漠」は、ぼんやりの意。
★「濛」は、薄暗い意。
★それぞれを二つ重ねて意味を強める。とらえどころがなく、何が何だかわからないさまを言う語。
929 ____濫刑 せんしょうらんけい ◆2 僭賞 僣賞 *『春秋左氏伝-襄公二六年』 ➡僭賞濫刑/僣賞濫刑(せんしょうらんけい)
適性を欠いた賞罰。度が過ぎた賞罰をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「僭賞」は、分を越えた恩賞のこと。
★「濫刑」は、むやみやたらに罰する意。
930 疑雲____ ぎうんさいむ ◆2 猜霧   *『木下尚江-火の柱』 ➡疑雲猜霧(ぎうんさいむ)
疑いのかかっていることを雲やかすみにたとえた語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「疑」は、疑う心。
★「猜」は、ねたむ心のこと。
★ねたんだり疑ったりする周りの者の気持ちが、雲や霧がかかったように晴れないさまをいう。
931 瓶墜____ へいついしんせつ ◆2 簪折   *『白居易-井底引銀瓶・詩』 ➡瓶墜簪折(へいついしんせつ)
男女が離れて二度と会い得ないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★釣瓶の縄が切れてそれが井戸の底に沈み、玉の簪(カンザシ)が中央から折れる、の意から転じた。
932 ____大悟 こうぜんたいご
こうぜんだいご
◆2 恍然   *『醒世恒言-二六』 ➡恍然大悟(こうぜんたいご/こうぜんだいご)
思い定まらないでいる時に、一瞬のひらめきから悟りを得ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「恍然」は、われを忘れてうっとりするさま。
★「大悟」は、仏教で煩悩を去り真理を悟ること。
933 ____赤火 はくとせきか ◆2 白荼   *『国語-呉語』 ➡白荼赤火(はくとせきか)
一面に軍を展開すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★兵が一面の白い花(荼:チガヤ)のように散り、赤い火が燃え盛るように展開すること。
934 鳳凰____ ほうおうがんしょ ◆2 銜書   *『易林・三』 ➡鳳凰銜書(ほうおうがんしょ)
天子の遣わした使者が勅書をたずさえていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★鳳凰が文書を口に銜(クワ)えているという意。
「鳳凰書を銜(フク)む」
935 波詭____ はきうんけつ ◆2 雲譎   *『揚雄-甘泉賦』 ➡波詭雲譎(はきうんけつ)
文章が自在で非常に巧妙なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「詭」と「譎」は、あやしい、あざむく意。転じて、人の目を奪い驚かす意。
★波や雲のように自由自在に限りなく変化すること。
936 枯魚____ こぎょかんさく ◆2 銜索   *『韓詩外伝・一』 ➡枯魚銜索(こぎょかんさく)
親には孝養をつくすべきであるという教え。〈漢検四字熟語辞典〉
★「銜索」は、縄に通すこと。
★「枯魚」は、干した魚。
★縄に通した干物の魚の意。
★長持ちしそうですぐに虫に食われてしまうことから、健康そうに見える親でも寿命ははかないものであるから親孝行をすべきだということ。
「枯魚、索(ツナ)を銜(フク)む」
937 仰天____ ぎょうてんふき ◆2 不愧   *『孟子-尽心・上』 ➡仰天不愧(ぎょうてんふき)
心にやましいことがなければ、天に対して恥じることはないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
「天を仰ぎて愧(ハ)じず」
938 糶糴____ ちょうてきれんさん ◆2 斂散   *『文献通考-市糴考』 ➡糶糴斂散(ちょうてきれんさん)
豊作の年には政府が米を買い上げ、それを凶作の年に安く売ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「糶散」は、米を放出すること。
★「糴斂」は、米を買い集めること。
★中国春秋時代、管仲(カンチュウ)に始まったという経済政策。
939 禍福____ かふくいふく ◆2 倚伏   *『老子-五八章』 ➡禍福倚伏(かふくいふく)
わざわいと幸せは互い違いにやってくるものだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「禍福」は、わざわいと幸いのこと。
★「倚伏」は、禍の中に福、福の中に禍がひそむ意。
★わざわいがあると思うとそのかげに幸いが寄り添い、幸いがあると思うとわざわいがひそんでいる意。
類:禍福相倚(かふくそうい)/類:禍福相貫(かふくそうかん)/類:塞翁之馬(さいおうのうま)/類:禍福之転(かふくのてん)
940 ____燕麦 としえんばく ◆2 菟糸 莵糸
兎糸
兔糸
*『太平御覧-九九四・燕麦』 ➡菟糸燕麦/莵糸燕麦/兎糸燕麦/兔糸燕麦(としえんばく)
有名無実のたとえ。役に立たないもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「菟糸」は、ねなしかずら。
★「燕麦」は、からす麦。
★菟糸は糸の字がついても織ることができず、燕麦は麦の字がついても食べることができない意。
類:兎葵燕麦(ときえんばく)
941 浮家____ ふかはんたく ◆2 泛宅   *『顔真卿-浪跡先生玄真子張志和碑銘』 ➡浮家泛宅(ふかはんたく)
船の中に住まうこと。漂泊して暮らすことから、転じて、放浪する隠者の生活。〈漢検四字熟語辞典〉
★「泛」は、浮かぶ、浮かべる意。
942 洪範____ こうはんきゅうちゅう ◆2 九疇 九畴 *『書経-洪範』 ➡洪範九疇/洪範九畴(こうはんきゅうちゅう)
模範となる大切な政治道徳のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「洪範」は、書経の篇名。
★「九疇」は、殷の箕子(キシ)が、周の武王に答えた、天下を治める九種の大法のこと。
★書経の洪範に記された政治道徳の九原則の意。
943 黄衣____ こういりんしょく ◆2 廩食   *『資治通鑑-唐紀・玄宗開元元年』 ➡黄衣廩食(こういりんしょく)
黄衣を身につけ俸禄を受ける者。宦官をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黄衣」は、宦官が着る服。
★「廩食」は、官から支給される扶持米・俸禄の意。
★宦官は去勢されて宮中に使える男。
944 ____択木 りょうきんたくぼく ◆2 良禽   *『春秋左氏伝-哀公一一年』 ➡良禽択木(りょうきんたくぼく)
賢い人物は自分の仕える主人をよく吟味して仕官するものであるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★賢い鳥は自分が棲み易い木に巣をつくるということ。
「良禽は木を択(エラ)ぶ」
945 ____画粥 だんせいかくしゅく ◆2 断薺   *『書言故事』 ➡断薺画粥(だんせいかくしゅく)
貧乏に耐えて勉学に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「断薺」は、薺(ナズナ)を刻む意。
★「画粥」は、固くなった粥を四つに切ること。
★中国北宋の范仲淹(ハンチュウエン)は若いころ貧乏で、薺を刻んでおかずとし、冷えて固くなった粥を四つに切って、朝晩二つずつ食べるという生活をしながら、勉学に励んだという故事から。
類:蛍窓雪案(けいそうせつあん)/類:車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)/類:苦学力行(くがくりっこう)/類:蛍雪之功(けいせつのこう)
946 ____三尺 かいちょうさんじゃく ◆2 喙長   *『荘子-徐無鬼』 ➡喙長三尺(かいちょうさんじゃく)
しゃべることがきわめて達者なこと。口八丁。〈漢検四字熟語辞典〉
★「喙」は、くちばしのこと。
★くちばしの長さが三尺もあるという意。
947 長頸____ ちょうけいうかい ◆2 烏喙   *『史記-越世家』 ➡長頸烏喙/長頚烏喙(ちょうけいうかい)
首が長く、口の尖った人相のこと。忍耐強く苦難をともにすることはできるが、残忍・強欲で疑い深く安楽をともにすることはできない性質をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★范蠡(ハンレイ)がともに呉王夫差(ゴオウフサ)を破った越王勾践(エツオウコウセン)を評して言った言葉。
948 ____戴白 すいちょうたいはく ◆2 垂髫   *『十八史略-東漢・光武帝』 ➡垂髫戴白(すいちょうたいはく)
幼児と老人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「垂髫」は、おさげ髪。転じて、幼児のこと。
★「戴白」は、頭に白髪を戴くことで、老人の意。
類:垂髪戴白(すいはつたいはく)
949 天宇____ てんうちろ ◆2 地廬   *『左思-魏都賦』 ➡天宇地廬(てんうちろ)
天と地。天地。この世。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天宇」は、天空。転じて、天下の意。
★「地廬」は、地の廬(イオリ)。大地の意。
950 篳路____ ひつろらんる ◆2 藍縷   *『春秋左氏伝-昭公一二年』 ➡篳路藍縷(ひつろらんる)
たいへん苦労をして働くこと。貧しい身分の低い身から出発し、困難を乗り越えて事業を始めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★柴で作った粗末な車(篳路)と、ぼろの着物(藍縷)の意。
951 ____屹立 ぎぜんきつりつ ◆2 巍然   *『中島敦-幸福』 ➡巍然屹立(ぎぜんきつりつ)
人物が他よりひときわすぐれているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「巍然」は、山が高く大きいこと。
★「屹立」は、高くそびえ立つ意。
「巍然として屹立す」
952 ____檀金 えんぶだごん
えんぶだんごん
◆2 閻浮   *『大智度論-三五』 ➡閻浮檀金(えんぶだごん/えんぶだんごん)
良質の金のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「檀」は、那檀の略で川を意味する。仏教の語。
★閻浮提(エンブダイ:仏教で須弥山の南にあるという大洲の名)にある大樹の閻浮樹(エンブジュ:空想上の大木とも、インドに多く産する蒲桃(ホトウ:ふともも)のことともいう)の下にあるという金塊。また、閻浮樹の林を流れる川底にある砂金のこと。その黄金は赤黄色で紫色を帯び、金の高貴なものとされる。
953 風岸____ ふうがんこしょう ◆2 孤峭   *『続通鑑綱目-二三』 ➡風岸孤峭(ふうがんこしょう)
いかめしくて厳しく、角立って人と融和しないために孤独なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「風岸」は、性質が角立って人と融和しないこと。
★「孤峭」は、性質が険しく世間から孤立すること。
類:頑迷固陋(がんめいころう)/類:狷介孤高(けんかいここう)
954 束髪____ そくはつふうはく ◆2 封帛   *『唐書-列女・賈直言妻董』 ➡束髪封帛(そくはつふうはく)
妻が堅く貞操を守ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「束髪」は、髪を束ねること。
★「封帛」は、白い練り絹で封じる意。
★中国唐の賈直言(カチョクゲン)は、連座の罪で遠方に左遷されることになった。直言は若い妻に「私を待たないで、再婚するように」と言ったところ、妻は縄で髪を束ねて、「あなた以外の人にこの縄は解(ホド)かせない」という誓文を書いた帛(白い練り絹の布)を作り、夫に署名させたうえで束髪を封じた。それから二十年の後、罪をゆるされた直言が戻ると、妻は夫を待ち続けていたという故事から。
955 ____法外 しょうようほうがい ◆2 逍遥   *『不明』 ➡逍遥法外(しょうようほうがい)
法律を犯した者が罰を受けないで自由に生活していること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「逍遥」は、ぶらつく、気儘に歩くこと。
★「法外」は、法律の外の意。
★法律の外側を自由気ままに歩くということから。
956 曼理____ まんりこうし ◆2 皓歯   *『韓非子-揚搉篇』 ➡曼理皓歯(まんりこうし)
美人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曼理」は、きめの細かい肌。
★「皓歯」は、白い歯。
類:明眸皓歯(めいぼうこうし)/類:朱脣皓歯(しゅしんこうし)
957 ____玉匣 しゅじゅぎょっこう ◆2 珠襦   *『文選・任ム-為范尚書譲吏部封侯第一表』 ➡珠襦玉匣(しゅじゅぎょっこう)
美しいもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「襦」は、腰までの短い衣服。
★「匣」は、箱。
★黄金の糸で珠玉を縫い合わせて作った短衣と玉を飾り付けた美しい箱の意。昔、帝王や諸侯など高貴な人の死を送るのに用いた。
958 発揚____ はつようとうれい ◆2   *『礼記-楽記』 ➡発揚蹈氏iはつようとうれい)
手足をあげ地を踏んで、激しい勢いで舞を舞うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「発揚」は、盛んにすること。
★「蹈」は、足踏みする、小躍りする意。
★「氏vは、激しい、厳しいさまをいう。
959 被髪____ ひはつさじん ◆2 左袵 左衽 *『論語-憲問』 ➡被髪左袵/被髪左衽(ひはつさじん)
野蛮な風俗のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「被髪」は、髪を結ばないで振り乱したさま。
★「左袵」は、着物を左前に着ること。普通と逆の着方。
類:被髪文身(ひはつぶんしん)/類:黒歯彫題(こくしちょうだい)
960 ____懲創 あいきょうちょうそう ◆2 哀矜   *『蘇軾-省試刑賞忠厚之至論』 ➡哀矜懲創(あいきょうちょうそう)
人に懲罰を与えるには、相手を思いやる心が必要であるということ。〈漢字ペディア〉
★「哀矜」は、哀しみ矜(アワ)れむこと。
★「懲創」は、こらしめること。
961 ____簡易 とういつかんい ◆2 蕩佚   *『後漢書-班超伝』 ➡蕩佚簡易(とういつかんい)
のんびりとして自由なこと。寛大でやさしいこと。また、ほしいままで締まりのないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蕩佚」は、のんびり自由なこと。
★「簡易」は、簡単で易しい、性格が穏やかでさっぱりしていること。
962 ____遷革 まじゅうせんかく ◆2 磨揉   *『欧陽脩-吉州学記』 ➡磨揉遷革(まじゅうせんかく)
人をよい方向に教え導くこと。〈漢字ペディア〉
★「磨揉」は、善を磨き短所を直す。
★「遷革」は、善い方へ革(アラタ)める。
963 窃玉____ せつぎょくとうこう ◆2 偸香   *『西廂記』 ➡窃玉偸香(せつぎょくとうこう)
こっそり女に手を出して女色にふけること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「窃」と「偸」は、ぬすむ意。
★玉と香を女性にたとえたもの。
「玉(タマ)を窃(ヌス)み香(コウ)を偸(ヌス)む」
964 百孔____ ひゃっこうせんそう ◆2 千瘡 千創 *『韓愈-与孟簡尚書書』 ➡百孔千瘡/百孔千創(ひゃっこうせんそう)
短所や欠点がたくさんあること。また、穴や傷だらけで破壊の状態が凄まじいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「百孔」は、百の穴。
★「千瘡」は、千の傷。
類:満身創痍(まんしんそうい)/類:千瘡百孔(せんそうひゃっこう)/類:千孔百瘡(せんこうひゃくそう)/類:満身創痍(まんしんそうい)
965 斬釘____ ざんていせってつ ◆2 截鉄   *『碧巌録・一四』 ➡斬釘截鉄(ざんていせってつ)
釘や鉄を断ち切る。毅然として決断力があるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斬」と「截」は、断ち切る意。
類:截鉄斬釘(せってつざんてい)
「釘(クギ)を斬り鉄(テツ)を截(タ)つ」
966 倍日____ ばいじつへいこう ◆2 幷行 并行 *『史記-孫子伝』 ➡倍日幷行/倍日并行(ばいじつへいこう)
昼夜分かたず急いで行くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「倍日」は、二日分のこと。
★「幷」は、合わせる意。
★二日分の行程を一日で行くこと。
類:倍道兼行(ばいどうけんこう)/類:昼夜兼行(ちゅうやけんこう)/類:連日連夜(れんじつれんや)
「日(ヒ)を倍(バイ)して行(コウ)を幷(アワ)す」
967 被髪____ ひはつようきょう ◆2 佯狂 陽狂 *『史記-宋世家』 ➡被髪佯狂/被髪陽狂(ひはつようきょう)
髪を振り乱して狂人の真似をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「被髪」は、髪の毛を振り乱したさま。
★「佯狂」は、狂人の真似をする。
★中国殷(イン)末、紂王(チュウオウ)に仕えた太師の箕子(キシ)は酒と女に溺れて政治を顧みない紂王を諫めたが聞かなかった。紂王のもとを去ることは君主の悪を世間に公表し、自分自身を人民に弁解することになると考えた箕子は、髪を振り乱し狂人の真似をして奴隷となったという故事から。
968 円顱____ えんろほうし ◆2 方趾   *『不明』 ➡円顱方趾(えんろほうし)
円(マル)い頭と四角い足。人類のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顱」は、頭。
★「趾」は、足。
★頭は天に足は大地に似るという人類と天地の類似を説いたもの。
類:円頭方足(えんとうほうそく)/類:円首方足(えんしゅほうそく)
969 翼覆____ よくふうく ◆2 嫗煦   *『不明』 ➡翼覆嫗煦(よくふうく)
翼で包み抱き温める。転じて、いつくしむこと、愛撫すること。親が子を、為政者が人民を、男が女をいつくしむ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「翼覆」は、翼でおおうこと。
★「嫗煦」は、温め育てる。嫗は抱き温める、煦は息を吹きかけて温める意。
970 ____加璧 そくはくかへき ◆2 束帛   *『儀礼・聘礼』 ➡束帛加璧(そくはくかへき)
一束の帛の上に璧をのせる。昔、最高の礼物。〈漢検四字熟語辞典〉
★「束帛」は、束ねたきぬ。昔は十反(タン)を一束として礼物に用いた。
★「璧」は、玉の意。
類:束錦加璧(そくきんかへき)
971 ____万間 こうかばんげん ◆2 広廈 広厦 *『杜甫-茅屋為秋風所破歌』 ➡広廈万間/広厦万間(こうかばんげん)
広く大きな家。また、貧しい人を庇護すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「廈」は、家。
★「万間」は、楹と柱の間が万もある大きな家。
★杜甫が成都にいたころ、茅葺きの屋根が吹き飛ばされ「大きな家を手に入れて天下の貧しい人をみんなその中に住まわせともに喜び合いたいものだ」とうたった故事による。
「広廈千万間(コウカセンバンゲン)」
972 ____膏渟 たいちくこうてい ◆2 黛蓄   *『柳宗元-遊黄渓記』 ➡黛蓄膏渟(たいちくこうてい)
水面が非常に静かなさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渟」は、水などを深くたたえていること。
★黛(マユズミ)を蓄え、膏(アブラ)をたたえたような静かな水面の意。
973 茅堵____ ぼうとしょうぜん ◆2 蕭然   *『不明』 ➡茅堵蕭然(ぼうとしょうぜん)
かやぶきの垣根が物寂しいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「茅堵」は、かやぶきの垣根。転じて田舎家。
★「蕭然」は、寂しげなさま。
★茅葺きの垣根で囲った粗末な田舎家が寂しげにひっそりとしているさま。
974 ____武嬉 ぶんてんぶき ◆2 文恬   *『韓愈-平淮西碑』 ➡文恬武嬉/文恬武熙(ぶんてんぶき)
天下太平なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「恬」は、安らかなこと。
★文官も武官も心安らかに世の平和を楽しむ意。
975 ____適楚 ほくえんてきそ ◆2 北轅   *『申鑒-雑言・下』 ➡北轅適楚(ほくえんてきそ)
志と行動とが相反するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「轅」は、馬車または牛車の車体の左右両側から出ている二本のかじ棒。
★轅を北に向けているわけだから、目指しているのは北の方向であるはずなのに、南方の楚の国へ行くという意味。
類:南轅北轍(なんえんほくてつ)/類:北轍南轅(ほくてつなんえん)/類:適楚北轅(てきそほくえん)
976 ____一節 いけんいっせつ ◆2 夷険   *『欧陽脩-相州昼錦堂記』 ➡夷険一節(いけんいっせつ)
順境にも逆境にも節操を変えないこと。平和なときも危険なときも守る節操は変わらず、一つであること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「夷険」は、土地の平らな所と険しい所の意から、順境と逆境。
977 ____狼貪 ようこんろうどん ◆2 羊很   *『史記-項羽紀』 ➡羊很狼貪(ようこんろうどん)
荒々しくて道理に背き、また飽くことなく欲張ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「羊很」は、羊のように荒々しく道理に背くこと。
★「狼貪」は、オオカミのように飽くことなく欲張ること。
978 駟介____ しかいほうほう
しかいぼうぼう
◆2 旁旁   *『詩経-鄭風・清人』 ➡駟介旁旁(しかいほうほう/しかいぼうぼう)
鎧を装備した四頭立ての馬のひく戦車が戦場を駆け巡る。〈漢検四字熟語辞典〉
★「駟介」は、四頭の鎧をつけた馬(馬車)の意。
★「旁旁」は、駆け巡ってやまないさま。
979 ____孕鬻 うふうよういく
おうふうよういく
◆2 嫗伏   *『礼記-楽記』 ➡嫗伏孕鬻(うふうよういく/おうふうよういく)
鳥や獣が子を産み育てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嫗伏」は、鳥が翼で卵を覆い温めること。
★「孕鬻」は、獣が子を孕み産み育てること。
980 烏兎____ うとそうそう ◆2 匆匆 怱怱 *『西遊詩草-下・乗興』 ➡烏兎匆匆/烏兔匆匆/烏兎怱怱/烏兔怱怱(うとそうそう)
歳月が早く過ぎ去るたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「烏兎」は、歳月、月日の意。太陽には三本足の烏が棲んでおり、月には兎が棲んでいるという古代中国の伝説による。
★「匆匆」は、あわただしいさま。
類:兎走烏飛(とそううひ)/類:烏飛兎走(うひとそう)/類:露往霜来(ろおうそうらい)
981 含英____ がんえいしょか ◆2 咀華   *『韓愈-進学解』 ➡含英咀華(がんえいしょか)
文章のすぐれた部分をよく味わい、心の中に蓄積すること。また、詩文に妙味があることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「含英」は、美しいものをふくみ味わうこと。★「咀華」は、華の美しさを嚙みしめ味わうこと。
類:咀嚼英華(そしゃくえいか)
「英(エイ)を含み華(カ)を咀(クラ)う」
982 高談____ こうだんかっぽ ◆2 闊歩 濶歩 *『不明』 ➡高談闊歩/高談濶歩(こうだんかっぽ)
自由に議論して大股に歩くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「高談」は、盛んに議論すること。
★「闊歩」は、大股に歩く、自由に歩く意から、自由で得意なさま。
983 生滅____ しょうめつめつい ◆2 滅已   *『涅槃経-一四』 ➡生滅滅已(しょうめつめつい)
生と滅、生きることと死ぬことがなくなって、ともに存しないこと。生滅無常の現世を離れて生死を超越した涅槃に入ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「生滅」は、生と死、生きることと死ぬこと。
★「滅已」は、なくなること。滅び已(ヤ)む。
★生滅の世界から超脱すること。すなわち、涅槃に入ること。
984 ____棄薪 ぜいしきしん ◆2 噬指   *『白孔六帖-孝・噬歯』 ➡噬指棄薪(ぜいしきしん)
母と子の気持ちが通じ合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★後漢の蔡順(サイジュン)は、日頃から母に孝養を尽くしていた。蔡順が薪(タキギ)をとりに行った留守の間に来客があり、母親が困って自分の指を噬(カ)むと、その気持ちが蔡順に通じて、薪を捨てて帰ってきたという故事から。
類:齧指痛心(げっしつうしん)
「指を噬(カ)みて薪(タキギ)を棄(ス)つ」
985 ____蜀雨 ふうんしょくう ◆2 巫雲   *『李賀-琴曲歌辞』 ➡巫雲蜀雨(ふうんしょくう)
遠く離れ離れになっている夫婦がお互いを思い合っていることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国の巫山という山の雲と、中国の蜀という国の雨の意。
986 吹毛____ すいもうきゅうし ◆2 求疵   *『韓非子-大体』 ➡吹毛求疵(すいもうきゅうし)
やたらと人のあらさがしをすること。人の欠点をなじっているうちに自分の欠点が暴露されてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★皮膚に生えている毛を吹いて、隠れた疵(キズ)を探し出すこと。
類:披毛求瑕(ひもうきゅうか)/類:洗垢求瘢(せんこうきゅうはん)/類:吹毛の求め(すいもうのもとめ)
「毛を吹いて疵(キズ)を求む」
987 狗吠____ くはいしい ◆2 緇衣   *『韓非子-説林』 ➡狗吠緇衣(くはいしい)
いつも着ている服装を変えれば疑われるのは当然であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狗吠」は、犬が吠えること。また、その声。
★「緇衣」は、黒色の衣服。
★楊朱の弟の楊布が白衣で外出し雨にぬれ、黒衣に着替えて帰ると飼い犬が吠えたので、なぐろうとしたのを兄が制し、白犬が泥だらけで黒くなって戻ればお前も怪しむだろうといったという故事から。
「狗(イヌ)、緇衣(シイ)に吠(ホ)ゆ」
988 ____方趾 えんろほうし ◆2 円顱   *『不明』 ➡円顱方趾(えんろほうし)
円(マル)い頭と四角い足。人類のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顱」は、頭。
★「趾」は、足。
★頭は天に足は大地に似るという人類と天地の類似を説いたもの。
類:円頭方足(えんとうほうそく)/類:円首方足(えんしゅほうそく)
989 ____藍縷 ひつろらんる ◆2 篳路   *『春秋左氏伝-昭公一二年』 ➡篳路藍縷(ひつろらんる)
たいへん苦労をして働くこと。貧しい身分の低い身から出発し、困難を乗り越えて事業を始めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★柴で作った粗末な車(篳路)と、ぼろの着物(藍縷)の意。
990 頭童____ とうどうしかつ ◆2 歯豁   *『韓愈-進学解』 ➡頭童歯豁(とうどうしかつ)
老人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「頭童」は、子供の坊主頭から転じて、頭髪がなくなること。
★「歯豁」は、歯と歯の間がひらいてまばらになる意。
類:歯豁頭童(しかつとうどう)
991 黛蓄____ たいちくこうてい ◆2 膏渟   *『柳宗元-遊黄渓記』 ➡黛蓄膏渟(たいちくこうてい)
水面が非常に静かなさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「渟」は、水などを深くたたえていること。
★黛(マユズミ)を蓄え、膏(アブラ)をたたえたような静かな水面の意。
992 秋風____ しゅうふうさくばく ◆2 索莫 索寞
索漠
*『不明』 ➡秋風索莫/秋風索寞/秋風索漠(しゅうふうさくばく)
勢いが衰えて物寂しいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「索莫」は、虚しく物寂しい意。
★夏の盛りのあとの、秋風が吹いて物寂しい様子をいう。
類:秋風寂莫(しゅうふうせきばく)/類:秋風落莫(しゅうふうらくばく)
993 ____高門 うこうこうもん ◆2 于公   *『漢書-于定国伝』 ➡于公高門(うこうこうもん)
陰徳を積む家の子孫は繁栄することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★漢の于定国の父は裁判官として公平に獄を治め陰徳を積んでいたが、その村の門の修理のとき、陰徳を積む家の子孫は繁栄するであろうとその門を高大に作ったという故事から。
類:陰徳陽報(いんとくようほう)
「于公(ウコウ)、門を高くす」
994 珠襦____ しゅじゅぎょっこう ◆2 玉匣   *『文選・任ム-為范尚書譲吏部封侯第一表』 ➡珠襦玉匣(しゅじゅぎょっこう)
美しいもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「襦」は、腰までの短い衣服。
★「匣」は、箱。
★黄金の糸で珠玉を縫い合わせて作った短衣と玉を飾り付けた美しい箱の意。昔、帝王や諸侯など高貴な人の死を送るのに用いた。
995 万物____ ばんぶついんぷ ◆2 殷富   *『史記-陸賈伝』 ➡万物殷富(ばんぶついんぷ)
国が栄えて万物が盛んで豊かなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「殷」は、盛んなこと、富むこと。
996 ____九棘 さんかいきゅうきょく ◆2 三槐   *『後漢書-寇栄伝』 ➡三槐九棘(さんかいきゅうきょく)
三公と九卿。周代の官名。今では政界の最高幹部の意にも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「三公」は、太師(タイシ)・太傅(タイフ)・太保(タイホ)。また、司馬・司徒・司空。
★「九卿」は、少師・少傅・少保・冢宰(チョウサイ)・司徒・司空・司馬・司寇(シコウ)・宗伯(ソウハク)。
★朝廷の庭に三本の槐(エンジュ)を植えて三公が位置し、その左右に九本の棘(イバラ)を植えて九卿が位置したことからいう。
類:槐門棘路(かいもんきょくろ)/類:公卿大夫(こうけいたいふ)/類:九棘三槐(きゅうきょくさんかい)
997 ____雪椀 ひょうおうせつわん ◆2 氷甌   *『范成大-次韵甄云卿晚登浮丘亭』 ➡氷甌雪椀(ひょうおうせつわん)
清らかで上品な文具のこと。また、それを用いて詩文を写すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「氷甌」は、氷の甌(カメ)。
★「雪椀」は、雪の椀の意。
998 ____奔泉 かっきほんせん ◆2 渇驥   *『唐書-徐浩伝』 ➡渇驥奔泉(かっきほんせん)
勢いが激しいこと。また、書の筆勢が力強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驥」は、一日に千里を走るという駿馬のこと。
★「奔」は、勢いよく走る意。
★のどが渇いた駿馬が、泉にむかって勢いよく走り寄るということから。
「渇驥(カッキ)、泉(イズミ)に奔(ハシ)る」
999 蜂目____ ほうもくさいせい ◆2 豺声   *『春秋左氏伝-文公元年』 ➡蜂目豺声(ほうもくさいせい)
凶悪で冷酷な人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蜂目」は、蜂のように細い目つき。
★「豺声」は、山犬のような不気味な声。
1000 嫗伏____ うふうよういく
おうふうよういく
◆2 孕鬻   *『礼記-楽記』 ➡嫗伏孕鬻(うふうよういく/おうふうよういく)
鳥や獣が子を産み育てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「嫗伏」は、鳥が翼で卵を覆い温めること。
★「孕鬻」は、獣が子を孕み産み育てること。
1001 博識____ はくしきこうぶん ◆2 洽聞 広聞 *『不明』 ➡博識洽聞/博識広聞(はくしきこうぶん)
見聞が広く物事をよく知っていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「博識」は、広く知る。
★「洽聞」は、広く聞く。
類:博物広聞(はくぶつこうぶん)/類:博聞強記(はくぶんきょうき)/類:博聞強識(はくぶんきょうしき)/類:博覧強記(はくらんきょうき)
1002 ____覆車 きんこんふくしゃ ◆2 禽困   *『戦国策-韓策』 ➡禽困覆車(きんこんふくしゃ)
弱者も切羽詰まると、とてつもない大きな力を出すということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「禽困」は、捕らえられて苦しんでいる鳥のこと。
★「覆車」は、車がひっくり返る意。
★鳥のような小さなものも追いつめられると、車をひっくり返すほどの力を出すという意。
類:窮鼠嚙猫(きゅうそごうびょう)
「禽も苦しめば車を覆す」
「禽困、車を覆す」
1003 ____撃石 こうきんげきせき ◆2 敲金   *『韓愈-代張籍与李浙東書』 ➡敲金撃石(こうきんげきせき)
詩文の美しい響きやリズムのたとえ。もと韓愈が張籍の詩を金石の美しい音色のようにすぐれていると評した語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「金」は、鐘の類。
★「石」は、磬(ケイ)の類。
★ともに打楽器で、美しい声調をかなでることからいう。
類:吹竹弾糸(すいちくだんし)/類:敲金戛玉(こうきんかつぎょく)
「金(カネ)を敲(タタ)き石を撃(ウ)つ」
1004 ____皓歯 まんりこうし ◆2 曼理   *『韓非子-揚搉篇』 ➡曼理皓歯(まんりこうし)
美人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曼理」は、きめの細かい肌。
★「皓歯」は、白い歯。
類:明眸皓歯(めいぼうこうし)/類:朱脣皓歯(しゅしんこうし)
1005 三槐____ さんかいきゅうきょく ◆2 九棘   *『後漢書-寇栄伝』 ➡三槐九棘(さんかいきゅうきょく)
三公と九卿。周代の官名。今では政界の最高幹部の意にも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「三公」は、太師(タイシ)・太傅(タイフ)・太保(タイホ)。また、司馬・司徒・司空。
★「九卿」は、少師・少傅・少保・冢宰(チョウサイ)・司徒・司空・司馬・司寇(シコウ)・宗伯(ソウハク)。
★朝廷の庭に三本の槐(エンジュ)を植えて三公が位置し、その左右に九本の棘(イバラ)を植えて九卿が位置したことからいう。
類:槐門棘路(かいもんきょくろ)/類:公卿大夫(こうけいたいふ)/類:九棘三槐(きゅうきょくさんかい)
1006 ____暮来 しんきょぼらい ◆2 晨去   *『漢書-朱博伝』 ➡晨去暮来(しんきょぼらい)
朝方に去って夕暮れにもどる。野鳥が朝に巣を飛び立ち餌を求め、夕暮れに巣に戻ることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「晨」は、朝、早朝の意。
1007 談天____ だんてんちょうりょう
だんてんちょうりゅう
◆2 雕竜   *『史記-孟子荀卿伝』 ➡談天雕竜(だんてんちょうりょう/だんてんちょうりゅう)
弁舌や文章などが広大で見事なこと。また、転じて、広大だが実用には適さない無用の議論や行為などのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「談天」は、天を語ること。
★「雕竜」は、竜を彫刻する意。
★天を談ずるように気宇広大で、竜の彫り物のように見事なさまをいう。
★中国、戦国時代斉(セイ)の騶衍(スウエン)がよく天象について弁じ、騶奭(スウセキ)がよく竜の文様を彫刻するように文章を飾ったことを、斉人が「談天衍、雕竜奭」と頌した故事から。
「天を談じて竜を雕(ホ)る」
1008 ____叢裏 けいきょくそうり ◆2 荊棘 荆棘 *『桃花扇-聴稗』 ➡荊棘叢裏/荆棘叢裏(けいきょくそうり)
乱臣、逆心の家の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「荊棘」は、いばら。刺が多くあることから、障害になるもののたとえ。
★いばらがうっそうと茂った中の意。
1009 鬱肉____ うつにくろうほ ◆2 漏脯   *『抱朴子-外篇・良規』 ➡鬱肉漏脯(うつにくろうほ)
一時しのぎのために、先の不利益や危険などをかえりみないこと。〈学研四字熟語辞典〉
★腹をへらした者が一時しのぎに腐った肉や干し肉で急場をしのぐ意から。
1010 ____画塗 すいはんがと ◆2 彗氾   *『漢書-王褒伝』 ➡彗氾画塗(すいはんがと)
きわめて容易なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★彗(ホウキ)で水たまりを掃き、刀で泥に線を引くこと。
1011 拾遺____ しゅういほけつ ◆2 補闕   *『司馬遷-報任少卿書』 ➡拾遺補闕(しゅういほけつ)
見逃している過失を見つけて、それを正し補うこと。臣下が君主の欠点を正し補って朝政を補佐すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「拾遺」は、君主が気付かない過失を見つけること。
★「補闕」は、天子の過失を正す意。
「遺(イ)を広い闕を補う」
類:拾遺補過(しゅういほか)
1012 ____過直 きょうおうかちょく ◆2 矯枉   *『越絶書-越絶篇叙外伝記』 ➡矯枉過直(きょうおうかちょく)
物事を正そうとしても度を越してしまえばかえって新たな偏向や損害を招くたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「矯」は、曲がったものをまっすぐ直す意。
★「枉」は、曲がる意。
★曲がったものを直そうとして力を入れすぎて逆に方向に曲がる意。
類:矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)/類:矯枉過正(きょうおうかせい)
「枉(マガ)れるを矯(タ)めて直(ナオ)きに過(ス)ぐ」
1013 ____後恭 ぜんきょこうきょう ◆2 前倨   *『史記-蘇秦伝』 ➡前倨後恭(ぜんきょこうきょう)
それまでの態度をがらりと変えて、相手にへつらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「倨」は、人をあなどること。
★「恭」は、うやうやしくする意。
★中国戦国時代の遊説家蘇秦が、諸国を巡った挙げ句すっかり貧乏になって故郷の洛陽に戻ったところ、妻や兄弟の家族が彼のことを馬鹿にした。のちに秦に対抗する六国の宰相となって戻ったところ、皆が目を伏せ、腰を低くして給仕をしたので、「どうして今度は恭しくするのか」と尋ねたところ、嫂(アニヨメ)が「あなたは位が高く、お金持ちだからです」と答えたという故事から。
「前(サキ)には倨(オゴ)りて後(ノチ)には恭(ウヤウヤ)し」
1014 ____和璧 ずいしゅかへき ◆2 隋珠 随珠 *『淮南子-覧冥訓』 ➡隋珠和璧/随珠和璧(ずいしゅかへき)
この世にまたとない貴重な宝物。この世の至宝ともいうべき宝玉。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国春秋時代に、諸侯の隋侯(ズイコウ)に助けられた大蛇がお礼として持ってきた珠(タマ)と、楚(ソ)の卞和(ベンカ)が山で見つけた原石から作った璧(ヘキ:宝玉)のこと。ともに二つとない宝玉の意から。
類:和氏之璧(かしのへき)/類:隋珠和璧(ずいしゅかへき)/類:隋和之宝(ずいかのたから)/類:隋侯之珠(ずいこうのたま)/類:隋和之材(ずいかのざい)
1015 巫雲____ ふうんしょくう ◆2 蜀雨   *『李賀-琴曲歌辞』 ➡巫雲蜀雨(ふうんしょくう)
遠く離れ離れになっている夫婦がお互いを思い合っていることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国の巫山という山の雲と、中国の蜀という国の雨の意。
1016 詩人____ しじんぜいこつ ◆2 蛻骨   *『不明』 ➡詩人蛻骨(しじんぜいこつ)
銘茶をたたえる語。また、銘茶のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蛻」は、ぬけがら、また、ぬけかわる意。
★銘茶を飲むと詩人の骨をぬけかわらせる意。すぐれたお茶は詩人の感性までもすぐれたものに変えてしまうことをいう。
1017 ____大篆 しちゅうだいてん ◆2 史籒 史籀 *『蒙求-史籒大篆』 ➡史籒大篆/史籀大篆(しちゅうだいてん)
史籒が大篆という書体を作った。〈漢検四字熟語辞典〉
★「史籒」は、周の宣王(センノウ)のときの史官でそれまでの古文を改変して大篆という書体を作ったとされる。
1018 竜驤____ りょうじょうりんしん
りゅうじょうりんしん
◆2 麟振   *『晋書-段灼伝』 ➡竜驤麟振(りょうじょうりんしん/りゅうじょうりんしん)
首を高く上げて竜のように上り、麒麟が勢いよくふるい立つように、威勢や勢力の盛んなたとえ。一説に、勢力・仁徳ともに備わるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「驤」は、上がる意。首を上げて天に上がること。
1019 ____風従 そうえんふうじゅう ◆2 草偃   *『論語-顔淵』 ➡草偃風従(そうえんふうじゅう)
人民は天子の徳によって教化され、自然とつき従うようになるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「偃」は、なびく意。
★草は風が吹くと従い靡くということから。
類:君子徳風(くんしとくふう)
1020 ____驚竜 ゆううんきょうりょう
ゆううんきょうりゅう
◆2 游雲   *『晋書-王羲之伝』 ➡游雲驚竜(ゆううんきょうりょう/ゆううんきょうりゅう)
空に流れゆく雲と空翔ける竜。能書(すぐれた筆跡)の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雲」は、千変万化なことのたとえ。
★「竜」は、強く勇ましく、かつ神秘的な動きにたとえる。
1021 ____美食 しいびしょく ◆2 侈衣   *『呂氏春秋-精通』 ➡侈衣美食(しいびしょく)
贅沢なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★贅沢な衣服と、おいしい食べ物の意。
類:玉杯象箸(ぎょくはいぞうちょ)
1022 ____在側 ふくこうざいそく ◆2 伏寇 伏冦 *『管子-君臣・下』 ➡伏寇在側/伏冦在側(ふくこうざいそく)
身辺の注意を怠らず、言動も慎むべきだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「伏寇」は、隠れている盗賊のこと。
★「在側」は、すぐ側にいるという意。
「牆(カキ)に耳あり、伏寇側(カタワ)らに在(ア)り」
類:油断大敵(ゆだんたいてき)
1023 ____不羈 こうせいふき ◆2 曠世   *『文選・孫楚-為石仲容与孫皓書』 ➡曠世不羈(こうせいふき)
長く手なずけることができないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「曠世」は、久しくの意。
★「不羈」は、なにものにも拘束されない意。
1024 ____雀躍 ふすうじゃくやく ◆2 鳧趨 鳬趨 *『盧照鄰-窮魚賦』 ➡鳧趨雀躍/鳬趨雀躍(ふすうじゃくやく)
喜んで小躍りするさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鳧趨」は、鴨が小走りに歩く意。そのさまから、小躍りする様子のたとえ。
★「雀躍」は、雀が踊る意。また、そのように喜んで小躍りすること。
類:欣喜雀躍(きんきじゃくやく)/類:手舞足踏(しゅぶそくとう)
1025 ____斂散 ちょうてきれんさん ◆2 糶糴   *『文献通考-市糴考』 ➡糶糴斂散(ちょうてきれんさん)
豊作の年には政府が米を買い上げ、それを凶作の年に安く売ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「糶散」は、米を放出すること。
★「糴斂」は、米を買い集めること。
★中国春秋時代、管仲(カンチュウ)に始まったという経済政策。
1026 ____虚造 きょうへききょぞう ◆2 嚮壁   *『説文解字-叙』 ➡嚮壁虚造(きょうへききょぞう)
拠り所もないのにむやみにないものを作り出すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「虚造」は、ないものをむやみに作り出す意。
★漢代に孔子の旧宅から出た古文(古い書体)の経書について当時の人が孔子の旧宅の壁に向かってむやみに偽造したものであると非難した語にもとづく。
1027 ____渉水 ばつざんしょうすい ◆2 跋山   *『能改斎漫録』 ➡跋山渉水(ばつざんしょうすい)
困難を克服して長い旅を行く。険しい陸路の旅をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跋山」は、山を越えること。
★「渉水」は、川を渡ること。
「山を跋(フ)み水を渉(ワタ)る」
1028 ____玉石 ていそうぎょくせき ◆2 鼎鐺   *『杜牧-阿房宮賦』 ➡鼎鐺玉石(ていそうぎょくせき)
非常な贅沢をするたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鼎」は、三足または四足で主に祭器として用いられ権威や高い位の象徴とされた。
★「鐺」は、両耳三足の鼎(カナエ)の一種で、主に酒を温めるのに用いた。
★宝物の鼎を日用の鍋のように使い、宝玉を石と同様にみなす意。
類:金塊珠礫(きんかいしゅれき)
1029 白髪____ はくはつせいしん ◆2 青袗   *『侯鯖録』 ➡白髪青袗(はくはつせいしん)
晩年に官を得ること。また、無位の者のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「白髪」は、しらが。
★「青袗」は、浅黄色のひとえの短い衣服の意。
1030 君恩____ くんおんかいがく ◆2 海壑   *『不明』 ➡君恩海壑(くんおんかいがく)
君主の恩は海や谷のように深いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「壑」は、谷の意。
★「海壑」は、海の意。
1031 典謨____ てんぼくんこう ◆2 訓誥   *『不明』 ➡典謨訓誥(てんぼくんこう)
書経にある典・謨・訓・誥の四体の文。書経の篇名の併称。転じて、聖人の教え。経典のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★書経は儒教の経典で五経の一つ。夏(カ)・殷(イン)・周(シュウ)三代から秦の穆公(ボッコウ)までの政治に関する記録。尚書ともいう。
★「典」は、尭典・舜典の二典。
★「謨」は、大禹謨(ダイウボ)・皐陶謨(コウヨウボ)・益稷謨(エキショクボ)の三謨。
★「訓」は、敷奏諫言の語で伊訓の類。
★「誥」は、臣下を教え諭す語で大誥(タイコウ)の類。
1032 ____扼腕 へんたんやくわん ◆2 偏袒   *『戦国策-燕策』 ➡偏袒扼腕/偏袒搤腕(へんたんやくわん)
激しく怒ったり悔しがったりするさま。また、感情を激しく昂らせるようす。〈漢検四字熟語辞典〉
★「偏袒」は、片肌を脱いで息巻くこと。
★「扼腕」は、片手でもう一方の腕を強く握り閉めること。
類:切歯扼腕(せっしやくわん)
1033 歌功____ かこうしょうとく ◆2 頌徳   *『揚雄-趙充国頌』 ➡歌功頌徳(かこうしょうとく)
人の手柄や徳をほめたたえて歌うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「歌功」は、功績をたたえて歌うこと。
★「頌徳」は、人徳の高さをほめたたえる意。
「功(コウ)を歌い徳を頌(タタ)う」
1034 荊釵____ けいさいふくん ◆2 布裙   *『太平魚御覧・七一八引皇甫謐-列女伝』 ➡荊釵布裙/荆釵布裙(けいさいふくん)
粗末な服装のたとえ。女性のつつましさにいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★荊(イバラ)の釵(カンザシ)と、布の裙(モスソ)の意。
★中国後漢の梁鴻(リョウコウ)の妻孟光(モウコウ)が、いつも質素でイバラのかんざしと麻布のもすそを身に着けていたという故事から。
1035 ____歯肥 じりょうしひ ◆2 持粱   *『史記-蔡沢伝』 ➡持粱歯肥(じりょうしひ)
ご馳走を食べること。また、ご馳走を食べられる身分になること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「持粱」は、上等な食物の盛られた器を手に持つこと。粱は大粟(オオアワ)で、昔は上等な穀物。転じて上等な食べ物。米飯。
★「歯」は、かむ、食べる意。
★「肥」は、肥えた肉の意。
★上等な食物を持った器を手に持ち肥えた肉を食べる意。
「粱を持して肥を歯(クラ)う」
1036 ____聚蛍 しゃいんしゅうけい ◆2 車胤   *『蒙求-車胤聚蛍』 ➡車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)
苦学のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★車胤は若いとき勤勉であったが貧乏で夏には蛍を聚(アツ)めて袋に入れその光で読書したという故事から。
類:囊蛍映雪(のうけいえいせつ)/類:車蛍孫雪(しゃけいそんせつ)/類:孫康映雪(そんこうえいせつ)
1037 ____吠尭 せきくはいぎょう ◆2 跖狗   *『戦国策-斉策』 ➡跖狗吠尭(せきくはいぎょう)
人はそれぞれ自分で仕える主人に忠を尽くすもので、善悪を弁えて尽くすわけではないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★盗跖(トウセキ:中国春秋時代の大盗賊)に飼われている犬(狗)が、尭帝(ギョウテイ:中国の古代の聖天子)に吠えつくという意から。
「跖(セキ)の狗(イヌ)尭に吠(ホ)ゆ」
1038 ____八景 しょうしょうはっけい ◆2 瀟湘   *『異制庭訓往来』 ➡瀟湘八景(しょうしょうはっけい)
瀟湘付近の景色のよい八つの場所。〈漢検四字熟語辞典〉
★「瀟湘」は、中国湖南省、瀟水(ショウスイ)と湘江(ショウコウ)の辺り。
★宋の宋迪(ソウテキ)が描いた瀟湘の八つの風景、平沙落雁(ヘイサラクガン)・遠浦帰帆(エンポキハン)・山市晴嵐(サンシセイラン)・江天暮雪(コウテンボセツ)・洞庭秋月(ドウテイシュウゲツ)・瀟湘夜雨(ショウショウヤウ)・煙寺晩鐘(エンジバンショウ)・漁村夕照(ギョソンセキショウ)のこと。
★日本の近江八景、金沢八景はこれに倣ったもの。
1039 緩歌____ かんかまんぶ ◆2 縵舞 慢舞 *『白居易-長恨歌』 ➡緩歌縵舞/緩歌慢舞(かんかまんぶ)
ゆるやかに歌い、ゆるやかに舞うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
1040 懸崖____ けんがいろくば ◆2 勒馬   *『閲微草堂筆記-一六』 ➡懸崖勒馬(けんがいろくば)
切り立った崖で馬を押さえ間一髪で落ちるのを防ぐように、情欲におぼれて危険になったときに忽然と後悔し悟ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「懸崖」は、切り立つ崖。
★「勒」は、押さえる、手綱を引き絞る。
「懸崖(ケンガイ)に馬(ウマ)を勒(オサ)う」
1041 折花____ せっかはんりゅう ◆2 攀柳   *『内田魯庵-如是放語』 ➡折花攀柳(せっかはんりゅう)
色街で遊女と遊ぶこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「折花」は、花を手折ること。
★「攀柳」は、柳の枝を引く意。
★昔、色街には柳の木が植えられていたことから、遊里のことを「柳巷花街(リュウコウカガイ)」といい、そこで遊女と遊ぶ意に用いる。
1042 明察____ めいさつしゅうごう ◆2 秋毫   *『孟子-梁恵王・上』 ➡明察秋毫(めいさつしゅうごう)
眼力の鋭いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「秋毫」は、秋になって抜け替わる細密な獣の毛。転じて、微細なもの。
★細かい点も逃さず見抜く意。
「秋毫を明察す」
1043 ____天憂 きじんてんゆう ◆2 杞人   *『烈士-天瑞』 ➡杞人天憂(きじんてんゆう)
無用の心配。取り越し苦労のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「杞」は、中国、周時代の国名。
★杞の国の人は亡国の民の子孫であり、常に心配の種がつきず、天が崩れ落ちたらどうしようと心配したという故事から。
類:呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)/類:蜀犬吠日(しょくけんはいじつ)/類:懲羹吹膾(ちょうこうすいかい)/類:杞人之憂(きひとのうれい)
「杞人(キヒト)、天を憂う」
1044 ____垂釣 ようきゅうすいちょう ◆2 羊裘   *『後漢書-巌光伝』 ➡羊裘垂釣(ようきゅうすいちょう)
羊のかわごろもを着て釣り糸を垂れる。隠者の姿をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「裘」は、かわごろも、獣の毛皮で作った衣。
★「釣」は、釣り針の意。
「羊裘(ヨウキュウ)、釣(チョウ)を垂(タ)る」
1045 ____貴発 せんれんきはつ ◆2 賤斂 賎斂 *『唐書-鄭c瑜伝』 ➡賤斂貴発/賎斂貴発(せんれんきはつ)
物価が安い時に買い入れて、物価が高騰したときに安く売りだす物価安定策のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斂」は、おさめる。買い入れる意。
★「賤」は、安価。
★「斂」は、集めること。
★「貴」は、高価。
★「発」は、出すこと。
類:賤斂貴出(せんれんきしゅつ)/類:賤買貴売(せんばいきばい)
「賤(セン)に斂(オサ)め貴(キ)に発(ハッ)す」
1046 干戚____ かんせきうぼう ◆2 羽旄   *『礼記-楽記』 ➡干戚羽旄(かんせきうぼう)
武の舞と文の舞のこと。夏の禹王が始めた舞楽。〈漢検四字熟語辞典〉
★「干戚」は、盾と鉞(マサカリ)を持って舞う、武の舞のこと。
★「羽旄」は、雉(キジ)の羽と旄牛(カラウシ)の尾で作った飾りを持って舞う、文の舞の意。
1047 九仞____ きゅうじんいっき ◆2 一簣   *『書経-旅獒』 ➡九仞一簣(きゅうじんいっき)
最後のわずかな努力を怠ったために、それまでの努力が台無しになるたとえ。〈漢字ペディア〉
★「簣」は、土を載せて運ぶ竹製のかご、もっこ。
★高い山を築くのに、完成を目前にしてあと一もっこの土盛りの作業をやめてしまえば山はできない意から。
類:一簣之功(いっきのこう)/類:功虧一簣(こうきいっき)/類:為山止簣(いざんしき)
「九仞(キュウジン)の功(コウ)を一簣(イッキ)に虧(カ)く」
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1048 孤注____ こちゅういってき ◆2 一擲   *『孽海花-三三』 ➡孤注一擲(こちゅういってき)
運命をかけて伸るか反るかの大勝負をすること。〈漢字ペディア〉
★「孤注」は、ばくちで有り金を全部かけて勝負する。
★「一擲」は、一度さいころを投げる意。
類:乾坤一擲(けんこんいってき)
!
1049 ____暴戻 いんぎゃくぼうれい ◆2 婬虐 淫虐 *『不明』 ➡婬虐暴戻/淫虐暴戻(いんぎゃくぼうれい)
淫らな生活をし、乱暴で非道なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「婬虐」は、淫らでむごいこと。
★「暴戻」は、乱暴で道理にもとる意。
類:放蕩無頼(ほうとうぶらい)
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1050 ____迂遠 えんきょくうえん ◆2 婉曲   *『不明』 ➡婉曲迂遠(えんきょくうえん)
非常にまわりくどいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「婉曲」は、遠回しでおだやかなこと。
★「迂遠」は、まわりくどく実用に適さないこと。
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1051 ____坎軻 きくかんか ◆2 崎嶇   *『文天祥』 ➡崎嶇坎軻(きくかんか)
不遇で世渡りに大変苦労すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「崎嶇」は、山道が非常にけわしいこと。
★「坎軻」は、不遇で志を得ない意。
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1052 ____空谷 きょうおんくうこく ◆2 跫音   *『荘子-徐無鬼』 ➡跫音空谷(きょうおんくうこく)
予期せぬ喜びのこと。また、非常に珍しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「跫音」は、足音の意。
★「空谷」は、人けのない寂しい谷間のこと。
★人けのない谷に響く足音の意で、予期せぬ来訪者やうれしい便りがあること。孤立しているときに同情者を得た場合に用いることもある。
類:空谷の跫音(くうこくのきょうおん)/類:空谷の足音(くうこくのそくおん)/類:空谷跫然(くうこくきょうぜん)
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1053 言行____ げんこうそご ◆2 齟齬   *『福沢諭吉-学問のすゝめ』 ➡言行齟齬(げんこうそご)
口で言うことと実際に行うことが矛盾していること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「言行」は、口で言うことと行うこと。
★「齟齬」は、かみあわない、くいちがう意。
類:言行相反(げんこうそうはん)/類:口是心非(こうぜしんひ)
!
1054 ____良狗 こうとりょうく ◆2 狡兎 狡兔 *『史記-淮陰侯伝』 ➡狡兎良狗/狡兔良狗(こうとりょうく)
かつて重用されたものも状況が変わり用がなくなれば見捨てられることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「狡兎」は、すばしっこいうさぎ。
★「良狗」は、かしこい犬。
★すばしっこいうさぎが死ねばそれを追うかしこい犬も用なしとして煮て食われてしまうということから。
「狡兎死して良狗煮(ニ)らる」
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1055 一家____ いっかだんらん ◆2 団欒   *『中村正直-漢学不可廃論・一』 ➡一家団欒(いっかだんらん)
家族が集まって睦まじく楽しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「団欒」は、丸いさまで、転じて丸く輪を作って仲良くする、集まって睦まじくする意。
類:家族団欒(かぞくだんらん)/類:親子団欒(おやこだんらん)
!
1056 ____冬扇 かろとうせん ◆2 夏鑪   *『論衡-逢遇』 ➡夏鑪冬扇/夏炉冬扇(かろとうせん)
無用なもの、役に立たないもののたとえ。時期はずれの無用なもの、役に立たない人物や物のたとえ。君主の信用や寵愛を失った者、また、恋人に捨てられた女性の意でも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★夏の火鉢と冬の扇のこと。
類:冬扇夏鑪(とうせんかろ)/類:六菖十菊(りくしょうじゅうぎく)
!
1057 麟角____ りんかくほうし ◆2 鳳嘴   *『東方朔-海内十洲記』 ➡麟角鳳嘴(りんかくほうし)
非常にまれにしか存在しないもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★麒麟の角と鳳凰の嘴。ともに想像上のもの。
!
1058 ____一擲 こちゅういってき ◆2 孤注   *『孽海花-三三』 ➡孤注一擲(こちゅういってき)
運命をかけて伸るか反るかの大勝負をすること。〈漢字ペディア〉
★「孤注」は、ばくちで有り金を全部かけて勝負する。
★「一擲」は、一度さいころを投げる意。
類:乾坤一擲(けんこんいってき)
!
1059 ____枯骨 ちょうちゅう(の)ここつ ◆2 冢中   *『三国志-蜀書・先主伝』 ➡冢中枯骨(ちょうちゅう(の)ここつ)
無能で取柄のない人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★墓(冢)の中の白骨のこと。
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1060 ____青青 いくいくせいせい ◆3 郁郁   *『范仲淹-岳陽楼記』 ➡郁郁青青(いくいくせいせい)
草木が青々と生い茂り、花がよい香りを一面に漂わせているさま。岸辺に生えたヨロイグサやフジバカマについていった語。〈漢字ペディア〉
★「郁郁」は、香りのよいさま。
★「青青」は、生い茂るさま。
1061 気息____ きそくえんえん ◆3 奄奄   *『李密-陳情表』 ➡気息奄奄(きそくえんえん)
息も絶え絶えで今にも死にそうなさま。転じて、物事が今にも滅びそうなさま。〈漢字ペディア〉
★「気息」は、呼吸・いきづかいのこと。
★「奄奄」は、息が絶え絶えな様子。息も絶え絶えで、今にも死にそうな様を言う。
類:残息奄奄(ざんそくえんえん)
1062 ____重来 けんどちょうらい
けんどじゅうらい
◆3 捲土 巻土 *『杜牧-題烏江亭・詩』 ➡捲土重来/巻土重来(けんどちょうらい/けんどじゅうらい)
一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返しをすること。〈漢字ペディア〉
★「捲土」は、砂塵を巻き上げること。
★「重来」は、再び来る意。
★戦いに敗れたものが、疾風が砂塵を巻き上げるような勢いで、再び攻めてくること。
1063 ____自性 みょうせんじしょう ◆3 名詮   *『成唯識論-二』 ➡名詮自性/名詮自称(みょうせんじしょう)
仏語。名はそのものの本質を表すということ。〈漢字ペディア〉
★「詮」は、備える意。
★「自性」は、自らの性質の意。
★名称と実体が相応ずること。
類:名実相応(めいじつそうおう)/類:名実一体(めいじついったい)
1064 ____活剝 せいどんかっぱく ◆3 生呑 生吞 *『大唐新語-諧謔』 ➡生呑活剝/生吞活剝/生呑活剥/生吞活剥(せいどんかっぱく)
他人の詩や文章を、そのまま自分のものとして使うこと。剽窃(ヒョウセツ)。〈漢字ペディア〉
★生きたまま皮を剝ぎ、丸呑みする意。
類:活剝生呑(かっぱくせいどん)
1065 麦秀____ ばくしゅうしょり ◆3 黍離   *『清史稿-庄元辰伝』 ➡麦秀黍離(ばくしゅうしょり)
亡国の嘆きをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
類:麦秀之歌(ばくしゅうのうた)/類:麦秀之歎(ばくしゅうのたん)/類:黍離之歎(しょりのたん)
1066 日常____ にちじょうざが ◆3 坐臥 座臥 *『小林秀雄-私の人生観』 ➡日常坐臥/日常座臥(にちじょうざが)
ふだんの行動。日頃の生活。〈漢字ペディア〉
★「坐臥」は、座ったり寝たりする意。
類:常住坐臥(じょうじゅうざが)
1067 ____藍摩 そうぎゃらんま
そうがらんま
◆3 僧伽   *『不明』 ➡僧伽藍摩(そうぎゃらんま/そうがらんま)
寺院の建物の総称。寺院の意。〈漢検四字熟語辞典〉
★梵語saṁghārāmaの音訳。
★略して「伽藍(ガラン)」ともいう。
1068 ____成珠 がいだせいしゅ ◆3 咳唾   *『趙壱-刺世疾邪賦』 ➡咳唾成珠(がいだせいしゅ)
権勢の盛んなさま。また、詩文の才が豊かなさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「咳唾」は、咳(セキ)と唾(ツバキ)で、他人の言葉の敬称。
★咳や唾が美しい珠になる意から。
「咳唾(ガイダ)、珠(タマ)を成す」
1069 抜山____ ばつざんがいせい ◆3 蓋世 葢世 *『史記-項羽紀』 ➡抜山蓋世/抜山葢世(ばつざんがいせい)
非常に威勢が強いこと。また、気性が勇壮盛んなこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★山を引き抜くほどの力と、世を蓋うほどの気力をいう。
類:抜山倒河(ばつざんとうか)/類:抜山倒海(ばつざんとうかい)/類:抜山翻海(ばつざんほんかい)
「山を抜き世を蓋(オオ)う」
1070 窮鼠____ きゅうそごうびょう ◆3 嚙猫 噛猫 *『塩鉄論-詔聖』 ➡窮鼠嚙猫/窮鼠噛猫(きゅうそごうびょう)
弱者も追い詰められれて必死になれば、強者に思いもよらない力で抵抗し勝つこともあるというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★追い詰められて逃げ場のなくなった鼠が猫にかみつくこと。
類:窮鼠嚙狸(きゅうそごうり)/類:禽困覆車(きんこんふくしゃ)/類:困獣猶闘(こんじゅうゆうとう)
「窮鼠(キュウソ)、猫を嚙(カ)む」
1071 ____錯落 しんしさくらく ◆3 参差   *『森鴎外-妄想』 ➡参差錯落(しんしさくらく)
ふぞろいなものが入り混じっているさま。〈漢字ペディア〉
★「参差」は、長短ふぞろいのさま。
★「錯落」は、入り混じること。
類:参差不斉(しんしふせい)
1072 壁立____ へきりつせんじん
へきりゅうせんじん
◆3 千仞 千仭
千尋
*『水経注-河水』 ➡壁立千仞/壁立千仭/壁立千尋(へきりつせんじん/へきりゅうせんじん)
「へきりつせんじん」と読めば、断崖が壁のように千仞も高く切り立ちそびえている意。「へきりゅうせんじん」と読めば、仏語で、仏法の真理が高遠なことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「仞」は、ひろ。高さや深さをはかる単位。上下に両手を広げた長さを一仞とする。
1073 紫電____ しでんせいそう ◆3 清霜   *『王勃-滕王閣序』 ➡紫電清霜(しでんせいそう)
容姿がすぐれ節操の堅い人の形容。また、鋭く光る武器のいかめしさの形容。〈漢字ペディア〉
★「紫電」は、紫の光、稲妻、美しく輝く形容。
★「清霜」は、清らかにきりっと引き締まったものの形容。
1074 吞刀____ どんとうかっちょう ◆3 刮腸   *『南史-荀白玉伝』 ➡呑刀刮腸/吞刀刮腸(どんとうかっちょう)
心を入れ替えて善になることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★刀を吞んで腸を刮(ケズ)り汚れを除き去る意。
「刀を呑んで腸を刮(ケズ)る」
1075 ____煮鶴 ふんきんしゃかく ◆3 焚琴   *『李商隠-義山雑纂・殺風景』 ➡焚琴煮鶴(ふんきんしゃかく)
殺風景なことのたとえ。また、風流心のないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
「琴(コト)を焚(ヤ)き鶴(ツル)を煮(ニ)る」
類:背山起楼(はいざんきろう)/類:清泉濯足(せいせんたくそく)
1076 ____凝議 きゅうしゅぎょうぎ ◆3 鳩首   *『新渡戸稲造-青年修養法-青年は如何に志を立つべきか』 ➡鳩首凝議(きゅうしゅぎょうぎ)
人が寄り集まって熱心に相談する意。〈漢字ペディア〉
★「鳩首」は、頭を集める、額を集めつき合わせる意。
★「凝議」は、熱心に相談すること。
類:鳩首協議(きゅうしゅきょうぎ)/類:鳩首密議(きゅうしゅみつぎ)
1077 貴耳____ きじせんもく ◆3 賤目 賎目 *『張衡-東京賦』 ➡貴耳賤目/貴耳賎目(きじせんもく)
人から聞いたことは信じても、自分で見たことは信じないこと。また、昔のことなどをありがたがり、今のことを軽んじること。〈漢字ペディア〉
「耳を貴(タット)び目を賤(イヤ)しむ」
1078 繁劇____ はんげきふんじょう ◆3 紛擾   *『蘇洵-養才』 ➡繁劇紛擾(はんげきふんじょう)
非常に忙しくて混乱していること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「繁劇」は、非常に忙しいこと。
★「紛擾」は、乱れてごたごたすること。
1079 鉄網____ てつもうさんご ◆3 珊瑚   *『唐書-払菻国』 ➡鉄網珊瑚(てつもうさんご)
すぐれた人物やめずらしいものを探し求めること。〈漢字ペディア〉
★鉄製の網を海底に沈めて、そこに珊瑚を生えさせ、成長したところでそれを引き上げるという意から。唐代に払菻国(フツリンコク:東ローマ帝国)では鉄の網を沈めてその網の目を通して生えてくる珊瑚を採取したという。
1080 錦心____ きんしんしゅうこう ◆3 繡口 繍口 *『柳宗元-乞巧文』 ➡錦心繡口/錦心繍口(きんしんしゅうこう)
詩や文章の才能にすぐれているたとえ。〈漢字ペディア〉
★「錦心」は、錦のように美しい心のこと。
★「繡口」は、刺繍のように美しい言葉の意。
類:錦心繡腸(きんしんしゅうちょう)/類:錦繡心肝(きんしゅうしんかん)/類:錦繡之腸(きんしゅうのはらわた)
1081 曲学____ きょくがくあせい ◆3 阿世   *『史記-儒林伝』 ➡曲学阿世(きょくがくあせい)
学問の真理を曲げて権力者や時勢に迎合すること。また、そうした人。〈漢字ペディア〉
★「曲学」は、真理を曲げた学問。
★「阿世」は、世に阿(オモネ)る意。
類:阿世曲学(あせいきょくがく)
1082 泰山____ たいざんこうもう ◆3 鴻毛   *『司馬遷-報任少卿書』 ➡泰山鴻毛(たいざんこうもう)
隔たりの甚だしいこと。非常に重いものと、非常に軽いもの。〈漢字ペディア〉
★「泰山」は、中国山東省の名山で重いもののたとえ。
★「鴻毛」は、鴻(オオトリ)の羽毛できわめて軽い者のたとえ。
類:鴻毛山岳(こうもうさんがく)
1083 ____血河 しざんけつが
しざんけっか
◆3 屍山   *『司馬遼太郎-新史太閤記』 ➡屍山血河(しざんけつが/しざんけっか)
激しい戦闘の形容。〈漢字ペディア〉
★激戦で死体が山のように重なり、血が川のように流れる意。
1084 筆耕____ ひっこうけんでん ◆3 硯田   *『不明』 ➡筆耕硯田(ひっこうけんでん)
文筆で生計を立てること。〈漢検四字熟語辞典〉
★文人の硯を農夫の田に見立て、筆で耕す意。
類:傭書自資(ようしょじし)/類:心織筆耕(しんしょくひっこう)
1085 ____秋蟬 しゅんあしゅうぜん
しゅんあしゅうせん
◆3 春蛙   *『楊泉-物理論』 ➡春蛙秋蟬/春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん/しゅんあしゅうせん)
うるさいだけで、何の役にも立たない無用の言論。〈漢字ペディア〉
★春の蛙と秋の蟬の意で、いずれもやかましく鳴くことから。
類:蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)/類:蛙鳴雀噪(あめいじゃくそう)/類:驢鳴犬吠(ろめいけんばい)
1086 反逆____ はんぎゃくえんざ ◆3 縁坐 縁座 *『続日本紀-慶雲四年・七月王子』 ➡反逆縁坐/反逆縁座(はんぎゃくえんざ)
謀反に連座して罪を得ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「縁坐」は、他人の罪で自分も処罰されること、巻き添えの意。
1087 ____勢峻 てんいせいしゅん ◆3 顚委 顛委 *『柳宗元-鈷ヒ潭記』 ➡顚委勢峻/顛委勢峻(てんいせいしゅん)
水源も末流もその勢いが激しく盛んなこと。源流から末流まで勢いが激しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顚委」は、源流と末流の意。
★「勢峻」は、勢いがあって激しいこと。
1088 ____幼婦 こうけんようふ ◆3 黄絹   *『世説新語-捷悟』 ➡黄絹幼婦(こうけんようふ)
絶妙な文章のこと。〈漢字ペディア〉
★中国、後漢の蔡邕(サイユウ)が邯鄲淳(カンタンジュン)の書いた曹娥(ソウガ)碑文を賞賛したなぞかけの言葉。「黄絹」は色糸で、この二文字を組み合わせると「絶」、幼婦は少女で「妙」。全体で「絶妙」の意になる。
1089 ____積玉 げんぽせきぎょく ◆3 玄圃   *『晋書-陸機伝』 ➡玄圃積玉(げんぽせきぎょく)
玄圃にあるという多くの珠玉。美しい文章のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「玄圃」は、崑崙山にあるという仙人のすみか。
★「積玉」は、積み重なった玉。
1090 ____救火 ほうしんきゅうか ◆3 抱薪   *『戦国策-魏策』 ➡抱薪救火(ほうしんきゅうか)
害を取り除きに行って、かえって害を広げてしまうたとえ。〈漢字ペディア〉
★火を消しに行くのに薪(タキギ)を抱えて行く意から。火に油を注ぐの類。
類:負薪救火(ふしんきゅうか)
「薪を抱きて火を救う」
1091 万頃____ ばんけいるり ◆3 瑠璃 琉璃 *『杜甫-I陂行』 ➡万頃瑠璃/万頃琉璃(ばんけいるり)
青く広々しているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「万頃」は、土地や水面のきわめて広いこと。頃は面積の単位。一頃は百畝(ヒャッポ)で周代では百八十二アール。
★「瑠璃」は、紺青色の宝石。また、紺青色の称。
1092 兆載____ ちょうさいようごう ◆3 永劫   *『無量寿経・上』 ➡兆載永劫(ちょうさいようごう)
仏語。きわめて長い時間をいう。〈日本国語大辞典〉
★「兆載」は、兆でもって数えるほどの年月。
★「永劫」は、永く久しい時。
1093 ____令月 かしんれいげつ ◆3 嘉辰 佳辰 *『和漢朗詠・下』 ➡嘉辰令月/佳辰令月(かしんれいげつ)
めでたい月日。めでたく喜ばしい時節。〈日本国語大辞典〉
★嘉(ヨ)い辰(ヒ:日)と令(ヨ)い月の意。
1094 ____孤苦 れいていこく ◆3 零丁   *『李密-陳情表』 ➡零丁孤苦(れいていこく)
落ちぶれて助ける者もなく、独りで苦しむこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「零丁」は、落ちぶれて孤独なこと。
★晋の李密(リミツ)が武帝から任官されたとき、それを辞退したい旨の上奏文で使った言葉。
★李密は病床の祖母を日夜看病していて、「私は早くにみなしごとなり祖母が育ててくれましたが、幼いころから体が弱く、九歳になっても外へ出歩くこともできず、零丁孤苦して成人しました」と述べている。
類:孤苦零丁(こくれいてい)
1095 ____三尺 ぎょうかいさんじゃく ◆3 尭階   *『汪遵-長城』 ➡尭階三尺(ぎょうかいさんじゃく)
質素な生活をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国の伝説上の聖王とされる尭の御殿は、土の階段で高さが三尺に過ぎなかったことから。君子の理想的な生活ぶりとされた。
類:土階三尺(どかいさんじゃく)/類:土階三等(どかいさんとう)
1096 百歩____ ひゃっぽせんよう ◆3 穿楊   *『戦国策-西周策』 ➡百歩穿楊(ひゃっぽせんよう)
射撃の技術がすぐれていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★百歩離れた所から、狙いを定めた細い楊(ヤナギ)の葉を射抜いて穴をあける意。
類:百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
「百歩楊(ヤナギ)を穿(ウガ)つ」
1097 田園____ でんえんしょうぶ ◆3 将蕪   *『陶潜-帰去来辞』 ➡田園将蕪(でんえんしょうぶ)
田畑を耕す働き手がいないために、雑草が生い茂って田畑が荒れ果てていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蕪」は、生い茂った雑草のこと。
「帰りなんいざ、田園将(マサ)に蕪(ア)れなんとす。胡(ナン)ぞ帰らざる」
1098 ____一葉 ごどういちよう ◆3 梧桐   *『群芳譜』 ➡梧桐一葉(ごどういちよう)
物事が衰える兆しのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★他の木より早く落葉するといわれる梧桐(アオギリ)の葉が一枚落ちたのを見て、秋の到来を知ったという意から。
類:一葉知秋(いちようちしゅう)
1099 衣履____ いりへいせん ◆3 弊穿   *『荘子-山木』 ➡衣履弊穿(いりへいせん)
貧賤の人の服装をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★衣服や履(クツ)が疲れ弊(ヤブ)れる意。
1100 随喜____ ずいきかつごう ◆3 渇仰   *『雑談集-九』 ➡随喜渇仰(ずいきかつごう)
仏語。心から喜び、厚く帰依し、信仰すること。〈日本国語大辞典〉
★「随喜」は、喜んで仏に帰依すること。
★「渇仰」は、深く信仰すること。
1101 杜黙____ ともくしさん ◆3 詩撰   *『野客叢書-八・杜撰』 ➡杜黙詩撰(ともくしさん)
詩文や著作などに誤りが多く、いい加減なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「詩撰」は、詩文を作ること。
★中国宋の詩人杜黙(トモク)の作る詩のほとんどが、定型詩の格式に合っていなかったという故事から。
★略して「杜撰(ズサン)」ともいう。
類:杜撰脱漏(ずさんだつろう)
1102 ____花明 りゅうあんかめい ◆3 柳暗   *『陸游-遊山西村詩』 ➡柳暗花明(りゅうあんかめい)
春の野の美しい景色のこと。また、花柳界・遊里のこと。また、新しい展開が開ける意に用いる場合もある。〈漢検四字熟語辞典〉
★「柳暗」は、柳がほの暗く茂ること。
★「花明」は、花が明るく咲く意。
類:桃紅柳緑(とうこうりゅうりょく)/類:鳥語花香(ちょうごかこう)/類:柳媚花明(りゅうびかめい)/類:柳緑花紅(りゅうりょくかこう)
「柳は暗く花は明らか」
1103 ____休兵 あんこうきゅうへい ◆3 按甲   *『史記-淮陰侯列伝』 ➡按甲休兵(あんこうきゅうへい)
戦いをやめること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「按甲」は、よろいを下におくこと。
★「休兵」は、武器を休ませる意。
類:按甲寝兵(あんこうしんぺい)
「甲を按(クダ)し兵を休む」
1104 ____元吉 こうしょうげんきつ ◆3 黄裳   *『易経-坤』 ➡黄裳元吉(こうしょうげんきつ)
中正柔順な臣は主家の大黒柱であるということ。また、そうした忠臣が主家に仕えれば吉兆である意。〈漢検四字熟語辞典〉
★「黄裳」は、黄色の裳(モスソ)。黄は五行で中央の色として尊ばれる。
★「元吉」は、大吉。
「黄裳は元吉なり」
1105 ____謎離 ぼくさくめいり ◆3 撲朔   *『古今楽録-無名氏・木蘭詩』 ➡撲朔謎離(ぼくさくめいり)
男か女かわからないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撲朔」は、雄の兎が足をばたばたとさせること。
★「謎離」は、雌の兎の目がぼんやりしてはっきりしないさま。
★兎の雌雄は見分けにくく耳をつかみ吊るすと雄は足をばたばたし、雌は目がぼんやりしてはじめて見分けられるという。
★木蘭(モクラン)という女性が男装して十二年間出征した後に帰国し、今度は女装してもとの戦友の前に現れると、彼らは彼女を十二年も女性であることに気付かなかったことに驚いた、という。
1106 浮花____ ふかろうずい ◆3 浪蕊 浪蘂
浪蕋
*『韓愈-杏花・詩』 ➡浮花浪蕊/浮花浪蘂/浮花浪蕋(ふかろうずい)
何の取り柄(エ)もない平凡なさまのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「浮」と「浪」は、当てにならない意。
★「蕊」は、花のしべ。
★実を結ばないむだ花ということ。
1107 子墨____ しぼくとごう ◆3 兎毫 兔毫 *『本朝文粋-一一・寒花為客栽詩序』 ➡子墨兎毫/子墨兔毫(しぼくとごう)
文人。詩文を作る人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「子墨」は、墨を擬人視していう。
★「兎毫」は、兎の毛で作った筆。
類:子墨客卿(しぼくかくけい)/類:文人墨客(ぶんじんぼっかく)
1108 ____春意 まんこうしゅんい ◆3 満腔   *『書言故事大全-時令類』 ➡満腔春意(まんこうしゅんい)
全身に和やかな気分が満ちていること。人を祝う言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★「満腔」は、胸いっぱい、全身。転じて、心からの、の意。
1109 塵飯____ じんぱんとこう ◆3 塗羹   *『韓非子-外儲説・左上』 ➡塵飯塗羹(じんぱんとこう)
実際には何の役にも立たないもの、とるに足りないもののこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★子供のままごと遊びの塵(チリ)の飯と泥の羹(アツモノ:吸い物)の意。
類:塵羹土飯(じんこうとはん)
1110 採菓____ さいかきっすい
さいかぎっすい
さいかきゅうすい
◆3 汲水   *『法華経-提婆達多品』 ➡採菓汲水/採果汲水/採花汲水(さいかきっすい/さいかぎっすい/さいかきゅうすい)
厳しい仏道修行をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「菓」は、木の実のこと。
★仏に備えるために深山に入って、木の実を取り、花を摘み、水を汲むことから。
「菓を採り水を汲む」
1111 ____花街 りゅうこうかがい ◆3 柳巷   *『黄庭堅-満庭芳・妓女-詞』 ➡柳巷花街(りゅうこうかがい)
遊里・色町のこと。〈漢字ペディア〉
★「柳巷」は、柳の木が植えてある巷(チマタ)。
★「花街」は、花の咲いている街。
★昔、色町には多く柳が植えられていたことからいう。
★略して「花柳」ともいう。
類:柳陌花街(りゅうはくかがい)/類:花柳狭斜(かりゅうきょうしゃ)/類:路花牆柳(ろかしょうりゅう)/類:路柳牆花(ろりゅうしょうか)
1112 出谷____ しゅっこくせんきょう ◆3 遷喬   *『詩経-小雅・伐木』 ➡出谷遷喬(しゅっこくせんきょう)
出世すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★春になって鳥が谷から出て、喬(タカ)い木に遷(ウツ)る意。
「谷に出でて喬に遷(ウツ)る」
1113 ____穣田 とんていじょうでん ◆3 豚蹄   *『史記-淳于髡伝』 ➡豚蹄穣田(とんていじょうでん)
わずかなものから大きな利益を得ようとすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★豚の蹄(ヒヅメ)を供えて、豊作を神に祈るということから。
1114 落筆____ らくひつてんよう ◆3 点蠅 点蝿 *『三国志-呉書・趙消伝・注』 ➡落筆点蠅/落筆点蝿(らくひつてんよう)
過ちをうまく取り繕って、逆に上手に仕上げるたとえ。〈漢字ペディア〉
★中国三国時代、呉の画家曹不興(ソウフコウ)が孫権の命で描いたとき、誤って筆を落として汚れをつけたが、巧みに繕って蠅に描き替えてしまった故事から。
「落筆、蠅を点(テン)ず」
1115 釈根____ しゃくこんかんし ◆3 灌枝 潅枝 *『淮南子-泰族訓』 ➡釈根灌枝/釈根潅枝(しゃくこんかんし)
物事の大切でない部分に力をそそぎ、根本を忘れるたとえ。〈漢字ペディア〉
★木の根に水をやらないで、枝に灌(ソソ)ぎかけるという意から。
類:舎本逐末(しゃほんちくまつ)/類:本末転倒(ほんまつてんとう)/類:捨根灌枝(しゃこんかんし)/類:捨根注枝(しゃこんちゅうし)/類:主客転倒(しゅかくてんとう)
「根を釈(ス)てて枝(エダ)に灌(ソソ)ぐ」
1116 ____壌壌 ききじょうじょう ◆3 熙熙 煕煕
熈熈
*『史記-貨殖伝』 ➡熙熙壌壌/煕煕壌壌/熈熈壌壌/熙熙攘攘/煕煕攘攘/熈熈攘攘(ききじょうじょう)
多くの人ががやがやと忙しく往来するさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「熙熙」は、喜び楽しむさま。
★「壌壌」は、入り乱れるさま、また多いさま。
1117 ____粛粛 べんせいしゅくしゅく ◆3 鞭声   *『頼山陽-題不識庵撃機山図』 ➡鞭声粛粛(べんせいしゅくしゅく)
ひそかに攻撃を進めること。〈漢字ペディア〉
★川中島の戦いで、上杉謙信が夜陰(ヤイン)に軍馬のむちの音を立てずにひっそりと川を渡り敵陣に迫る情景を詠じた、頼山陽(ライサンヨウ)の漢詩から。
「鞭声粛粛夜(ヨル)河(カワ)を渡(ワタ)る」
1118 通暁____ つうぎょうちょうたつ ◆3 暢達   *『不明』 ➡通暁暢達(つうぎょうちょうたつ)
ある事柄を詳しく知り抜いていて伸びやかであること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「暢達」は、伸び伸びしていること。
1119 ____野史 はいかんやし ◆3 稗官   *『児女英雄伝-十六回』 ➡稗官野史(はいかんやし)
小説。また、民間のこまごましたことを歴史風に書いたもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★昔中国で、政治を行う者が民間の物語や噂話などを集めて政治の参考にしたが、「稗官」はそれを集めた身分の低い役人。
★「野史」は、王朝の正式な歴史書の正史に対して民間で描かれた歴史本のこと。
1120 乗輿____ じょうよはえつ ◆3 播越   *『資治通鑑-漢紀』 ➡乗輿播越(じょうよはえつ)
天子が都を落ちのびて他国をさすらうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「乗輿」は、君主が乗る馬車、天子の乗り物。
★「播越」は、移り逃げること。
★居場所を失って他国をさまよう意。
1121 梅妻____ ばいさいかくし ◆3 鶴子   *『古今図書集成-引・詩話総亀』 ➡梅妻鶴子(ばいさいかくし)
俗世を離れた、清らかで風雅な隠遁(イントン)生活のたとえ。〈漢字ペディア〉
★宋の林逋(リンポ)が武林の西湖に隠棲し、妻を持たず家の周囲に梅を植え、子のかわりに鶴を飼って孤高で清らかな生活を送った故事から。
類:妻梅子鶴(さいばいしかく)
1122 ____蘭宮 けいでんらんきゅう ◆3 桂殿   *『王勃-滕王閣序』 ➡桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
非常に美しい宮殿のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「桂」と「蘭」は、香木の名。
★「殿」と「宮」は、建物のこと。
類:金殿玉楼(きんでんぎょくろう)
1123 ____童顔 かくはつどうがん ◆3 鶴髪   *『夢野久作-爆弾太平記』 ➡鶴髪童顔(かくはつどうがん)
年寄りが元気なこと。〈漢字ペディア〉
★「鶴髪」は、鶴のように白い髪の毛。
★白髪頭の老人が、幼子のように血色がいい意から。
類:童顔鶴髪(どうがんかくはつ)
1124 ____一水 えいえいいっすい ◆3 盈盈   *『文選-古詩十九首』 ➡盈盈一水(えいえいいっすい)
水満ちわたる一筋の川。互いに心惹かれながら、相見たり言葉を交わしたりできないたとえ。一説に〈漢検四字熟語辞典〉
★「盈盈」は、水が満ちあふれるさま。また、女性の容姿がしなやかで美しい形容。
★「一水」は、一筋の川。
★天の川で隔てられた牽牛と織女の七夕伝説に由来することば。
「盈盈たる一水」
1125 ____一宇 はっこういちう ◆3 八紘   *『日本書紀-神武即位前己未年三月』 ➡八紘一宇(はっこういちう)
地の果てまでを一つの家のように統一して支配すること。元来は国の内を一つにする意であったが、太平洋戦争期、海外進出の口実ともなった。〈日本国語大辞典〉
★「八紘」は、天地の八方の隅。転じて、全世界。紘は天地を繫ぐ網の意。
★「宇」は、大きな屋根でおおわれた家。
類:八紘為宇(はっこういう)
1126 支葉____ しようせきも ◆3 碩茂   *『漢書-叙伝・下』 ➡支葉碩茂/枝葉碩茂(しようせきも)
支族まで繁栄する。本家は本より分家まで栄えること。一族全てが繁栄することをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「支葉」は、枝と葉のことで、本家と分家のたとえ。
★「碩茂」は、碩(オオ)きく繁栄すること。
1127 ____火滅 しんじんかめつ ◆3 薪尽   *『法華経-序品』 ➡薪尽火滅(しんじんかめつ)
命が尽きること。もとは釈迦(シャカ)の入滅(ニュウメツ)をあらわした語。〈漢字ペディア〉
★「薪尽」は、薪(タキギ)が尽きること。
★「火滅」は、火が消えること。
1128 黄髪____ こうはつはは ◆3 番番   *『史記-秦紀』 ➡黄髪番番(こうはつはは)
白髪が黄色味をおびるようになった老人。知識・経験の深い老人にいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「番番」は、白髪のさま。
1129 ____瓜田 りかかでん ◆3 李下   *『古楽府-君子行』 ➡李下瓜田(りかかでん)
人に疑われるようなことはしない方がよいというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★君子は、未然に疑いを受けるようなことは避けなくてはならない。瓜畑で履き物を直すと、瓜を盗むのではないかと疑われ、李の木の下で冠をかぶり直すと、李を盗むのではないかと疑われる。だから、そういう疑わしい行為はするなということ。
類:悪木盗泉(あくぼくとうせん)/類:瓜田之履(かでんのり)/類:李下之冠(りかのかんむり)
「君子は未然に防ぎ、嫌疑の間に処らず、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」
1130 釜底____ ふていちゅうしん ◆3 抽薪   *『儒林外史-第五回》』 ➡釜底抽薪(ふていちゅうしん)
問題を解決するためには根本の原因を取り除かなければならないというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★釜の湯の煮えたぎるのを止めるためには釜の下の薪(タキギ)を引き出して火を止めることが肝心である意から。
類:抽薪止沸(ちゅうしんしふつ)/類:断根枯葉(だんこんこよう)/類:抜本塞源(ばっぽんそくげん)
「釜底薪(タキギ)を抽(ヌ)く」
1131 竹頭____ ちくとうぼくせつ ◆3 木屑   *『世説新語-政事』 ➡竹頭木屑(ちくとうぼくせつ)
些細な物でも大切にすることのたとえ。また、将来への備えが、非常に綿密であることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★中国、東晋(トウシン)の陶侃(トウカアン)は、船を造ったときの木の屑(クズ)や竹の切れ端を保存し、木の屑はぬかるみ対策に、竹の切れ端は船を造るときの竹釘(タケクギ)に利用したという故事から。
1132 顚委____ てんいせいしゅん ◆3 勢峻   *『柳宗元-鈷ヒ潭記』 ➡顚委勢峻/顛委勢峻(てんいせいしゅん)
水源も末流もその勢いが激しく盛んなこと。源流から末流まで勢いが激しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顚委」は、源流と末流の意。
★「勢峻」は、勢いがあって激しいこと。
1133 ____奔逸 ひょうとうほんいつ ◆3 漂蕩   *『不明』 ➡漂蕩奔逸(ひょうとうほんいつ)
あてもなく走り回ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「漂蕩」は、さすらう、さまよう意。
★「奔逸」は、ほしいままに走り動く意。
1134 ____凡介 じょうりんぼんかい ◆3 常鱗   *『韓愈-応科目時与人書』 ➡常鱗凡介(じょうりんぼんかい)
ごくありふれた人のたとえ。凡人。〈漢検四字熟語辞典〉
★普通の魚やごくありふれた貝類の意。
1135 禾黍____ かしょゆうゆう ◆3 油油   *『史記-宋世家』 ➡禾黍油油(かしょゆうゆう)
物が勢いよく見事に生長するさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「禾」は、稲。
★「黍」は、きびのこと。
★「油油」は、草などがつやつやとして勢いがよいさまをいう。
1136 鱗次____ りんじしっぴ ◆3 櫛比   *『陳貞慧-秋園雑佩・蘭』 ➡鱗次櫛比(りんじしっぴ)
鱗や櫛の歯のように続き並ぶこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「次」と「比」は、並ぶ意。
1137 古色____ こしょくそうぜん ◆3 蒼然   *『坪内逍遥-当世書生気質・一二』 ➡古色蒼然(こしょくそうぜん)
見るからに古めかしく、趣のあるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「古色」は、古びた色あいのこと。
★「蒼然」は、古めかしいさまの意。
類:古色古香(こしょくここう)
1138 不失____ ふしつせいこく ◆3 正鵠   *『礼記-射義』 ➡不失正鵠(ふしつせいこく)
物事の重要な点を正確にとらえること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「正鵠」は、弓の真ん中の黒い星。図星。
★的を外さず急所をつくこと。
「正鵠を失わず」「正鵠を失シッ)せず」
1139 ____夕虚 ちょうえいせききょ ◆3 朝盈   *『不明』 ➡朝盈夕虚(ちょうえいせききょ)
人生のはかないことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★朝に栄え夕べに滅びる意。
類:朝栄夕滅(ちょうえいせきめつ)/類:諸行無常(しょぎょうむじょう)
1140 ____孤進 きょうぐんこしん ◆3 僑軍   *『不明』 ➡僑軍孤進(きょうぐんこしん)
救援もなく孤立して戦い進むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「僑軍」は、他の地から来た軍、遠征軍。
類:孤立無援(こりつむえん)/類:孤軍奮闘(こぐんふんとう)
1141 ____斑衣 ろうらいはんい ◆3 老萊 老莱 *『蒙求-老萊斑衣』 ➡老萊斑衣/老莱斑衣(ろうらいはんい)
親孝行のたとえ。親に孝養の限りを尽くすことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「斑衣」は、模様のある派手な服。ここでは子供が身につける派手な服。
★中国周代、楚の老萊子が七十歳になっても親の前で子供の服を身につけ、小さな子が親にまとわりつくように戯れ、親に年を忘れさせようとした故事から。
類:斑衣之戯(はんいのたわむれ)
1142 撲朔____ ぼくさくめいり ◆3 謎離   *『古今楽録-無名氏・木蘭詩』 ➡撲朔謎離(ぼくさくめいり)
男か女かわからないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「撲朔」は、雄の兎が足をばたばたとさせること。
★「謎離」は、雌の兎の目がぼんやりしてはっきりしないさま。
★兎の雌雄は見分けにくく耳をつかみ吊るすと雄は足をばたばたし、雌は目がぼんやりしてはじめて見分けられるという。
★木蘭(モクラン)という女性が男装して十二年間出征した後に帰国し、今度は女装してもとの戦友の前に現れると、彼らは彼女を十二年も女性であることに気付かなかったことに驚いた、という。
1143 方領____ ほうりょうくほ ◆3 矩歩   *『後漢書-儒林伝序』 ➡方領矩歩(ほうりょうくほ)
儒者の身なりや態度のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★四角い襟(方領)の衣服と正しい歩行(矩歩)の意。
類:縫衣浅帯(ほういせんたい)/類:褒衣博帯(ほういはくたい)
1144 ____羨魚 りんえんせんぎょ ◆3 臨淵   *『漢書-董仲舒伝』 ➡臨淵羨魚(りんえんせんぎょ)
いたずらに空しい望みを抱くたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★川のほとりに立って魚を得たいと願ってもまず家に帰って網を作らなければならない。望みだけでは願いはかなえられず適切な手段を講じなければならないという教え。
類:臨淵之羨(りんえんのせん)/類:臨河羨魚(りんがせんぎょ)/類:羨魚結網(せんぎょけつもう)
「淵(フチ)に臨(ノゾ)んで魚(ウオ)を羨(ウラヤ)む」
1145 ____並茂 ちんけんへいも ◆3 椿萱   *『幼学瓊林-巻二・祖孫父子類』 ➡椿萱並茂(ちんけんへいも)
父と母がともに健在なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「椿」は、長寿の木で父のたとえ。
★「萱」は、通称わすれ草といい、憂いを忘れるということから主婦のいる部屋の前に植えるので、母にたとえる。
類:椿庭萱堂(ちんていけんどう)
「椿萱(チンケン)並(ナラ)び茂(シゲ)る」
1146 桃花____ とうかきすい ◆3 癸水   *『粧楼記』 ➡桃花癸水(とうかきすい)
女性の月経をいう。つきのもの。つきのさわり。〈漢検四字熟語辞典〉
★「癸水」は、女性の月経の意。癸はみずのとで、水に属す。
★「桃花」は、女性を象徴させた雅語。
1147 ____櫛比 りんじしっぴ ◆3 鱗次   *『陳貞慧-秋園雑佩・蘭』 ➡鱗次櫛比(りんじしっぴ)
鱗や櫛の歯のように続き並ぶこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「次」と「比」は、並ぶ意。
1148 管中____ かんちゅうきひょう ◆3 窺豹   *『漢書-王献之伝』 ➡管中窺豹(かんちゅうきひょう)
見識の非常に狭いたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★管の穴から豹を見る意。一つの斑紋しか見えないことからいう。
類:全豹一斑(せんぴょういっぱん)/類:管窺蠡測(かんきれいそく)/類:管窺之見(かんきのけん)
「管中(カンチュウ)より豹(ヒョウ)を窺(ウカガ)う」
1149 ____殺牛 きょうかくさつぎゅう ◆3 矯角   *『玄中記』 ➡矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)
少しの欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★曲がっている角を直そうとして(矯角)、牛を殺してしまうことから。
類:矯枉過直(きょうおうかちょく)/類:庇葉傷枝(ひようしょうし)
1150 偏僻____ へんぺきへいこ ◆3 蔽固   *『不明』 ➡偏僻蔽固(へんぺきへいこ)
道理に暗く考えが偏っていて、かたくななこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「偏僻」は、考えが偏り僻(ヒガ)むこと。心がねじけていること。
★「蔽固」は、道理に暗くかたくななこと。
1151 ____大悟 かくねんたいご ◆3 廓然   *『観無量寿経』 ➡廓然大悟(かくねんたいご)
心にわだかまりがなく、至高の境地で審理を悟ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「廓然」は、心にわだかまりなく広々と開けていること。
★「大悟」は、真理を悟る意。仏教の語。
類:恍然大悟(こうぜんたいご)/類:大悟徹底(たいごてってい)/類:翻然大悟(ほんぜんたいご)
1152 夏侯____ かこうしゅうかい ◆3 拾芥   *『漢書-夏侯勝伝』 ➡夏侯拾芥(かこうしゅうかい)
学問を修めるのが大切なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「拾芥」は、ごみを拾う意で、物事のたやすいこと、得ることの容易なことのたとえ。
★漢の夏侯勝(カコウショウ:大傅(タイフ:天子の補佐役)となった経学者)が、学問を修めれば、官職を得ることなど地面のごみを拾うように容易だ、と教えたことから。
「夏侯(カコウ)、芥(アクタ)を拾う」
1153 志大____ しだいさいそ ◆3 才疎   *『後漢書-孔融伝』 ➡志大才疎/志大才疏(しだいさいそ)
志は大きいが才能に欠けていること。抱く望みは大きいが才能や力量が伴わないこと。〈漢字ペディア〉
★「疎」は、疎(マバ)らなこと。
類:志大智小(しだいちしょう)/類:眼高手低(がんこうしゅてい)/類:才疎意広(さいそいこう)
「志(ココロザシ)大(ダイ)にして才疎」才疏
1154 ____亀竜 りんほうきりゅう
りんほうきりょう
◆3 麟鳳   *『礼記-礼運』 ➡麟鳳亀竜(りんほうきりゅう/りんほうきりょう)
太平の世にあらわれるというめでたい霊獣、霊鳥。麒麟(キリン)・鳳凰(ホウオウ)・亀(カメ)・竜。転じて珍しいもの、聖賢のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★麒麟、鳳凰、竜は想像上の動物。
1155 ____軽重 もんていけいちょう ◆3 問鼎   *『春秋左氏伝-宣公三年』 ➡問鼎軽重(もんていけいちょう)
その人の権威・実力を疑うこと。君主の地位を狙う野心のあること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鼎」は、皇帝の宝物とされた三本脚と二つの耳をつけた銅器。
★天下を狙う楚の荘王が周に行き、周王室象徴の鼎の重さをたずねたが、これは鼎の譲渡(君主の譲位)を狙ったものであったという故事から。
「鼎(カナエ)の軽重(ケイチョウ)を問う」
1156 一虚____ いっきょいちえい ◆3 一盈   *『晋書-皇甫謐伝』 ➡一虚一盈(いっきょいちえい)
あるときは空になり、あるときは満ちること。常に変化して予測がしにくいことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「盈」は、満ちる意。
類:一虚一実(いっきょいちじつ)/類:一虚一満(いっきょいちまん)
1157 剛毅____ ごうきちょくりょう ◆3 直諒   *『不明』 ➡剛毅直諒(ごうきちょくりょう)
意志が強く正直で誠実なこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「剛毅」は、気性が強いこと。
★「直諒」は、正しくてまごころがあること。
類:剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)
1158 ____盗鐘 えんじとうしょう ◆3 掩耳   *『呂氏春秋-自知』 ➡掩耳盗鐘(えんじとうしょう)
浅はかな考えや智恵で自分を欺くたとえ。また、自分の良心を欺き悪事をはたらくたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「掩耳」は、耳をふさぐこと。
★鐘を盗むのに音がして人に知られることを恐れて自分の耳をふさいでも何もならないことをいう。
類:掩耳盗鈴(えんじとうりん)/類:掩耳偸鈴(えんじとうりん)/類:掩目捕雀(えんもくほじゃく)
「耳を掩(オオ)いて鐘(カネ)を盗む」
1159 ____佳境 ぜんにゅうかきょう ◆3 漸入   *『晋書-顧ト之伝』 ➡漸入佳境(ぜんにゅうかきょう)
話や状況などが次第に興味深い箇所にさしかかって行くこと。〈漢字ペディア〉
★中国東晋(トウシン)の顧ト之(コガイシ)は甘蔗(カンショ:さとうきび)が好物であったが、食べるとき必ず先のまずい方から根元のおいしい方に向かってかじった。そのわけを人が尋ねたところ、「だんだん佳境に入るからだ」と答えたという故事から。
類:漸至佳境(ぜんしかきょう)
「漸(ヨウヤ)く佳境(カキョウ)に入(イ)る」
1160 短褐____ たんかつせんけつ ◆3 穿結   *『陶潜-五柳先生伝』 ➡短褐穿結(たんかつせんけつ)
貧しい人や卑しい人の衣服。貧者の粗末な身なりのようす。〈漢字ペディア〉
★「短褐」は、短い荒布の着物。
★「穿結」は、破れたのを縫い合わせること。また、その衣服。
類:短褐不完(たんかつふかん)
1161 兎死____ としくほう ◆3 狗烹   *『韓非子-内儲説・下』 ➡兎死狗烹/兔死狗烹(としくほう)
利用価値のある間は用いられるが、無用になると捨てられること。〈漢検四字熟語辞典〉
★兎が殺されると、猟犬は不必要になり煮て食べられてしまうことから。
類:狡兎走狗(こうとそうく)/類:得魚忘筌(とくぎょぼうせん)/類:鳥尽弓蔵(ちょうじんきゅうぞう)
「兎(ウサギ)死して狗(イヌ)烹(ニ)らる」
1162 ____錦繡 りょうらきんしゅう ◆3 綾羅   *『加賀乙彦-風と死者』 ➡綾羅錦繡/綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)
目を見張るほど美しいもの。また、美しく着飾ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「綾」は、あやぎぬ。
★「羅」は、うすぎぬ。
★「錦」は、にしき。
★「繡」は、刺繍をした織物。
★いずれも高貴な人の衣服のこと。
1163 ____春草 ちとうしゅんそう ◆3 池塘   *『朱熹-偶成詩』 ➡池塘春草(ちとうしゅんそう)
学問の道を志した少年時代の大きく楽しい夢が、老いの身にとってはまことにはかないことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★少年の頃、春の日に池の塘(ツツミ)の若草の上でまどろんだときの夢のこと。
「未だ覚めず池塘春草の夢(ユメ)」
1164 亡羊____ ぼうようほろう ◆3 補牢   *『戦国策-楚策』 ➡亡羊補牢(ぼうようほろう)
過ちを悔いても取り返しがつかないたとえ。また、過ちを犯しても、すぐに手立てを講じれば、被害が少なくてすむたとえ。〈漢字ペディア〉
★羊に逃げられたあとで、その囲いを修繕する意。
類:牢補羊亡(ろうほようぼう)
「羊を亡(ウシナ)いて牢を補う」
1165 尋花____ じんかもんりゅう ◆3 問柳   *『杜甫-詩・厳中丞枉駕見過』 ➡尋花問柳(じんかもんりゅう)
春の風物や景色を楽しむこと。転じて、花柳界で遊ぶことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★花を探したり、柳を問い求めたりして春の景色を楽しむということ。
類:問柳尋花(もんりゅうじんか)
「柳を問い花を尋(タズ)ぬ」
1166 性行____ せいこうしゅくきん ◆3 淑均   *『諸葛亮-前出師表』 ➡性行淑均(せいこうしゅくきん)
性格もよく行動も公正なこと。〈漢字ペディア〉
★「性行」は、性質と行動。
★「淑均」は、しとやかで公平なこと。
1167 ____孫雪 しゃけいそんせつ ◆3 車蛍   *『晋書』 ➡車蛍孫雪(しゃけいそんせつ)
苦学することのたとえ。〈漢字ペディア〉
★中国、晋代の車胤(シャイン)は若いとき貧乏で、夏の夜には蛍を袋に入れてその光で読書した。また、孫康は冬の夜に雪に照り返された月明かりで読書したという故事から。類:蛍雪之功(けいせつのこう)/類:車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)/類:孫康映雪(そんこうえいせつ)/類:囊蛍映雪(のうけいえいせつ)
1168 玄裳____ げんしょうこうい ◆3 縞衣   *『蘇軾-赤壁賦』 ➡玄裳縞衣(げんしょうこうい)
鶴の別称。〈漢検四字熟語辞典〉
★「玄裳」は黒いもすそ(着物のすそ)。
★「縞衣」は、白いうわぎのこと。
★鶴の姿の形容。
1169 ____露宿 ふうさんろしゅく ◆3 風餐   *『陸游-壮士吟』 ➡風餐露宿(ふうさんろしゅく)
野宿の苦しみのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「風餐」は、風に吹かれながら食事をする意。
★吹きさらす風の中で食事し、露に濡れて寝る意。
類:風餐雨臥(ふうさんうが)
1170 ____傷人 あんせんしょうじん ◆3 暗箭   *『不明』 ➡暗箭傷人(あんせんしょうじん)
闇討ちをしたり、ひそかに中傷したりする卑劣な行いのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「暗箭」は、暗闇から弓の矢を射ること。
★「傷人」は、人を傷つけること。
「暗箭(アンセン)人(ヒト)を傷(キズ)つく」
1171 ____規矩 こうじょうきく ◆3 鉤縄 鈎縄 *『荘子-駢拇』 ➡鉤縄規矩/鈎縄規矩(こうじょうきく)
物事の法則・規準・手本のこと。〈漢字ペディア〉
★「鉤」は、先の曲がったかぎで曲線を描く道具。
★「縄」は、墨縄で直線を描く道具。
★「規」は、コンパスで円を描く道具。
★「矩」は、さしがねで直角を測る道具。
類:規矩準縄(きくじゅんじょう)
1172 ____辺地 ぞくさんへんじ
そくさんへんじ
◆3 粟散   *『太平記-一二』 ➡粟散辺地(ぞくさんへんじ/そくさんへんじ)
粟粒(アワツブ)ほどの散らばったような世界の果ての小さな国。特に中国などから見て日本をいう語。
類:粟散辺州(ぞくさんへんしゅう)/類:粟散辺土(ぞくさんへんど)/類:辺地粟散(へんちぞくさん)
1173 ____指示 はっしょうしじ ◆3 発縦 発蹤 *『史記-蕭相国世家』 ➡発縦指示/発蹤指示(はっしょうしじ)
戦闘において戦いを指揮すること。また、指揮官。〈漢検四字熟語辞典〉
★「発」と「縦」は、解き放つ意。
★項羽を滅ぼし天下を平定した高祖が、将兵を評価し蕭何(ショウカ)を最大の功労者としたが、功臣たちは実際に戦闘に参加したのは自分たちで、蕭何は文墨(ブンボク)を持って議論しただけだと抗議した。それに対し高祖は、猟をする場合、獣を追い立てて殺すのは犬であり、犬に獣のいる場所を指示するのは人である。諸君の働きは犬に相当し、蕭何の功は人に相当すると言ったという故事から。
1174 ____晏起 そうしんあんき ◆3 蚤寝   *『礼記-内側』 ➡蚤寝晏起(そうしんあんき)
夜早く寝て、朝遅く起きる。赤子や幼児のさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蚤」は、夙に、早くの意。
★「晏」は、遅くの意。
「蚤(ハヤ)く寝(イ)ね晏(オソ)く起(オ)く」
1175 ____利貞 げんこうりてい ◆3 元亨   *『易経-乾』 ➡元亨利貞(げんこうりてい)
易で、天の持つ四つの徳。積極的な徳をふみ行い、正しい操を守っていれば万事はよく運ぶという。〈漢検四字熟語辞典〉
★「元」は、万物の始めで仁。
★「亨」は、万物の長で礼。
★「利」は、万物のよろしきを得させて義。
★「貞」は、万物の成就で知とする。
「元(オオ)いに亨(トオ)る、貞(タダ)しきに利(ヨ)ろし」
1176 一碧____ いっぺきばんけい ◆3 万頃   *『范仲淹-岳陽楼記』 ➡一碧万頃(いっぺきばんけい)
青い海や湖などが限りなく広々と広がっているさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「碧」は、青、紺碧で、ここでは海や湖などを指す。
★「万頃」は、土地や水面のきわめて広いこと。頃は面積の単位。一頃は百畝(ヒャッポ)で周代では百八十二アール。
1177 粉粧____ ふんしょうぎょくたく ◆3 玉琢   *『紅楼夢-一回』 ➡粉粧玉琢(ふんしょうぎょくたく)
女性の美しい顔の形容。化粧をして、玉を磨いたようであるという意。〈漢字ペディア〉
★「玉琢」は、玉を磨く意。
1178 ____煙浪 うんとうえんろう ◆3 雲濤 雲涛 *『白居易-新楽府・海漫漫』 ➡雲濤煙浪/雲濤烟浪/雲涛煙浪/雲涛烟浪(うんとうえんろう)
はるかかなたで雲に連なっている波のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「濤」と「浪」は、大波のこと。
★「煙」は、かすみの意。
★水平線のかなたで雲と波が連なったように見える、海の雄大なさまをいう。
1179 大名____ たいめいていてい ◆3 鼎鼎   *『官場現形記-第二四回』 ➡大名鼎鼎(たいめいていてい)
名声が世に響き渡っていること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「大名」は、大きな名声、名誉。
★「鼎鼎」は、盛大なさま。
類:名声赫赫(めいせいかくかく)
1180 泣血____ きゅうけつれんじょ ◆3 漣如   *『易経-屯』 ➡泣血漣如(きゅうけつれんじょ)
非常に悲しみ涙がとめどもなく流れるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「泣血」は、涙を流し尽して血の涙を出すほど泣く意。非常な悲しみをいう。
★「漣如」は、涙の流れるさま。
類:泣涕如雨(きゅうていじょう)
1181 ____骨灰 らりこっぱい
らりこはい
◆3 乱離 羅利 *『浄瑠璃-夏祭浪花鑑・五』 ➡乱離骨灰/羅利骨灰(らりこっぱい/らりこはい)
めちゃくちゃになること。また、そのさま。さんざん。〈漢字ペディア〉
★「乱離」は、秩序が乱ればらばらになるさま。
★「骨灰」は、粉々になるさま、めちゃめちゃになるさま。
類:乱離拡散(らんりかくさん)
1182 馬牛____ ばぎゅうきんきょ ◆3 襟裾   *『韓愈-符読書城南詩』 ➡馬牛襟裾(ばぎゅうきんきょ)
見識がなく無教養な者のこと。また、無礼な者のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「襟裾」は、えりとすそ。転じて、衣服を着ること。
★馬や牛が人の衣服を着たようなものという意から。
1183 寒江____ かんこうどくちょう ◆3 独釣   *『柳宗元-江雪・詩』 ➡寒江独釣(かんこうどくちょう)
冬の川で雪のなか一人で釣りをすること。また、その人の姿。〈漢字ペディア〉
★もと柳宗元の詩「江雪」の中でうたわれたもので、のち多くの画題となった。
1184 磨穿____ ませんてっけん ◆3 鉄硯   *『新五代史-桑維翰伝』 ➡磨穿鉄硯(ませんてっけん)
強い意志をもってたゆまずに勉学に励むこと。〈漢字ペディア〉
★中国五代、晋の桑維翰(ソウイカン)が、鉄の硯(スズリ)が磨(ス)り減って穴があくまで猛勉強を続け、科挙(官吏の登用試験)に合格した故事から。
類:鉄硯磨穿(てっけんません)/類:蛍窓雪案(けいそうせつあん)
「鉄硯を磨穿す」
1185 ____飲羽 しゃせきいんう
せきせきいんう
◆3 射石   *『韓詩外伝・六』 ➡射石飲羽(しゃせきいんう/せきせきいんう)
精神を集中し、必死の思いで事にぶつかれば、どんな困難でも克服できるたとえ。〈漢字ペディア〉
★「飲羽」は、矢の羽の部分まで深く突き刺さる意。
★中国楚の熊渠子(ユウキョシ)が、暗闇の中にうずくまっているものがいたのでこれを虎だと思って力の限り弓を引いて矢を射た。側に寄ってみるとそれは大きな石で、矢はその羽根あたりまで石に突き刺さっていたという故事から。
「石を射て羽を飲む」
類:一念通天(いちねんつうてん)/類:精神一到(せいしんいっとう)
1186 魚網____ ぎょもうこうり ◆3 鴻離   *『詩経-邶風・新台』 ➡魚網鴻離(ぎょもうこうり)
求めていたものとはちがうもの。また、意外なものが得られるたとえ。〈漢字ペディア〉
★「鴻」は、おおとり。雁の大きいもの。
★「離」は、網にかかること。
★魚を捕らえようと網を構えていたところに、大きな鳥がかかる意。
1187 ____墨守 しゅこうぼくしゅ ◆3 輸攻   *『墨子-公輸』 ➡輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)
攻める方も守る方も知略を尽くすたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国春秋時代、公輸般(コウシュハン)が楚のために宋を攻めようとしていると聞いた墨翟(ボクテキ)は直ちに楚に行き、般と机上戦をしてよく守って攻めあぐねさせ、実際に責める意欲を失わせた故事から。
1188 ____輪輿 ししょうりんよ ◆3 梓匠   *『孟子-梁恵王・下』 ➡梓匠輪輿(ししょうりんよ)
大工と家具職人や車台・車輪を作る職人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「梓匠」は、梓人(シジン:建具工)と匠人(ショウジン:大工など)。
★「輪輿」は、輪人(リンジン:車輪を作る職人)と輿人(ヨジン:車台を作る職人)。
1189 寸指____ すんしそくえん ◆3 測淵   *『孔叢子-答問』 ➡寸指測淵/寸指測渕(すんしそくえん)
愚かなこと。また、不可能なこと。学問が浅くては物事の深い道理は理解できないの意でも用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★「寸指」は、一寸の指。
★「測淵」は淵の深さを測る。
1190 河山____ かざんたいれい ◆3 帯礪 帯砺
*『史記-高祖功臣侯者年表』 ➡河山帯礪/河山帯砺/河山帯氏iかざんたいれい)
永く変わらない固い誓約のこと。また、国が永遠に栄えることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「河」は、黄河。
★「山」は、泰山をいう。
★「礪/氏vは、砥石のこと。
★たとえあの広い黄河が帯のように細くなり、高い泰山がすりへって砥石のように平らになるようなことがあっても、永く変わらないという意。
類:帯飼V誓(たいれいのちかい)
1191 ____自煎 こうかじせん ◆3 膏火   *『荘子-人間世』 ➡膏火自煎(こうかじせん)
才能や財産などがあるために、かえって災いにあうたとえ。〈漢字ペディア〉
★「膏」は、あぶら。
★「煎」は、炒る、焼く意。
★あぶらはなまじ灯火の用になるためにわが身を焼くことになるからいう。
類:山木自寇(さんぼくじこう)
1192 桂殿____ けいでんらんきゅう ◆3 蘭宮   *『王勃-滕王閣序』 ➡桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
非常に美しい宮殿のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「桂」と「蘭」は、香木の名。
★「殿」と「宮」は、建物のこと。
類:金殿玉楼(きんでんぎょくろう)
1193 千里____ せんりめいが ◆3 命駕   *『晋書-嵆康伝』 ➡千里命駕(せんりめいが)
はるかな遠方からおいでになること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「命駕」は、命じて馬車を用意させる、または馬車に乗ること。
★千里の彼方からの来駕の意。
「千里、駕(ガ)を命(メイ)ず」
類:千里之駕(せんりのが)
1194 ____大公 かくぜんたいこう ◆3 廓然   *『河南程氏文集-二・答横渠張子厚先生書(定性書)』 ➡廓然大公/廓然太公(かくぜんたいこう)
私意や偏りがなくからりとして、大いに公平であること。聖人の心を学ぶ者の心構えを述べた語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「廓然」は、わだかまりなく心がからりと広いさま。
★「大公」は、大いに公平なこと。
1195 竜章____ りゅうしょうほうし
りょうしょうほうし
◆3 鳳姿   *『晋書-嵆康伝』 ➡竜章鳳姿(りゅうしょうほうし/りょうしょうほうし)
すぐれて気高く威厳に満ちた容姿の形容。また、竜のように勇壮で鳳(オオトリ)のように気品に満ちた風姿。〈漢字ペディア〉
★「竜」と「鳳」は、想像上のめでたい動物。
★「章」は、あや模様。
1196 ____菩提 とんしょうぼだい ◆3 頓証   *『真如観』 ➡頓証菩提(とんしょうぼだい)
仏語。速やかに悟りの境地に達すること。願文や表白文、回向文などで祈願の意を込めて語られることが多い。〈日本国語大辞典〉
★「頓証」は、ただちに悟りを開く。
★「菩提」は、修行を積んで開く悟り。
類:頓証仏果(とんしょうぶっか)
1197 ____書画 きんきしょが
きんぎしょが
◆3 琴棋 琴棊 *『何延之-蘭亭始末記』 ➡琴棋書画/琴棊書画(きんきしょが/きんぎしょが)
教養のある人のたしなみのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★琴を弾き、碁を打ち、書を書き、絵を描くことで、風雅な人のたしなみとされた。また、画題として好まれる。
類:琴棋詩酒(きんきししゅ)
1198 ____相承 ししそうしょう
ししそうじょう
◆3 師資   *『浄瑠璃-娥歌かるた・二』 ➡師資相承(ししそうしょう/ししそうじょう)
師の教えを受け継ぐこと。また師から弟子へ学問・技術などを受け継いでいくこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「師資」は、師匠。また、先生と弟子。
★「相承」は、相手に引き継ぐこと。
「師資、相(アイ)承(ウ)く」
1199 白首____ はくしゅきゅうけい ◆3 窮経   *『蘇轍-范鎮可侍読太一宮使告詞』 ➡白首窮経(はくしゅきゅうけい)
老年になるまで学問研究に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「白首」は、白髪頭。老人のこと。
★「窮経」は、経書を研究する意。
1200 乱雑____ らんざつむしょう ◆3 無章   *『韓愈-送孟東野序』 ➡乱雑無章(らんざつむしょう)
めちゃめちゃで筋道が立たないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「無章」は、秩序がないこと、筋道が立たないこと。
類:支離滅裂(しりめつれつ)
「乱雑(ランザツ)にして章(ショウ)無し」
1201 麦穂____ ばくすいりょうき ◆3 両岐   *『後漢書-張堪伝』 ➡麦穂両岐(ばくすいりょうき)
豊作の前触れのこと。また、善政のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★麦の穂が二股になって実るという意。
類:両岐麦秀(りょうきばくしゅう)
1202 開物____ かいぶつせいむ ◆3 成務   *『易経-繋辞・上』 ➡開物成務(かいぶつせいむ)
万物を開発し、事業を成就させること。また、人の知識を開いて成功に導くこと。〈漢字ペディア〉
★「物」は、物または人のこと。
★「務」は、専業の意。
★略して「開成」ともいう。
「物を開き務めを成す」
1203 用行____ ようこうしゃぞう ◆3 舎蔵   *『論語-述而』 ➡用行舎蔵(ようこうしゃぞう)
出処進退の時機を弁えていること。〈漢字ペディア〉
★君主に認められれば世に出て仕事を行い、捨てられれば引退して静かに暮らすこと。孔子が処世の基本的立場を述べた語。
類:出処進退(しゅっしょしんたい)/類:用舎行蔵(ようしゃこうぞう)
「用いらるれば行い舎(ス)てらるれば蔵(カク)る」
1204 外巧____ がいこうないしつ ◆3 内嫉   *『漢書-翟方進伝』 ➡外巧内嫉(がいこうないしつ)
うわべはうまくとりつくろっているが、内心ではねたんでいること。〈漢字ペディア〉
★「外巧」は、外面の修飾が巧みなこと。
★「内嫉」は、心の中でねたむさまをいう。
1205 騒人____ そうじんぼっかく
そうじんぼっきゃく
◆3 墨客   *『宣和画譜-宋迪』 ➡騒人墨客(そうじんぼっかく/そうじんぼっきゃく)
師を作ったり書や絵を描いたりする風流人。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騒人」は、屈原の「離騒」の作風に学んだ文人一派から転じて、広く詩人をいう。
★「墨客」は、書画に優れた人の意。
類:文人墨客(ぶんじんぼっかく)/類:詞人墨卿(しじんぼっけい)/類:詩人墨客(しじんぼっかく)
1206 見賢____ けんけんしせい ◆3 思斉   *『論語-里仁』 ➡見賢思斉(けんけんしせい)
徳の高い賢人を見て、自分もそのようなりっぱな人と同じになりたいと思うこと。〈漢字ペディア〉
★「斉」は、等しいこと。
★羨み妬みの心を起こしてはならない意。
「賢を見ては斉(ヒト)しからんことを思う」
1207 煩言____ はんげんさいじ ◆3 砕辞   *『漢書-劉歆伝』 ➡煩言砕辞(はんげんさいじ)
わずらわしいほどくどくて、細かい言葉。〈漢字ペディア〉
★「煩」は、わずらわしい、くどくどしい。
★「砕」は、くだく意から、こまごましてわずらわしいこと。
1208 蘭桂____ らんけいとうほう ◆3 騰芳   *『幼学瓊林-巻二・袓孫父子類』 ➡蘭桂騰芳(らんけいとうほう)
蘭や桂が香りたつ。子孫が繁栄することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「騰芳」は、匂い立つ、香り立つ意。
★蘭と桂の木。ともに香草・香木の類で、君子の美質また子孫のたとえ。
類:蘭薫桂馥(らんくんけいふく)
1209 緑林____ りょくりんはくは ◆3 白波   *『不明』 ➡緑林白波(りょくりんはくは)
泥棒や盗賊のこと。〈漢字ペディア〉
★中国、新代の王莽(オウモウ)のとき緑林山に無頼の徒が拠点して強盗を働き、後漢代に黄巾(コウキン)の賊が白波谷に拠って乱を起こしたことからいう。
類:白波之賊(しらなみのぞく)/類:緑林好漢(りょくりんのこうかん)/類:梁上君子(りょうじょうのくんし)/類:草頭天子(そうとうてんし)
1210 ____四寸 こうじしすん
こうじよんすん
◆3 口耳   *『荀子-勧学』 ➡口耳四寸(こうじしすん/こうじよんすん)
人から聞いたことの内容を理解しないままに、人にしゃべること。受け売り。〈日本国語大辞典〉
★口と耳との間隔が四寸ほどに近い意。
類:口耳講説(こうじこうせつ)/類:道聴塗説(どうちょうとせつ)/類:口耳之学(こうじのがく)/類:口耳末学(こうじまつがく)
1211 ____窮理 きょけいきゅうり ◆3 居敬   *『朱子語類-九』 ➡居敬窮理(きょけいきゅうり)
心を専一にして振る舞いを慎み、物事の道理をきわめて、正確な知識を得ること。朱子学における修養の目標をいう。〈漢字ペディア〉
★「居敬」は、つつしみ深い態度で身を保つこと。
★「窮理」は、物事の道理をきわめて正しい知識を身につける意。
1212 ____金友 ぎょっこんきんゆう ◆3 玉昆   *『南史-王銓伝』 ➡玉昆金友(ぎょっこんきんゆう)
才能や学問などにすぐれた兄弟。他人の兄弟を褒めていう語。〈漢字ペディア〉
★「昆」は、兄。
★「友」は、ここでは弟を指す。
★「玉」と「金」は、珠玉と黄金で、才能や学問の優れているたとえ。
類:金友玉昆(きんゆうぎょっこん)
1213 ____投林 きゅうえんとうりん ◆3 窮猿   *『晋書-李充伝』 ➡窮猿投林(きゅうえんとうりん)
困っているときは、あれこれとえり好みをしてなどいられないたとえ。〈漢字ペディア〉
★「窮猿」は、追い詰められて困っている猿のこと。
★「投林」は、林に飛び込む意。
★追い詰められて林に飛び込んだ猿は、どの枝によじ登ろうかななどとかまっている余裕などないという意から。
1214 報本____ ほうほんはんし ◆3 反始   *『礼記-郊特牲』 ➡報本反始(ほうほんはんし)
天地や祖先の恩に感謝し報いること。
★「報本」は、天地や祖先など存在の根本に報いる。
★「反始」は、発生の始めに思いをいたす意。
「本(モト)に報い始めに反(カエ)る」
1215 ____求剣 こくしゅうきゅうけん ◆3 刻舟   *『呂氏春秋-察今』 ➡刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
時勢の推移を知らず、古い考えや習慣を固守する愚かさのたとえ。〈漢字ペディア〉
★春秋時代、楚の人が舟で川を渡ったとき水中に剣を落とし、後で探すときの目印に剣の落ちた船縁(フナベリ)に刻みの印をつけ、のちに水中に入って探したという故事から。
「舟に刻みて剣を求む」
類:守株待兎(しゅしゅたいと)/類:旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)
1216 ____同帰 しゅとどうき ◆3 殊塗 殊途 *『易経-繋辞・下』 ➡殊塗同帰/殊途同帰(しゅとどうき)
そこに至る道は異なるが、帰着するのは同じところであること。〈漢字ペディア〉
★「殊」は、異にする意。
★「塗」は、道。
類:殊塗同致(しゅとどうち)/類:異路同帰(いろどうき)/類:同帰殊塗(どうきしゅと)
1217 ____相依 ほしゃそうい ◆3 輔車   *『春秋左氏伝-僖公五年』 ➡輔車相依(ほしゃそうい)
互いに助け合っている関係のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「輔」は、頰骨の意。
★「車」は、下顎の骨の意。
類:唇歯輔車(しんしほしゃ)/類:脣歯輔車(しんしほしゃ)
「輔車相依(アイヨ)る」
1218 寡廉____ かれんせんち ◆3 鮮恥   *『史記-司馬相如伝』 ➡寡廉鮮恥(かれんせんち)
心が清廉でなく、恥知らずなこと。〈漢字ペディア〉
★「寡」と「鮮」は、少ない意。
★「廉」は、心が清く正しいこと。
類:厚顔無恥(こうがんむち)
1219 以身____ いしんじゅんり ◆3 殉利   *『荘子-騈拇』 ➡以身殉利(いしんじゅんり)
つまらない人間は自分の利と欲のためにのみ生きるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★一時のわずかな利のために一身を犠牲にしてしまう意。
「身を以て利に殉(ジュン)ず」
1220 ____風霜 ほうけいふうそう ◆3 飽経   *『不明』 ➡飽経風霜(ほうけいふうそう)
世の中の困難や苦労を十分経験し、したたかなこと。〈漢字ペディア〉
★「飽経」は、飽きるほど経験すること。
★「風霜」は、困難や苦難のたとえ。
類:海千山千(うみせんやません)
「風霜を飽経す」
1221 多言____ たげんすうきゅう ◆3 数窮   *『老子-五章』 ➡多言数窮(たげんすうきゅう)
言葉数が多ければ、その結果としてたびたび困窮するということ。言葉を慎むべきことの戒め。〈漢検四字熟語辞典〉
「多言なれば数(シバシバ)窮(キュウ)す」
1222 死灰____ しかいふくねん ◆3 復然 復燃 *『史記-韓長孺伝』 ➡死灰復然/死灰復燃(しかいふくねん)
一度衰えた勢力が再び盛り返すたとえ。また、一度収束したことが再発するたとえ。〈漢字ペディア〉
★「然」は、燃える。
類:寒灰復然(かんかいふくねん)
「死灰復(マタ)然(モ)ゆ」
1223 世運____ せうんりゅうたい
せいうんりゅうたい
◆3 隆替   *『不明』 ➡世運隆替(せうんりゅうたい/せいうんりゅうたい)
世の気運が時代とともにあるいは盛んとなり、あるいは衰えること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「世運」は、時代の気運、時勢。
★「隆替」は、時勢の栄えることと衰えること。
類:栄枯盛衰(えいこせいすい)/類:栄枯浮沈(えいこふちん)
1224 ____心離 ぼうごうしんり ◆3 貌合   *『素書-遵義』 ➡貌合心離(ぼうごうしんり)
交際するのに表面だけで誠意のないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「貌」は、外に現れる形。
★表向きは合わせているが、心は離れているという意。
1225 興味____ きょうみさくぜん ◆3 索然   *『坪内逍遥-小説神髄・上』 ➡興味索然(きょうみさくぜん)
関心が薄れていくさま。また、面白味がないさま。〈漢字ペディア〉
★「索然」は、尽きてなくなる意。
1226 ____隻鶏 としゅせきけい ◆3 斗酒   *『後漢書-橋玄伝』 ➡斗酒隻鶏(としゅせきけい)
亡き友を哀悼するたとえ。〈漢字ペディア〉
★一斗の酒と一羽の鶏(ニワトリ)は死者を祭るのに用いた。
★中国、魏の曹操(ソウソウ)は親友の橋玄(キョウゲン)と、互いの死後、酒と鶏(ニワトリ)で墓をまつることはやめようと約束したが、橋玄の死後この言葉の奥に深い友情を感じて、その墓に詣でたという故事から。曹操が思い出を述べた文の言葉。
1227 ____天光 しょうかてんこう ◆3 上下   *『范仲淹-岳陽楼記』 ➡上下天光(しょうかてんこう)
空も水も光り輝いていること。〈漢字ペディア〉
★「上下」は、さまざまな意を持つが、ここでは天地、なかでも空と水の意。
★「天光」は、日光と同意だが、ここでは霊妙な光の意。
1228 虚霊____ きょれいふまい ◆3 不昧   *『朱熹-大学章句』 ➡虚霊不昧(きょれいふまい)
天性の徳のすぐれて明らかなることをいう。〈日本国語大辞典〉
★天から享(ウ)ける明徳の精神は清浄霊妙で、邪欲に昧(クラ)まされることなく、それ自体は空であるが万物に対し鏡のように照応するの意。
1229 ____不離 そうそくふり ◆3 相即   *『和辻哲郎-風土・一』 ➡相即不離(そうそくふり)
密接な関係で切り離すことができないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「相即」は、仏教語で、万物の本質は一つに溶け合って一体であるということ。
1230 縦塗____ じゅうとおうまつ ◆3 横抹   *『孟子-滕文公・上』 ➡縦塗横抹(じゅうとおうまつ)
乱雑に書きなぐること。〈漢字ペディア〉
★縦に塗り横に塗り消す意から、縦横に書いたり消したりすること。
1231 ____万選 せいせんばんせん ◆3 青銭   *『唐書-張薦伝』 ➡青銭万選(せいせんばんせん)
非常にすぐれた文章のたとえ。科挙の試験に必ず合格するほどの文章のこと。〈漢字ペディア〉
★青銅でできた銭は、粗悪な材料で作った銭に混ぜても、一万回選んで一万回間違いなく選び取ることができるということから。
類:椽大之筆(てんだいのふで)
1232 ____洗胃 いんかいせんい ◆3 飲灰   *『南史-荀伯玉伝』 ➡飲灰洗胃(いんかいせんい)
心の奥底から改心すること。〈漢字ペディア〉
★中国、斉の高帝が、罪を犯した笠景秀(リュウケイシュウ)について荀伯玉(ジュンハクギョク)に問うたところ、「彼は、もし悔い改めるのを許していただけるならば刀を吞んで腸を削り、灰を飲んで胃を清めましょう、と申しております」と答えた故事から。
類:吞刀刮腸(どんとうかっちょう)
「灰を飲んで胃を洗う」
1233 ____量力 たくとくりょうりき ◆3 度徳   *『春秋左氏伝-隠公一一年』 ➡度徳量力(たくとくりょうりき)
自分の人望と力量を推しはかった上で、事にあたること。身のほどを知ること。〈漢字ペディア〉
★徳を度(ハカ)り、力を量るという意から、身の程を知ることをいう。
「徳を度(ハカ)り力を量(ハカ)る」
1234 百舎____ ひゃくしゃちょうけん ◆3 重繭   *『荘子-天道』 ➡百舎重繭(ひゃくしゃちょうけん)
困難を乗り越えて遠路を行くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「百舎」は、百日宿泊する。また、百里行って一泊すること。
★「重繭」は、胼胝(タコ)をたくさん作る意。重趼(チョウケン)。
★長い道のりの旅で、足に胼胝をたくさん作る意から。
1235 朝成____ ちょうせいぼき ◆3 暮毀   *『宋書-少帝紀』 ➡朝成暮毀(ちょうせいぼき)
建物などの造営が盛んなことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★朝に完成して夕べには壊す(毀)意。
「朝(アシタ)に成(ナ)り暮れに毀(コボ)つ」
1236 改頭____ かいとうかんめん ◆3 換面   *『寒山-詩三百三首』 ➡改頭換面(かいとうかんめん)
表面上変わったようでも、内実は変わらないたとえ。〈漢字ペディア〉
★古い顔が表しい顔に変わる意。
「頭(コウベ)を改め面(メン)を換(カ)う」」
類:改頭換尾(かいとうかんび)
1237 ____万里 かいぜんばんり ◆3 階前   *『十八史略-唐・宣宗』 ➡階前万里(かいぜんばんり)
遠くのことが手近にあるかのように分かること。天子が地方の政治状況を宮殿の階段の前にあるかのようによく知っていて、臣下は天子を欺くことができないこと。〈漢字ペディア〉
★「階前」は、階段の前、庭前。宮殿の階段の前の意。
1238 残山____ ざんざんじょうすい ◆3 剰水   *『范成大-与胡経仲陳朋元遊照山堂詩』 ➡残山剰水(ざんざんじょうすい)
戦乱のあとに残った荒廃した山川の自然。滅ぼされた国の山水。また、すべてを描ききらず部分を描いて余白を大きく残し、かえって自然の雄大な姿を描き出す山水画の描き方。〈漢字ペディア〉
類:剰水残山(じょうすいざんざん)
1239 一言____ いちごんほうおん
いちげんほうおん
◆3 芳恩   *『太平記-一〇』 ➡一言芳恩(いちごんほうおん/いちげんほうおん)
たったひとこと声をかけられたことを恩に感じ、感謝すること。また、その人を主人と仰ぐこと。〈漢字ペディア〉
★「芳恩」は、人から受けた恩の敬称。ご恩。おかげ。
1240 熱願____ ねつがんれいてい ◆3 冷諦   *『不明』 ➡熱願冷諦(ねつがんれいてい)
熱心に願うことと、冷静に物事の本質を見きわめること。〈漢字ペディア〉
★「諦」は、明らかによく見る。
1241 ____対白 ちゅうこうたいはく ◆3 抽黄   *『柳宗元-乞巧文』 ➡抽黄対白(ちゅうこうたいはく)
美しい色を適切に配合すること。また、対句(ツイク)を用いて巧みに美しい文章を作ること。〈漢字ペディア〉
★「抽黄」は、黄色を抜き出すこと。
★「対白」は、白に対する意。
「黄(コウ)を抽(ヌ)きて白(ハク)に対(タイ)す」
1242 陵谷____ りょうこくせんぼう ◆3 遷貿   *『詩経-小雅・十月之交』 ➡陵谷遷貿(りょうこくせんぼう)
世の中の移り変わりの激しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「遷貿」は、移り変わること。遷易(センエキ)に同じ。
★高く大きな丘陵が浸食されて険しい谷になり、深い谷がいつの間にか丘陵になる意。
類:陵谷変遷(りょうこくへんせん)/類:桑田滄海(そうでんそうかい)/類:滄桑之変(そうそうのへん)/類:陵谷之変(りょうこくのへん)
1243 ____河清 しょうひかせい ◆3 笑比   *『宋史-包拯伝』 ➡笑比河清(しょうひかせい)
非常に真面目でめったに笑わないこと。〈漢字ペディア〉
★「河清」は、常に黄色く濁って澄むことのない黄河の水が澄む意。
★澄むことのない黄河が澄むのと同じほど笑うことがない意。
「笑いを河清に比(ヒ)す」
1244 浮声____ ふせいせっきょう ◆3 切響   *『宋書-謝霊運伝・論』 ➡浮声切響(ふせいせっきょう)
高く軽い声と低く重い声。音韻の大きい小さい、高い低いをいう。〈漢字ペディア〉
★「浮声」は、軽い声。
★「切響」は、鋭いひびき。
1245 ____切至 こんとうせっし ◆3 懇到   *『言志録』 ➡懇到切至(こんとうせっし)
真心から親切を尽くすこと。また、真心を尽くして言い聞かせたり忠告したりすること。〈漢字ペディア〉
★「懇到」と「切至」は、懇ろで十分に行き届くこと。
類:懇切周到(こんせつしゅうとう)/類:懇切丁寧(こんせつていねい)
1246 一筆____ いっぴつこうしょう ◆3 勾銷 勾消 *『黄宗羲-寿族兄鎮悪七十・詩三首之二』 ➡一筆勾銷/一筆勾消(いっぴつこうしょう)
これまでの全てを取り消すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「勾」は、引く、引っ張る意。
★書いた文字を一筆さっと引いて一気に消してしまうことから。
1247 老成____ ろうせいじちょう ◆3 持重   *『不明』 ➡老成持重(ろうせいじちょう)
十分に経験があり熟達していながら、そのうえさらに慎重なこと。〈漢字ペディア〉
★「老成」は、経験豊富で物事に慣れていること。
★「持重」は、重々しく大事をとる意。
1248 光彩____ こうさいりくり ◆3 陸離   *『若月紫蘭-東京年中行事・八月暦』 ➡光彩陸離/光采陸離(こうさいりくり)
美しい光がまばゆいばかりに乱れ輝くさま。〈漢字ペディア〉
★「光彩」は、美しい光・美しい色どりのこと。
★「陸離」は、きらきらと光り輝くさま。
1249 率先____ そっせんすいはん ◆3 垂範   *『軍隊内務令-綱領』 ➡率先垂範(そっせんすいはん)
人の先に立って、模範を示すこと。〈漢字ペディア〉
★「垂範」は、模範を示す意。
類:実践躬行(ジッセンキュウコウ)/類:率先躬行(そっせんきゅうこう)
1250 ____八斗 しけんはっと ◆3 子建   *『蒙求-子建八斗』 ➡子建八斗(しけんはっと)
人の才能をほめそやす言葉。〈漢字ペディア〉
★「子建」は、魏の曹植の字(アザナ)。
★「斗」は、容量の単位。一〇斗で一石。
★中国、南北朝時代、宋の詩人謝霊運が、三国時代の曹植(ソウショク)の詩才を、天下全体を一石(イッコク)とすれば曹植は一人で八斗を有すると激賞した言葉から。
1251 追奔____ ついほんちくほく ◆3 逐北   *『李陵-答蘇武書』 ➡追奔逐北(ついほんちくほく)
逃げる賊を追いかけること。〈漢検四字熟語辞典〉
「奔(ハシ)るを追い北(ニ)ぐるを逐(オ)う」
1252 ____戴月 ひせいたいげつ ◆3 披星   *『拍案驚奇-巻三五』 ➡披星戴月(ひせいたいげつ)
朝早くから夜遅くまで一生懸命働くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★朝は星の出ているうちから、夜は月が輝くころまで外で働く意。
類:戴月披星(たいげつひせい)/類:巫馬戴星(ふばたいせい)/類:披星帯月(ひせいたいげつ)/類:夙興夜寐(しゅくこうやび)/類:昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
「星を披(カブ)り月を戴く」
1253 ____万載 いしゅうばんさい ◆3 遺臭   *『晋書-桓温伝』 ➡遺臭万載/遺臭万歳(いしゅうばんさい)
悪名や悪評を後世までのこすこと。〈漢字ペディア〉
★「臭」は、悪臭のことで、悪い評判のたとえ。
★「万載」は、万年。
「臭(シュウ)を万載に遺す」
1254 挙案____ きょあんせいび ◆3 斉眉   *『後漢書-梁鴻伝』 ➡挙案斉眉(きょあんせいび)
夫婦の間に礼儀が行き届いてること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「挙案」は、お膳をささげる意。
★「斉眉」は、眉に等しい高さを言う。
★お膳を恭しく眉の高さまでささげるさまを言う。
類:孟光挙案(もうこうきょあん)
「案(アン)を挙(ア)ぐること眉(マユ)に斉(ヒト)しくす」
1255 ____映雪 そんこうえいせつ ◆3 孫康   *『蒙求-孫康映雪』 ➡孫康映雪(そんこうえいせつ)
苦学することのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★孫康は家が貧しく灯油が買えなかったので月の照らす雪明かりで勉強した故事から。
類:車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)/類:蛍窓雪案(けいそうせつあん)/類:苦学力行(くがくりっこう)/類:蛍雪之功(けいせつのこう)
1256 ____磨滅 ちょうれいまめつ ◆3 凋零   *『唐書-芸文志・論』 ➡凋零磨滅(ちょうれいまめつ)
学問や芸術など、文化的なものが滅び、なくなること。〈漢字ペディア〉
★「凋零」は、草花がしぼんで落ちる。
★「磨滅」は、磨り減る。磨り減りなくなる。
1257 高軒____ こうけんちょうか ◆3 寵過   *『唐書-李賀伝』 ➡高軒寵過(こうけんちょうか)
貴人の来訪をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「高軒」は、立派な車で他人の車の敬称。
★「寵過」は、栄えの来訪というほどの意。
★中唐の詩人李賀(リガ)が七歳の時、立派な車に乗った韓愈と門人皇甫G(コウホショク)の訪問を受けて、すぐに「高軒過(コウケンカ)」と題した歓迎の詩を作ったという故事から。
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1258 ____換酒 きんきかんしゅ ◆3 金亀   *『李白-対酒憶賀監』 ➡金亀換酒(きんきかんしゅ)
この上なく酒を愛することの形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「金亀」は、高価なもののたとえ。
★金の亀を売って酒にかえる意。
★唐の賀知章(ガチショウ)が金の亀を酒に換えて李白と楽しんだ故事から。
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1259 宛転____ えんてんがび ◆3 蛾眉   *『白居易-長恨歌』 ➡宛転蛾眉(えんてんがび)
顔かたちが美しいさま。美人の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「宛転」は、眉が美しい曲線をなすこと。
★「蛾眉」は、蛾の触角のように細長く曲がっている美しい眉。
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1260 ____蛾眉 えんてんがび ◆3 宛転   *『白居易-長恨歌』 ➡宛転蛾眉(えんてんがび)
顔かたちが美しいさま。美人の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★「宛転」は、眉が美しい曲線をなすこと。
★「蛾眉」は、蛾の触角のように細長く曲がっている美しい眉。
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1261 陳勝____ ちんしょうごこう ◆3 呉広   *『史記-陳渉世家』 ➡陳勝呉広(ちんしょうごこう)
物事の先駆けをなす人のこと。また、反乱の指導者のたとえ。〈漢字ペディア〉
★陳勝と呉広が最初に秦にそむいて挙兵し、それがきっかけで各地に兵を挙げる者が相次いで、秦を滅亡に導いたところからいう。
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1262 ____呉広 ちんしょうごこう ◆3 陳勝   *『史記-陳渉世家』 ➡陳勝呉広(ちんしょうごこう)
物事の先駆けをなす人のこと。また、反乱の指導者のたとえ。〈漢字ペディア〉
★陳勝と呉広が最初に秦にそむいて挙兵し、それがきっかけで各地に兵を挙げる者が相次いで、秦を滅亡に導いたところからいう。
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1263 ____竹簡 そくせきちくかん ◆3 束皙   *『蒙求-束皙竹簡』 ➡束皙竹簡(そくせきちくかん)
束皙は古墓などから出土した竹簡を解読して博学を称された。〈漢検四字熟語辞典〉
★「束皙」は、晋の人で博学をうたわれた。
★「竹簡」は、竹のふだで、紙のない昔はこれに文字を書き付けた。
★中国晋の束皙は、汲郡(キュウグン)の古い墓から出土した竹簡など古い文字をよく解読してその博学多聞を称されたという故事から。
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1264 飲至____ いんしさっくん ◆3 策勲   *『春秋左氏伝-桓公二年』 ➡飲至策勲(いんしさっくん)
勝ち戦のあと、先祖への報告の酒を飲み、その功績を竹の札に書き記すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「飲至」は、宗廟(王室の祖先のみたまや)で酒を飲むこと。
★「策勲」は、策(竹の札)に戦功を書き記す意。
類:飲至之礼(いんしのれい)
「飲(イン)至(イタ)し策(サク)を勲(クン)ず」
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1265 飲水____ いんすいしげん ◆3 思源   *『官場現形記-第二八回』 ➡飲水思源(いんすいしげん)
物事の基本を忘れないたとえ。また、世話になった人の恩を忘れないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「思源」は、源のことを思う意。
★水を飲むときに、その水源のことを思うということから。
類:飲水知源(いんすいちげん)/類:飲流懐源(いんりゅうかいげん)
「水を飲みて源(ミナモト)を思う」
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1266 羽化____ うかとうせん ◆3 登仙   *『蘇軾-前赤壁賦』 ➡羽化登仙(うかとうせん)
酒を飲むなどして好い心持になることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「羽化」は、羽が生えて空を翔ける仙人になること。
★「登仙」は、天に昇って仙人になること。
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1267 ____反哺 じうはんぽ ◆3 慈烏   *『禽経』 ➡慈烏反哺(じうはんぽ)
親に恩を返すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「慈烏」は、カラスの別名で、カラスは成長すると親に餌を与えて幼時の恩を返すという。
★「反哺」は、口移しに食べさせる意。
★子が成長したのち、親を養ってその恩に報いることをいう。
類:反哺之孝(はんぽのこう)/類:烏鳥私情(うちょうのしじょう)
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1268 雲行____ うんこううし ◆3 雨施   *『易経-乾』 ➡雲行雨施(うんこううし)
雲がめぐり動いて雨が降り万物をうるおすように、天子の恩沢が広く行きわたること。〈漢検四字熟語辞典〉
「雲(クモ)行(ユ)き雨(アメ)施(ホドコ)す」
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1269 ____代飛 えんがんだいひ ◆3 燕雁 燕鴈 *『淮南子-墬形訓』 ➡燕雁代飛/燕鴈代飛(えんがんだいひ)
人が互いに隔てられていることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「代」は、かわるがわるの意。
★燕の来る時節には雁は去り、雁の来る時節には燕が去ることから、人が互いに異なる方向に去り合うことのないことを言う。
類:参商之隔(しんしょうのかく)
「燕雁(エンガン)、代わるがわる飛ぶ」
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1270 温文____ おんぶんじが ◆3 爾雅   *『東欧女豪傑-第一回』 ➡温文爾雅(おんぶんじが)
態度や表情が穏やかで、言動が正しく美しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「温文」は、態度や表情が温和なこと。
★「爾雅」は、礼にかなって正しく美しい意。
類:温文儒雅(おんぶんじゅが)/類:爾雅温文(じがおんぶん)
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1271 解衣____ かいいすいしょく ◆3 推食   *『史記-淮陰侯伝』 ➡解衣推食(かいいすいしょく)
人に慈悲を施すこと。また、人を重用すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★自分の着衣を脱いで相手に着せ、自分の食べ物を相手にすすめて食べさせることから。
「衣(イ)を解(ト)き、食(ショク)を推(オ)す」
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1272 ____事定 がいかんじてい ◆3 蓋棺 葢棺 *『杜甫-君不見簡蘇徯』 ➡蓋棺事定(がいかんじてい)
死んでからはじめて、その人物の評価が定まるということ。また、生前の評価は当あてにならないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蓋棺」は、、遺骸を納めて棺の蓋をすること。
「棺(カン)を蓋(オオ)いて事(コト)定(サダ)まる」
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1273 改弦____ かいげんえきてつ ◆3 易轍   *『封神演義-第八回』 ➡改弦易轍(かいげんえきてつ)
法律や制度を改変すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「改弦」は、弦楽器の弦を張り替え調子を改めること。
★「易轍」は、車輪の軸幅をかえる意。
類:改弦更張(かいげんこうちょう)/類:改轍易途(かいてつえきと)
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1274 開門____ かいもんゆうとう ◆3 揖盗   *『三国志-呉書・呉主伝』 ➡開門揖盗(かいもんゆうとう)
みずから原因を作って災いを招くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「開門」は、門を開けること。
★「揖盗」は、泥棒に会釈する意。
★わざわざ門を開けて、泥棒に会釈するということから。
類:自業自得(じどうじとく)
「門(モン)を開(ヒラ)いて盗(トウ)に揖(ユウ)す」
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1275 革故____ かくこていしん ◆3 鼎新   *『易経-雑卦』 ➡革故鼎新(かくこていしん)
古い制度や習慣を改めて新しいものとすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「革故」と「鼎新」は、古い物事を改めること。革新の意。
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1276 格物____ かくぶつちち ◆3 致知   *『礼記-大学』 ➡格物致知(かくぶつちち)
物事の本質をつきつめて理解し、知識を深めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「格物」は、物事を究極までつきつめること。
★「致知」は、知識を最高にまで深めること。
類:致知格物(ちちかくぶつ)
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1277 ____牛刀 かっけいぎゅうとう ◆3 割鶏   *『論語-陽貨』 ➡割鶏牛刀(かっけいぎゅうとう)
とるにたらないことを、大袈裟な方法で処理することの戒め。〈漢検四字熟語辞典〉
★にわとりをさばくのに牛を切り裂くための大きな包丁を使う意。
類:牛刀割鶏(ぎゅうとうかっけい)
「鶏(ニワトリ)を割(サ)くに焉(イズク)んぞ牛刀(ギュウトウ)を用(モチ)いん」
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1278 ____豆分 かぼうとうぶん ◆3 瓜剖   *『鮑照-蕪城賦』 ➡瓜剖豆分(かぼうとうぶん)
瓜や豆を割るように分裂・分割すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「剖」は、裂く、分ける意。
類:豆剖瓜分(とうぼうかぶん)/類:豆分瓜剖(とうぶんかぼう)
「瓜(ウリ)のごとく剖(サ)き豆(マメ)のごとく分(ワ)く」
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1279 ____十菊 りくしょうじゅうぎく
ろくしょうじゅうぎく
◆3 六菖   *『内田百間-続百鬼園随筆・大晦日』 ➡六菖十菊(りくしょうじゅうぎく/ろくしょうじゅうぎく)
時期が過ぎて役に立たないことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「菖」は、菖蒲(ショウブ)。★五月五日の端午の節句の翌日六日の菖蒲(ショウブ)と、九月九日の重陽の節句の翌日十日の菊。節句に一日遅れた菊と菖蒲ということ。
類:夏鑪冬扇(かろとうせん)
「十日の菊、六日の菖蒲」
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1280 ____戴角 がんがたいかく ◆3 含牙   *『淮南子-脩務訓』 ➡含牙戴角(がんがたいかく)
牙や角を持つもの。獣の類。〈漢検四字熟語辞典〉
類:前爪後距(ぜんそうこうきょ)
「牙(キバ)を含(フク)み角(ツノ)を戴(イタダ)く」
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1281 汗牛____ かんぎゅうじゅうとう ◆3 充棟   *『柳宗元-陸文通先生墓表』 ➡汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)
蔵書が非常に多いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★牛車に積んで運ぶと牛が汗だくになり、家の中に積むと棟木まで届いてしまうほど、本が多いこと。
類:載籍浩瀚(さいせきこうかん)/類:擁書万巻(ようしょばんかん)
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1282 ____射影 がんしゃせきえい ◆3 含沙   *『博物志-異虫』 ➡含沙射影(がんしゃせきえい)
陰険な方法で人に害を与えること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「含沙」は、中国地方にいるといわれるイサゴムシという怪虫で、この虫が砂を含んで人の影に吹き付けるとその人は病死するという。
類:含沙射人(がんしゃしゃじん)
「含沙(ガンシャ)影(カゲ)を射(イ)る」
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1283 ____可居 きかかきょ ◆3 奇貨   *『史記-呂不偉伝』 ➡奇貨可居(きかかきょ)
絶好の機会はうまく利用しなければならないというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「奇貨」は、珍しい品物、絶好の機会。
★「居」は、たくわえる。
★珍しい品物は貯蔵しておき、後日価(ネ)が高くなってから売るべきである。
「奇貨(キカ)居(オ)く可(ベ)し」
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1284 棄甲____ きこうえいへい ◆3 曳兵   *『孟子-梁恵王・上』 ➡棄甲曳兵(きこうえいへい)
戦いに敗れ、戦意を失って逃げること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「棄甲」は、よろいを捨てる。
★「曳兵」は、武器を引きずる意。
類:解甲帰田(かいこうきでん)
「甲(コウ)を棄(ス)て兵(ヘイ)を曳(ヒ)く」
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1285 ____曳兵 きこうえいへい ◆3 棄甲   *『孟子-梁恵王・上』 ➡棄甲曳兵(きこうえいへい)
戦いに敗れ、戦意を失って逃げること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「棄甲」は、よろいを捨てる。
★「曳兵」は、武器を引きずる意。
類:解甲帰田(かいこうきでん)
「甲(コウ)を棄(ス)て兵(ヘイ)を曳(ヒ)く」
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1286 ____堂堂 きこどうどう ◆3 旗鼓   *『内田魯庵-政治小説を作るべき好時機』 ➡旗鼓堂堂(きこどうどう)
整然として威厳があること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旗鼓」は、軍旗と太鼓で、転じて軍隊のこと。
★「堂堂」は、威厳を示す意。また、文筆の勢いが盛んなことの形容にも用いる。
類:旌旗堂堂(せいきどうどう)
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1287 牛鬼____ ぎゅうきだしん ◆3 蛇神   *『杜牧-李賀集序』 ➡牛鬼蛇神(ぎゅうきだしん)
作品などのきわめて奇怪なことのたとえ。また、人柄が卑しくて心が拗けている人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牛鬼」は、頭が牛の形をした鬼神のこと。
★「蛇神」は、身体が蛇の姿をした神の意。
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1288 ____忙忙 きゅうきゅうぼうぼう ◆3 汲汲   *『論衡-書解』 ➡汲汲忙忙(きゅうきゅうぼうぼう)
非常に忙しいさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「汲汲」は、休まずつとめること。
★「忙忙」は、きわめて忙しい意。
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1289 ____幽谷 きゅうざんゆうこく ◆3 窮山   *『不明』 ➡窮山幽谷(きゅうざんゆうこく)
奥深くて静かな山と谷のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「窮」と「幽」は、奥深いこと。
類:窮山通谷(きゅうざんつうこく)/類:深山幽谷(しんざんゆうこく)
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1290 窮鳥____ きゅうちょうにゅうかい ◆3 入懐   *『顔氏家訓-省事』 ➡窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)
追い詰められた人が助けを求めすがること。また、これを見捨てることはできないのが人としての道であることを言う。〈漢検四字熟語辞典〉
★追われて逃げ場所を失った鳥が、人のふところに飛び込むことから。
「窮鳥(キュウチョウ)懐(フトコロ)に入る」
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1291 旧套____ きゅうとうぼくしゅ ◆3 墨守   *『阿川弘之-雲の墓標』 ➡旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)
古いしきたりを守り続けること。また、古いしきたりを固く守って融通のきかないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「旧套」は、古い習慣やしきたり。
★「墨守」は、中国戦国時代の思想家墨子(ボクシ)がよく城を守ったことから、固く守ってゆずらないこと。
類:旧慣墨守(きゅうかんぼくしゅ)/類:旧習墨守(きゅうしゅうぼくしゅ)/類:墨守成規(ぼくしゅせいき)/類:守株待兎(しゅしゅたいと)
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1292 ____不定 きょきふてい ◆3 挙棋 挙棊 *『春秋左氏伝-襄公二五年』 ➡挙棋不定/挙棊不定(きょきふてい)
方針を立てないまま行動すること。また、物事を行うのになかなか決心がつかないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「挙棋」は、碁石をつまみあげる。
★「不定」は、方針が定まらない意。
「棋(キ)を挙(ア)げて定まらず」
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1293 許由____ きょゆうそうほ ◆3 巣父   *『高士伝-上』 ➡許由巣父(きょゆうそうほ)
世俗や名利を超越して悠々と楽しむたとえ。行いが清廉潔白であるたとえ。また、出世や高い地位に進むことを嫌うたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「許由」と「巣父」は、中国伝説上の高潔の士。
★許由と巣父は二人とも帝尭(ギョウ)から位を譲ろうといわれても受けなかった。許由はそれを聞くと耳が汚れたとして潁川(エイセン)で耳を洗い、巣父はその汚れた水を引いてきた牛に飲ませることはできないと言って引き返した故事から。
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1294 琴歌____ きんかしゅふ ◆3 酒賦   *『孔稚珪-北山移文』 ➡琴歌酒賦(きんかしゅふ)
名利や世俗から離れた隠者の生活。〈漢検四字熟語辞典〉
★「琴歌」は、琴を弾いて歌を歌う。
★「酒賦」は、酒を飲んで歌をとなえる意。
類:孤雲野鶴(こうんやかく)/類:間雲孤鶴(かんうんこかく)/類:閑雲野鶴(かんうんやかく)
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1295 ____木舌 きんこうぼくぜつ
きんこうもくぜつ
◆3 金口   *『論語-八佾・集注』 ➡金口木舌(きんこうぼくぜつ/きんこうもくぜつ)
すぐれた言論で社会を指導する人のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★口が金属製で、舌(振り子)が木製の鈴のこと。
★古代中国で、法律や政令を人民に発するときに鳴らしたことから、言論や出版を通じて社会を教え導く人のたとえに用いる。
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1296 尭年____ ぎょうねんしゅんじつ ◆3 舜日   *『沈約-四時白紵歌・夏白紵』 ➡尭年舜日(ぎょうねんしゅんじつ)
尭や舜という聖天子をいただくような天下泰平の世をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尭」と「舜」は、いずれも中国、古代伝説上の聖天子。
★尭や舜が治めている年月の意。
類:尭天舜日(ぎょうてんしゅんじつ)/類:尭風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
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1297 ____舜雨 ぎょうふうしゅんう ◆3 尭風   *『不明』 ➡尭風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
尭帝や舜帝の恵みや恩沢を雨や風にたとえて言う語。転じて、太平の世をいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尭」と「舜」は、古代伝説上の聖天子。
類:尭雨舜風(ぎょうふうしゅんぷう)/類:尭年舜日(ぎょうねんしゅんじつ)/類:尭天舜日(ぎょうてんしゅんじつ)/類:舜日尭年(しゅんじつぎょうねん)
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1298 治乱____ ちらんこうぼう ◆3 興亡   *『欧陽脩-朋党論』 ➡治乱興亡(ちらんこうぼう)
国がよく治まって発展することと、乱れて滅びること。また、その変転がきわまりないこと。〈漢字ペディア〉
★「興亡」は、おこることと亡びること。
類:治乱興廃(ちらんこうはい)
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1299 ____傾蓋 ていこうけいがい ◆3 程孔   *『孔子家語-致思』 ➡程孔傾蓋(ていこうけいがい)
親しく話をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「程孔」は、程子と孔子のこと。
★「傾蓋」は、車のかさを傾ける意から、車を止めること。
★孔子が偶然出会った程子と道端でかさを傾け合って車を止め、親しく語り合った故事から。
類:傾蓋知己(けいがいのちき)
「程孔蓋(ガイ)を傾く」
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1300 桂宮____ けいきゅうはくしん ◆3 柏寝   *『鮑照-代白紵舞歌詞』 ➡桂宮柏寝(けいきゅうはくしん)
桂の宮殿と柏の居室。美しい宮室のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「桂」と「柏」は、香木の名。
★「寝」は、居室、また表座敷。
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1301 ____鳳凰 けいせいほうおう ◆3 景星   *『韓愈-与少室李拾遺書』 ➡景星鳳凰(けいせいほうおう)
聖人や賢人の世にあらわれる瑞兆。〈漢検四字熟語辞典〉
★「景星」は、めでたいしるしの星。
★「鳳凰」は、想像上のめでたい鳥。雄を鳳、雌を凰といい、聖賢や聖天子が出るとあらわれるという。
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1302 鶏皮____ けいひかくはつ ◆3 鶴髪   *『玄宗-傀儡吟』 ➡鶏皮鶴髪(けいひかくはつ)
年老いて衰えたさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鶏皮」は、皮膚が鶏の肌のように張りを失って衰えたさま。
★「鶴髪」は、鶴のように白くなった頭髪をいう。
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1303 刑鞭____ けいべんほきゅう ◆3 蒲朽   *『和漢朗詠集-帝王』 ➡刑鞭蒲朽(けいべんほきゅう)
世の中が平和なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「刑鞭」は、刑具として用いる鞭のこと。
★「蒲」は、がまの穂。
★「朽」は、くちる、腐る意。
類:天下泰平(てんかたいへい)/類:尭風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
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1304 ____頓足 けんいとんそく ◆3 牽衣   *『杜甫-兵車行』 ➡牽衣頓足(けんいとんそく)
つらい別れを惜しむようす。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牽衣」は、着物を引っ張ること。
★「頓足」は、足踏みをする意。
★出征する兵士を見送る家族が、衣を引き、足をばたばたあせて別れを悲しむ意。
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1305 ____刺股 けんとうしこ ◆3 懸頭   *『汪廷訥-獅吼記・第二七齣』 ➡懸頭刺股(けんとうしこ)
苦学のたとえ。眠気をこらえて勉強に励むこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★漢の孫敬は夜勉強中、眠くなると頭を天井から下げた紐に掛け、机にうつぶせになるのを防ぎ、蘇秦は眠くなると自分の内股をきりで刺し読書を続けたという故事から。
類:懸頭錐股(けんとうすいこ)/類:懸梁刺股(けんりょうしこ)/類:懸梁錐股(けんりょうすいこ)/類:刺股読書(しこどくしょ)/類:蛍窓雪案(けいそうせつあん)/類:蛍雪之功(けいせつのこう)/類:刺股懸頭(しこけんとう)/類:円木警枕(えんぼくけいちん)
「頭(コウベ)を懸け股(モモ)を刺す」
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1306 光陰____ こういんじょぜん ◆3 如箭   *『禅問諸祖偈頌』 ➡光陰如箭(こういんじょぜん)
月日が経つのが早いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★月日は矢のように速く過ぎ去ってしまうということ。
★「光陰」は、年月、時間の意。
類:光陰流水(こういんりゅうすい)/類:烏兎匆匆(うとそうそう)/類:烏飛兎走(うひとそう)/類:露往霜来(ろおうそうらい)
「光陰箭(ヤ)の如し」
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1307 ____哀鳴 こうがんあいめい ◆3 鴻雁 鴻鴈 *『詩経-小雅・鴻雁』 ➡鴻雁哀鳴/鴻鴈哀鳴(こうがんあいめい)
かりが悲しげに鳴く。離散してさすらう民が窮状を訴えるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鴻雁」は、かり。離散の流民のたとえ。
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1308 綱挙____ こうきょもうそ ◆3 網疏   *『晋書-劉頌伝』 ➡綱挙網疏(こうきょもうそ)
おおもとをつかむことに意を用いて末節にはこだわらないこと。巨悪の根源を挙げることに専念して末節の小さな悪は許すこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「綱」は、大づな、網をしめくくるもとづな。
★「疏」は、目が粗いこと。
★大綱を挙げて細目をあらくする意。
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1309 高山____ こうざんけいこう ◆3 景行   *『詩経-小雅・車舝』 ➡高山景行(こうざんけいこう)
徳が高く行いが立派なことのたとえ。また、誰にでも敬意を表される物事のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「景行」は、大きな道の意。
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1310 ____忠信 こうていちゅうしん ◆3 孝悌 孝弟 *『孟子-梁恵王・上』 ➡孝悌忠信/孝弟忠信(こうていちゅうしん)
真心をつくして、目上の人によく仕えること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孝悌」は、父母や目上の人に良く仕えること。
★「忠信」は、真心をつくし、人を欺かない意。
類:忠信孝悌(ちゅうしんこうてい)
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1311 向天____ こうてんとだ ◆3 吐唾   *『四十二章経』 ➡向天吐唾(こうてんとだ)
人に害を加えようとして、逆に自分がその害を受けることになること。〈漢検四字熟語辞典〉
★天に向かって唾を吐けば、その唾は自分の顔の上に落ちてくること。
類:自業自得(じごうじとく)/類:自縄自縛(じじょうじばく)
「天に向かって唾を吐く」
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1312 幕天____ ばくてんせきち ◆3 席地   *『劉伶-酒徳頌』 ➡幕天席地(ばくてんせきち)
士気が盛んで豪放なさま。志が大きく、小さなことにこだわらないさま。
★天を幕とし、大地を席(ムシロ)にする意から。〈漢検四字熟語辞典〉
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1313 ____斉眉 きょあんせいび ◆3 挙案   *『後漢書-梁鴻伝』 ➡挙案斉眉(きょあんせいび)
夫婦の間に礼儀が行き届いてること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「挙案」は、お膳をささげる意。
★「斉眉」は、眉に等しい高さを言う。
★お膳を恭しく眉の高さまでささげるさまを言う。
類:孟光挙案(もうこうきょあん)
「案(アン)を挙(ア)ぐること眉(マユ)に斉(ヒト)しくす」
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1314 ____蔓引 しゅれんまんいん ◆3 株連   *『明史-胡惟庸伝』 ➡株連蔓引(しゅれんまんいん)
株やツルが連なっているように、関係した者が残らず罰せられること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「株連」は、一人の罪の罰が数人を巻き添えにすること。
★「蔓引」は、互いに引き連なること、ツルのように連なること。
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1315 ____報往 ばつらいほうおう ◆3 抜来   *『礼記-少儀』 ➡抜来報往(ばつらいほうおう)
速やかに来て、速やかに往くこと。また、たびたび行き来すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「抜」「報」は、疾(ハヤ)い意。
★疾く来る(抜来)と、疾く往く(報往)。
「抜(ト)く来(キ)たり報(ト)く往(ユ)く」
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1316 抜来____ ばつらいほうおう ◆3 報往   *『礼記-少儀』 ➡抜来報往(ばつらいほうおう)
速やかに来て、速やかに往くこと。また、たびたび行き来すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「抜」「報」は、疾(ハヤ)い意。
★疾く来る(抜来)と、疾く往く(報往)。
「抜(ト)く来(キ)たり報(ト)く往(ユ)く」
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1317 離群____ りぐんさっきょ ◆3 索居   *『礼記-檀弓・上』 ➡離群索居(りぐんさっきょ)
同朋や友人、仲間と離れて一人でいること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「群」は、仲間・ともがら。
★「索」は、さびしい、また、散る、離れる意。
「群(ムレ)から離れて索居す」
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1318 天保____ てんぽうきゅうじょ ◆3 九如   *『詩経-小雅・天保』 ➡天保九如(てんぽうきゅうじょ)
人の長寿を祈る語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「天保」は、詩経の小雅の篇名。この詩は、天子の長寿と幸せを祈るもので、詩中の句の中に「如」の字が九個あることからいう。
類:千秋万歳(せんしゅうばんざい)
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1319 ____十年 いんきょうじゅうねん ◆3 韻鏡   *『日本俚諺大全』 ➡韻鏡十年(いんきょうじゅうねん)
理解することが非常に難しいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「韻鏡」は、中国唐代末の漢字の音韻を研究した書物。
★韻鏡は難解なので、理解できるようになるには十年かかるという意。
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1320 ____遍野 あいこうへんや ◆3 哀鴻   *『詩経-小雅・鴻雁』 ➡哀鴻遍野(あいこうへんや)
至る所に戦いに敗れた兵士やさまよう難民がいるさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「哀鴻」は、悲しげに鳴いて飛ぶ大雁のこと。
★「遍野」は、野原の隅々までの意。
★悲しげに鳴く大雁が、野原の至る所にいるということから。
類:哀鴻遍地(あいこうへんち)
「哀鴻野に遍(アマネ)し」
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1321 ____席地 ばくてんせきち ◆3 幕天   *『劉伶-酒徳頌』 ➡幕天席地(ばくてんせきち)
士気が盛んで豪放なさま。志が大きく、小さなことにこだわらないさま。
★天を幕とし、大地を席(ムシロ)にする意から。〈漢検四字熟語辞典〉
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1322 哀糸____ あいしごうちく ◆3 豪竹   *『杜甫-酔為馬墜諸公携酒相看』 ➡哀糸豪竹(あいしごうちく)
悲しげな音を出す琴と、生き生きとした強い音を出す笛。管弦の音色が悲壮で人の心をうつさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「糸」は、糸を張った楽器のことで、この場合は琴の意。
★「竹」は、竹で作った吹いて鳴らす楽器で、笛のこと。
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1323 悪人____ あくにんしょうき ◆3 正機   *『歎異抄・三』 ➡悪人正機(あくにんしょうき)
阿弥陀仏の本願は、悪人を救うことにあるとする説。親鸞(シンラン)の思想の根本的概念。〈漢検四字熟語辞典〉
★「正機」は、教法を受ける条件を正しく持っていること。
★悪人こそ往生するにふさわしい機根であること。
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1324 悪木____ あくぼくとうせん ◆3 盗泉   *『陸機-猛虎行』 ➡悪木盗泉(あくぼくとうせん)
悪事に染まるのを戒める語。また、悪事に染まること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「悪木」は、質の悪い木。
★「盗泉」は、孔子がそこを通った際、名前が悪いと言って飲まなかったと伝えられる泉の名。
★悪い木の陰で休んだり、悪泉の水を飲んだりしただけでも身が汚れるという意。
類:李下瓜田(りかかでん)
「渇すれども盗泉の水を飲まず、熱(アツ)けれども悪木の陰に息(イコ)わず」
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1325 安居____ あんきょきし ◆3 危思   *『春秋左氏伝-襄公一一年』 ➡安居危思(あんきょきし)
平穏無事な時にも、万一の場合を考えて常に用心を怠らないことが重要であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「安居」は、心を安らかにして暮らす、また安全な住居。
「安きに居(オ)りて危うきを思う」
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1326 安居____ あんきょらくぎょう ◆3 楽業   *『漢書-貨殖伝』 ➡安居楽業(あんきょらくぎょう)
置かれた状況などに心安らかに甘んじ、自分の仕事を楽しんですること。分を弁えて不平不満を言わず、心のどかに自分のなすべきことをすることをいう。また、善政の行われている形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★世が治まり生活が安定し、それぞれ楽しく仕事に励む意。
「居(キョ)に安んじ、業(ギョウ)を楽しむ」「居(キョ)して業(ギョウ)を楽しむ」
類:安家楽業(あんからくぎょう)/類:安土楽業(あんどらくぎょう)
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1327 暗香____ あんこうそえい ◆3 疎影   *『林逋-山園小梅』 ➡暗香疎影(あんこうそえい)
暗闇にただよう花の香りと、月光などに照らされて疎(マバ)らに映る木々などの影の意で、梅の花や梅の木についていうことが多い。〈漢検四字熟語辞典〉
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1328 ____力行 せっけんりっこう
せっけんりょっこう
◆3 節倹   *『史記-晏嬰伝』 ➡節倹力行(せっけんりっこう/せっけんりょっこう)
節約につとめ励む。〈漢検四字熟語辞典〉
★「節倹」は、節約と倹約。いずれも無駄な費用を減らすこと。
★「力行」は、つとめ励むこと。
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1329 ____秋波 あんそうしゅうは ◆3 暗送   *『不明』 ➡暗送秋波(あんそうしゅうは)
かげで機嫌とりをすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「暗送」は、ひそかに送る意。
★「秋波」は、いろ目・流し目。
「暗に秋波を送る」
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1330 ____正路 あんたくせいろ ◆3 安宅   *『孟子-離婁・上』 ➡安宅正路(あんたくせいろ)
仁と義のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「安宅」は、心地のよい家のこと。安らかな身の置き所の意から、仁にたとえる。仁は優しさや慈しみの徳。
★「正路」は、正しい道のこと。人の踏み行うべき道の意から、義にたとえる。義は信頼関係を保つための信義の徳。
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1331 安宅____ あんたくせいろ ◆3 正路   *『孟子-離婁・上』 ➡安宅正路(あんたくせいろ)
仁と義のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「安宅」は、心地のよい家のこと。安らかな身の置き所の意から、仁にたとえる。仁は優しさや慈しみの徳。
★「正路」は、正しい道のこと。人の踏み行うべき道の意から、義にたとえる。義は信頼関係を保つための信義の徳。
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1332 冥頑____ めいがんふれい ◆3 不霊   *『韓愈-祭鰐魚文』 ➡冥頑不霊/迷頑不霊(めいがんふれい)
頑固で道理に暗く、頭の働きが鈍いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「冥頑」は、かたくなで道理がわからないこと。
★「不霊」は、頭の回転が鈍いことをいう。
類:頑迷固陋(がんめいころう)/類:頑冥不霊(がんめいふれい)
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1333 ____方円 すいずいほうえん ◆3 水随   *『韓非子-外儲説・左上』 ➡水随方円(すいずいほうえん)
人民の善悪は、為政者によって感化されるということ。また、人の考え方や性格は、友人や環境によってよくも悪くもなるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「方円」は、四角いものと丸いもの。
★水は容器の形によって四角にも丸にもなるということから。
類:潜移黙化(せんいもくか)/類:墨子泣糸(ぼくしきゅうし)
「水は方円の器に随(シタガ)う」
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1334 ____不破 てんぼくふは ◆3 顚撲 顛撲 *『朱子語類-五』 ➡顚撲不破/顛撲不破(てんぼくふは)
動かし破ることができないこと。学説などにいう。天下の断案。〈漢検四字熟語辞典〉
★顚(クツガエ)しても撲(ウ)っても破れないほど強い意。
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1335 和敬____ わけいせいじゃく ◆3 清寂   *『劉元甫-茶堂清規』 ➡和敬清寂(わけいせいじゃく)
主人と客が心を和らげて敬い、茶室など身のまわりを清らかで静かに保つこと。千利休の茶道の精神を象徴した言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★和と敬は、主格の心得を、清い寂とは茶室、茶器などに関する心得をいう。
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1336 露往____ ろおうそうらい ◆3 霜来   *『左思-呉都賦』 ➡露往霜来(ろおうそうらい)
時の過ぎるのが早いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★露の季節が去り霜の季節になる。秋が去りいつも間にか冬になる意。
類:烏飛兎走(うひとそう)
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1337 ____野心 ろうしやしん ◆3 狼子   *『春秋左氏伝-宣公四年』 ➡狼子野心(ろうしやしん)
凶暴な人のたとえ。また、凶暴な人を教化しがたいたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★狼の子の生まれついた野性は飼い慣らしにくいという意。
類:狼子獣心(ろうしじゅうしん)
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1338 冷土____ れいどこうたい ◆3 荒堆   *『長生殿-冥追』 ➡冷土荒堆(れいどこうたい)
墓のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★人もあまり訪れず冷ややかな壌で盛り土も荒れているのでいう。
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1339 量才____ りょうさいろくよう ◆3 録用   *『蘇軾-上神宗皇帝書』 ➡量才録用(りょうさいろくよう)
人それぞれの才能をよく考えて登用すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「量才」は、才能を量ること。
★「録用」は、挙げ用いる、採用する意。
類:量才取用(りょうさいしゅよう)/類:黜陟幽明(ちゅっちょくゆうめい)/類:適材適所(てきざいてきしょ)
「才を量りて録用す」
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1340 ____致雲 りょうこうちうん
りゅうこうちうん
◆3 竜興   *『王褒-聖主得賢臣頌』 ➡竜興致雲(りょうこうちうん/りゅうこうちうん)
聖徳ある天子が立つと賢明な臣下があらわれるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「致」は、もたらす意。ここでは湧き起らせる意。
★竜が奮い興って雲を湧き起こす意。
類:虎嘯風洌(こしょうふうれつ)
「竜興りて雲を致す」
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1341 柳眉____ りゅうびとうじゅ ◆3 倒竪 倒豎 *『不明』 ➡柳眉倒竪/柳眉倒豎(りゅうびとうじゅ)
女性が眉を逆立てて怒るさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「柳眉」は、柳の葉のように細い眉の意から、女性の眉。
★「倒竪」は、逆さまに立てる意。
類:横眉怒目(おうびどもく)/類:張眉怒目(ちょうびどもく)
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1342 流星____ りゅうせいこうてい ◆3 光底   *『頼山陽-題不識庵撃機山図』 ➡流星光底(りゅうせいこうてい)
勢いよく振り下ろす刀の光を流星にたとえていう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「光底」は、剣のきらめきの下。
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1343 ____同風 りくごうどうふう ◆3 六合   *『漢書-王吉伝』 ➡六合同風(りくごうどうふう)
天下が統一され、風俗や教化を同じくすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「六合」は、天地と四方で天下の意。
★「風」は、風俗の意。
類:六合一和(りくごういちわ)
「六合、風を同じうす」
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1344 ____生玉 らんでんせいぎょく ◆3 藍田   *『三国志-呉書・諸葛恪伝・注』 ➡藍田生玉(らんでんせいぎょく)
家柄がよい家から賢明な子弟の出るたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「藍田」は、陝西(センセイ)省にある山の名で、美しい宝玉を産出することで有名。
「藍田玉を生ず」
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1345 ____殉葬 らんていじゅんそう ◆3 蘭亭   *『書断-四』 ➡蘭亭殉葬(らんていじゅんそう)
書画や骨董、器物などを非常に愛好するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蘭亭」は、王羲之の蘭亭帖(ランテイジョウ)。
★「殉葬」は、死んだ人と一緒に葬ること。
★唐の太宗(タイソウ)は書を好み、書聖といわれた東晋(トウシン)の王羲之の名筆「蘭亭帖」を酷愛し、その原本を遺命で棺中に入れさせたという故事から。
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1346 覧古____ らんここうしん ◆3 考新   *『漢書-叙伝・下』 ➡覧古考新(らんここうしん)
古きを顧みて、新しきを考え察すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「覧古」は、古きを思うこと。懐古。
類:温故知新(おんこちしん)
「古きを覧(ミ)、新しきを考う」
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1347 輿馬____ よばふうち ◆3 風馳   *『桃花扇・余韻』 ➡輿馬風馳(よばふうち)
非常に速いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「輿馬」は、乗り物と馬の意。
★「風馳」は、風の如く馳せる、風のように速く走ることをいう。
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1348 ____吐気 ようびとき ◆3 揚眉   *『李白-与韓荊州書』 ➡揚眉吐気(ようびとき)
やるべき事を成し遂げて喜ぶさま。気がかりだったことが思い通りできて、それまで抑圧されたいた気持ちが開放され、喜び楽しむさま。また、憤怒するさまにもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「揚眉」は、眉を揚げる。意気盛んなさま。
★「吐気」は、気を吐く。意気盛んなさま。
類:吐気揚眉(ときようび)
「眉を揚げて気を吐く」
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1349 ____自資 ようしょじし ◆3 傭書   *『魏書-劉芳伝』 ➡傭書自資(ようしょじし)
文章を書いて生活の糧とすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「傭書」は、雇われて文章を書き写すこと。
★「自資」は、自ら生計を立てること。
類:筆耕硯田(ひっこうけんでん)
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1350 ____尺布 とぞくしゃくふ
とぞくせきふ
◆3 斗粟   *『史記-淮南脂、伝』 ➡斗粟尺布(とぞくしゃくふ/とぞくせきふ)
兄弟の仲が悪いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国漢の文帝と淮南(ワイナン)王は腹違いの兄弟であったが、淮南王はそれをよいことに驕り高ぶって、しばしば法に背いた。そこで文帝は淮南王の王位を取り上げ、蜀(ショク)郡の厳道県に送ることにした。その護送中に淮南王は苦しみ悶え、食を断って死んだ。のち、民衆が「一尺の布でも衣服にすれば、ともに寒さを防げる。一斗の粟でも舂いて食べれば、ともに飢えを凌げる。なのに兄弟はどうして仲良くできなかったのだろうか」と歌ったという故事から。
類:尺布斗粟(せきふとぞく)
「一尺の布(ヌノ)もなお縫(ヌ)うべし、一斗の粟(ゾク)もなお舂(ウスヅ)くべし」
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1351 ____兎耳 えんもくとじ ◆3 鳶目   *『不明』 ➡鳶目兎耳/鳶目兔耳(えんもくとじ)
鳶(トビ)のように目ざとく見つけることのできる目と、兎のようによく聞こえる耳。新聞記者などにいう。〈漢検四字熟語辞典〉
類:長目飛耳(ちょうもくひじ)/類:飛耳長目(ひじちょうもく)
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1352 ____魚躍 えんぴぎょやく ◆3 鳶飛   *『詩経-大雅・旱麓』 ➡鳶飛魚躍(えんぴぎょやく)
万物が自然の本性に従って生き、自由に楽しみを得ていることのたとえ。また、君主の恩徳が広く及ぶことのたとえ。〈漢字ペディア〉
★鳶(トビ)が空に飛び、魚が淵(フチ)に躍る意から。
「鳶(トビ)は飛んで天に戻(イタ)り、魚(ウオ)は淵(フチ)に躍(オド)る」
「鳶は飛び魚は躍る」
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1353 投桃____ とうとうほうり ◆3 報李   *『詩経-大雅・抑』 ➡投桃報李(とうとうほうり)
善に対して善で報いることのたとえ。また、自ら徳を施せば人もこれを手本とするたとえ。さらに友人間の贈答にもいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★桃が贈られてくれば、返礼として李(スモモ)を贈り報いる意。
類:投珠報宝(とうしゅほうほう)/類:桃来李答(とうらいりとう)
「桃(モモ)を投(トウ)じて李(スモモ)に報(ムク)ゆ」
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1354 ____禍心 ほうぞうかしん ◆3 包蔵 苞蔵 *『春秋左氏伝-昭公元年』 ➡包蔵禍心/苞蔵禍心(ほうぞうかしん)
悪い企みを心に隠し持つ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「包蔵」は、包み蔵(カク)すこと。
★「禍心」は、悪い計画を企む心。
「禍心を包蔵す」
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1355 朋党____ ほうとうひしゅう ◆3 比周   *『韓非子-孤憤』 ➡朋党比周(ほうとうひしゅう)
利害を同じくする者が、徒党を組んで他を排斥すること。〈日本国語大辞典〉
★「朋党」は、主義や利害を同じくする仲間のこと。
★「比周」は、偏って一方に仲間入りする意。
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1356 ____長目 ほうせつちょうもく ◆3 蜂準   *『史記-秦始皇紀』 ➡蜂準長目(ほうせつちょうもく)
賢くて抜け目ない人相のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「準」は、鼻筋、鼻柱のこと。
★蜂のように高い鼻と細長い目の意。
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1357 ____易俗 いふうえきぞく ◆3 移風   *『孝経-広要道章』 ➡移風易俗(いふうえきぞく)
風俗や習慣を改め、良いほうへ移し変えること。〈漢字ペディア〉
★「易」は、かえる、入れかえる意。
★風俗移易(風俗を移易(イエキ)す)を一字ずつ分けたもの。
「風を移し俗を易う」
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1358 生呑____ せいどんかっぱく ◆3 活剝 活剥 *『大唐新語-諧謔』 ➡生呑活剝/生吞活剝/生呑活剥/生吞活剥(せいどんかっぱく)
他人の詩や文章を、そのまま自分のものとして使うこと。剽窃(ヒョウセツ)。〈漢字ペディア〉
★生きたまま皮を剝ぎ、丸呑みする意。
類:活剝生呑(かっぱくせいどん)
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1359 ____野語 せいとうやご ◆3 斉東   *『孟子-万章・上』 ➡斉東野語(せいとうやご)
聞くに堪えない下品で愚かな言葉。また、信じがたい妄説のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国、斉の国の東部地方に住む人々は、信じ難いほど粗野で愚かな話をするといわれていたことから。
「斉東野人(ヤジン)の語」
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1360 山藪____ さんそうぞうしつ ◆3 蔵疾   *『春秋左氏伝-宣公一五年』 ➡山藪蔵疾/山薮蔵疾(さんそうぞうしつ)
大事を成す大人物は多少欠点はあってもあらゆる人を包み込む度量があるたとえ。また、立派で優れたものにも、多少の欠点はあるものだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「山藪」は、山や藪のことで、立派でどっしりしたもののたとえ。
★「蔵」は、かくす、しまい込むこと。
★「疾」は、害になるものの意。ここでは害虫、毒蛇の類をいう。
「山藪、病を蔵す」
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1361 ____蔵疾 さんそうぞうしつ ◆3 山藪 山薮 *『春秋左氏伝-宣公一五年』 ➡山藪蔵疾/山薮蔵疾(さんそうぞうしつ)
大事を成す大人物は多少欠点はあってもあらゆる人を包み込む度量があるたとえ。また、立派で優れたものにも、多少の欠点はあるものだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「山藪」は、山や藪のことで、立派でどっしりしたもののたとえ。
★「蔵」は、かくす、しまい込むこと。
★「疾」は、害になるものの意。ここでは害虫、毒蛇の類をいう。
「山藪、病を蔵す」
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1362 僧伽____ そうぎゃらんま
そうがらんま
◆3 藍摩   *『不明』 ➡僧伽藍摩(そうぎゃらんま/そうがらんま)
寺院の建物の総称。寺院の意。〈漢検四字熟語辞典〉
★梵語saṁghārāmaの音訳。
★略して「伽藍(ガラン)」ともいう。
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1363 牽衣____ けんいとんそく ◆3 頓足   *『杜甫-兵車行』 ➡牽衣頓足(けんいとんそく)
つらい別れを惜しむようす。〈漢検四字熟語辞典〉
★「牽衣」は、着物を引っ張ること。
★「頓足」は、足踏みをする意。
★出征する兵士を見送る家族が、衣を引き、足をばたばたあせて別れを悲しむ意。
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1364 ____白葦 こうぼうはくい ◆3 黄茅   *『蘇軾-答張文潜書』 ➡黄茅白葦(こうぼうはくい)
痩せた土地の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★黄色い茅(チガヤ)と白の葦(アシ)
類:荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)
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1365 黄茅____ こうぼうはくい ◆3 白葦   *『蘇軾-答張文潜書』 ➡黄茅白葦(こうぼうはくい)
痩せた土地の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
★黄色い茅(チガヤ)と白の葦(アシ)
類:荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)
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1366 ____道故 はんけいどうこ ◆3 班荊 班荆 *『春秋左氏伝-襄公二六年』 ➡班荊道故/班荆道故(はんけいどうこ)
昔の友達とばったり会って昔の親交を思い、語り合うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★荊(イバラ)を布いて座り語り合う意。
★中国春秋時代、楚の伍挙(ゴキョ)は、讒言にあって晋に逃げようとしたとき、旧知の声子(セイシ)とばったり会い、草を布いてともに食事をして語り合い、挙が楚に帰りたいとの意向に、声子が「私がきっと戻してあげよう」と言った故事から。
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1367 黄絹____ こうけんようふ ◆3 幼婦   *『世説新語-捷悟』 ➡黄絹幼婦(こうけんようふ)
絶妙な文章のこと。〈漢字ペディア〉
★中国、後漢の蔡邕(サイユウ)が邯鄲淳(カンタンジュン)の書いた曹娥(ソウガ)碑文を賞賛したなぞかけの言葉。「黄絹」は色糸で、この二文字を組み合わせると「絶」、幼婦は少女で「妙」。全体で「絶妙」の意になる。
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1368 ____一洗 へきらくいっせん ◆3 碧落   *『不明』 ➡碧落一洗(へきらくいっせん)
大空がからりと晴れ渡ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「碧落」は、東方の天、転じて、青空のこと。
★「一洗」は、綺麗さっぱり洗い流す意。
★雨で青空を一洗いする意から。
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1369 ____石心 てっちょうせきしん ◆3 鉄腸   *『皮子文藪-桃花譜序』 ➡鉄腸石心(てっちょうせきしん)
強い精神、堅い意志のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉

類:石心鉄腸(せきしんてっちょう)/類:鉄心石腸(てっしんせきちょう)/類:鉄石心腸(てっせきしんちょう)/類:堅忍不抜(けんにんふばつ)/類:鉄意石心(てついせきしん)/類:鉄肝石腸(てっかんせきちょう)
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1370 ____外易 さけんがいえき ◆3 左建   *『史記-商君伝』 ➡左建外易(さけんがいえき)
道理にもとるやり方で勢力や権力を増すこと。また、地方で反乱を起こすこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「左建」は、よこしまな方法で勢力を伸ばすこと。左はよこしま、もとる意。
★「外易」は、地方(外)にあって君命を勝手に易(カ)えること。
類:造反無道(ぞうはんむどう)
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1371 ____徒増 ばしとぞう ◆3 馬歯   *『不明』 ➡馬歯徒増(ばしとぞう)
役に立つことは何もせず、いたずらに年ばかりとったということ。〈漢字ペディア〉
★「馬歯」は自分の年齢を謙遜していう語。馬齢。
「馬歯、徒(イタズラ)に増す」
類:馬歯日増(ばしにちぞう)/類:馬歯加長(ばしかちょう)
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1372 白竜____ はくりょうぎょふく
はくりゅうぎょふく
◆3 魚服   *『説苑-正諫』 ➡白竜魚服(はくりょうぎょふく/はくりゅうぎょふく)
貴人がしのび歩きをして危険に遭うたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★霊力ある白竜が、当たり前の魚に化していて、予且(ヨショ)という漁師に射られたという伝説から。
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1373 ____矩歩 ほうりょうくほ ◆3 方領   *『後漢書-儒林伝序』 ➡方領矩歩(ほうりょうくほ)
儒者の身なりや態度のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★四角い襟(方領)の衣服と正しい歩行(矩歩)の意。
類:縫衣浅帯(ほういせんたい)/類:褒衣博帯(ほういはくたい)
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1374 優孟____ ゆうもう(の)いかん ◆3 衣冠   *『史記-優孟伝』 ➡優孟衣冠(ゆうもう(の)いかん)
他人の真似をする人、演技をする人のたとえ。また外形だけは似ていて実質の伴わないもののたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国、楚の俳優の優孟は亡くなった賢臣の孫叔敖(ソンシュクゴウ)の衣服と冠を身につけて叔敖になりすまし、歌を歌って荘王(ソウオウ)を感動させ、時に落ちぶれていた叔敖の子に領地を賜らせたと故事から。
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1375 ____窺天 ようかんきてん ◆3 用管   *『荘子-秋水』 ➡用管窺天(ようかんきてん)
視野や見識が狭いことのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★細い管から天を窺い見る意。
類:以管窺天(いかんきてん)/類:管中窺豹(かんちゅうきひょう)/類:管窺之見(かんきのけん)/類:管窺蠡測(かんきれいそく)/類:以蠡測海(いれいそくかい)
「管を用(モッ)て天を窺(ウカガ)う」
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1376 激濁____ げきだくようせい ◆3 揚清   *『抱朴子-外篇・刺驕』 ➡激濁揚清(げきだくようせい)
清潔なもの善なるものを押し上げ、汚濁のもの悪しきものを除去するたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★清らかな水を揚げ濁る水を砕き散らす意。
類:遏悪揚善(あつあくようぜん)/類:揚清激濁(ようせいげきだく)
「濁を激して清(セイ)を揚(ア)ぐ」
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1377 聖人____ せいじんむむ ◆3 無夢   *『荘子-大宗師』 ➡聖人無夢(せいじんむむ)
徳を身につけた聖人は、決して憂いや雑念を持たないので、夢を見ることはない。〈漢検四字熟語辞典〉
「聖人に夢無し」
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1378 ____陽春 ゆうきゃくようしゅん ◆3 有脚   *『開元天宝遺事-四』 ➡有脚陽春(ゆうきゃくようしゅん)
行く先々で恩徳を施す人。〈漢検四字熟語辞典〉
★唐の宋m(ソウエイ)が行く先々で恩徳を施す姿を、当時の人々は、陽春が物を温め育て行く姿に準(ナゾラ)え、「脚のある陽春」と称したという。
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1379 門前____ もんぜんせいし ◆3 成市   *『本朝文粋-六・申民部大輔状』 ➡門前成市(もんぜんせいし)
人が多く集まることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★人の出入りが多く門前が市場のように賑わうこと。
「門前市(イチ)を成す」
類:門巷塡隘(もんこうてんあい)
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1380 ____九年 めんぺきくねん ◆3 面壁   *『景徳伝灯録-三』 ➡面壁九年(めんぺきくねん)
長い間一つのことに忍耐強く専心して成し遂げるたとえ。長い間あることに苦しみ、専心するたとえ。〈漢字ペディア〉
★中国南北朝時代、達磨(ダルマ)大師が嵩山(スウザン)の少林寺で九年間、壁に向かって座禅を組み続け、ついに悟りを開いたという故事から。
類:九年面壁(くねんめんぺき)
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1381 奔南____ ほんなんしゅほく ◆3 狩北   *『鄭思肖-春日偶成・詩』 ➡奔南狩北(ほんなんしゅほく)
天子が難を避けて、南に北に逃げること。〈漢字ペディア〉
★「奔」は、逃げる意。
★「狩」は、狩りの意だが、天子が逃げまわることをはばかっていう。
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1382 ____儒行 ぼくめいじゅこう ◆3 墨名   *『韓愈-送浮屠文暢師序』 ➡墨名儒行(ぼくめいじゅこう)
表向きの主義や主張と実際の行動とが違っているたとえ。〈漢字ペディア〉
★表面は墨家(ボッカ)と言いながら、実際には儒家の行いをしている意。
★墨家と儒家は、中国、戦国時代に激しく対立した思想学派。
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1383 墨子____ ぼくしきゅうし ◆3 泣糸   *『淮南子-説林訓』 ➡墨子泣糸(ぼくしきゅうし)
人は習慣や他人の影響などによって善にも悪にもなるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「墨子」は、中国戦国時代の思想家墨翟(ボクテキ)のこと。
★墨子は白い糸が染料によって黄色にも黒にもなるのを見て、物事は何を選択するかで結果が大きく分かれ戻ることができないことを嘆いて涙を流した故事による。
「墨子糸に泣く」
類:潜移黙化(せんいもくか)/類:水随方円(すいずいほうえん)/類:哭岐泣練(こくききゅうれん)/類:墨子悲染(ぼくしひせん)/類:楊朱泣岐(ようしゅきゅうき)/類:南橘北枳(なんきつほくき)/類:楊子岐泣(ようしききゅう)
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1384 ____断腸 ぼえんだんちょう ◆3 母猿   *『世説新語-黜免』 ➡母猿断腸(ぼえんだんちょう)
腸(ハラワタ)がちぎれるような激しい悲しみや苦しみのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国東晋の桓温(カンオン)が蜀を攻め、三峡(サンキョウ)に船で差し掛かったとき、兵士が子猿をつかまえ連れてきてしまった。母猿は激しく泣きながら船を追い、やっと追い付き船に飛び込んだが息絶えた。桓公は怒ってその兵士を罰したという故事から。
類:九腸寸断(きゅうちょうすんだん)/類:断腸之思(だんちょうのおもい)
「母猿(ボエン)腸を断ず」
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1385 望文____ ぼうぶんせいぎ ◆3 生義   *『張之洞-輶軒語・語学』 ➡望文生義(ぼうぶんせいぎ)
文章や語句の意味を考えずに、前後の関係から推定してもっともらしく解釈すること。〈漢字ペディア〉
★「文を望みて義を生ず」
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1386 望聞____ ぼうぶんもんせつ ◆3 問切   *『難経-六一難』 ➡望聞問切(ぼうぶんもんせつ)
医師が診察するうえでの大事な四つの方法。〈漢字ペディア〉
★「望」は、目で察する。
★「聞」は、耳で判断する。
★「問」は、言葉で問う。
★「切」は、指でさする。
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1387 忘恩____ ぼうおんふぎ ◆3 負義   *『楊顕之-酷寒亭・楔子』 ➡忘恩負義(ぼうおんふぎ)
受けた恩を忘れ、道義に背く行いをすること。〈漢字ペディア〉
★「負」は、そむく意。
類:得魚忘筌(とくぎょぼうせん)/類:鳥尽弓蔵(ちょうじんきゅうぞう)/類:兎死狗烹(としくほう)
「恩を忘れ義に負(ソム)く」
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1388 ____博帯 ほういはくたい ◆3 褒衣   *『漢書-雋不疑伝』 ➡褒衣博帯(ほういはくたい)
儒者の着る、袖が広い衣服と、幅の広い帯。〈漢辞海〉
★「褒衣」は、裾の広い服。
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1389 ____浅帯 ほういせんたい ◆3 縫衣 逢衣 *『荘子-盗跖』 ➡縫衣浅帯/逢衣浅帯(ほういせんたい)
学者や文人のこと。〈漢字ペディア〉
★「縫衣」は、縫腋(ホウエキ)のことで、袖の下から両わきを縫いつけた服。
★「浅帯」は、広い帯。帯が広いと服に食い込むのが浅いことからいうが、諸説ある。
類:褒衣博帯(ほういはくたい)/類:逢掖之衣(ほうえきのい)/類:方領矩歩(ほうりょうくほ)
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1390 ____丹心 へきけつたんしん ◆3 碧血   *『不明』 ➡碧血丹心(へきけつたんしん)
きわめて強い忠誠心のこと。
★「丹心」は、真心の意。赤心。
★中国周代の楽官、萇弘(チョウコウ)は、主君を諫めて追放され、郷里の蜀に戻ったのち、自刃した。蜀の人々が哀れに思い、その血を器に入れておいたところ、三年後、それが美しい碧玉(青く美しい宝玉)になったという故事から。
類:丹石之心(たんせきのこころ)
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1391 閉明____ へいめいそくそう ◆3 塞聡   *『論衡-自紀』 ➡閉明塞聡(へいめいそくそう)
世間の事物と接触を断ち切る。また、現実から逃避すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★世間の出来事や物事から目をつむり(閉明)、耳をふさいで(塞聡)関係を持たないことをいう。
類:閉目塞聴(へいもくそくちょう)
「明(メイ)を閉じ聡(ソウ)を塞(フサ)ぐ」
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1392 分崩____ ぶんぽうりせき ◆3 離析   *『論語-季氏』 ➡分崩離析(ぶんぽうりせき)
組織などが崩壊し、ばらばらになること。〈漢字ペディア〉
★「分崩」は、ばらばらに崩れること。
★「離析」は、離れ別れる、ばらばらになる、分裂すること。
類:四分五裂(しぶんごれつ)
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1393 不買____ ふばいびでん ◆3 美田   *『北宋真宗-勧学・詩』 ➡不買美田(ふばいびでん)
子孫を甘やかし安楽な生活をさせるような財産を残さないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★肥えた田んぼ(美田)を買わない意。子孫のために財産を残すと、子孫の精神が安逸に流れやすいからそうしない。ということ
「児孫の為に」
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1394 物換____ ぶっかんせいい ◆3 星移   *『王勃-滕王閣詩』 ➡物換星移(ぶっかんせいい)
世の中が移り変わり、歳月が過ぎること。
★「物換」は、物事が変わること。
★「星移」は、歳月が過ぎる意。
「物換わり星移る」
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1395 風月____ ふうげつげんたく ◆3 玄度   *『世説新語-言語』 ➡風月玄度(ふうげつげんたく)
友人と長い間会っていないたとえ。また、高潔な人のたとえ。〈漢字ペディア〉
★「玄度」は、許詢(キョジュン)の字(アザナ)。
★中国、晋の劉惔(リュウエン)が「清々しい風が吹き、明月の美しい夜になると、友人の許詢を思い出す」と語ったという故事から。劉惔も許詢も清談の名人だった。
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1396 ____留皮 ひょうしりゅうひ ◆3 豹死   *『新五代史-王彦章伝』 ➡豹死留皮(ひょうしりゅうひ)
死後に功名を残すたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★豹は死んで、その美しい毛皮を残す意。人が生前に功績をあげ、死後に名声を残すことにたとえる。
類:垂名竹帛(すいめいちくはく)
「豹は死して皮を留(トド)む」
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1397 微妙____ びみょうげんつう ◆3 玄通   *『老子-一五章』 ➡微妙玄通(びみょうげんつう)
物事の真理を知ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「微妙」は、深淵で知りがたいさま、高尚深淵なこと。
★「玄通」は、奥深い道理に通ずること。
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1398 被堅____ ひけんしつえい
ひけんしゅうえい
◆3 執鋭   *『戦国策-楚策』 ➡被堅執鋭/披堅執鋭(ひけんしつえい/ひけんしゅうえい)
完全武装すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「被堅」は、堅い鎧を身につけること。
★「執鋭」は、鋭い刃剣を持つこと。また、そのようにして戦うこと。
「堅(ケン)を被(コウム)り鋭(エイ)を執(ト)る」
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1399 ____懐玉 ひかつかいぎょく ◆3 被褐   *『老子-七〇章』 ➡被褐懐玉(ひかつかいぎょく)
見かけは粗末だが、内にはりっぱな徳を備えているたとえ。〈漢字ペディア〉
★「褐」は、貧しい人が着る粗末な衣服。
★粗末な衣服をまといながら、懐(フトコロ)に玉を隠している意から。
「褐(カツ)を被(コウム)り玉(タマ)を懐(イダ)く」
類:自己韜晦(じことうかい)/類:大智不智(だいちふち)/類:韜光晦迹(とうこうかいせき)/類:被褐懐宝(ひかつかいほう)
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1400 ____延年 びいえんねん ◆3 美意   *『荀子-致士』 ➡美意延年(びいえんねん)
何の心配事もなく気分が楽しければ、長生きできるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「美意」は、意(ココロ)を美(タノシ)む意で、心配事がなく楽しいさま。
★「延年」は、長生きをすること。
「美意、年を延ばす」
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1401 反首____ はんしゅばっしゃ ◆3 抜舎   *『春秋左氏伝-僖公十五年』 ➡反首抜舎(はんしゅばっしゃ)
哀れな姿になって野宿すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「反首」は、髪の毛を振り乱して垂らした哀れな姿のこと。
★「抜舎」は、野宿すること。
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1402 万古____ ばんこちょうせい ◆3 長青   *『不明』 ➡万古長青(ばんこちょうせい)
良い関係がいつまでも続くこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「長青」は、松の葉が青々としていつまでも色褪せないこと。
類:万古長春(ばんこちょうしゅん)/類:万古不易(ばんこふえき)
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1403 ____沈船 はふちんせん ◆3 破釜   *『史記-項羽紀』 ➡破釜沈船(はふちんせん)
戦争に行くにあたって、生きて帰ろうと思わず、決死の覚悟をすること。〈漢字ペディア〉
★出陣に際し、炊事用の釜(カマ)を打ち壊し、船を沈め、退路を断つということ。
類:背水之陣(はいすいのじん)
「釜を破り船を沈む」
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1404 白璧____ はくへきだんごく ◆3 断獄   *『瑯琊代酔編』 ➡白璧断獄(はくへきだんごく)
罪の疑わしいものは許し、賞の疑わしい者には賞を与える判決。〈漢検四字熟語辞典〉
★「断獄」は、罪人を裁くこと。裁判。
★全く同じように見える二つの白璧(白い玉)が、見る方向を変えて見ると、一つはもう一つの倍の厚さに見えるということを聞いて、訴えを裁いたこと。
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1405 薄物____ はくぶつさいこ ◆3 細故   *『史記-匈奴伝』 ➡薄物細故(はくぶつさいこ)
些細な物事。役に立たないもの。〈漢字ペディア〉
★「薄物」と「細故」は、取るに足りない些細な物事の意。
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1406 ____最良 はくびさいりょう ◆3 白眉   *『三国志-蜀書・馬良伝』 ➡白眉最良(はくびさいりょう)
多くの中で一番すぐれているもののこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国三国時代、蜀の馬氏の五人兄弟は皆優秀な人物であったが、中でも馬良(バリョウ)は一際すぐれていた。その馬良の眉に幼い時から白い毛が生えていたので、人々から「馬氏五常、白眉最良」といわれたという故事から。
類:馬氏五常(ばしごじょう)/類:馬良白眉(ばりょうはくび)
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1407 白兎____ はくとせきう ◆3 赤烏   *『白居易-勧酒・詩』 ➡白兎赤烏/白兔赤烏(はくとせきう)
時間のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「白兎」は、月に兎がいるという伝説から月をいう。
★「赤烏」は、太陽の中に三本足の烏がいるという伝説から太陽(日)のことをいう。
★月日ということから時間の意とする。
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1408 ____両岐 ばくすいりょうき ◆3 麦穂   *『後漢書-張堪伝』 ➡麦穂両岐(ばくすいりょうき)
豊作の前触れのこと。また、善政のたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★麦の穂が二股になって実るという意。
類:両岐麦秀(りょうきばくしゅう)
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1409 白水____ はくすいしんじん ◆3 真人   *『後漢書-光武紀・論』 ➡白水真人(はくすいしんじん)
中国の貨幣、銭の別称。また、後漢王朝が興るという予言になった語。〈漢字ペディア〉
★王莽(オウモウ)が漢から帝位を奪ったとき、銭に「金刀」と書いてあり、二字を合わせると劉(リュウ:漢の姓)字の一部となることから、漢朝の再興を嫌って「貨泉」と改めた。しかし、「泉」の字を分けると「白水」となり、「貨」の字を分けると眞人(真人:立派な人物)となることから、「貨泉」の文字は、後漢を興した光武帝が白水郷(今の河南省蔡陽県付近)から出る予言になったといわれる。
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1410 博施____ はくしさいしゅう ◆3 済衆   *『論語-雍也』 ➡博施済衆(はくしさいしゅう)
広く民衆に恩恵を施し、苦しみから救うこと。〈漢字ペディア〉
★「博施」は、隈なく行き渡る、広く施すこと。
★「済衆」は、危険や困難から人を済(スク)うこと。
「博(ヒロ)く施して衆を済(スク)う」
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1411 白虹____ はくこうかんじつ
はっこうかんじつ
◆3 貫日   *『戦国策-魏策』 ➡白虹貫日(はくこうかんじつ/はっこうかんじつ)
真心が天に通じること。また、兵乱が起こり危機が迫る兆候のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★白い虹が太陽を貫くという意。白い虹を兵の、太陽を君主の象徴と解釈することによって、兵乱が起こり、君主に危害を加える予兆とされた。
「白虹(ハクコウ)、日を貫く」
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1412 杯水____ はいすいしゃしん ◆3 車薪   *『孟子-告子・上』 ➡杯水車薪(はいすいしゃしん)
何の役にも立たないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★杯(サカズキ)一杯の水で、車一台分の薪(タキギ)が燃えているのを消そうとする意。
「一杯の水を以て一車薪の火を救うがごとし」
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1413 ____三分 にゅうぼくさんぶ
じゅぼくさんぶ
◆3 入木   *『書断-巻二・王羲之』 ➡入木三分(にゅうぼくさんぶ/じゅぼくさんぶ)
書道で、筆跡のすぐれていること。〈漢字ペディア〉
★中国東晋の書家王羲之は筆勢がきわめて強く、文字を記した木片を削ってみたところ、三分(約七ミリ)の深さにまで墨が食い込んでいたという故事から。
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1414 日陵____ にちりょうげったい
じつりょうげったい
◆3 月替   *『貞観政陽-君道』 ➡日陵月替(にちりょうげったい/じつりょうげったい)
日に日に衰えること。
★「陵」と「替」は、衰える意。
「日(ヒ)に陵(リョウ)し月(ツキ)に替(タイ)す」
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1415 ____塵中 なんこうじんちゅう ◆3 軟紅   *『不明』 ➡軟紅塵中(なんこうじんちゅう)
華やかな事物にあふれる都会のようす。
★「軟紅」は、やわらかい花びら。転じて、華やかな都会の意。
★「塵」は、俗世間の意。
類:軟紅車塵(なんこうしゃじん)
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1416 斗酒____ としゅせきけい ◆3 隻鶏   *『後漢書-橋玄伝』 ➡斗酒隻鶏(としゅせきけい)
亡き友を哀悼するたとえ。〈漢字ペディア〉
★一斗の酒と一羽の鶏(ニワトリ)は死者を祭るのに用いた。
★中国、魏の曹操(ソウソウ)は親友の橋玄(キョウゲン)と、互いの死後、酒と鶏(ニワトリ)で墓をまつることはやめようと約束したが、橋玄の死後この言葉の奥に深い友情を感じて、その墓に詣でたという故事から。曹操が思い出を述べた文の言葉。
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1417 読書____ どくしょしょうゆう
とくしょしょうゆう
◆3 尚友   *『孟子-万章・下』 ➡読書尚友(どくしょしょうゆう/とくしょしょうゆう)
書物を読んで、昔の賢者を友とすること。〈漢字ペディア〉
★「尚友」は、古代の賢者を友とする意。
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1418 土階____ どかいぼうし ◆3 茅茨   *『史記-太史公自序』 ➡土階茅茨(どかいぼうし)
宮殿の質素なさま。君主の質素の美徳をたたえた語。〈漢検四字熟語辞典〉
★「土階」は、土を盛って築いた質素な階段。
★「茅茨」は、茅葺きの屋根や家。
類:土階三等(どかいさんとう)
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1419 ____花燭 どうぼうかしょく ◆3 洞房   *『庾信-和詠舞・詩』 ➡洞房花燭/洞房華燭(どうぼうかしょく)
新婚の夜のこと。また、新婚のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★婦人の部屋(洞房)に灯す華やかな蠟燭の灯り(花燭)の意から。
類:花燭洞房(かしょくどうぼう)
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1420 ____逆施 とうこうぎゃくし ◆3 倒行   *『史記-伍子胥伝』 ➡倒行逆施(とうこうぎゃくし)
正しい道理に逆らって物事を行うこと。また、転じて時代の風潮に逆らう良くない行為などにも用いられる。無理強いをすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「倒」は、逆らう意。
類:逆施倒行(ぎゃくしとうこう)
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1421 ____可親 とうかかしん ◆3 灯火   *『韓愈-符読書城南・詩』 ➡灯火可親(とうかかしん)
涼しい秋は、灯りの下で読書をするのに適しているということ。初秋の好季節の形容。〈漢検四字熟語辞典〉
「灯火(トウカ)親しむ可(ベ)し」
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1422 天門____ てんもんとうはち ◆3 登八   *『晋書-陶侃伝』 ➡天門登八(てんもんとうはち)
仕官して、その頂点に近づけば却って自分の身を危うくすることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★晋の陶侃(トウカン)が夢の中で翼で飛び、天の八つの門をくぐり、最後の門をくぐろうとしたがどうしてもくぐることが出来ずに門番に杖で打たれて地に落ち翼を折ってしまった。のちに八州を管理し、更に高官を目指そうとしたが、夢を思い出して思いとどまったという故事から。
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1423 ____不恭 てんえつふきょう ◆3 顚越 顛越 *『書経-盤庚』 ➡顚越不恭/顛越不恭(てんえつふきょう)
道を外れて、君主の命令をつつしんで行わないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「顚越」は、転がり落ちる。
★「不恭」は、つつしみがない。
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1424 ____傾城 てっぷけいせい
てっぷけいじょう
◆3 哲婦   *『詩経-大雅・瞻卬』 ➡哲婦傾城(てっぷけいせい/てっぷけいじょう)
賢い女性があれこれ口出しするようになると、家や国を滅ぼしかねないということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「哲婦」は、すぐれて賢い婦人。
★「傾城」は、城を傾ける意。
「哲夫城を成し、哲婦城を傾く」
類:牝鶏之晨(ひんけいのしん)
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1425 直情____ ちょくじょうけいこう ◆3 径行   *『礼記-檀弓・下』 ➡直情径行(ちょくじょうけいこう)
他の人のことや周りの状況などを考えずに、自分の思うことや感情をそのまま行動に表すこと。
★「径行」は、思うことを曲げないで、そのままに行動すること。
類:短慮軽率(たんりょけいそつ)/類:猪突猛進(ちょとつもうしん)/類:直言直行(ちょくげんちょっこう)
「情(ジョウ)直(ナオ)くして径(タダ)ちに行う」と訓読する。」
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1426 馬鞭____ ばべんばふく ◆3 馬腹   *『春秋左氏伝-宣公一五年』 ➡馬鞭馬腹(ばべんばふく)
強大な力があっても、思わぬ手近なところに力が及ばないことがあるということ。また、長すぎたり大きすぎて役に立たないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★鞭があまり長いと却って馬の腹に届かないという意から。
「馬鞭馬腹に及ばず」
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1427 長生____ ちょうせいきゅうし ◆3 久視   *『老子-五九章』 ➡長生久視(ちょうせいきゅうし)
長生きをすること。長生不老のことをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「久視」は、いつまでも見る意で、永遠の生命を保つこと。
類:長生不老(ちょうせいふろう)/類:不老長寿(ふろうちょうじゅ)
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1428 鳥尽____ ちょうじんきゅうぞう ◆3 弓蔵   *『史記-越世家』 ➡鳥尽弓蔵(ちょうじんきゅうぞう)
目的を達すると、それまで重用されていた者が捨て去られるたとえ。〈漢字ペディア〉
★鳥が射尽くされてしまうと、不要となった弓はしまわれてしまう意から。
「鳥尽き弓蔵(オサ)めらる」
類:狡兎良狗(こうとりょうく)/類:得魚忘筌(とくぎょぼうせん)/類:兎死狗烹(としくほう)/類:忘恩負義(ぼうおんふぎ)
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1429 長袖____ ちょうしゅうぜんぶ ◆3 善舞   *『韓非子-五蠹』 ➡長袖善舞(ちょうしゅうぜんぶ)
事前に周到な準備がしてあれば事は成功しやすいということ。条件が整い拠り所があれば何事も成功しやすいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★長い袖の衣をまとっている人のほうが艶やかに舞うことができる意から。
「長袖善(ヨ)く舞う」
類:多銭善賈(たせんぜんこ)
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1430 長安____ ちょうあんにっぺん ◆3 日辺   *『晋書-明帝紀』 ➡長安日辺(ちょうあんにっぺん)
遠い場所のたとえ。また、才知に富んでいることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「長安」は、多くの王朝の都となった中国の都市。
★「日辺」は。太陽のあるあたりの意。
★中国晋の明帝がまだ幼いころ、父の元帝から「長安と太陽はどちらが遠いか」と問われて「長安から来たという人の話は聞いたことがあるが、太陽から来た人の話は聞いたことがないので、太陽の方が遠い」と答え、父を感心させた。翌日群臣の前で同じ質問をされた明帝は、今度は「長安の方が遠い」と答えた。驚いた元帝が「なぜ昨日の答えと違うのか」と尋ねたところ、「太陽は見えるが、長安は見えないからです」と答えたという故事から。
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1431 ____煮海 ちゅうさんしゃかい
ちゅうざんしゃかい
◆3 鋳山   *『史記-呉王濞伝』 ➡鋳山煮海(ちゅうさんしゃかい/ちゅうざんしゃかい)
大量の財貨を蓄えるたとえ。また、山海の資源や産物が豊富であることのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「鋳山」は、山の銅を採掘し、それを鋳(イ)て銭を作る。
★「煮海」は、海水を煮て塩を作る意。
「山に鋳(イ)、海に煮る」
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1432 ____高会 ちしゅこうかい ◆3 置酒   *『漢書-高帝紀・上』 ➡置酒高会(ちしゅこうかい)
盛大な酒宴を開くこと。また、その宴会。〈日本国語大辞典〉
★「置酒」は、酒宴を設ける、酒盛をする意。
★「高会」は、盛大な宴会の意。
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1433 築室____ ちくしつどうぼう ◆3 道謀   *『詩経-小雅・小旻』 ➡築室道謀(ちくしつどうぼう)
意見ばかり多くてまとまらず、物事が実現しないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★家を建てようとして(築室)、道行く人にいちいち相談していると(道謀)、さまざまな意見が出て、なかなか家が建てられないことから。
「室(シツ)を築いて道に謀(ハカ)る」
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1434 端木____ たんぼくじきん ◆3 辞金   *『蒙求-端木辞金』 ➡端木辞金(たんぼくじきん)
納得のいかない金は受け取らないという潔癖な姿勢のこと。〈漢字ペディア〉
★「端木」は、孔子の弟子の子貢(シコウ)の姓。理財家で金持ちであった。
★「辞金」は、金を辞退する意。
★中国春秋時代、魯(ロ)国の法律では、諸侯の召し使いを身請けして買い戻す場合、その代金は国から受け取るように決められていた。しかし、子貢はこのことを潔白正直な行いではないとして、公金を辞退し私費を投じて買い戻したという故事から。
「端木金(キン)を辞(ジ)す」
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1435 ____心驚 たんせんしんきょう ◆3 胆戦   *『西遊記-五八』 ➡胆戦心驚(たんせんしんきょう)
恐怖で震えおののくこと。〈漢字ペディア〉
★「戦」は、恐ろしくて震える、おののくこと。
「胆(キモ)戦(オノノ)き心(シン)驚く」
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1436 ____濃抹 たんしょうのうまつ
たんしょうのうばつ
◆3 淡粧 淡妝 *『蘇軾-飲湖上初晴後雨・詩』 ➡淡粧濃抹/淡粧濃沫/淡妝濃抹/淡妝濃沫(たんしょうのうまつ/たんしょうのうばつ)
女性の薄化粧と厚化粧のこと。どちらも趣があって美しいという意。〈漢字ペディア〉
★「淡粧」は、薄い化粧。
★「濃抹」は、濃い化粧。抹は塗る意。
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1437 ____微中 だんげんびちゅう ◆3 談言   *『史記-滑稽伝・論賛』 ➡談言微中(だんげんびちゅう)
物事をはっきりと言わず、それとなく遠回しに人の急所や弱みを突く話しぶりのこと。〈漢字ペディア〉
★「談言」は、話す言葉の意。
★「微中」は、ひそかに、また、かすかに当てる意。
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1438 託孤____ たくこきめい ◆3 寄命   *『論語-泰伯』 ➡託孤寄命(たくこきめい)
幼い君主を助け、国政をつかさどることができる、信頼できる重臣のこと。〈漢字ペディア〉
★「託孤」は、父親に死なれた孤児をたのむこと。
★「寄命」は、政治を任せること。命は政令。
「以て六尺(リクセキ)の孤を託す可(ベ)く、以て百里の命を寄す可し」
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1439 ____不解 たいわくふかい ◆3 大惑   *『荘子-天地』 ➡大惑不解(たいわくふかい)
自分の心の惑いが分かっていない者は一生の間真理を悟ることができない。また、いろいろ疑い迷って、疑問が中々解けないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「大惑」は、自分の心の惑いを認識していない凡人をいう。
「大惑解けず」
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1440 ____望天 たいぼんぼうてん ◆3 戴盆   *『司馬遷-報任少卿書』 ➡戴盆望天(たいぼんぼうてん)
二つのことを一度に実現させるのは無理だということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★頭に盆を乗せたまま天を仰ぎ見ることはできないことから。
★「盆を戴きて天を望む」
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1441 ____肥満 だいひょうひまん
たいひょうひまん
◆3 大兵   *『染崎延房-近世紀聞・一一』 ➡大兵肥満(だいひょうひまん/たいひょうひまん)
体が大きく、太っていること。またそのような人。〈漢字ペディア〉
★「大兵」は、体が大きくたくましい意。
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1442 ____不約 たいしんふやく ◆3 大信   *『礼記-学記』 ➡大信不約(たいしんふやく)
本当の信頼関係はあらかじめ約束するような瑣末なものではない。〈漢検四字熟語辞典〉
★「大信」は、本当の信頼関係。また、この上ない真心。
類:大徳不官(だいとくふかん)/類:大道不器(たいどうふき)/類:大時不斉(たいじふせい)
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1443 大人____ たいじんこへん ◆3 虎変   *『易経-革』 ➡大人虎変(たいじんこへん)
徳の高い大人物が革命を成し遂げたときは、虎の毛が秋に生え変わって模様が色鮮やかに輝きだすように、古い制度が面目一新されるものだ。〈漢字ペディア〉
★「虎変」は、虎の毛が抜け変わり模様が際立つように変化すること。
類:大賢虎変(たいけんこへん)/類:君子豹変(くんしひょうへん)
「大人は虎変す」
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1444 ____居正 たいげんきょせい ◆3 体元   *『春秋左氏伝-隠公元年・杜注』 ➡体元居正(たいげんきょせい)
善徳を身につけて、正しい立場に身を置くこと。〈漢字ペディア〉
★「体元」は、善徳を身につける意。元は善。
「元を体(タイ)して正に居(オ)る」
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1445 大隠____ たいいんちょうし ◆3 朝市   *『王康琚-反招隠・詩』 ➡大隠朝市(たいいんちょうし)
真の隠遁者は山中などにいるのではなく、一見一般の人と変わらない生活をしているものだということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「大隠」は、真に悟りを得た隠者のこと。
★「朝市」は、人の大勢集まる場所、街中の意。
「大隠は朝市に隠(カク)る」
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1446 楚囚____ そしゅうなんかん ◆3 南冠   *『春秋左氏伝-成公九年』 ➡楚囚南冠(そしゅうなんかん)
捕らわれの身になっても故国を忘れないこと。また、捕らわれて他国にある者のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国春秋時代、楚の鍾儀(ショウギ)が晋に捕らえられたとき、いつも楚の冠をかぶって、南方にある故国の礼を守り、楚のことを忘れなかったという故事から。
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1447 ____一枝 そうりんいっし ◆3 巣林   *『荘子-逍遥遊』 ➡巣林一枝(そうりんいっし)
小さな家に満足してすむこと。また、分相応の暮らしに満足するたとえ。〈漢字ペディア〉
★鳥は林の中に巣を作るが、自分で使うのは一本の枝だけであるという意から。
類:一枝巣林(いっしそうりん)/類:偃鼠飲河(えんそいんが)/類:飲河満腹(いんかまんぷく)/類:知足安分(ちそくあんぶん)
「鷦鷯(ショウリョウ)深林に巣くうも一枝に過ぎず」
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1448 仙風____ せんぷうどうこつ ◆3 道骨   *『李白-大鵬賦序』 ➡仙風道骨(せんぷうどうこつ)
俗っぽさがなく非凡な姿のこと。仙人や道者の風采骨相のたとえ。
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1449 ____騒人 せんかくそうじん ◆3 遷客   *『范中淹-岳陽楼記』 ➡遷客騒人(せんかくそうじん)
文人墨客のこと。〈漢字ペディア〉
★「遷客」は、左遷され異郷に来た人。
★「騒人」は、心の愁いを抱く人。
★遷客、騒人ともに愁いを持って詩に託すことから詩人墨客の別称。
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1450 ____暗化 せんいあんか ◆3 潜移   *『顔氏家訓-慕賢』 ➡潜移暗化(せんいあんか)
周りの影響で、自分の気質や考え方が自覚なしに変化していること。〈漢字ペディア〉
類:潜移黙化(せんいもくか)
「潜(ヒソ)かに移り暗に化す」
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1451 ____不捨 せっしゅふしゃ ◆3 摂取   *『観無量寿経』 ➡摂取不捨(せっしゅふしゃ)
仏語。阿弥陀仏が全ての衆生を救い、一人も見捨てることはないということ。〈漢字ペディア〉
★「摂取」は、仏が慈悲によって衆生を救うこと。
★「不捨」は、仏がどんな生き物も見捨てることはないということ。
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1452 積厚____ せきこうりゅうこう ◆3 流光   *『大戴礼-礼三本』 ➡積厚流光(せきこうりゅうこう)
先祖の功績が大きければ、それだけ子孫の受ける恩恵も大きいということ。〈漢字ペディア〉
★「流光」は、恩徳や感化が後世まで及ぶこと。流は流沢、恩恵の意。光は広に通じ大きい意。
★積み重ねられたものが厚ければ、それだけその恩恵も大きいということ。
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1453 精明____ せいめいきょうかん ◆3 強幹   *『官場現形記-第四〇回』 ➡精明強幹(せいめいきょうかん)
頭脳明晰で、仕事を処理する能力が高いこと。また、心身ともに健全で丈夫な人。〈漢字ペディア〉
★「精明」は、物事に明るくて詳しいこと。
★「強幹」は、任務をやり遂げる能力がすぐれていること。
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1454 聖読____ せいどくようこう ◆3 庸行   *『揚子法言-問明』 ➡聖読庸行(せいどくようこう)
聖人のすぐれた文を読んで学んでもその行いは凡人と異ならないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「庸」は、平凡、凡庸の意。
「聖読して庸行す」
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1455 ____落色 せいしょうらくしょく ◆3 青松   *『孟郊-衰松・詩』 ➡青松落色(せいしょうらくしょく)
交友が途絶えそうになることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「青松」は、常緑樹である松のこと。
★青松がいつまでも色を保つように心変わりしないことを「青松の心」といい、ここはその色が褪せる意。
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1456 水到____ すいとうきょせい ◆3 渠成   *『蘇軾-答秦太虚書』 ➡水到渠成(すいとうきょせい)
学問をきわめると自然に徳も備わるということ。また、物事は時期が来れば自然に成就するということ。〈漢検四字熟語辞典〉
★水が流れてくると自然に渠(ミゾ:溝)ができるという意。
類:水到魚行(すいとうぎょこう)
「水到りて渠(キョ)成(ナ)る」
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1457 水村____ すいそんさんかく ◆3 山郭   *『杜牧-江南春・詩』 ➡水村山郭(すいそんさんかく)
水辺の村と山里。もと中国の江南地方ののどかな農村を描写したもの。〈漢検四字熟語辞典〉
★「水村」は、江南地方のこと。小運河が多いことからこう呼ばれる。
★「山郭」は、山際の集落。郭はもと集落を囲む塁壁の意で、転じて集落の意。
「千里鶯(ウグイス)啼(ナ)いて、緑(ミドリ)紅(クレナイ)に映(エイ)ず、水村山郭酒旗(シュキ)の風」
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1458 ____摘句 じんしょうてきく ◆3 尋章   *『三国志-呉書・呉主権伝・注』 ➡尋章摘句(じんしょうてきく)
細かいところに気を取られ、大局的な物の見方ができないこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「尋章」は、一章のことを考える意。
★「摘句」は、一句を取り出すこと。
★文章や詩の一章一句の細かな部分に気をとられて、全体の意味や趣意が理解できないという意から。
類:尋言逐語(じんげんちくご)/類:滞言滞句(たいごんたいく)
「章を尋ね句を摘む」
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1459 ____敗俗 しょうふうはいぞく ◆3 傷風   *『魏書-遊明根伝』 ➡傷風敗俗(しょうふうはいぞく)
良い風俗や風紀を乱して、社会に害を及ぼすこと。〈漢字ペディア〉
★「傷風」と「敗俗」は、良い風俗を害すること。
類:風紀紊乱(ふうきびんらん)/類:風俗壊乱(ふうぞくかいらん)/類:傷化敗俗(しょうかはいぞく)
「風(フウ)を傷(ソコナ)い俗(ゾク)を敗(ヤブ)る」
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1460 春和____ しゅんわけいめい ◆3 景明   *『范仲淹-岳陽楼記』 ➡春和景明(しゅんわけいめい)
春の穏やかで、日ざしが明るい陽気のこと。〈漢字ペディア〉
★「春和」は、春のやわらいださま。
★「景明」は、日ざしの明るいこと。
「春(ハル)和(ワ)し景(ケイ)明らかなり」
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1461 ____敵国 しゅうちゅうてきこく ◆3 舟中   *『史記-呉起伝』 ➡舟中敵国(しゅうちゅうてきこく)
君主が徳を修めなければ味方も敵になる。また、味方のなかにも敵がいるようになること。〈漢字ペディア〉
★同じ舟に乗っている者は利害が同じであるが、何かが原因で変心する者があれば敵になるという意から。
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1462 ____捷疾 しべんしょうしつ ◆3 資弁   *『史記-殷紀』 ➡資弁捷疾(しべんしょうしつ)
生まれつき弁舌が巧みで、行動がすばやいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「資弁」は、生まれつき弁舌が達者なこと。
★「捷疾」は、はやい、すばやいこと。
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1463 資弁____ しべんしょうしつ ◆3 捷疾   *『史記-殷紀』 ➡資弁捷疾(しべんしょうしつ)
生まれつき弁舌が巧みで、行動がすばやいこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「資弁」は、生まれつき弁舌が達者なこと。
★「捷疾」は、はやい、すばやいこと。
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1464 ____吞炭 しっしんどんたん ◆3 漆身   *『史記-刺客・予譲伝』 ➡漆身吞炭/漆身呑炭(しっしんどんたん)
仇討ちのために様々な苦労をすること。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国春秋時代、晋の予譲(ヨジョウ)が主君智伯(チハク)の仇を討つために、体に漆を塗って皮膚病をよそおい、炭を吞んで声を変え、姿の見分けがつかないようにして機会をうかがったという故事から。
類:吞炭漆身(どんたんしっしん)
「身に漆(ウルシ)し炭を吞む」
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1465 七歩____ しちほはっさ ◆3 八叉   *『児女英雄伝-三七回』 ➡七歩八叉(しちほはっさ)
詩文を作るすぐれた才能。〈漢検四字熟語辞典〉
★七歩歩く間に詩を作り、八たび手を腕組み(叉)する間に賦を作る意。
類:七歩之才(しちほのさい)/類:七歩成詩(しちほせいし)/類:陳思七歩(ちんししちほ)
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1466 ____磨練 じじょうまれん ◆3 事上   *『伝習録-下』 ➡事上磨練(じじょうまれん)
実際に行動や実践をしながら知識や精神を磨き修養すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「事上」は、実際の行動や業務を遂行しながらの意。
★「磨錬」は、練り磨くこと。
★中国、明(ミン)の王陽明が学問修行について述べた語。修養するのに実際の業務を離れて思索のみをする静座に対して、「事」を離れて「学」があるわけではなく、日常の業務そのものをきちんとこなし、それを通して修養することが真実の学問であるとする。
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1467 ____八極 しこうはっきょく ◆3 四荒   *『白居易-新楽府・八駿図』 ➡四荒八極(しこうはっきょく)
世界中のあらゆる地域まで。世界のすみずみまで。〈漢字ペディア〉
★「四荒」は、北方の觚竹(コチク)、南方の北戸、西方の西王母、東方の日下(ジッカ)の四方の果てのえびすの国のこと。
★「八極」は、八方の果ての地。
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1468 ____保泰 じえいほたい ◆3 持盈   *『詩経-大雅・鳧鷖序』 ➡持盈保泰(じえいほたい)
満ち足りて安らかな状態を長く保つこと。富や地位を守るには慎重に行動して災いを招かないようにすることをいう。〈漢検四字熟語辞典〉
★「盈」は、満ちる、満ち足りる意。
類:保泰持盈(ほたいじえい)
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1469 ____退避 さんしゃたいひ ◆3 三舎   *『春秋左氏伝-僖公二三年』 ➡三舎退避(さんしゃたいひ)
相手にとてもかなわないと思って遠慮する、恐れ避けること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「舎」は、軍隊の一日の行程で、一舎は三十里(当時の一里は四十五メートル。三十里は約十二キロメートル)。
★敵から三日分の行程を立ち退いて相手を避ける意。
★中国春秋時代、晋の重耳(チョウジ)は楚に亡命し、楚王に厚遇された。恩義を感じた重耳は楚王に、「万一、晋と楚が戦うようなことになったら、晋の軍隊は三舎を避けます」と言ったという故事から。
「三舎を避(サ)く」
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1470 三軍____ さんぐんばくこつ ◆3 暴骨   *『春秋左氏伝-襄公二六年』 ➡三軍暴骨(さんぐんばくこつ)
戦いに大敗すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「三軍」は、周代に一軍を一万二千五百人と定め、諸侯の大国は三万七千百人(三軍)保有するとされた制度で、転じて、大軍のこと。
★「暴骨」は、兵士が死んで骨をさらす意。
「三軍、骨を暴(サラ)す」
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1471 山簡____ さんかんとうさい ◆3 倒載   *『蒙求-山簡倒載』 ➡山簡倒載(さんかんとうさい)
大酒飲みのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★「倒載」は、車に載せて行った酒食を傾け尽くす意。一説に馬に後ろ向きに乗って景色を名残惜しみながら帰る意。
★晋の山簡は酒をこよなく愛し、高陽池のほとりに行っては持参した酒を飲みつくしてご機嫌に帰っていった故事。
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1472 左支____ さしゆうご ◆3 右吾   *『初刻拍案驚奇-一一』 ➡左支右吾/左枝右吾(さしゆうご)
いろいろ手を尽くして難を避けること。また、どちらも差し支えること。あちこち食い違うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★左を支え、右を防ぎとどめる意から。吾はとどめる意。
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1473 ____北風 こばほくふう ◆3 胡馬   *『文選-古詩十九首』 ➡胡馬北風(こばほくふう)
故郷を懐かしむたとえ。〈漢字ペディア〉
★中国北方の胡(エビス)の地で生まれた馬は他の地にあっても北風が吹くと、そのほうに身を寄せて故郷を懐かしむということから。
「胡馬北風に依(ヨ)る」
類:越鳥南枝(えっちょうなんし)/類:狐死首丘(こししゅきゅう)/類:池魚故淵(ちぎょこえん)
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1474 ____入袋 こそんにゅうたい ◆3 胡孫   *『帰田録』 ➡胡孫入袋(こそんにゅうたい)
官職に就くなどして自由を奪われるたとえ。また、自由に物事ができないたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★猿(胡孫/猢猻)が袋の中に入る意。
「胡孫、袋に入る」
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1475 虎渓____ こけいさんしょう ◆3 三笑   *『廬山記』 ➡虎渓三笑(こけいさんしょう)
あることに熱中するあまり、他のことを全て忘れてしまうこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国東晋の高僧慧遠(エオン)は、寺の下にある虎渓(中国江西省廬山にある谷の名)をまだ渡ったことがなかった。ある時、廬山で詩人の陶潜(淵明)と道士の陸修静(リクシュウセイ)と議論したあと二人を見送っていったが、道中一段と話がはずみ、知らぬ間に虎渓を渡ってしまい、虎が吠えるのを聞いて初めてそれに気づき、三人で大笑いしたという故事から。
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1476 孤寡____ こかふこく ◆3 不穀   *『老子-三九章』 ➡孤寡不穀(こかふこく)
王侯の自称。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孤」と「寡」と「不穀」は、私。王や諸侯の謙った自称。
★孤と寡は、徳が少ない意から転じ、不穀は不善・善くない意から。一説に、不穀は不(フ)と穀(コク)の音を合わせると僕(ボク)と同音になることからいう。
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1477 ____不穀 こかふこく ◆3 孤寡   *『老子-三九章』 ➡孤寡不穀(こかふこく)
王侯の自称。〈漢検四字熟語辞典〉
★「孤」と「寡」と「不穀」は、私。王や諸侯の謙った自称。
★孤と寡は、徳が少ない意から転じ、不穀は不善・善くない意から。一説に、不穀は不(フ)と穀(コク)の音を合わせると僕(ボク)と同音になることからいう。
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1478 衡陽____ こうようがんだん ◆3 雁断 鴈断 *『琵琶記』 ➡衡陽雁断/衡陽鴈断(こうようがんだん)
音信が絶えることのたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★衡山の南にある回雁峰(カイガンホウ)は険しい峰で、雁がやって来てもこれを越えて南下することはできないといわれたことから。
類:衡陽帰雁(こうようきがん)
「衡陽雁(カリ)断(タ)ゆ」
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1479 高鳳____ こうほうひょうばく ◆3 漂麦   *『蒙求-高鳳漂麦』 ➡高鳳漂麦(こうほうひょうばく)
学問に熱心なたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★後漢の高鳳は学問に精励し、妻が田に行くとき庭に干した麦を見てくれるように頼んだが、読書に精を出していたために、にわか雨に麦が流されたのに気づかなかった故事から。
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1480 ____相望 こうはいそうぼう ◆3 項背   *『後漢書-左雄伝』 ➡項背相望(こうはいそうぼう)
人の往来が激しいことの形容。往来が激しく人々が互いに前後を眺め合うさま。〈漢検四字熟語辞典〉
★「項背」は、うなじと背中。
「項背相(アイ)望(ノゾ)む」
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1481 ____吉日 こうどうきちにち
こうどうきちじつ
こうどうきつにち
こうどうきつじつ
◆3 黄道   *『読本-椿説弓張月・後』 ➡黄道吉日(こうどうきちにち/こうどうきちじつ/こうどうきつにち/こうどうきつじつ)
陰陽道(オンヨウドウ)で、何事をなすにもよいとされる日。〈漢字ペディア〉
★「黄道」は、地球から見て、太陽が地球を中心に運行するように見える軌道をあらわす大きな円のこと。
★略して「黄道日(コウドウジツ)/黄道(コウドウ)」ともいう。
類:大安吉日(たいあんきちじつ)/類:吉日良辰(きちじつりょうしん)
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1482 ____幽明 こうせきゆうめい ◆3 考績   *『書経-舜典』 ➡考績幽明(こうせきゆうめい)
成績をしらべて賢明な者を昇進させ、暗愚な者を退けること。〈漢字ペディア〉
★「考績」は、官吏の成績を調べること。
★「幽明」は、暗愚と賢明のこと。
★古代中国では三年に一度諸官の成績を調べ、それを三度(合計九年)調べて暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させたという。
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1483 ____闘角 こうしんとうかく ◆3 鉤心 鈎心 *『杜牧-阿房宮賦』 ➡鉤心闘角/鈎心闘角(こうしんとうかく)
建物が高く並び建ち、びっしりと密集している形容。また、注意して心を配ることのたとえとしても用いる。〈漢検四字熟語辞典〉
★鉤(カギ)の形をした屋根が集中し、屋根の軒先が接していて、角を突き合わせて闘っているように見えるという意から。
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1484 ____在心 こうげざいしん ◆3 高下   *『春秋左氏伝-宣公一五年』 ➡高下在心(こうげざいしん)
事が成るか否か、また事が適切に処理できるかどうかは心掛け次第であること。また、人事や賞罰の権限を一手に握り、心一つで決まることにもいう。〈漢字ペディア〉
★「高下」は、高いことと低いこと。転じて、価値や能力、家柄などが勝っていることと劣っていること。
★「在心」は、心の中にあること。転じて、物事に対する自分自身の心掛け、対処の仕方の意。
「高下、心に在り」
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1485 形名____ けいめいさんどう ◆3 参同   *『韓非子-揚権』 ➡形名参同/刑名参同(けいめいさんどう)
口で言うことと実績が一致していること。〈漢字ペディア〉
★中国、戦国時代の法家の語で、臣下の実績や行動と職分や言葉が厳しく一致しているか否かで賞罰を下すという、臣下統御の法から。
★「形」は、行為。
★「名」は、言葉。
★「参同」は、比べ合わせて一致する意。
類:刑名審合(けいめいしんごう)/類:言行一致(げんこういっち)
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1486 愚公____ ぐこういさん ◆3 移山   *『列子-湯問』 ➡愚公移山(ぐこういさん)
根気よくひたすら努力をすれば最後には必ず成功するというたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★老人愚公は二つの山の北側に住んでいたが、不便なので山を移そうと考えた。それを嘲笑する者もいたが、愚公は子や孫、その子の代までかかればできると山を崩しにかかった。天帝はついに愚公の熱意に感じ、二つの山を他に移してやったという故事から。
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1487 ____玉条 きんかぎょくじょう ◆3 金科   *『揚雄-劇秦美新』 ➡金科玉条(きんかぎょくじょう)
誰にとっても絶対的な拠り所となる教訓や信条。本来は、人が絶対的な拠り所とすべき重要な法律の意。〈漢字ペディア〉
★「科」と「条」は、法律や規則の条文の意。
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1488 魚目____ ぎょもくえんせき ◆3 燕石   *『太平御覧-地部・闞子』 ➡魚目燕石(ぎょもくえんせき)
本物と似ているが内実は全く違う無価値なもののたとえ。本物とまぎらわしい偽物。また、本物と偽物がまぎらわしいたとえ。〈漢字ペディア〉
★魚の目と、燕山(中国河北省の山の名)から出る石。どちらも玉(ギョク)に似ているところからいう。
類:魚目混珠(ぎょもくこんしゅ)
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1489 虚往____ きょおうじっき ◆3 実帰   *『荘子-徳充符』 ➡虚往実帰(きょおうじっき)
大いなる感化や徳化を受けるたとえ。〈漢字ペディア〉
★行くときは何も知らず虚心に出かけるが、帰りには大いに得るところがあり充実して帰る意から。
「虚(キョ)にして往(ユ)き実(ジツ)にして帰る」
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1490 ____飲露 きゅうふういんろ ◆3 吸風   *『荘子-逍遥遊』 ➡吸風飲露(きゅうふういんろ)
仙人などの清浄な生活のこと。〈漢字ペディア〉
★五穀を食べず、風を吸い露を飲むような生活の意。
「風を吸い露を飲む」
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1491 ____累世 きゅうねんるいせい ◆3 窮年   *『荀子-栄辱』 ➡窮年累世(きゅうねんるいせい)
自分の生きている限り、孫子の代までも。いつまでも。〈漢検四字熟語辞典〉
★「窮年」は、一生涯の意。
★「累世」は、代々の意。
類:窮年累月(きゅうねんるいげつ)/類:積年累月(せいねんるいげつ)
「年を窮(キワ)め世を累(カサ)ぬ」
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1492 ____今雨 きゅううこんう ◆3 旧雨   *『杜甫-秋述』 ➡旧雨今雨(きゅううこんう)
古い友人と新しい友人のこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「雨」は、友と音が通じる所から、友人のことをしゃれて言った語。
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1493 ____三伏 きゅうかさんぷく
きゅうかさんぶく
◆3 九夏   *『和漢朗詠-下』 ➡九夏三伏(きゅうかさんぷく/きゅうかさんぶく)
夏の最も暑い土用のころのこと。また、夏。〈漢字ペディア〉
★「九夏」は、夏の九十日間。
★「三伏」は、初伏(夏至後の三番目の庚(カノエ)の日)、中伏(夏至後四番目の庚の日)、末伏(立秋後の最初の庚の日)。
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1494 ____放牛 きばほうぎゅう ◆3 帰馬   *『書経-武成』 ➡帰馬放牛(きばほうぎゅう)
戦いが終わり平和になるたとえ。〈漢検四字熟語辞典〉
★軍事用の馬や牛を野に帰し放ち、再び戦いに用いないことを示す意。
「馬を帰し牛を放つ」
類:華山帰馬(かざんきば)/類:放馬南山(ほうばなんざん)
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1495 ____無功 ぎじむこう ◆3 疑事   *『戦国策-趙策』 ➡疑事無功(ぎじむこう)
疑いながら事を行うようでは成功は期待できないということ。一旦決めたら断固として行うべしという戒め。〈漢字ペディア〉
類:疑行無名(ぎこうむめい)
「疑事、功無し」
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1496 ____随馬 かんちゅうずいば ◆3 管仲   *『韓非子-説林・上』 ➡管仲随馬(かんちゅうずいば)
聖人の知恵を借りること。管仲のような知者ですら、馬の智に頼ったのに、人が聖人の智に頼らないことを戒めた言葉。〈漢検四字熟語辞典〉
★中国春秋時代、名宰相といわれた管仲は、戦いの帰途、道に迷ってしまった。そこで馬の知恵を借りようと、年老いた馬を放ち、その後について行ったところ、道を見出したという故事から。
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1497 ____四壁 かとしへき ◆3 家徒   *『史記-司馬相如伝』 ➡家徒四壁(かとしへき)
非常に貧しいさま。〈漢字ペディア〉
★家の中に何もなく、ただ四方の壁があるだけの意から。
「家(イエ)徒(タダ)四壁のみ立つ」
類:家徒壁立(かとへきりつ)/類:環堵蕭然(かんとしょうぜん)
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1498 ____致知 かくぶつちち ◆3 格物   *『礼記-大学』 ➡格物致知(かくぶつちち)
物事の本質をつきつめて理解し、知識を深めること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「格物」は、物事を究極までつきつめること。
★「致知」は、知識を最高にまで深めること。
類:致知格物(ちちかくぶつ)
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1499 ____日新 かくちにっしん ◆3 格致   *『不明』 ➡格致日新(かくちにっしん)
物事の本質を追究して知識を高め、日々向上していくこと。〈漢字ペディア〉
★「格致」は、格物致知の略で、物事の道理を究め、学問・知識を高めること。
★「日新」は、日ごとに新たに徳を増すこと。
「格致日(ヒビ)に新たなり」
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1500 ____成務 かいぶつせいむ ◆3 開物   *『易経-繋辞・上』 ➡開物成務(かいぶつせいむ)
万物を開発し、事業を成就させること。また、人の知識を開いて成功に導くこと。〈漢字ペディア〉
★「物」は、物または人のこと。
★「務」は、専業の意。
★略して「開成」ともいう。
「物を開き務めを成す」
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1501 開心____ かいしんけんせい ◆3 見誠   *『後漢書-馬援伝』 ➡開心見誠(かいしんけんせい)
真心から人に接し、隠し立てをしないこと。〈漢字ペディア〉
★「開心」は、胸の中を開き真心を示す意。
★「見誠」は、誠意を見(アラワ)すこと。
類:開誠布公(かいせいふこう)
「心を開いて誠を見(アラワ)す」
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1502 ____離垢 おんじんりく ◆3 遠塵   *『維摩詰經-巻上』 ➡遠塵離垢(おんじんりく)
仏教で、現世での迷いを断ち切ること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「遠塵」は、けがれから遠ざかること。
★「離垢」は、煩悩を離れる意。
類:遠塵離苦(おんじんりく)
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1503 英雄____ えいゆうぎじん ◆3 欺人   *『李攀竜-唐詩選・序』 ➡英雄欺人(えいゆうぎじん)
傑出した能力を持つ人間は、すぐれたはかりごとで常人の考え付かない手段・行動を取るものであるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
「英雄人を欺く」
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1504 一暴____ いちばくじっかん ◆3 十寒   *『孟子-告子・上』 ➡一暴十寒(いちばくじっかん)
何事も継続してやらなければ成果は上がらないというたとえ。気まぐれの戒め。〈漢字ペディア〉
★一日天日に暴(サラ)して暖めても、その後十日を日陰に放置して冷やしたら、元も子もないという意。。
類:三日坊主(みっかぼうず)/類:十寒一暴(じっかんいちばく)
「一日(イチジツ)之(コレ)を暴(アタタ)め、十日(とおか)之を寒(ヒヤ)す」
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1505 万世____ ばんせいふかん ◆3 不刊   *『揚雄-衛尉曲陽侯酈商銘』 ➡万世不刊(ばんせいふかん)
長く伝わり、いつまでも滅びないこと。永遠に残ること。〈漢字ペディア〉
★「不刊」は、滅びない、摩滅しない。刊は削り取る意。
類:万世不滅(ばんせいふめつ)/類:万代不刊(ばんだいふかん)
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1506 風清____ ふうせいへいぜつ ◆3 弊絶   *『周敦頤-拙賦』 ➡風清弊絶(ふうせいへいぜつ)
社会の風習が改まり、悪行や弊害がなくなること。〈漢字ペディア〉
★「風清」は、風習がよくなること。
★「弊絶」は、悪事が絶える意。
類:弊絶風清(へいぜつふうせい)
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1507 ____兼学 はっしゅうけんがく ◆3 八宗   *『浮世草子-好色二代男・一』 ➡八宗兼学(はっしゅうけんがく)
仏語。八宗(俱舎(クシャ)・成実(ジョウジツ)・律・法相(ホッソウ)・三論・華厳(ケゴン)・天台・真言)の教義を、全て兼ね修めること。古く、奈良東大寺がその道場であり、僧侶たちは、華厳宗・三論宗と合わせて諸宗を学んでいた。また、広く物事に通じていること。〈日本国語大辞典〉
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1508 星羅____ せいらきふ ◆3 棋布 棊布 *『隋唐演義-第五一回』 ➡星羅棋布/星羅棊布(せいらきふ)
多くのものが並んだり、散らばったりしているさま。〈漢字ペディア〉
★「星羅」は、星のように連なる。
★「棋布」は、碁石のように並ぶ。
類:星羅雲布(せいらうんぷ)
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1509 ____石上 じゅげせきじょう
じゅかせきじょう
◆3 樹下   *『人情本-清談若緑・初』 ➡樹下石上(じゅげせきじょう/じゅかせきじょう)
出家行脚の境遇のたとえ。〈漢字ペディア〉
★道端の木の下や石の上で野宿する意。
類:石上樹下(せきじょうじゅか/せきじょうじゅげ)
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1510 三百____ さんびゃくだいげん ◆3 代言   *『郵便報知新聞-明治一六年・九月一日』 ➡三百代言(さんびゃくだいげん)
詭弁を弄すること。また、その人。いいかげんな弁護士を罵っていう語。〈漢字ペディア〉
★「三百」は、銭三百文で、価値が低いこと。
★「代言」は、代言人の略で弁護士の旧称。
★本来は明治時代初頭、資格もないのに訴訟・談判などを扱った、もぐりの代言人のこと。
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1511 ____素雪 げんとうそせつ
けんとうそせつ
◆3 玄冬   *『曽我物語・九』 ➡玄冬素雪(げんとうそせつ/けんとうそせつ)
冬と雪。雪の降る冬。また、冬のきわめて寒いこと。〈日本国語大辞典〉
★「玄冬」は、冬の異称。冬は五行説で黒色(玄)にあたるところから。
★「素」は、白の意。
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1512 一労____ いちろうえいいつ ◆3 永逸   *『斉民要術-巻三・種苜蓿』 ➡一労永逸(いちろうえいいつ)
長く安楽な生活は、その前に大変な苦労を重ねなければ得られないということ。〈漢字ペディア〉
★中国、後漢の竇憲(トウケン)が難敵を破り、班固(ハンコ)に自分の功績をたたえる銘を作らせた。班固はその中で「このたびの遠征は、一度苦労して長い安逸を得、しばらく心身を費やして、長く安楽にいられるものである」と言った故事から。
「一(ヒト)たび労(ロウ)して永(ナガ)く逸(ヤス)んず」
類:一労久逸(いちろうきゅういつ)/類:暫労永逸(ざんろうえいいつ)
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1513 ____清秀 こくろせいしゅう ◆3 刻露   *『欧陽脩-豊楽亭記』 ➡刻露清秀(こくろせいしゅう)
すがすがしい秋の景色や気候の形容。〈漢字ペディア〉
★「刻露」は、木の葉が落ちて山の姿がはっきりと現れること。
★「清秀」は、清らかで眺めの秀麗なさま。
類:風霜高潔(ふうそうこうけつ)
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1514 家鶏____ かけいやぼく ◆4 野鶩   *『蘇軾-書王子敬帖詩』 ➡家鶏野鶩(かけいやぼく)
古いものや見慣れたものを嫌い、新しいものや珍しいものを好むたとえ。〈漢字ペディア〉
★家で飼っている鶏(ニワトリ)を嫌って、野生の鶩(アヒル)を好む意から。
★中国、晋(シン)の庾翼(ユヨク)は、王羲之(オウギシ)と並び称される書の大家だったが、やがて王羲之の名声のみが上がり、取り残された庾翼が、友人への手紙で自分を鶏にたとえて嘆いた故事から。
類:家鶏野雉(かけいやち)
1515 ____上奏 いあくじょうそう ◆4 帷幄   *『不明』 ➡帷幄上奏(いあくじょうそう)
旧憲法下で、軍事の機密事項について直接天皇に上奏すること。〈漢検四字熟語辞典〉
★「帷幄」は、本来垂れ幕と引き幕で、軍の陣中の意、転じて作戦計画をする所、本陣。
1516 ____万里 しせきばんり ◆4 咫尺   *『南史-斉竟陵王昭胄』 ➡咫尺万里(しせきばんり)
ほんのわずかな画面に、はるか遠い万里の風景を描く。絵を見ながら、遠く離れた土地に行って風景を楽しんでいる気持ちになること。〈新漢和大字典〉
★咫尺ほどの小さなものに、万里ほどの大きな世界を描くという意味から。
1517 胡漢____ こかんりょうれき ◆4 陵轢   *『支那通史-総論』 ➡胡漢陵轢(こかんりょうれき)
北方の異民族と漢民族が互いにおかし争うこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「胡」は、北方または西方の異民族。
★「漢」は、中国の漢民族。
★「陵轢」は、ふみにじる、反目しあう意。
1518 ____二竜 えんもんにりょう
えんもんにりゅう
◆4 轅門   *『唐書-烏承玭伝』 ➡轅門二竜(えんもんにりょう/えんもんにりゅう)
唐の烏承玭(ウショウヒン)と族兄の烏承恩(ウショウオン)のこと。この二人は沈着で勇気に富み、かつ決断力があったので、戦場で功績を上げてこのように評された。〈漢検四字熟語辞典〉
★「轅門」は、陣屋の門。戦場では車を並べて囲い、轅(ナガエ:車のかじ棒で左右二本出ている)を向かい合わせて門のようにした。転じて、戦場のこと。
1519 ____夜寐 しゅくこうやび ◆4 夙興   *『管子-弟子職』 ➡夙興夜寐(しゅくこうやび)
早朝に起き、夜更けて寝る。職務や政治に時を惜しんで励む様子。〈漢辞海〉
「夙(ツト)に興(オ)き夜(ヨワ)に寐(イ)ぬ」
類:夙興夜寝(しゅくこうやしん)
1520 悶絶____ もんぜつびゃくじ ◆4 躄地 躃地 *『平家物語-六・入道死去』 ➡悶絶躄地/悶絶躃地(もんぜつびゃくじ)
悶え苦しみ、地べたを転げ回ること。非常な苦しみのたとえ。〈漢字ペディア〉
★「躄地」は、這うこと。
「悶絶して地を躄(イザ)る」
1521 ____殷辛 かきいんしん ◆4 夏癸   *『張衡-東京賦』 ➡夏癸殷辛(かきいんしん)
夏王朝の桀王と殷王朝の紂王。ともに古代の暴君。〈漢検四字熟語辞典〉
★「夏」と「殷」は、ともに王朝の名。
★「癸」は、桀王の名。
★「辛」は、紂王の名。
1522 夙興____ しゅくこうやび ◆4 夜寐   *『管子-弟子職』 ➡夙興夜寐(しゅくこうやび)
早朝に起き、夜更けて寝る。職務や政治に時を惜しんで励む様子。〈漢辞海〉
「夙(ツト)に興(オ)き夜(ヨワ)に寐(イ)ぬ」
類:夙興夜寝(しゅくこうやしん)
1523 蓋瓦____ がいがきゅうせん ◆4 級甎   *『韓愈-新修滕王閣記』 ➡蓋瓦級甎/葢瓦級甎(がいがきゅうせん)
屋敷の瓦と階段のしきがわらのこと。〈漢検四字熟語辞典〉
★「蓋」は、おおうこと。
★「級」は、階段・きざはし。
★「甎」は、敷き瓦。
1524 夏癸____ かきいんしん ◆4 殷辛   *『張衡-東京賦』 ➡夏癸殷辛(かきいんしん)
夏王朝の桀王と殷王朝の紂王。ともに古代の暴君。〈漢検四字熟語辞典〉
★「夏」と「殷」は、ともに王朝の名。
★「癸」は、桀王の名。
★「辛」は、紂王の名。
1525 人跡____ じんせきかんとう ◆4 罕到   *『白居易-游大林寺』 ➡人跡罕到(じんせきかんとう)
人がまだ足を踏み入れたことのない場所。秘境等について言う。〈新漢和大字典〉
類:人跡未踏(じんせきみとう)/類:人迹未踏(じんせきみとう)/類:人跡不通(じんせきふつう)/類:人跡未到(じんせきみとう)
1526 ____印塔 ほうきょういんとう ◆4 宝篋   *『紙上蜃気』 ➡宝篋印塔(ほうきょういんとう)
供養塔、また墓碑塔。もとは宝篋印陀羅尼(ダラニ)の経文を納めた塔。石造りの方形が多い。〈漢字ペディア〉
1527 廉頗____ れんぱふけい ◆4 負荊   *『史記-廉頗藺相如伝』 ➡廉頗負荊(れんぱふけい)
戦国時代、趙(チョウ)の名将廉頗は、自らの過ちを認め、肌脱ぎになりいばらの鞭を背負って藺相如に謝罪した。このことで二人は刎頸の交わりを結んだ。〈新漢和大字典〉
「廉頗荊(イバラ)を負う」
類:肉袒負荊(にくたんふけい)
1528 王楊____ おうようろらく ◆4 盧駱   *『旧唐書-楊炯伝』 ➡王楊盧駱(おうようろらく)
初唐の四人の詩の大家。〈漢検四字熟語辞典〉
★王勃(オウボツ)、楊炯(ヨウケイ)、盧照鄰(ロショウリン)、駱賓王(ラクヒンオウ)。いずれも唐代初期の人で近体詩の確立に功があった。
類:初唐の四傑(しょとうのしけつ)
1529 上雨____ じょううぼうふう ◆4 旁風   *『韓愈-南海神廟碑』 ➡上雨旁風(じょううぼうふう)
上からは雨が漏れ、横からは風が吹き込むこと。あばら家のたとえ。〈新漢和大字典〉
類:上漏下湿(じょうろうかしゅう)
1530 深文____ しんぶんこうてい ◆4 巧詆   *『史記-汲黯』 ➡深文巧詆(しんぶんこうてい)
法律を厳しくあてはめ、落ち度を追い詰める。罪人に法律の強さを認識させること。〈新漢和大字典〉
★「深文」は、法律の運用が細かく厳しいさま。
1531 宗廟____ そうびょうきゅうきょ ◆4 丘墟   *『資治通鑑-漢紀』 ➡宗廟丘墟(そうびょうきゅうきょ)
宗廟が壊れて、その跡だけが残っている。国家が滅びたこと。〈新漢和大字典〉
1532 ____尺牘 さくしせきとく ◆4 鑿歯   *『蒙求-鑿歯尺牘』 ➡鑿歯尺牘(さくしせきとく)
晋の習鑿歯は手紙で議論するのにすぐれていた。〈漢検四字熟語辞典〉
★晋の習鑿歯(シュウサクシ)は若いときから文章にすぐれていたが、特に手紙の中での議論に長じていたので桓温(カンオン)は、彼を器量ある者として待遇した故事から。
1533 ____巌険 へきぜつがんけん ◆4 僻絶   *『不明』 ➡僻絶巌険(へきぜつがんけん)
都会から遠く離れ、ごつごつとした岩場がそびえ頂が切り立っている山地。〈新漢和大字典〉
1534 億万____ おくまんしねん ◆4 斯年   *『宋史-楽』 ➡億万斯年(おくまんしねん)
無限に長い年月のこと。〈新漢和大字典〉
1535 ____奮翼 すいしふんよく ◆4 垂翅   *『後漢書-馮異』 ➡垂翅奮翼(すいしふんよく)
はじめは失敗したけれども、ついには成功をおさめること。〈新漢和大字典〉
★後漢の馮異が一度目は赤眉軍に敗れたけれども、二度目は勝ったことから。
「翅(ハネ)を垂(タ)るも翼(ツバサ)を奮(フル)う」
1536 ____鼠肝 ちゅうひそかん ◆4 虫臂   *『荘子-大宗師』 ➡虫臂鼠肝(ちゅうひそかん)
きわめて小さくつまらないもののたとえ。〈新漢和大字典〉
★虫の臂(ヒジ)と鼠の肝の意。
1537 和光____ わこうすいじゃく ◆4 垂迹 垂跡 *『中臣祓訓解』 ➡和光垂迹/和光垂跡(わこうすいじゃく)
仏語。仏菩薩が本地の威徳の光を隠し、仮の姿をとった神として俗世に現れること。〈日本国語大辞典〉
類:和光同塵(わこうどうじん)
1538 ____降霜 すうえんこうそう ◆4 鄒衍   *『蒙求-鄒衍降霜』 ➡鄒衍降霜(すうえんこうそう)
鄒衍が天に訴えて夏に霜を降らせた。〈漢検四字熟語辞典〉
★「鄒衍」は、戦国時代の思想家で、五行説を唱えて全ての現象を陰陽五行で説明しようとした。
★戦国時代の鄒衍が無実の罪で獄に捕らわれたとき、鄒衍はその無実を天に訴え、天はこれに感じて真夏に霜を降らせたという故事による。
1539 ____春秋 ひりしゅんじゅう ◆4 皮裏 皮裡 *『晋書-外戚伝・褚裒』 ➡皮裏春秋/皮裡春秋(ひりしゅんじゅう)
口に出しては言わないで、内心人を褒めたり謗ったり、批評すること。〈日本実業出版社-四字熟語の辞典〉
★「皮裏」は、皮膚の裏側のことで心の意。
★「春秋」は、孔子が厳正な態度で歴史を批判し言葉一字一字に深い意味を持たせ、暗に賞賛や批判の意を込めた歴史書。
★内心に春秋を秘める意。
類:皮裏の陽秋(ひりのようしゅう)/類:春秋の筆法(しゅんじゅうのひっぽう)
1540 不渉____ ふしょうかいてい ◆4 階梯   *『無門関-三二』 ➡不渉階梯(ふしょうかいてい)
梯(ハシゴ)を一足一足と段階を踏んで上るような修行の末にではなく、禅定を修行する途中でにわかに悟りの境地に到達すること。〈新漢和大字典〉
「階梯(カイテイ)に渉(ワタ)らず」
1541 奉頭____ ほうとうそざん ◆4 鼠竄   *『蘇軾-擬侯公説項羽辞』 ➡奉頭鼠竄/抱頭鼠竄(ほうとうそざん)
頭をかかえて、こそこそと逃げ隠れる。〈新漢和大字典〉
1542 売官____ ばいかんいくしゃく ◆4 鬻爵   *『宋書-ケ琬』 ➡売官鬻爵(ばいかんいくしゃく)
金をとって官位・爵位を授けること。〈新漢和大字典〉
「官(カン)を売(ウ)り爵(シャク)を鬻(ヒサ)ぐ」
1543 ____散木 ちょれきさんぼく ◆4 樗櫟 樗檪 *『荘子-逍遥遊』 ➡樗櫟散木/樗檪散木(ちょれきさんぼく)
役に立たないこと。無能なこと。〈日本国語大辞典〉
★「樗櫟」は、樗(オウチ)と櫟(クヌギ)で役に立たない木。
★材木としては使えない樗と櫟の木の意。
★略して「樗散(チョサン)」ともいう。
類:樗櫟之才(ちょれきのざい)/類:樗櫟庸材(ちょれきようざい)
1544 魏紫____ ぎしようこう ◆4 姚黄   *『欧陽脩-洛陽牡丹記・花釈名』 ➡魏紫姚黄(ぎしようこう)
牡丹の異称。〈新大字典〉
★もと紫黄の美種が魏氏姚氏の家から出たのでいう。
類:国色天香(こくしょくてんこう)
1545 南金____ なんきんほくぜい ◆4 北毳   *『文選』 ➡南金北毳(なんきんほくぜい)
南方に産する金と、北方に産する獣の毛。価値のあるもののたとえ。〈新漢和大字典〉
1546 ____秣馬 れいへいまつば ◆4 歯コ   *『春秋左氏伝-僖公三三年』 ➡歯コ秣馬(れいへいまつば)
武器を(ト)いで、馬に秣(マグサ)を腹一杯食べさせる。戦争の準備をすること。〈新漢和大字典〉
「兵(ヘイ)を(ト)ぎ馬(ウマ)に秣(マグサカ)う」
1547 両服____ りょうふくじょうじょう ◆4 上襄   *『詩経-鄭風・大叔于田』 ➡両服上襄(りょうふくじょうじょう)
三頭または四頭立ての馬車の、両脇の添え馬と真ん中の良馬。〈新漢和大字典〉
1548 ____退飛 りくげきたいひ ◆4 六鷁   *『春秋左氏伝-僖公一六年』 ➡六鷁退飛(りくげきたいひ)
六羽の水鳥が大風に吹き飛ばされること。災いの前兆と言われる。〈新漢和大字典〉
1549 ____北斗 なんきほくと ◆4 南箕   *『陳書-本紀第六・後主』 ➡南箕北斗(なんきほくと)
南箕と北斗。ともに星座の名。実用にならないもののたとえ。〈新漢和大字典〉
★箕(ミ)もひしゃく(斗)も空にあったのでは使えないことから。
類:有名無実(ゆうめいむじつ)
1550 完璧____ かんぺききちょう ◆4 帰趙   *『史記-廉頗・藺相如伝』 ➡完璧帰趙(かんぺききちょう)
借りた物を大事に持ち帰って返すこと。〈新漢和大字典〉
★中国戦国時代、趙(チョウ)の恵文王の持っていた天下の名玉、卞和(ベンカ)の璧(和氏(カシ)の璧)を、秦の昭王が十五の城と交換しようと申し出た。趙の政治家藺相如(リンショウジョ)がその璧を持って秦に使者として赴き、無事にこれを趙に戻した故事から。
★略して「帰趙」ともいう。
1551 ____執鼠 れいりしっそ ◆4 令狸   *『韓非子-揚権篇』 ➡令狸執鼠(れいりしっそ)
才能に応じて人を使うたとえ。〈字源〉
★狸は狸奴(リド)。猫(ネコ)の異名。
★猫に鼠を捕らえさせる意。
「狸(リ)をして鼠を執(トラ)えしむ」
1552 刻鵠____ こくこくるいぼく ◆4 類鶩   *『後漢書-馬援伝』 ➡刻鵠類鶩(こくこくるいぼく)
優れた人を模範として学ぶならば、ある程度はそれに近づける。また、真似をし損なって全く台無しになることのたとえ。〈漢辞海〉
★白鳥(鵠)を彫刻しようとして、そのものにならなくても鶩(アヒル)には似る意。
類:刻鵠成鶩(こくこくせいぼく)
「鵠(コク)を刻(キザ)みて鶩(ボク)に類(ルイ)す」
1553 鑿歯____ さくしせきとく ◆4 尺牘   *『蒙求-鑿歯尺牘』 ➡鑿歯尺牘(さくしせきとく)
晋の習鑿歯は手紙で議論するのにすぐれていた。〈漢検四字熟語辞典〉
★晋の習鑿歯(シュウサクシ)は若いときから文章にすぐれていたが、特に手紙の中での議論に長じていたので桓温(カンオン)は、彼を器量ある者として待遇した故事から。
1554 吐哺____ とほてっせん ◆4 輟洗   *『太平御覧-飲食部二・酒中』 ➡吐哺輟洗(とほてっせん)
食事中であっても口中の食べ物のをすぐに出し、洗髪中であっても洗うのをすぐにやめて優れた人物を迎える。人材を真剣に求めるさま。〈新漢和大字典〉
類:吐哺握髪(とほあくはつ)
「哺(ホ)を吐(ハ)きて洗(セン)を輟(ヤ)む」
1555 三徴____ さんちょうしちへき ◆4 七辟   *『晋書-王裒伝』 ➡三徴七辟(さんちょうしちへき)
しばしば召されること。〈新大字典〉
★徴は天子から召され、辟は州郡から召されること。
1556 蕭敷____ しょうふがいえい ◆4 艾栄   *『世説新語-言語』 ➡蕭敷艾栄(しょうふがいえい)
語義未詳。
★「蕭敷艾栄」は、よもぎが繁茂すること。
★雑草が茂ることから、無能の者のたとえという意か。
★故事俗信ことわざ大辞典より「蘭摧玉折(ランサイギョクセツ)と為(ナ)るとも蕭敷艾栄とは作(ナ)らず/優れた者として死ぬことはあっても、雑草が茂るように無能の者として繁栄することは潔しとしない」の文から推察。(原文:毛伯成既負其才気、常称。寧為蘭摧玉折、不作蕭敷艾栄)
★漢検四字熟語辞典には、蘭摧玉折の対義語として記載されている。
1557 三月____ さんがつていきん ◆4 庭訓   *『俳諧・富士石』 ➡三月庭訓(さんがつていきん)
勉学などの長続きしないことのたとえ。〈日本国語大辞典〉
★「庭訓」は、「庭訓往来」の略称で、正月から一二月までの手紙の模範文例を集めたもの。
★庭訓往来を手本に書を習う決心をしながら、三月のあたりで、飽きてやめてしまうこと。
類:隠公左伝(いんこうさでん)
1558 ____浄戒 さんじゅじょうかい ◆4 三聚   *『菩薩戒羯磨文』 ➡三聚浄戒(さんじゅじょうかい)
仏語。菩薩戒の性格を三種に分類したもの。仏の定めた戒めを守り、一切の悪を防ぐ摂律儀戒、進んで善を行なう摂善法戒、一切の衆生を教化し利益を施すようつとめる摂衆生戒の三つ。〈日本国語大辞典〉
1559 ____五竜 とんこうごりょう
とんこうごりゅう
◆4 敦煌 燉煌 *『晋書-索靖伝』 ➡敦煌五竜/燉煌五竜(とんこうごりょう/とんこうごりゅう)
晋代に敦煌の人で太学(朝廷の大学)で名声のあった五人の称。索靖(サクセイ)・索紒(サクシン)・索永(サクエイ)・氾衷(ハンチュウ)・張甝(チョウカン)。〈漢検四字熟語辞典〉
★「敦煌」は、甘粛省北西部の地で、西域との交通の要衝。
1560 奪攘____ だつじょうきょうけん ◆4 矯虔   *『書経-呂刑』 ➡奪攘矯虔(だつじょうきょうけん)
あるものを奪って、がっちり守る。〈新漢和大字典〉
1561 ____艾栄 しょうふがいえい ◆4 蕭敷   *『世説新語-言語』 ➡蕭敷艾栄(しょうふがいえい)
語義未詳。
★「蕭敷艾栄」は、よもぎが繁茂すること。
★雑草が茂ることから、無能の者のたとえという意か。
★故事俗信ことわざ大辞典より「蘭摧玉折(ランサイギョクセツ)と為(ナ)るとも蕭敷艾栄とは作(ナ)らず/優れた者として死ぬことはあっても、雑草が茂るように無能の者として繁栄することは潔しとしない」の文から推察。(原文:毛伯成既負其才気、常称。寧為蘭摧玉折、不作蕭敷艾栄)
★漢検四字熟語辞典には、蘭摧玉折の対義語として記載されている。
1562 ____姚黄 ぎしようこう ◆4 魏紫   *『欧陽脩-洛陽牡丹記・花釈名』 ➡魏紫姚黄(ぎしようこう)
牡丹の異称。〈新大字典〉
★もと紫黄の美種が魏氏姚氏の家から出たのでいう。
類:国色天香(こくしょくてんこう)
1563 ____後継 ぜんふこうけい ◆4 前仆   *『清史稿-巻四一三・曽国荃伝』 ➡前仆後継(ぜんふこうけい)
前の者が倒れ、次の者も次いで倒れる。次から次に犠牲者が出ること。また、犠牲を恐れずに、英雄的に前進していくこと。〈新漢和大字典〉
1564 歯コ____ れいへいまつば ◆4 秣馬   *『春秋左氏伝-僖公三三年』 ➡歯コ秣馬(れいへいまつば)
武器を(ト)いで、馬に秣(マグサ)を腹一杯食べさせる。戦争の準備をすること。〈新漢和大字典〉
「兵(ヘイ)を(ト)ぎ馬(ウマ)に秣(マグサカ)う」
1565 伯牙____ はくがぜつげん ◆4 絶絃 絶弦 *『呂氏春秋-本味』 ➡伯牙絶絃/伯牙絶弦(はくがぜつげん)
自分をよく知ってくれている友人の死を悲しむ意。〈漢辞海〉
★伯牙が自分の琴のよき理解者鍾子期(ショウシキ)の死後、琴の弦を切って二度と弾かなかった故事。
★略して「絶絃/絶弦」ともいう。
類:伯牙断琴(はくがだんきん)
1566 尽歓____ じんかんけっちゅう ◆4 竭忠   *『礼記-曲礼・上』 ➡尽歓竭忠(じんかんけっちゅう)
真心の限りを尽くして他人を歓待すること。〈新漢和大字典〉阿
1567 ____春色 どうていしゅんしょく ◆4 洞庭   *『蘇軾-洞庭春色賦・引』 ➡洞庭春色(どうていしゅんしょく)
ミカンから造った酒の名。また、美酒のたとえ。〈漢字ペディア〉
★洞庭湖の春景色の意。
1568 ____洗胃 かっちょうせんい ◆4 刮腸   *『南史-巻四七・荀伯玉伝』 ➡刮腸洗胃(かっちょうせんい)
刀を呑んで腸をけずり、肺を呑んで胃を洗う。自ら改心し、新たな心持ちになることのたとえ。〈新漢和大字典〉
類:呑刀刮腸(どんとうかっちょう)/類:飲灰洗胃(いんかいせんい)
1569 ____筆伐 こうちゅうひつばつ ◆4 口誅   *『三祝記-同謫』 ➡口誅筆伐(こうちゅうひつばつ)
言葉や文章によって、相手を激しく批難攻撃すること。〈新漢和大字典〉
1570 奴顔____ どがんひしつ ◆4 婢膝   *『陸亀蒙-散人歌』 ➡奴顔婢膝(どがんひしつ)
奴婢(ヌヒ)が主人に対して見せるような、卑屈な顔つきや態度。人に取り入ろうとするさまのたとえ。〈新漢和大字典〉
1571 ____文武 うとうぶんぶ ◆4 禹湯   *『不明』 ➡禹湯文武(うとうぶんぶ)
夏・殷・周三大の始祖の名。〈漢検四字熟語辞典〉
★夏王朝の始祖の禹王、殷王朝の始祖の湯王、周王朝の始祖の文王と武王のこと。いずれも中国古代の聖天子。
1572 ____類鶩 こくこくるいぼく ◆4 刻鵠   *『後漢書-馬援伝』 ➡刻鵠類鶩(こくこくるいぼく)
優れた人を模範として学ぶならば、ある程度はそれに近づける。また、真似をし損なって全く台無しになることのたとえ。〈漢辞海〉
★白鳥(鵠)を彫刻しようとして、そのものにならなくても鶩(アヒル)には似る意。
類:刻鵠成鶩(こくこくせいぼく)
「鵠(コク)を刻(キザ)みて鶩(ボク)に類(ルイ)す」
1573 入朝____ にゅうちょうふすう ◆4 不趨   *『史記-蕭相国世家』 ➡入朝不趨(にゅうちょうふすう)
朝廷で小走りしないで良いこと。皇帝の前では身を屈めて小走りするのが決まりであった。〈新漢和大字典〉
「朝(チョウ)に入(イ)るに趨(スウ)せず」
類:入殿不趨(にゅうでんふすう)
1574 ____峡雨 さんうんきょうう ◆4 桟雲   *『不明』 ➡桟雲峡雨(さんうんきょうう)
山中のかけ橋のあたりに起こる雲と、谷あいに降る雨。〈漢字ペディア〉
★「桟」は、かけ橋。険しい場所に、丸太や藤蔓などで組んでかけた橋。
★「峡」は、山と山の間の谷。
1575 四門____ しもんしゅつゆう ◆4 出遊   *『不明』 ➡四門出遊(しもんしゅつゆう)
釈迦(シャカ)がまだ太子であったとき、王城の四方の門から郊外に出かけ、それぞれ老人・病人・死人・修行者に出会い、人生の無常を感じて出家を決意したという言い伝え。〈漢字ペディア〉
類:四門遊観(しもんゆうかん)
1576 ____矯虔 だつじょうきょうけん ◆4 奪攘   *『書経-呂刑』 ➡奪攘矯虔(だつじょうきょうけん)
あるものを奪って、がっちり守る。〈新漢和大字典〉
1577 ____椎輪 たいろついりん ◆4 大輅   *『蕭統-文選・序』 ➡大輅椎輪(たいろついりん)
完備していない、物事の始めのたとえ。〈新漢和大字典〉
★「大輅」は、天子の乗る車。
★「椎輪」は、丸太を輪切りにした質素な古代の車。
★昔の、飾りのない椎輪から大輅まで発展したことから。
1578 縦横____ じゅうおうむげ ◆4 無礙 無碍 *『太平記-二二』 ➡縦横無礙/縦横無碍(じゅうおうむげ)
どの方面にも妨げになるものがなく、自由自在であること。また、そのさま。〈日本国語大辞典〉
類:縦横無尽(じゅうおうむじん)
1579 篳門____ ひつもんけいとう ◆4 閨竇 圭竇 *『春秋左氏伝-襄公一〇年』 ➡篳門閨竇/篳門圭竇(ひつもんけいとう)
しば竹のしおり戸と、粗末なくぐり戸。貧しい家の門のこと。転じて、貧しい家のこと。〈新漢和大字典〉
★「篳門」は、木の小枝や竹を編んで作った粗末な門。
★「閨竇」は、土塀を刳り貫いて作った粗末なくぐり戸。
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1580 ____閨竇 ひつもんけいとう ◆4 篳門   *『春秋左氏伝-襄公一〇年』 ➡篳門閨竇/篳門圭竇(ひつもんけいとう)
しば竹のしおり戸と、粗末なくぐり戸。貧しい家の門のこと。転じて、貧しい家のこと。〈新漢和大字典〉
★「篳門」は、木の小枝や竹を編んで作った粗末な門。
★「閨竇」は、土塀を刳り貫いて作った粗末なくぐり戸。
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1581 蓬戸____ ほうこおうゆう ◆4 甕牖   *『礼記-儒行』 ➡蓬戸甕牖(ほうこおうゆう)
貧家の形容。〈新大字典〉
★蓬(ヨモギ)を編んで作った戸と、こわれた甕(カメ)の口を当てた牖(マド)。
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1582 ____甕牖 ほうこおうゆう ◆4 蓬戸   *『礼記-儒行』 ➡蓬戸甕牖(ほうこおうゆう)
貧家の形容。〈新大字典〉
★蓬(ヨモギ)を編んで作った戸と、こわれた甕(カメ)の口を当てた牖(マド)。
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1583 陶朱____ とうしゅいとん ◆4 猗頓   *『賈誼-過秦論・上』 ➡陶朱猗頓(とうしゅいとん)
語義未詳。
★陶朱猗頓の富(トミ)…莫大な富。また、富豪。〈大辞泉〉
★「陶朱」は金満家として知られ、「猗頓」は、魯国の富豪であったところから。
類:猗頓之富(いとんのとみ)/類:陶朱之富(とうしゅのとみ)
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1584 ____失大 たんしょうしつだい ◆4 貪小   *『蕩寇志-第一三回』 ➡貪小失大(たんしょうしつだい)
目の前の小さな利益にこだわった挙げ句大きな利益を取り逃がすこと。〈新漢和大字典〉
類:因小失大(いんしょうしつだい)
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1585 頭会____ とうかいきれん ◆4 箕斂   *『史記-張耳陳余伝』 ➡頭会箕斂(とうかいきれん)
租税の取り立ての厳しさをいう。〈漢辞海〉
★「会」は、数える。★「箕斂」は、箕で穀物をすくい集めるように集めとること。
★人の頭数を数えて税を取り立てること。
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1586 韓海____ かんかいそちょう ◆4 蘇潮   *『経史管窺-引・李耆卿-文章精義』 ➡韓海蘇潮(かんかいそちょう)
韓愈と蘇軾の文体を評した語。唐の韓愈の文は海のように広々としており、北宋の蘇軾の文は潮(ウシオ)のように力強い起伏があるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
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1587 ____傷枝 ひようしょうし ◆4 庇葉   *『史記-汲黯』 ➡庇葉傷枝(ひようしょうし)
法の細則を大切にするあまり、民をいたわる治世の本道を傷つけることのたとえ。〈新漢和大字典〉
類:矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)/類:矯枉過直(きょうおうかちょく)
「葉を庇(カバ)いて枝を傷(ヤブ)る」
類:矯枉過正(きょうおうかせい)
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1588 彦倫____ げんりんかくえん ◆4 鶴怨   *『蒙求-彦倫鶴怨』 ➡彦倫鶴怨(げんりんかくえん)
彦倫がいなくなって鍾山(ショウザン)の鶴も悲しみ怨む意。〈漢検四字熟語辞典〉
★「彦倫」は、南斉の周顒(シュウギョウ)の字(アザナ)。
★南斉の周顒は始め世俗を避けて鍾山に隠遁したが、後に任官して県令になったので、孔稚珪(コウチケイ)がそのえせ隠者ぶりを批判して「北山移文(ホクザンイブン)」を作り「彦倫にだまされた鶴も悲しみ怨んでいよう」と言った故事から。
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1589 ____定罪 げんしんていざい ◆4 原心   *『漢書-王嘉伝』 ➡原心定罪(げんしんていざい)
犯罪に至った心理状態を究明して刑罰を定める。〈漢辞海〉
「心を原(タズ)ねて罪を定(サダ)む」
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1590 勤謹____ きんきんわかん ◆4 和緩   *『小学-外篇・善行』 ➡勤謹和緩(きんきんわかん)
官吏の四字の訓誡。「勤」は、職務に精励すること。「謹」は、身の持ち方を慎むこと。「和」は、同僚との間を調和し平和を保つこと。「緩」は、仕事を急がず、静かにやってゆくこと。〈字源〉〈中国古典名言事典〉
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1591 ____和緩 きんきんわかん ◆4 勤謹   *『小学-外篇・善行』 ➡勤謹和緩(きんきんわかん)
官吏の四字の訓誡。「勤」は、職務に精励すること。「謹」は、身の持ち方を慎むこと。「和」は、同僚との間を調和し平和を保つこと。「緩」は、仕事を急がず、静かにやってゆくこと。〈字源〉〈中国古典名言事典〉
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1592 抱残____ ほうざんしゅけつ ◆4 守欠 守闕 *『劉歆-移太常博士書』 ➡抱残守欠/抱残守闕(ほうざんしゅけつ)
残欠(破れ欠ける)の書物を大切に抱き持って、その修補と研究に努力していること。〈中国古典名言事典〉
「残を抱き欠を守らん」
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1593 ____守欠 ほうざんしゅけつ ◆4 抱残   *『劉歆-移太常博士書』 ➡抱残守欠/抱残守闕(ほうざんしゅけつ)
残欠(破れ欠ける)の書物を大切に抱き持って、その修補と研究に努力していること。〈中国古典名言事典〉
「残を抱き欠を守らん」
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1594 ____父隠 しいふいん ◆4 子為   *『論語-子路』 ➡子為父隠(しいふいん)
お互いに悪いところがあってもそれを隠し、かばい合うことが父と子の正しい道であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
類:父為子隠(ふいしいん)
「子は父のために隠す」
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1595 子為____ しいふいん ◆4 父隠   *『論語-子路』 ➡子為父隠(しいふいん)
お互いに悪いところがあってもそれを隠し、かばい合うことが父と子の正しい道であるということ。〈漢検四字熟語辞典〉
類:父為子隠(ふいしいん)
「子は父のために隠す」
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1596 ____藉書 ちんけいしゃしょ ◆4 枕経   *『班固-答賓戯』 ➡枕経藉書(ちんけいしゃしょ)
読書にふけるをいう。〈字源〉
★経書を枕にし、書籍の上に座る意。
「経(ケイ)を枕(マクラ)にし書(ショ)を藉(ショ)く」
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1597 ____舐痔 せんようしじ ◆4 吮癰   *『鮑照-瓜歩山楬文』 ➡吮癰舐痔(せんようしじ)
いかなる卑屈なことも恥と思わず、権勢のある者に媚びることをいう。〈漢辞海〉
★癰(ハレモノ)を吮(ス)い、痔を舐める意。
「癰(ヨウ)を吮(ス)い痔(ジ)を舐(ナ)む」
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1598 ____尺素 りぎょせきそ ◆4 鯉魚   *『古楽府-飲馬長城窟行』 ➡鯉魚尺素(りぎょせきそ)
手紙のこと。〈漢辞海〉
★鯉の腹の中に手紙が入っていたという故事から。一説に、中国で昔は白絹(素)の手紙を鯉の形に結んだものともいう。
★略して「鯉素」ともいう。
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1599 ____同焚 らんがいどうふん ◆4 蘭艾   *『晋書‧孔坦伝』 ➡蘭艾同焚(らんがいどうふん)
君子も小人も区別なく一緒に災害にあうこと。〈漢字源〉
★「蘭艾」は、蘭(ラン)と艾(ヨモギ)。君子と小人、人の貴賤・賢愚のたとえ。
★蘭と艾を一緒に焚く意。
「蘭艾同(トモ)に焚(ヤ)く」
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1600 ____誓日 してんせいじつ ◆4 指天   *『韓愈-柳子厚墓誌銘』 ➡指天誓日(してんせいじつ)
天を指さして太陽に向かって誓いを立てる。天地神明に誓う。〈漢辞海〉
「天を指(ユビサ)して日に誓う」
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1601 米珠____ べいしゅしんけい ◆4 薪桂   *『戦国策-楚策三』 ➡米珠薪桂(べいしゅしんけい)
物価の高騰をいう。〈漢辞海〉
★米が珠ほどに、薪(マキ)が桂(カツラ)ほどに高価な意。
類:食玉炊桂(しょくぎょくすいけい)
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1602 ____自得 しんぞうじとく ◆4 深造   *『孟子-離婁・下』 ➡深造自得(しんぞうじとく)
物事の一番奥深い事柄をきわめて、我が身に弁える。〈新漢和大字典〉
★「造」は、いたる。
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1603 陽関____ ようかんさんじょう ◆4 三畳   *『蘇軾-和孔密州五絶詩・見邸家園留題』 ➡陽関三畳(ようかんさんじょう)
別れの歌、「陽関の曲」の第四句を三度反復して歌うこと。一説に、第二句以下の三句を二度繰り返して歌うこと。別れを繰り返し惜しむことにもいう。〈漢字ペディア〉
★「陽関」は、陽関の曲。唐の王維(オウイ)の詩(送元二使安西)で、送別詩の名作。
★「畳」は、繰り返す意。
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1604 不易____ ふえきりゅうこう ◆4 流行   *『俳諧-本朝文選・六-誅類・去来誅』 ➡不易流行(ふえきりゅうこう)
蕉風(ショウフウ)俳諧の理念の一つ。新しみを求めて絶えず変化する流行性にこそ、永遠に変わることのない不易の本質があり、不易と流行とは根元において一つであるとし、それは風雅の誠に根ざすものだとする説。芭蕉自身が説いた例は見られず、去来・土芳・許六ら門人たちの俳論において展開された。〈日本国語大辞典〉
!
1605 土豪____ どごうれっしん ◆4 劣紳   *『毛沢東-湖南農民運動考察報告』 ➡土豪劣紳(どごうれっしん)
中国で、思いのままに農民からしぼり取る強欲な大地主や資産家などをさげすんでいった語。〈漢字ペディア〉
★「土豪」は、地方豪族の意。
★「劣紳」は卑劣な紳士の意。
類:土豪悪覇(どごうあくは)
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